ベルが如く   作:サンバガラス

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すみません。1ヶ月も遅れてしまいました。仕事で疲れたり、ゲームをしたりしてました。本当に申し訳ない。また試験で勉強するので投稿頻度が遅れます。


第二十三話 神会(デナトゥス)

 

〜3日後〜

 

この日は『神会(デナトゥス)』が開かれていた。それは3ヶ月に一度だけ開かれる神々の会合。ほぼ有名無実だが、管理機関(ギルド)からも認められる神々の諮問機関であり、交わされる討議は不真面目かつふざけた内容が多いものの冒険者の一生に関わる称号の進呈『命名式』やオラリオで開かれる『催し』の発案・精査をする場でもある。又、参加できるのはレベル2以上の上級冒険者を眷属に持つ主神のみで、ここに主神がいると言う事はオラリオ飲んで有力なファミリアに名をつらぬいた証なのである。

 

 

 

 

 

と言っても、神達の雑談みたいなもので重要な話も出て来るが、殆どはどうでもいい話ばかりである。そんなこんなで命名式が始まった。因みに進行役はロキである。

 

「んじゃあ。【美尾燗手(ビオランテ)】と」

 

『『『痛っぇぇぇぇwww!!!』』』

 

「いやあぁああああああ!!!!」

 

命名の大半は悶絶する程の痛い名前である。特に発言力の弱い弱小【ファミリア】の眷属は古参の神々のいいオモチャにされる事が多いのである。

 

「じゃあ次はヤマト・命ちゃんの二つ名やけど何かあるか?」

 

「【極東神風(ジャンヌ・オブ・ヤマト)】!」

 

「【聖忍(セイント・テール)】!」

 

「バカヤロー【天使(テ・シーオ)】一択だろ!!」

 

など色々と痛い名前が挙げられた。

 

「やめろぉ!!やめてくれぇぇぇぇぇ!!」

 

命の主神でヘスティアの神友であるタケミカヅチは叫んでいた。

 

「ディオニュソスはなんか無いんか?」

 

ロキはディオニュソスにそう言った。するとしばらく考え込んだ。

 

「そうだな・・・」

 

(頼む!!!ディオニュソス!!どうか無難な二つ名を!!)

 

タケミカヅチは希望の目を向けた。だがしかし、

 

「【 絶†影(ぜつえい)】なんてどうかな?」

 

現実は非情である。

 

「ディオニュソスゥゥゥゥてめぇぇぇぇぇぇぇぇ!!」

 

タケミカヅチは膝から崩れ落ちた。

 

「ほいほい。次はうちのアイズとフレイヤのオッタルやな」

 

『『『本命キタアァーー!!!』』』

 

神々は一気にテンションが上がった。

 

「ついにレベル6か」

 

「37階層のウダイオスを1人で斬り殺したとか」

 

「やべぇよ。オッタルさんよりヤベェよ」

 

「そのオッタルさんはレベル8になったけどな」

 

「オッタルさんの方がやばいな。そのオッタルさんが入院したからな」

 

「マジだったのかその話」

 

こんな感じで色々話が続いたが、結局2人の二つ名は変更無しになった。そしてベルの二つ名を決めることになった。

 

「次はドチビのベル・クラネルやな」

 

ロキがそう言って、資料を配ると神々はざわつき始めた。

 

『『『ベル・クラネルってお前の眷属だったのか!!?』』』

 

「え?そ、そうだけど・・・知ってたのか?」

 

ヘスティアがそう言うと

 

『『『知ってるも何も商業系のファミリアの間では有名だ!!』』』

 

『『『後色んな意味でな!!』』』

 

「色んな意味ってどう言う事だい!?」

 

そう声を掛けたのは商業系のファミリアの神々だった。

 

「えっと、因みになんだけど商業系ではベル君は何をしたんだい?」

 

ヘスティアはそう尋ねた。

 

「よく手伝ってくれる」

 

「一部のお店の店長にしたらとんでもない売り上げを出したり」

 

「店番をしたら客がめちゃ集まる」

 

「売上げの邪魔をする他所のタチの悪い冒険者を完膚なきまでに叩き潰したりしたぞ」

 

「色々とやったんだなベル君・・・で他には?」

 

ヘスティアは割と驚きながら、ヘスティアは聞き続けた。

 

「ギルドのエイナちゃんとのデート」

 

「【凶狼】をボコボコにする」

 

「よく壁や地形を壊す」

 

「喧嘩を売ってきた冒険者をよく重症にする」

 

