「掛かって来いよ。その腐った心を叩き壊してやるぜ!!」
ベルと男達の戦いが始まった。
ソーマファミリアの団員達
「今更泣いたって許さねえぞこのクソg」
「ダリィヤァ!!」
「ブッ!?」
男が攻撃する前にベルはバットを男の頭部に叩きつけ、男は両膝を付いた。
「て、テメエ、ま、まさか!?」
「オォリャァァ!!」
「ブベラァァァァ!?」
ベルは男の顔面にバットでフルスイングした。
『バットの極み』
男は顔から血を流しながら倒れた。だが、バットはベルの力に耐えきれず壊れた。その瞬間、
「武器が壊れたなぁ!!」
2人目の男かベルの背後から不意打ちを仕掛けだが、
「グェ!?」
軽く避けられて胸ぐらを掴まれた。
「は、はなしy」
「デリィヤァァァァ!!」
ベルは男の顔面を壁に叩きつけて、追い討ちに後頭部に回し蹴りを叩き込んだ。
『バッククラッシュ』
「ズベバァァ!!!」
2人目も顔面から血を流しながら倒れた。
「・・・どうした。来ないのか?」
ベルは残った男に挑発した。
「ふ、巫山戯やがって!!」
男は短剣を取り出してベルに切り掛かった。
「死ねぇぇぇぇ!!」
「・・・遅え」
ベルは避けて、短剣を持っていた男の右腕を掴んで、飛び膝蹴りを喰らわせた。
「オォリャァァ!!」
「グギャァァァァ!!!??う、腕がァァ!!!」
そして男が痛みで怯んでいる内に顔面を殴り付けた。
「オォリャァァ!!」
「グワァァァ!!!」
『ドス腕折りの極み』
男達はベルに完膚なきまでにやられた。
「す、凄い・・・・」
リリはベルの戦いぶりに夢中になっていた。
「う・・・う・・・あ・・・」
「あ、あばぁ・・・・」
「い・・・いてぇ・・」
倒れている男達にベル近づいていた。
「おい」
「「「ヒッ!?」」」
「これ以上リリに関わるな。もし関わったらどうなるか。分かるよな?」
「「「ヒ、ヒィィィ!!す、すみませんでした!!」」」
「それとリリから奪った物全部返せ」
男達はベルにアイテムを全部渡して、逃げて行った。
「リリ無事か?」
ベルはリリに近づいた
「は、はい」
「それは良かった」
「・・・・どうしてですか?」
「?」
「・・・どうして裏切ったリリを助けたのですか!?」
リリはベルに問い掛けた。
「・・・放っておけなかったからだ」
「・・・え?」
リリはベルの予想外な答えに戸惑っていた。
「最初に会った時からお前は俺を利用しようとしていた事は何となく感じていた。だが、時々お前は悲しい眼をする時があった。だからお前が裏切ったとしても見捨てる事が出来なかった」
「べ、ベル様。・・・その怒ってないのですか?」
リリは恐る恐る聞いた。
「言っただろ。こんなのは裏切りにも入らないって」
「そ、そうなんですか・・・」
「・・・だが、俺を裏切ってまで何をしたかったのか教えてくれないか?」
ベルがそう言うとリリはポツリと話した。
「・・・私は気付いたらそこに居ました。たった1人そこに居ました。ソーマ様の作った『
リリは泣きながら、話を続けた。
「何度逃げても、隠れても、見つけ出されて・・・居場所は奪われる。・・・リリは冒険者が嫌いです」
「・・・」
「私は逃げられないのです。ソーマ・ファミリアを脱退するには大量のお金が必要なんです。だから色んな冒険者を騙し、盗みを働いていました」
「・・・リリはファミリアから抜ける為、お金を集めていたのか」
「・・・はい」
するとベルは、リリに言った。
「リリ、ソーマファミリアの本拠地は分かるよな」
「は、はい分かりますが・・・な、何しに行くのですか?」
「案内してくれ、俺が話を着けてやる」
「・・・・え?」
そんなこんなでリリはソーマファミリアの本拠地を案内する事になった。だが、リリは知らなかった。話し合いが話し合い(物理)になる事を。