今回もカオスな展開になりますが、平にご容赦ください。
今日は新たに家族として迎え入れるラントのために、買い物に来ていた。洋服やマイカップと言った日用品などを買い揃えて、二人で商店街をブラブラと探索していた。
本当はゼットンも一緒に来る予定ではあったが、ラント用にあてがう部屋の改装をするために家に残っている。
つまり今は俺とラントの二人っきり。決してやましい気持ちはない。
兄妹がいない俺にとっては妹ができたようで新鮮な気持ちで、とても心が踊っている。
「みんな優しくて、この町の皆大好きなのだ~」
ラントを商店街の皆様に挨拶させたところ、すぐに人気者となった。
水晶のように純粋な輝きを持つラントを皆様大変可愛がってくれて、孫のように扱ってくれる方が多い。
彼女も満更でもなさそうだし、嬉しさのあまりにめっちゃ猫なで声を出している。
良くないな……こういうのは………(可愛すぎて)
「さてどうしようかな……」
ゼットンの作業が終わるまでにはもう少し時間はかかるし、寄り道でもしていこうかと思っていた時だった。
つなぎを着た男性が、自販機の下に手を突っ込んでいる姿を目撃する。
あらら……小銭でも落としちゃったのか?
でもあの人何処かで見たことあるような………
「あともうちょいなのに………」
え?え!?あの人ってナツカワ・ハルキさんじゃないか!?
本物か、本物なのか!?
落ち着け!俺の心のパラド!
ふぅ………落ち着いたぜ………ここは思い切って声をかけよう。
たとえ間違えてたとしても、なんとでもなるはずだ!!
「あのすみません~ナツカワ・ハルキさんですよね?」
「えっ!?なんで俺の名前知ってるんすか!?」
やっぱり本物なのか!まさか本当にご本人とは………たまげたな……
しかし、何故自販機の下に手を突っ込んでいるんだ。
「こんなところで何を?」
「実はウルトラメダルがここにあるんだ」
ウルトラメダルだと!
それは大変だ。確かになりふり構ってられない緊急事態である。
あっ、そうだ(唐突)
「ラント、あの自販機持ち上げてくれないか?」
「わかったのだ~」
ラントは自販機を掴み、そのまま持ち上げる。
見た目は子供、中身は怪獣のハイスペック幼女だぞ。でもまさかこんなに軽々と持ち上げると思わなかったな。
「おお!!すげぇ!おっメダルもあっ………何だこのメダル………」
ハルキさんが拾ったのは反応を見る限り、ウルトラメダルでは無いらしい。ちらっと横から見ると赤い深紅の鷹の意匠が入ったもの。
おっとこのメダルはまずいので回収させてもらおう。
「せっかく手伝って貰ったのに申し訳ないっす!」
深々と頭を下げるハルキさん。
いや勝手にこっちがやった事なので気にしないでください。ほとんどラントがやったことだしね。
「改めて自己紹介を、自分は地球防衛軍対怪獣特殊空挺機甲隊ストレイジの元パイロット・ナツカワハルキです!
よろしくお願いします!!」
と気合いの籠った挨拶をする。
元パイロットって事は本編後の時系列のハルキさんってことか。
でも一体なんでこんなところに?
「ハルキさんはこんなところで何をされているんですか?」
「いや~ウルトラメダルを奪いに来たバロッサ星人と交戦していたら、突然ものすごい爆発に巻き込まれてこの地球まで飛ばされちゃったんすよ」
突然の爆発か………ちょっと情報量多すぎますね!
しかしバロッサ星人にはそんな力はないし、単なる自然現象で起きた事とは考えにくい。
もしかしたら他の宇宙人の仕業かもしれない。
そうだとするとウルトラメダルを使えないハルキさんは危ないな。
「ハルキさん立ち話もあれですし、家に来ませんか?