「正体不明のモンスターをたった1人を無傷で倒す」

 

「【九魔女】をお姫様抱っこしてたり」

 

「アミッドちゃんとのデート」

 

「【剣姫】とのデート」

 

『『『後色々とあるよ』』』

 

「おい大半は女の子とのデートじゃないか!!ベル君は何してんだい!!」

 

ヘスティアは突っ込んだ。

 

「因みに何をしてランクアップしたんだ?」

 

1人の神がそう言った。

 

「確かオッタルと闘って勝った事やったな」

 

『『『オッタルに勝った!!!!???』』』

 

神々は再びざわつき始めたが、ロキが止めた。

 

「一旦落ち着けや、お前ら!!その前にや、ドチビ。ベルちゃんのレベルは一体どれぐらいなんや?仮にレベル9とかでも信用するで」

 

ロキの言葉にヘスティアは覚悟して言った。

 

「べ、ベル君のレベルは(エックス)だ」

 

『『『(エックス)!!!!??』』』

 

神々はざわつき始めた。

 

「Xってなんのレベル!?」

 

「普通に訳したらレベル10だぞ!!」

 

「いや、未知数って意味持ってるぞ!!」

 

そして再びロキが神々を落ち着かせた。

 

「んでベルちゃんランクアップして何になったんや?」

 

「それが・・・・」

 

〜2日前〜

 

ヘスティアはベルのステイタスを更新したのだが、

 

「えっ!?」

 

ヘスティアはベルのステイタスを見て驚いていた。

 

 

ベル・クラネル

 

Level:炉の女神(ヘスティア)の龍

 

力:EX 々…|〒=+*¥

耐久:EX °<=^\♪→*

器用:EX $÷€=#〆|

俊敏:EX ●♪☆×$+

魔力:E 450

極道:EX

心:レベル5

技:レベル5

体:レベル5

 

《魔法》

【応龍召喚】

・速攻&攻撃魔法

・威圧の効果

・妨害無効

・闘気で出来た龍

・魔力が切れるまで出現

※感情によって勝手に発動する事があります。

 

《スキル》

 

【応龍の加護】

・闘えば闘うほど、ステイタス向上。

・ヒートが早く溜まる。

・自分以上の大きさを持つ相手でも掴んだり、投げ飛ばす事が可能。

・前世での覚えている極み技全て可能。

・特殊な異常状態は無効。

・このスキルは一生消えない。

 

【平行世界の自分の力】

・見参!、OF THE END、維新!の極み技を使う事が可能。

 

【万屋】

・ヴァリスを使ってアイテム、素材、装備品、武器の購入が可能。

※ただし、生産・強化は出来ません。

 

【不死の力】

・再生能力超向上。

※ただしある一定の攻撃(ムービー攻撃)は無効。

 

【スキルポイント】

・モンスター、敵等倒す又はトレーニング、食事、その他でスキルポイントを獲得。

※このスキルポイントで心、技、体のレベルを上げる事が出来ます。

 

【天啓】

・新たなる極み技を覚える事が可能。

 

【商業王】

・売上げが倍増する。

・客が集まり易くなる。

 

強敵抗戦(漢の闘い)

・強敵と戦闘中、ステイタス向上。

・勝った時、ステイタス、スキルポイントの経験値が倍増する。

 

【精神疲弊無効】

・精神疲弊が起きない。

 

【魔力回復】

・戦闘中、攻撃などの行動を行う度、魔力を回復する。

 

「・・・・えぇぇ。何だこれは?」

 

困惑する事しか出来なかった。

 

〜戻る〜

 

『『『・・・・・・炉の女神(ヘスティア)の龍か・・・』』』

 

神々は頭を悩ませた。

 

「どうする二つ名?」

 

「そうだな・・・」

 

そしてしばらくしてベルの二つ名が決まった。

 

「よっしゃ!!んじゃあベルちゃんの二つ名は炉龍(フォールノスドラゴン)で決まりやでぇ!!!!」

 

ベルの二つ名が決まった。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

その頃ベルはというと

 

「なあアミッド。そろそろ良いんじゃないのか?」

 

「駄目です。安静にしていてください」

 

「いやもう怪我も治ったし、オッタルも退院したんだろ」

 

「【猛者】は別です。さあ定期検査するので早く服を脱いでください」

 

「いやそう言っているが、何か必要以上に体を触って無いか?」

 

「・・・・そんな事はありません」

 

ベルはまだ入院していた。

 

 





炉龍(フォールノスドラゴン)はギリシャ語のGoogle翻訳で付けてみました。

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