ある日ゼットンが家に住み着いた件について   作:レイノート

11 / 13
今回の人気投票にご参加頂いた方々、本当にありがとうございます。
こんな作品ではありますが、これからも何卒ご贔屓にお願いします。
ゼットンもそうだそうだと言っているのでよろしくお願いします。


第8話「最強のMAXIMAM BODY」

 

 

 

「ふぅ~やっと着いたぜ」

 

 

 

新幹線に乗り約二時間、ようやく目的地である神戸へと到着した。

ゼットンが商店街の福引で当てた3泊4日の神戸旅行の優待チケットのおかげ。

旅行が決まった際は、滅茶苦茶テンションが高まって俺の心のパラドがめっちゃ笑顔だった。

 

 

 

「わぁーい~楽しみなのだ~」

 

 

 

ラントも元気百倍といった感じでとても嬉しそうだ。

最近、あんまり出かけられてなかったからゼットンにはマジで感謝しないとね。

当のゼットンは、観光マップを確認しながらルートを決めている。

 

 

 

『まずは荷物を預けてからの観光にしよう、宿はこっちだ』

 

 

 

ゼットンの案内に着いていく俺達。

どんな宿泊施設かな……ホテルか旅館か……どちらにせよ楽しみだぁ。

 

 

 

 

 

 

 


 

 

 

特に迷うことなく、宿泊施設まで着いた俺たち一行なのだが、今激しくツッコミを入れたくてたまらない。

何故かって?

宿がボロいとかそういう理由ではないけど、この場所明らかにあの湯屋だよ。金曜○ードショーとかの常連アニメ映画の舞台だよね!?

なになになに俺働くの?働かされるの!?

 

 

 

「いらっしゃいませ~遠路はるばるお越し頂き誠にありがとうございます」

 

 

 

俺がツッコミを入れていると、入口から女将さんらしき人が出てくる。

おっふ……美しい大人のお姉さんだ。

ツッコミなんてしてる場合じゃねぇ!!

 

 

 

「それではお部屋までご案内します」

 

 

 

俺達は女将さんの案内で、後ろについて行く。

どんな部屋なのか楽しみだな。まあ商店街の福引の景品だからそこそこな感じなのだろうけど。

 

 

 

「こちらお客様の御部屋にございます」

 

 

 

………………はい?

いやこれ我々が止まる部屋なんですよね?

明らかにこれVIPルームだよ。大型テレビや高そうなテーブルや椅子、龍の描かれた水墨画の掛け軸といった和を意識した部屋づくり。

やべぇよやべぇよ、福引の景品だと思って舐めててすいませんでした。お詫びに自害します…………ランサーが。

 

 

 

「わーい!大っきいお部屋なのだ~」

 

 

 

ラントは大喜びで部屋に入るのだが、何か壊したりしないか心配で仕方がない。壊したらシャレにならんからはしゃぎすぎないでね。

 

 

 

『荷物を置いて観光に行こう』

 

 

 

やっふぅ!!(CV配管工)

ゼットン、早くしろ!間に合わなくなっても知らんぞ!!

 

 

 

 

 

 

 

 

 


 

 

 

「海が綺麗なのだァ~」

 

 

 

俺達が来たのは神戸港。

最近有名ドラマの舞台になったという事で、ゼットンの勧めもあって訪れてみた次第。他にも家族連れやカップルで訪れている方も多いもようだ。

コンテナ船や大きな豪華客船が止まっており、発展した港という印象が強い。

あちらの波止場では、青髪のアロハシャツを着た男性や赤いキャップを被った白髪の男性、やけに派手な格好をした金髪のイケメンが釣りをしているから釣り場としても人気が高いようだ。

 

しかしあの人たち何処かで見たことある気がするが気のせいだろう。あちらの運命とは関係ないしね。

 

 

 

『やはり来て正解だった』

 

 

 

確かに良かったと思う。

遊園地や娯楽施設に行くのも良いが、こういったその土地の特色が出る場所は少し歩くだけでも魅力を多く見ることが出来る。

いい風も吹くし、何より怪獣とエンカウントする事ないだろうし平和な旅行になりそうだ。(フラグ)

 

 

 

「おい、なんだあれ!」

 

 

 

観光客の一人がそれへ向かって指を指す。

何かの演出かと思ったが、雰囲気的にそうではないようだ。

だってあれ明らかにUFOやん。絶対どっかの侵略者だよ。

なんで円谷町から離れてるのにエンカウントするかな……どっかに死神でもいるのかな。

 

 

 

「皆逃げろぉ!」

 

 

 

この一言を皮切りに港にいた人達は我先にと逃げ出す。

俺も逃げ出そうとしたけど、ゼットンに腕を引っ張られて逃げ出せなかった。

やめろ!!俺は今日は観光したいんだ!!

