まだ彼の人生が狂う事はない!!
今の俺はとても寒いし眠いから布団に引きこもりたいが、誰かさんのせいで朝5時に、起こされてしまいとてもムカついている。不機嫌だが起こされてしまった事は仕方がないのでその誰かさんを家に入らせてあげないといけないためドアに向かっている。
そうしないと俺の母親に怒られるのだからドアを開けない事は出来ない。嫌な作業だが更にサボったら3日間開けない場合は、なんと罰金で千円である。それなら朝早くても仕方がないとは言えない。
何度も思って済まないが、今日はいくらなんでもとても早すぎるのだがら許せない。いつもなら6時30分だぞ!!それでも早すぎるのだから少しは俺の睡眠を考えて欲しいのだが、その誰かさんは考えてくれないのだ。
さて、そろそろのんびり考える暇はなくなる事だろう。だってもうドアに着いたのだから、仕方がないから切り替えるぞ。さあ、ドアをあげるぞ。
「地獄のドアオープン。」
(はァーー、やっぱりこんな酷いその誰かさんの為にドアを開けたくないよ。もう開けてしまったけど後悔してるよ。本当にこんな誰かさんが女性であるのだけは間違っていないよ。そしてドアを開いて直ぐにドアの周りをグルグルと回っているその女性に話かけられた)
「さて、あなたの家に着いて直ぐに聞くけれど、私の事について今回も文句を思っていなかったかしら?地獄のドアて言ったわよね」
「思っていない。そもそもなんで又て言うの。それ俺が思ってるわけないじゃん」
「前も言ったけれど私嘘は嫌いなの。正直に言っていいわよ」
「勿論嘘で文句は沢山ありますよ。だってこんな早い時間に起こすなんて流石に酷いよ。これイジメだよね。……ごめんなさい。だから嘘ついて言いたくなかったんだよ。だって泣かれてしまうから、えもう泣くの辞めたの?」
「なんかあなたの頭悪そうな顔を見てると泣くのがバカバカしくなったの」
これは流石に俺も泣かせて酷いが彼女もそう仕向けたのだから悪いだろう。そんな彼女だが学校では全く話しかけてこないけれど話しかけられた時のみ話す。
友達候補の俺でさえ全く話さないから話す筈がないのだ。なんで話さないのかは気になっているが教えてくれない。友達候補と言った理由は友達ではないと言われたら悲しいからだ。
「さて、あなたの部屋に入っていいかしら。そろそろ立つのも疲れてきたのから座りたいのだけどお願い出来るかしらおバカさん」
「馬鹿とはなんだ。何言っても無駄だから分かったよ入れてやるさ。だからさ靴脱いで手を洗ってから俺の部屋にきな」
「それくらい分かっているわよ」
待っている間になんで名前を呼ばない理由を教えよう。
名前を呼んでしまったら負けというゲームをしているからだ。中々難しいものでどうやって名前を呼ばず相手に呼ばせるかで、勝敗が決まるどうでも良いゲームなのだ。
そもそもなんで、こんな馬鹿なゲームをどちらが考えて、しているのかは全く覚えていない。だがとりあえずこのゲームは終わったからいいだろう。それは、俺の部屋に入れてと言った瞬間にゲームは引き分けで終わるからだ。
勝者もいないし敗者もいないゲームの何が楽しいのかは分かっていない。だがそんなゲームをやれる程彼女とは仲良しだと信じたいが、きっと聞いても教えてくれないだろう。だって彼女は意地悪だからさ。
さてまだ時間があるため彼女と俺の見た目について勝負しながら話そう。
①身長
彼女は身長は166センチで俺は172センチで6センチ俺の方が高いのだ。それしか俺が彼女に勝てる部分がそれしかないのだ。
②可愛さとカッコ良さの勝負
身長166センチの彼女は、「みんなから性格以外は憧れるスタイルがとても良い黒髪ロングの美少女」である。俺は「普通の王様と言われる程の普通の青髪男」であるが、王様と言われる事がとても嬉しい。
これは俺の完敗だと認めるしかないだろう。
③性格
黒髪ロング美少女は初対面でも口が悪いが嘘は絶対に言わない。もし、嘘を言いそうになったら、秘密か教える理由がないと言う。俺は黒髪美少女しか口が悪くならないけど、怒った時はなる。後めんどくさがりな性格で、俺は勿論嘘はつく。
この勝負引き分けではないだろうか!!
ここで試合終了の合図がなるから勝負はおしまいだ。
「少し遅くなったかしら?」
「問題はない。これくらい大した事ではないだろう。で何をするだいすみれと僕で」
そう黒髪ロング美少女はすみれと言う名だ。なんかそれだけだと寂しく感じる。本名は吹雪すみれて名前で衝撃的な名前だが、その代わりにとても落ち着く感じのある名前だと思う。
「あなたの得意な将棋をしましょう」
「ァああーー、勿論」
彼女は頭が良いので俺が勝てる筈がないのだから負ける事が決まっている。頭がよいと数々の罠を仕掛けられるし対応の仕方が分かるのだ。
俺の予想通り最初から数々のトラップにハマりついに俺は玉将を逃すことになった。なんとか王将は逃げる事に成功するが敗北の状態に近づいてきた。
すみれはその後玉将を無視して他の駒を狙って攻め、全滅をさせようとしてるのだ。それに気がついた俺は自ら投了し負けを認めた。
彼女は物凄く良い笑顔で笑った。その笑顔を見ると負けて悔しいはずなのに俺も笑顔になってしまった。
こんな笑顔で笑える日が続くようなら友達じゃなくてもいいかもしれない。
すみれが友達と認めてもらわないでも良いと思う瞬間なのだ。
「今日も私の勝ちね。いつになったら滝君は勝てるのかしら。まあ私に勝つことなんて出来ないだろうけれど、勝つ瞬間を楽しみにしてるわ」
「俺はいつか君に勝つから安心して。絶対に勝てるゲームを探す」
俺はすみれに負けると分かっていても勝負を挑むのだ。俺は諦めたくないからさ。
「これからも沢山将棋をやろうなすみれ。」
「うん。その前に今日の入試受かろうね。なんて優しい人ならそう言うかもしれないけれど私は絶対言わないから。いい絶対受かってきなさい」
「了解」
そう今日は天一学園に入学する日なのに眠くて集中出来るだろうか?不安になったが、多分俺とすみれなら出来るだろう。俺は一度もすみれの期待に応えられなかった事がないから問題はない。だから簡単に受かってすみれと高校生活を送れる事を信じている。
つずく