ベルが如く   作:サンバガラス

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第四話 ダンジョン

 

エイナの講習が終わり、ベルは早速ダンジョンに行く事にした。

 

「確か、バベルとか言う大きな塔の地下にダンジョンがあったんだな」

 

ベルがバベルに向かった。それからしばらくしてベルはバベルの前に着いた。

 

「近くで見るとデカイな。ミレニアムタワーの3倍ぐらいか?」

 

そんな感想が出た。そうしてベルはバベルに入り、ダンジョンに続く地下の道を進んだ。

 

     〜ダンジョン 1階層〜

 

「・・・よくゲームとかで見る洞窟だな」

 

1階層の地形は通路の狭い洞窟であった。ベルが辺りを見回していると、ベルの近くの壁に亀裂が入った。

 

「何だ?」

 

その亀裂から緑色の子供の様なモンスターであるゴブリンが現れた。

 

「・・・こうやって生まれるんだな」

 

「ギャギャァ!!」

 

ベルがそう思っているとゴブリンがベルに襲い掛かったが、

 

「オリャァ!!!」

 

「グギャァ!!?」

 

ゴブリンはベルに顔面を殴られ、黒い霧?になって消えた。

 

「・・・・・・・」

 

ベルはモンスターが死ぬと黒い霧?になる事に脳がついて行けずにいた。

 

「・・・取り敢えず、魔石は回収しなくちゃいけないな」

 

ベルはゴブリンの魔石を入手した。

 

「しばらくこの辺りを探索してみるか。他にも試してみたい武器もあるからな」

 

しばらく歩いていると、

 

「あれは犬型の人間?コボルトか」

 

ベルの前にコボルトの群れが現れた。

 

「偶に群れで襲って来るとかエイナさんが言っていたな。しょうがねぇ、相手をしてやる」

 

そう言ってベルは構えた。コボルトの群れはベルに襲い掛かったが、避けられ、殴られ、そのうちの1匹のコボルトの足を掴んで、コボルトの群れを蹴散らした。

 

「ドォリャァァ!!!!」

 

      『スイングの極み』

 

「「「「「「グルォォンン!!!??」」」」」」

 

ベルはコボルトの群れを蹴散らしたが、新たなコボルトの群れが現れた。

 

「多くいるな。あれを試してみるか」

 

ベルはそう言って何処から刀と銃を取り出した。それは坂本龍馬・斎藤一が使っていた乱舞の型である。ベルは右手に吉行と呼ばれる刀を持ち、左手には本来ならModel 2と呼ばれる銃を持つのだが、代わりに9ミリオートと呼ばれる拳銃を持った。

 

「来い!!」

 

ベルは吉行を水平斬り、斬り上げ、水平斬り、袈裟斬り、逆水平斬りのコンボで向かって来るコボルトの群れを斬り倒していると背後からコボルトが襲って来たが、

 

「グッボオン!?」

 

ベルは背面撃ちでコボルトの身体にに9ミリオートの弾丸を撃ち込んだ。そして倒れた所に吉行を突き刺し、銃を撃ってトドメを刺した。

 

「ウオリャァ!!」

 

     『追い討ちの極み・表』

 

「グボォォォォ!!!??」

 

その後もベルは乱舞の型で、向かって来るゴブリンやコボルトの群れを蹴散らして行ったが、

 

「・・・・乱舞の型は大量の敵には有効なんだが、落ちた魔石やドロップアイテムを集めるのは少々面倒だな」

 

ベルは溜め息を吐きながら、魔石らを集めてダンジョンから出て行った。外に出ると夕方になっていて、すぐさまギルドに向かった。そうしてギルドに着くと何やら騒がしくなってた。ベルはそれを気にしつつもエイナの元に向かった。

 

「エイナさん今戻りました」

 

「ベル君!?戻って来たんだね!!」

 

「は、はい」

 

エイナはベルの姿を見てホッと息をついて安心していた。

 

「君がダンジョンに行ってから戻って来なかったから心配したんだよ!!!」

 

「す、すみません」

 

ベルは素直に謝った。

 

「所でさっきから騒ついていますが、何があったんですか?」

 

ベルがエイナに聞くと

 

「今日ダンジョンで謎の音が鳴り響いていたの。それでもしかしたら新しいモンスターかも知れないって事で色々と調べているの」

 

「・・・・そ、そうなんですね(・・・しばらく銃を使うのは辞めておこう)」

 

そしてベルは思った。因みに今日の魔石とドロップアイテムを換金した所、7万ヴァリスとなった。言うまでも無いが、ベルはエイナに説教された。

 

 


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