HA☆NA☆SE!!(CV ATM)

 

 

 

『諦めるんだ

 

もうあちらの準備は整っているようだ』

 

 

 

とホワイトボードにメッセージを書く。

UFOの中から何かがゆっくりと降下してくる。あれは人か?違う!ロボット娘だ!

親方!UFOから女の子が!!

 

 

 

「………………」

 

 

 

俺達の目の前に降り立ったのは、白銀をメインカラーにしたロボット(?)。

白銀……ロボット……神戸……おいおいおいおい、絶対あのロボットやん。

 

 

 

「……………!」

 

 

 

瞳が赤く点滅する。起動音が明らかにガ○ダムじゃねぇか。

 

 

 

「キングジョー……TYPE-F、行動ヲ開始シマス」

 

 

 

やっぱりキングジョーだったか……まずいですよ!!(迫真)

 

 

 

[()()()()()() ()()()()()()()]

 

 

 

 

原作ウルトラセブンにて登場した最強のロボット怪獣。

ペダン星人の高度な科学技術によって開発されたスーパーロボットであり、当時のセブンの攻撃が全く通じず、ドロシー・アンダーソン博士が開発した兵器がなければ負けていたことから、事実上セブンを破ったという実績を持つ。

以降のウルトラ作品でも多く登場しており、ウルトラ戦士達を苦しめる強敵として立ちはだかっている。

余談だが変形する二足ロボットはキングジョーが初であり、多くのロボット作品に影響を与えたと言われている。

 

やべぇよ……よりにもよって攻守共に強いキングジョーが来るなんて……こりゃダメだァ……

 

 

 

「対象・ゼットンヲ捕捉、排除行動二以降シマス」

 

 

 

やっぱり狙いはゼットンか。

こいつも地球侵略の為にきたとすれば、放っておけないな。

ここに丁度いい丸太も落ちてるし、これなら行ける気がする。

 

 

 

「くらえ!!満月大根切り!!」

 

 

 

俺は丸太を持ち上げて、キングジョーへと振り下ろす。

何故一般人Aの俺が丸太を持ってるかって?

スーパーマサラ人や独特の呼吸をする人も持ってるんだから気にするな!

勢いよく振り下ろされた丸太は直撃したのだが、キングジョーの堅固な装甲の前に物の見事に折れた。

 

 

 

「ウワァ!折れたァ!」

 

 

 

とある島の最強装備の丸太が折れた事にショックを受ける間もなく、俺はキングジョーの腹パンを受けてコンクリートの壁へと吹っ飛ばされる。

 

 

 

「ペダニウム!!」

 

 

 

めちゃくちゃ痛い。瓦礫とかの下敷きになるとこんなにも痛いのか。

今のは痛かった……痛かったぞぉ!!(CV中尾隆聖)

オカケデオデノカラダハボドボドダ!本来ならば今のような無様な戦い方はしない!!

これも全て作者の仕業なんだ…(メタ)

 

 

 

『成程、その強さは折り紙付きということか』

 

 

 

ちゃっかり自分への攻撃をゼットンシャッターで防ぐゼットン。ラントを守ってるなら俺にフォロー入れてくれてもいいんじゃないですか。

仕方が無い、日々のツッコミで鍛えた俺の黄金の右腕の一撃を食らわせてやるぜ!!

 

 

 

「(歯を食いしばれよキングジョー……俺のツッコミは、ちっとばっか響くぞ!!)」

 

 

 

俺は痛みを堪えて走り出し、キングジョーの顔面目掛けて力いっぱい拳を振るう。

渾身で放った一撃はキングジョーを少し後ずさりさせる程度でしかなかったが、怪獣に対して少し抵抗できただけで満足だ。

もうダメだよゼットン……俺はもう限界……

 

 

 

『大丈夫だ、これを食べるといい』

 

 

 

とゼットンの右手には茶色の丸い物があった。回復アイテムか?

ゼットンはそのまま俺の口内へとゆっくり入れる。

ゆっくりと咀嚼して飲み込んだそれは回復薬ではなく……

 

 

 

「チョコボールじゃねぇか!!」

 

 

 

やけぇに甘いと思ったら、お菓子じゃねぇかこの野郎。

美味しいけど、重傷負ってる人間に食わせる場面じゃねないよね。

でもなんか傷口が塞がってるのは何故!?

