作りたくなりました。高評価と感想をお願いします。
桐生一馬。元東城会四代目会長にして堂島の龍。生きとし生きる伝説。伝説の極道の名である。桐生は尾道で巌見恒雄を倒した後、政府の上層部に頼んで自分を死んだ事にした。それから桐生は誰にも知られてる事を無くひっそりと生きていた。そしてそれから20年後桐生は布団に横になっていった。
「・・・長い人生だったな。色々とあった」
桐生はそう言って過去を思い出していた。自分が真の極道になった日、兄弟分であった錦山彰との戦い、様々な男達の生き様と戦い、アサガオにいた子供達、桐生と共に戦ってくれた仲間達、そして遥の事を。
「・・・・満足した人生だったな」
桐生はそう言って笑いながら、目を瞑った。
「・・・もう何にも悔い・・・は・・・無・・・い・・・(・・・風間の親っさん、錦、柏木さん、力也。もうすぐそっちに行きます)」
そして桐生一馬は死んだ。伝説はここで幕を閉じたのだった。
だが死んだ桐生だったが、
(・・・・ん?何だ、苦しく無い?)
桐生は何故か意識を取り戻し、自分の体の変化に気が付いていた。
(・・・俺は死んだはずじゃ無いのか?)
そう思い目を開けると
(知らない天井だ)
自分のいた部屋とは違う所に居たのであった。
(どうなっている?)
そう思って桐生は自分の手を見て、絶句した。その手は紛れもなく赤子の手であった。
「
桐生は大きく叫んでいた。そう桐生は転生したのだ。
〜それから7年後〜
(・・・・あっという間に7年も経ってしまったな)
桐生はそう思いながら、溜め息を吐いた。
(しかもな・・・)
桐生は鏡に写った自分の姿を見た。そこには桐生の前世の姿はなく、白髪に赤い目を持った、一見男か女か分からない顔だった。
(・・・前の俺の姿と180°違うな。風間の親っさんや、遥、アサガオのみんなが見たら驚くだろうな)
そう思っていると、
「おーーい。ベル、飯が出来たぞ!!」
「いま行く。少し待っててくれ」
今世の桐生はベルと言う名である。
「のう、ベル。将来は何になりたいんじゃ?」
「将来か?まだ早く無いかゼウス爺さん。俺はまだ7だぞ」
「ワシから言わせてみればもう7じゃ。それに早い段階で将来を決めておいて損は無い」
「そうだな。・・・強いて言えば、農業で汗水流して、仕事終わりにおつまみとキンキンに冷えたビールで一杯とか?」
「そ、そう言う事じゃなくてな。ってかベル、なんか言っている事が渋く無いかのう!?」
ベルの祖父は思わず突っ込んでしまった。
「他には、結婚して、子供を作って、楽しく暮らすとかそう言うのを考えているかな」
「ち、小ちゃいな!?もっと他にあるじゃろ!!冒険者になって、女子達にチヤホヤされたいとか!!ハーレムを作りたいとか!!」
「それはゼウス爺さんの願望だろ?俺は普通の幸せを望んでいるんだ。このまま堅気のままでも良いかと思っている」
ベルはそう言った。
「(堅気?)む、むう。とてもワシの孫とは思えないな。勿体無いなベル。お前は女子にモテるのに。(可愛らしい見た目に反して渋い発言にギャップ萌えがあるからな。後、不器用臭がするけど)」
それはそうだ。そんなこんなでベルは農業と筋トレをしながら過ごしていた。
〜それから7年後〜
ベルが家で過ごしていたそんな時だった。
「ベル大変だ!!」
「どうしたんだ?」
「お前の爺さんが山でモンスターに襲われて谷に落ちてしまった!!」
「何!?」
ベルは祖父が死んだと聞いて探しに行こうとしたが村人から止められてしまった。その後ベルは荷物を纏めていた。
「ベル。本当に行く気なのか?」
「ああ、いつまでもみんなの世話になる訳にはいかないからな」
「いや、別に俺達は良いんだが・・・」
「無理する事はないんじゃ無いかベル?」
「良いんだ。俺はオラリオで冒険者になる」
村人達はベルの決意の目に何も言えなかった。その後ベルは沢山の村人に見送られながら村を出て行った。そう!!この物語は桐生一馬が・・・・いや、ベル・クラネルに転生した桐生一馬がオラリオに伝説に名を残す物語である!!