同居人が力になれるかもしれないです」
「本当ですか!?お言葉に甘えさせていただきます!!」
「ただいま~」
ハルキさんを連れて我が家へと無事に帰宅できた。
道中での襲撃を警戒したが、特にこれといったことも無くて安心する。
『おかえり』
作業がおわったのか、ゼットンが玄関まで出迎えてくれた。
「ちょ!なんでここに怪獣が!?二人とも離れて!!」
ハルキさんは俺とラントを後ろに下がらせて、ゼットンの前に立つ。
あちゃ~やっぱりこうなったか。一言言っておくべきだったよ。
普通怪獣いたらこういう反応するし、俺もゼットンと最初にあった時はこんな感じだったな。
「ハルキさん、ゼットンは大丈夫なんですよ」
「え?ええ………?」
俺はゼットンの事をこと細かく説明した。
途中何言ってんだコイツみたいな目で見られたが、ゼットンが家事をしている様子を見て考えを改めてくれた。
「勘違いしてすみませんでした!!」
『気にする事はない
このなりでは勘違いされても仕方がない』
紳士的な対応でハルキさんを宥めるゼットン。やだこのイケメン、絶対人気投票一番だわ。
「いや~でも人と怪獣が共存しているなんて凄いですよ!俺感動してるっス!」
ハルキさん、安心してください。この町にはまだ多くのウルトラ怪獣が住んでいるのですよ。
バルタン星人とかブルトンとかレッドキングとか色々います。
と考え事をしている時だった。
突如、ハルキさんの後ろに光り輝く異空間への入口が出現した。
『ハルキ、この二人なら大丈夫でございます
中へと案内しちゃいなさい』
「分かりました、お二人ともちょっと狭いところですがどうぞ」
ハルキさんに言われるがまま、俺とゼットンは入口を潜る。
ラントには難しい話だと思うので、アイスを食べて待ってるように言っておいた。
「中は思ったよりも綺麗だな」
入口を潜った先は少し広々とした空間だった。
すごく神秘的な力を感じる。ここがインナースペースか。
『どうやらここは彼の空間らしい』
と書かれたホワイトボードを出す。
彼というのはやはり………
『ナイスチューミーチュー、私はウルトラマンゼット
君たちの事はハルキの中から見させてもらっていた』
すげぇ!!本物のウルトラマンゼットだ!!
やべぇよやべぇよ………興奮の余り、リオレウスみたいな声しか出なくなっちゃうよ。
[
М78星雲光の国の宇宙警備隊の期待の新人ウルトラマン。
自称ウルトラマンゼロの弟子を名乗っており、かなりの熱血系。
実力はゼロ曰く、三分の一人前と言われているが高い潜在能力を有している。現に通常のオリジナル体でラスボスを撃破している。
いやぁ、生の声を聞いてるとかっとビングしそうな声にしか聞こえねぇな。39という数字に縁がないですか?
「でもなんで俺たちをここに連れてきたんですか?」
ハルキさんの中で見ていたとは言ってはいたが、出会ってまた一時間も経っていない間柄。
最初は疑ってしかるべきだと思う。
「君達なら信頼できると思ったからなんでございます
正直目の前にあのゼットンがいるのは衝撃は受けているが、話がわかると判断させて貰った次第です
まあ………単なる勘だ………」
勘かよ!
でもゼットらしい答えなのでOKです。
「ゼットさんも俺もお二人の事は信頼できるって思ってます」
おぉ………そんなに言って貰えるとは思っていなかった。
感謝するぜ……二人に出会えた………これまでの全てに!!
『それで話というのは?』
とホワイトボードに書くゼットン。
「あぁ……ハルキから大体の話は聞いていると思うが、今現在我々は全てのウルトラメダルを落としてしまった
幸い全てのメダルがこの町にあると言うのは確認している
そこでこの街に詳しい君達の協力を仰ぎたいです」
なるほど……だいたいわかった。
協力するのは全然いいんだけど、メダル争奪戦になりそうな予感がするぜ。
『構わない、我々も目の前で困っている人をそのままにするような外道では無い
しかし、今日はもう遅い
メダル探索は明日にしよう、今日はシチューを作ったから君達も食べていってくれ』
流石ゼットン。紳士的でありながら男気溢れるやつだよ。
それにしても今日はシチューか、涎が止まらねぇ!!
「やったぁ!ずっと何も食べてなくてお腹空いてたんですよ!ゴチになります!!」
腹の虫が鳴りっぱなしだったハルキさんは腹を抑える。
ずっと飲まず食わずで、あんなハイテンションだったのか………ウルトラマンの変身者ってみんなあんなにすごいのかな?