今年一番の驚きだよ。仙豆よりすごいぞおい。

 

 

 

『通販で頼んだ怪獣用のチョコボールだ

 

怪獣にはただのお菓子だが、人に使えば傷を回復させるらしい』

 

 

 

最近の通販やばすぎだろ。

ツッコミアックスと言い、物騒にも程があるぞ。

でもラントが喜んで食べてるので許そう。

 

 

 

「対象ノ速ヤカナル殲滅ヲ申請

 

ドッキングシークエンスヘト移行シマス」

 

 

 

だぁに!?

ドッキングするのか!ロマンじゃねぇか!!

 

 

 

「アイアンロックストノ同期ヲ開始」

 

 

 

キングジョーがそう呟くと、UFOからまたなにかが降りてくる。

戦艦か………ってあれはまさか、アイアンロックス!?まずいですよ!!

 

 

 

[()()()()()() ()()()()()()()()()]

 

 

 

キングジョーと同じく、原作ウルトラセブンから登場したロボット怪獣。

侵略者・ミミー星人が戦争によって沈んだ軍艦等の沈没船を素材にしており、日本に出現した際は太平洋戦争末期に沈んだ戦艦大和をベースにしていた。

四方に装備されてる砲塔から出る高い火力によってセブンを追い詰めるも弱点を見抜かれ、そこをつかれて機能を停止すると最後は道連れに自爆しようとするも失敗に終わる。

今現在我々の目の前にある機体は大和ベースのもの。

実質、生の戦艦大和を見ているようなものなので思わずスマホのカメラで撮ってしまった。

 

 

 

「ドッキングシークエンス……開始…」

 

 

 

そしてアイアンロックスはキングジョーの言葉を合図に、幾つ物パーツへと分かれ、キングジョーへと装着されていく。

全ロボットマニアの心が踊るシーンを間近で見れていることに興奮しているのが分かる。

だってロボットの変形合体って燃えるよね?ランドも目を輝かせてるし、ロマンが分かるようで何よりだ。

 

 

 

「アイアンロックストノドッキングヲ完了

 

キングジョーTYPE-F Aキャノン型制圧機トナリマス」

 

 

 

丁寧な説明ありがとう。

すげぇ!キングジョーの全身の至る所にアイアンロックスの砲門がついている。

バ○バ○シュミレーション?艦○れ?スパ○ボ?

なんだっていいさ……めちゃくちゃかっこいいんだから!!

 

 

 

『ふむ…だがキングジョーのマキシマムボディにアイアンロックスの特大火力……合わせたらまずいのではないか?』

 

 

 

とゼットンはホワイトボードにメッセージを書く。

あっ⋯⋯(察し)

やべぇよ、かっこよさの余りにそこを考えていなかった。

冷静に考えるとやばい……やばくない?

 

 

 

「射撃準備、殲滅ヲ開始シマス」

 

 

 

キングジョーは装備した全ての砲門をこちらへと向ける。

危険を感じた俺は急いでゼットンの後ろに隠れた。

それと同時にキングジョーの一斉砲撃が始まる。アイアンロックスの火力を得た砲撃は凄まじい威力であり、ゼットンシャッターが無ければ大変な事になっていたであろう。

 

 

 

「凄いのだ~」

 

 

「おぅ………」

 

 

 

今まで出会ってきた怪獣の中でダントツでやばい相手だ。

全くと言っていいほど隙がない上に、この攻撃力は反則すぎる。

ゼットンも俺たちがいなければ、あんなやつ一瞬で倒せるのに……

 

ん?でも待てよ………あのキングジョーって頭上にあるUFOの命令を受けて動いているんだよな……

あれをぶっ壊せばいいんじゃないか?

よし!勝利の法則は決まった!

 

 

 

「ラント!俺をあのUFOまで投げられるか?」

 

 

「いけるのだ~」

 

 

 

と二つ返事で了承してくれた。

ラントは俺を掴んで、UFOへとぶん投げる。

キングジョーは無理でも、こんなUFOなんざ怖かねぇ!!

 

 

 

「ふぉぉぉぉぉぉお!!」

 

 

 

UFOの頭上を取った俺は、丸太を持ち上げる。

Hさん、貴方の神技お借りします!!(CV風来坊)

 

 

 

「飛天御○流!龍○閃擬き!!」

 

 

 

振り下ろした丸太の一撃は見事にUFOを破壊した。

よし!成功した………やべぇ……この後のこと考えていなかったよ。

死ぬぅぅぅぅ!この高さ落ちたらヤバいって!!

 

 

 

「全くこの後のことぐらいは考えて欲しいもんだぜ」

 

 

 

と落ちていく俺の前に先程波止場で釣りをしていた青髪の男性がいた。

 

 

 

「え!?なんでぇここに!?」

 

 

「まあ気にすんな、おめぇの漢気を見せてもらった

 

俺に掴まれ、無事に下ろしてやるからよ」

 

 

 

よく分からんが、今は彼の言うことを信じるしかない。

俺は男性の肩を掴み、全てを託す。

 

 

 

ドゴォン!

