俺が友達とsakiの世界に転生して泥臭い麻雀で生きていく話   作:お肉大好き 真

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第2話

 頭に血が昇っていて冷静な思考ができなかったが、帰宅してから落ち着いて考えてみると俺は奴を倒す事を決意したものの、「勝利条件」については失念していた。麻雀においての勝利を考えると二つほど考えられる。

一つ目が相手との直接対決の対局で相手よりも高い順位を得る。

二つ目はあるフィールドで規定数対局を行いその対局で得た成績を比較し優劣をつける。

 今回はどちらの勝利条件でもって赤毛を曇らせるのか。

 基本的に現実世界では2つ目が勝利条件として採用されている。それは考えてみれば当然の話ではあるが一回の対局の勝ち負けには常に「実力」と同時に「運」も絡んでくるからである。麻雀には「平均着順」なる考え方、成績指標がある。この数値の意味するところは文字通りあるプレイヤーが麻雀を一度打つときに平均的に何着になるのかだ。この数値は基本的に2.2~2.7程度の幅で分散している事が多い。ここで少し違和感を感じる方々も見えるだろう。仮に上手い、ある集団の中で実力的に上位数%に入る実力者がいたとしてもその実力者の「平均着順」は2.2程度になってしまう。麻雀は四人で行い、一回の対局で一位から4位まで決まるゲームなのである集団の中で平均的な実力を持つプレーヤーが長期的に対局をすると彼の「平均着順」は2.5となる。この様に「平均的な彼」と「実力者」の成績が長期的に、言い換えると運が適当に平されるほどに膨大な試行回数を経てもたった0.3位しか変わらない。これをどう捉えるのかは各人の自由ではあるがここから私は「麻雀」と言うゲームは実力が結果に与える影響が小さいゲームであると考える。この様に短期間の結果だけで答えを出すのは「どちらがツイていたか」の結果が大きく反映され「どちらが強いか」を決定するのに不十分と考えられるため、二つ目の方法が採用されることが多い。

 これが私が知っている「麻雀」だ。

 

 しかし今回の件は少し?事情が異なってくる。まず第一に「咲世界の麻雀」の特徴として「実力が結果に与える影響が「麻雀」に比べて非常に大きい」事が挙げられる。同じルールで行われている全く同じゲームとは思えない程の特徴の乖離。これは『短期間の結果だけで答えを出すのは「どちらがツイていたか」の結果しか分からず「どちらが強いか」を決定するのに不十分』と言いう現実世界の「麻雀」への考察が「咲世界の麻雀」では真逆となってしまうことを示している。つまり「咲世界の麻雀」の考察としては『短期間の結果だけで答えを出すのは「どちらがツイていたか」の結果はあまり影響せずに「どちらが強いか」を決定するのに十分な手法である』と言うことが妥当となってくる。

 

 

 これらの事情を考慮し今回の勝利条件は直接対決で赤毛より高い順位を得ることに決定する。

 

 

 今冷静に考察をしていたがふと気づいた事がある。咲世界の麻雀の結果は実力がよく反映される。そして俺の今世の戦績は平均着順4。それに比べて赤毛の平均着順は昨日一昨日だけだと1。

 

 これ詰んでね?

 

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