「行くぞ!!!オッタル!!!!」
「来い。ベル・クラネルゥゥゥ!!!!!!」
オッタルとベルは走り出し、お互いの頬を殴った。
フレイヤファミリア団長
『
「グッ!!」
「ッ!!!」
殴った事でお互いが少し吹っ飛ばされたが、すぐさま構えた。最初に仕掛けたのはベルの方であった。オッタルに近づきラッシュコンボを叩き込んだ。
「デリィヤァァァァ!!」
「ウッ!?甘い!!」
「ヅゥワァァ!!?」
オッタルは少し喰らったが、すぐに避けてベルの顎にアッパーを喰らわせた。そしてベルは浮かび上がり、
「フウラァァ!!」
「ブッワァ!!!?」
顔面を殴られて吹っ飛ばされたが、地面に倒れる事は無く、猫の様に身軽な受け身を取り、体勢を整えた。古牧流 猫返りである。
「ほう。あの体勢から受け身を取るとは中々やるな」
「そう言うアンタこそ、力がスゲェな。久々に良いパンチを喰らったぜ。次はこっちの番だ!!」
ベルはオッタルに先程のラッシュコンボからのアッパーカットを喰らわせて身体が浮かんだ所にハンマーフックを叩き込み、オッタルはうつ伏せに倒れた。
「ドゥリィヤァァ!!!」
「グッワァァ!!?」
「まだだぁぁ!!」
ベルはオッタルの脚を掴んで上に軽く投げて、オッタルの背中にラリアットを入れた。
「ウリャァァ!!!」
「ゴッバァ!!?」
オッタルから骨の折れる音と軋む音が聞こえ、オッタルは吐血した。そこからベルはボディプレスを入れた。
『パワーラリアットの極み』
割とこの時点でオッタルにかなりダメージが入ったが、倒れる様子は無く、立ち上がった。
「タフな野郎だ」
「・・・当たり前だ。俺はまだ倒れる訳にはいかんからな!!!」
オッタルは反撃して来た。オッタルのスピードの乗った右ストレートはベルの左頬に直撃した。
「ドッウバァァ!!!?」
ベルは殴られて倒れた。そこからオッタルは馬乗りになりベルにラッシュ攻撃したが、ベルは腕をクロスに組んでガードしていた。そしてオッタルのラッシュ攻撃を弾き返して、両拳を掴んで押し返していた。
「何!?」
「ウリャァァ!!!」
「・・・負けてたまるかぁぁぁ!!」
2人の鍔迫り合いが続き、
「「オリィヤァァァ!!!」」
ベルとオッタルはお互いにヘッドクラッシュをやり合っていた。辺りに鈍い音が響いた。既にベルとオッタルの額は血を流していた。一方、ロキファミリアはベルとオッタルの闘いを見ていた。
(((あのオッタルと互角にやり合っている!?)))
その気持ちが一つになって、固唾を飲んで闘いを見ていた。そしてベルは一瞬の隙を突いて、オッタルの両拳を離して顎にアッパーカットを入れ、オッタルを吹っ飛ばした。
「ウッグッゥ!!」
「どうした?そんなんもんかオッタル」
「・・・いいや。まだだ!!」
オッタルはベルを殴った。
「グッゥ!!オゥルラァ!!!」
そのお返しとばかりにベルもオッタルを殴った。
「ヴッ!!?オオオオ!!」
「オオオオラァァァ!!!」
そして今度は殴り合いになった。
「その程度かオッタル!!!!」
「そっくりそのまま返すぞベル・クラネル!!!!」
そう言って殴り合いは続いていた。漢の根性比べである。そして2人は同時に膝を突き、お互いの顔には色んな所から血が流れていた。
「はぁ・・・はぁ・・・はぁ・・・やるなオッタル」
「はぁ・・・はぁ・・・はぁ・・・貴様もな」
そう言って、ゆっくりと立ち上がって、構えた。
「だが、この勝負、俺が勝たせて貰う!!」
ベルは魔法を使った。
「『応龍召喚』!!!!」
するとベルの背後に巨大な応龍が現れた。
『グァォォォォォォォォ!!!』
『『『『!!!??』』』』』
その場にいた者たちは驚いていた。そしてオッタルは
「ぬかせ!!」
ベルに立ち向かったが、
「デリィヤァァァァ!!」
「グッワァ!!!!???」
「ドゥリィヤァァ!!」
「ヴッァ!!!??」
「ゼリィヤァァ!!!」
「ウッガァァ!!?」
ベルが攻撃するたびに背後にいる応龍が追加攻撃をして来て、オッタルは大ダメージを喰らった。そしてトドメに空中回転蹴り落としをオッタルの頭頂部に叩き込み、下からの応龍の追加攻撃を喰らった。
『真・応龍の極み』
「グッワァァァァ!!!!!!」
オッタルは倒れた・・・・・が、何と立ち上がった。そしてベルも立っているが、ほぼ気合いでやっとの状態であった。
「はぁ・・・はぁ・・・タフな・・・野郎だ」
「・・・いい・・・攻撃だった・・・見事・・・だ・・・」
そう言って、オッタルは倒れた。
「・・・勝ったか・・・うっ!!」
ベルも倒れた。それもそのはず、ベルもオッタルより少ないが、かなりのダメージが蓄積され、そこに
「べ、ベル様!!」
リリは倒れたベルに駆け寄っていた。その後、ロキファミリアは倒れたベルとオッタル、それとリリをディアンケヒトファミリアの医療施設に送った。そしてオラリオではオッタルが倒れた事が広まり、大きな騒ぎになったのは言うまでも無い。