 

 

 

ガイアの着地並の衝撃と轟音が響く。

生きてる!俺は生きているぞ!助かった!!

 

 

 

「よしこれで大丈夫だな、後は頑張れよ」

 

 

 

と青髪の男性は一言挨拶を済ますと颯爽に立ち去る。

ありがとう……よく死にそうな人、貴方のことは忘れない。

 

 

 

「TYPE-F……母艦トノ通信ガ断絶……機能………ヲ停止………シマ……ス」

 

 

 

キングジョーの動きが止まる。

ふぅ……何とか勝った……マジで疲れた……

 

 

 

『お疲れ様、今日はもう帰ろう』

 

 

 

ゼットンが労いの言葉をかけてくれた。

ありがとう…俺もはもう眠いよゼットン……

 

 

 

 

(テンテンテテーン)

 

 

 

 


 

 

[翌日]

 

 

 

昨日のキングジョーの襲撃から一夜が経つ。

ゼットンが呼んだ工事業者によって瞬く間に神戸港は、元の景観を取り戻していた。

客足も少し減ってはいたが、足を運ぶ人はいるので安心する。

 

 

 

「ゼットン、キングジョーはどうしたの?」

 

 

 

機能を停止したままだったキングジョーの姿は無かったので、ゼットンに聞いてみた。

 

 

 

『キングジョーの私を攻撃するプログラムを書き換えて、人に奉仕するプログラムに書き換え、とある人物の元に送った』

 

 

 

とゼットンはホワイトボードにキングジョーの行方を書く。

とある人物か……まあゼットンのことだから大丈夫でしょう。

昨日は色々とバタついてしまったから今日はゆっくりと観光を楽しむとしよう。

 

 

 

 

[円谷町・203号室]

 

 

 

「なんだろうなこの荷物?」

 

 

「かなり大きいですね」

 

 

 

龍臣とボーンちゃんは、先程届いた長方形の大きめなダンボールの荷物を受け取った。

送り主の名はゼットンであり、役に立つものが入ってると書かれており、今現在開封を行っている。

 

 

 

「なにこれ……ロボット?凄いな~」

 

 

 

箱を開け、中身のものに驚くも持ち前の天然ですごいなの一言で終わらす龍臣。

同封されているマニュアルを読みつつ、キングジョーの電源を入れる。

 

 

 

「キングジョー TYPE-F 起動シマス」

 

 

 

完全に機能が復活したキングジョー。

辺りを見回し、龍臣の目を見つめる。

 

 

 

「………認証

 

 

新タナマスタート登録シマス」

 

 

 

「え?ええ!?」

 

 

 

よく分からないうちにマスター登録をされた龍臣。

これから新たな住人としてここに住むことになるのは、今の彼は知らない。

 

 

 

 

 


 

 

 

「ここが()()()()()()円谷町ね……」

 

 

 

黒と白の牛柄のパーカーを来た一人の人物。

アイツと発言していたことから誰かを探しに来たのだろう。

果たしてゼットンを狙う刺客か否か。

 

 

 

 

[to be continued]

 

 

 

 

 




一種間以上待たせて申し訳ないです。
FGOのイベントで忙しかったので、めちゃくちゃ遅れました。
さて次回は有名怪獣の登場になりますのでよろしくお願いします。

住み着きゼットンの名場面ベストランキング

  • ゼットン初登場
  • 恐ろしく早いゼットンの手刀
  • ツ ッ コ ミ ア ッ ク ス
  • 赤井さんによる岩盤ラリアット
  • メフィラスを異空間に閉じこめる
  • 不良品バトルナイザーによる怪獣召喚
  • ゼットンによるかめ○め波
  • 丸太による大根切り
  • 龍臣の幼女魂開眼
  • ゼットのオリジナルフォーム登場
  • ゴルシアクセルによるクリムゾンスマッシュ
  1. 目次
  2. 小説情報
  3. 縦書き
  4. しおりを挟む
  5. お気に入り登録
  6. 評価
  7. 感想
  8. ここすき
  9. 誤字
  10. よみあげ
  11. 閲覧設定

▲ページの一番上に飛ぶ
X(Twitter)で読了報告
感想を書く ※感想一覧
内容
0文字 10~5000文字
感想を書き込む前に 感想を投稿する際のガイドライン に違反していないか確認して下さい。
※展開予想はネタ潰しになるだけですので、感想欄ではご遠慮ください。