ベルが如く   作:サンバガラス

29 / 31
第二十八話 捜索隊

 

場面は変わり、ヘスティアの本拠地にて、ヘスティアとタケミカヅチファミリア、その他の神が集まっていた。

 

「では、彼らがベルにモンスターを押し付けたと言う事か」

 

そう言ったのはヘスティアの神友ミアハである。

 

    ミアハファミリア主神 ミアハ

 

「すまんヘスティア!!コイツらも必死だったとは言え、申し訳ない!!」

 

「「「「「「・・・・」」」」」」

 

タケミカヅチは謝り、その眷属達も暗い表情になっていた。そしてヘスティアが口を開いた。

 

「・・・もし、ベル君達が戻って来なかったら、君達の事を死ぬほど恨む・・・・けれど憎みはしない、約束しよう」

 

ヘスティアは手を差し出した。

 

「僕に力を貸してくれないか?」

 

その姿は正に女神であった。そしてタケミカヅチの眷属達は片膝を付き、頭を下げた。

 

「「「「「「おおせのままに!!!」」」」」」

 

そしてヘスティアはもう一言付け加えた。

 

「・・・一応言っておくけど。ベル君が無事だったとしてもベル君からの制裁があると思うよ。殴られる覚悟はしておく事だね(ベル君の力だからな・・・多分ある程度手加減はしてくれると思うけど。多分殺さないよね?・・・)」

 

そうヘスティアが思っていると、眼帯を付けた赤髪の女神ヘファイストスがヘスティアに言った。

 

「とは言え、捜索隊を結成すると言ってもうちの子で目星いメンバーはロキファミリアの遠征に同行しちゃっているのよね」

 

「うちからも中層に送り出せるのは桜花と命、サポーター代わりに千草が行ける程度だ。後は残念だが、足手纏いになる」

 

「「「・・・・」」」

 

名前の呼ばれなかったタケミカヅチの眷属は悔しそうな顔をしていた。

 

「しかし3人だけで少なすぎる」

 

「そうだな・・・」

 

全員が悩んでいたその時であった。

 

「俺も協力するよ。ヘスティア」

 

「!!」

 

声のした方を向くと、羽の付いたハットを被った金髪の神と水色髪の眼鏡を掛けた少女がそこにいた。それはヘルメスとその眷属のアスフィあった。

 

    ヘルメスファミリア主神 ヘルメス

 

      ヘルメスファミリア団長

   万能者(ペルセウス)』 アスフィ・アンドロメダ

 

「ヘルメス!?」

 

ヘスティアはヘルメスに近付いた。

 

「お前何しに?いつ旅から戻って来た?」

 

「何。神友が困っていると聞いて駆けつけに来たのさ」

 

ヘルメスは依頼の紙を持っていた。

 

「俺も手を貸すよ。ベルと仲間の捜索依頼」

 

だが、

 

「神友とか言って、貴方下界に降りてからヘスティアとロクに関わりを持っていなかったじゃない?」

 

「確かに」

 

「随分といい加減な友ではあるがな」

 

ヘファエスト、タケミカヅチ、ミアハはジト目になりながら、ヘルメスを疑っていた。

 

「あれれ?はっはっ、これはまた手厳しいな・・・でもヘスティアに協力したいのは本当さ。俺もベルを助けたいんだよ。勿論、捜索隊にはこのアスフィも連れて行く。ウチのエースだ。安心してくれ」

 

「よろしくお願いします」

 

そう言って軽く頭を下げた。

 

「どうする、ヘスティア」

 

「今はベル君達の救助が最優先だ。少しでも人手が欲しい。頼むよ。ヘルメス」

 

ヘスティアの言葉にヘルメスは少し笑って答えた。

 

「ああ、任された。だが、アスフィが加わるとしても油断出来ない。ちょっと助っ人を連れてくる」

 

「準備が出来次第出発しますので急いでくださいヘルメス様。早くベルに会いたいですからね」

 

「ああ、出来る限りね。僕も久し振りにベルに会いたいしね」

 

するとヘルメスとアスフィの会話を聞いたヘスティアが2人に近付いた。

 

「おい!!ちょっと待て!!」

 

「ん?どうしたヘスティア?」

 

ヘルメスは首を傾げた。

 

「ヘルメス達はベル君を知っているのかい!?」

 

「知ってるも何も、俺とアスフィはベルと知り合いだ。ここ数年は会っていなかったけどね。ベルがオラリオに来たと知ったのもここ最近だ」

 

「そ、そうなのかい・・・」

 

ヘルメスは外に出た。そして場面は変わり、16階層。今ここではヘルハウンドの声と銃火器の激しい音が鳴り響いた。

 

「お、おらぁぁぁぁぉぁぁ!!!」

 

『『『グルゥガァァァ!!!??』』』

 

「リリ前方からミノタウロスだ!!サブマシンガンからショットガンに切り替えろ!!」

 

「はいベル様!!」

 

リリはサブマシンガンとショットガンを素早く入れ替えてミノタウロスの頭に照準を合わせた。

 

「喰らえです!!」

 

『ブッバッ!!??』

 

ショットガンの弾はミノタウロスの顔面に命中し、頭が無くなり、灰になった。だが、リリはもう一体近付いてくる。ミノタウロスに気が付いていなかった。

 

「リリ、油断すんな!!」

 

『ブッヴッモ!!?』

 

ベルはSWS2射撃銃と呼ばれるライフルを構えてミノタウロスのコメカミを狙い、ヘッドショットを決めていた。

 

「筋は良いんだが、所々油断している事が多い。気を付けろ」

 

「は、はい!!」

 

ベルはリリにそう言った。因みになぜ対物ライフルを使って無いのかというとヴェルフの近くで撃ったのだが、ヴェルフの鼓膜が破れかけたのである。そのため、音も対物ライフルに比べて弱いライフルを使っているのである。

 

 

 

  1. 目次
  2. 小説情報
  3. 縦書き
  4. しおりを挟む
  5. お気に入り登録
  6. 評価
  7. 感想
  8. ここすき
  9. 誤字
  10. よみあげ
  11. 閲覧設定

▲ページの一番上に飛ぶ
X(Twitter)で読了報告
感想を書く ※感想一覧 ※ログインせずに感想を書き込みたい場合はこちら
内容
0文字 10~5000文字
感想を書き込む前に 感想を投稿する際のガイドライン に違反していないか確認して下さい。
※展開予想はネタ潰しになるだけですので、感想欄ではご遠慮ください。