まあ、それはさておきハルキさんがゼットンの料理に堕落する姿を見るとしますか(ニチャァ)
(※この後滅茶苦茶お代わりした)
[翌日]
とりあえず俺とハルキさん、ゼットンとラントの二組に別れてメダル探索を始めた。
まずは商店街の方々に聞き込みを始めて、そこから情報を集めるとしよう。
「悪いねぇ、そういった落し物とかの見てないんだ」
「そうですか、ありがとうございます」
顔なじみの商店街の方々に聞き込むも、メダルを拾った人はいなかった。それらしい物も見ていないと言うし、これはだいぶ困ったな。
この円谷町の中心とも言える商店街に一枚も落ちていないとは少し予想外だった。
ダメ元で交番にも聞いてみるとしよう。
「おーい!」
ん?あの声は……あっ!あの人は!!
「久しぶり、元気にしてたかな?」
俺に声を掛けてきたこの男性は獅子宮ゲンさん。
スタントマンと言う特殊な職業についているすごいお方だ。
フルアクセルのジープから逃げ切ったり、某配管工のような壁ジャンプもやってのけてしまう程の身体能力の持ち主。
「お久しぶりです、今回は随分長かったですね」
「そうなんだよ、今回受けた映画の役者さんがすごく拘る方で何度も撮り直しになっちゃったんだ」
わぉ……スタントマンって大変だな。
きっと滝に打ち付けられたり、松葉杖でしばき倒されたんだろうと思うと同情してしまう。
「隣の君は?」
「自分はナツカワ・ハルキと言います!よろしくお願いします!」
気合いの籠った声で挨拶をするハルキさん。
今日も全力全開ですね。
「こちらこそよろしく
あっ、そういえばさっき道を歩いてたらこんなものを拾ったんだ」
とゲンさんは胸ポケットを探り、それを見せてくれた。
「これは!ウルトラメダル!」
ゲンさんが拾ったのはウルトラメダル。ウルトラセブンとウルトラマンレオの二枚のメダルだった。
こいつは重畳の至り。一気に二枚も見つけられるとは。
「もしかしてこれは君達のものなのかな、じゃあこれは君達に返すよ」
ゲンさんはハルキさんにメダルを渡す。
「おお!ありがとうございます!!」
「気にしないでくれ、ただ拾っただけだから
それじゃあ悪いけど、今日はここでお暇させていただくよ」
とゲンさんは一言挨拶して帰路へと着く。
流石に疲れも溜まっているだろうし、無理に引き止めるのは無粋だろう。
とりあえずメダル、ゲットだぜ!!
「あっ、見つけたぞ!!」
ん?なんだバルタか。
どうやら俺を探していたようだ。なんだゼットンがいないから俺に勝てると思って来たのか?
「ふっふっふっ、今日こそはお前に勝つぞ
勝負しろ!」
「俺には関係ないね、メダル探してっからいいから気にせず勝手にやってくれ」
流石にバルタに付き合ってる時間はないし、メダル探しが優先だ。
彼女には悪いが、今回は放っておこう。
「ツッコミのくせにバカにしやがってよぉぉぉ!!何が勝手にやれだよ!! 勝負しろオラァァァ!!
こんなツッコミにまでシカトされるなんて!どーせ人気投票は0票だよ!!フルボッコにされたり、黒幕にされたりよぉ!!
宇宙忍者としての魅力がなくなったから・・・・だから私の言うこと聞かねーんだろ!?」
(※人気投票でのバルタの票は身内からの同情票のため、実質0票です。)
あーあー泣き始めちゃったよ。
隣のハルキさんなんてチベットスナギツネみたいな顔になってるし、めちゃくちゃだよ、全く。
しょうがない勝負してやるか。
「わかったわかった、勝負してやるから」
「フォフォフォフォフォ!!初めから言うことを聞いていればいいんだ」
あーだめだこいつ。すぐに調子に乗るから分からせてやらねぇとな。
「私に勝ったら、これをやろう
コンビニの駐車場で拾ったこのメダルを」
だぁに!?エースのメダルだと!!
本気を出さざる負えないな。
「わかった、勝負方法はどうする?」
「今回はこの千円アイテムで勝負だ!」
とバルタが取り出したのはオセロ。
よし、いっちょボコしてやるか☆
「この間とは違うと言うところを見せてやる!!」
「どぉぉぉぉぉぉしてだよぉぉぉぉぉぉ!!」
全てのマスが黒で埋め尽くされたオセロ。
当然、黒は俺の選択した色であり、容赦なくフルボッコにしてやった。
約束通り、メダルと途中から勝てるとバルタが意気込んでアンティで出した真紅眼の黒竜のカードを頂く。
「うわぁぁぁぁぁぁん!!覚えてろよぉ!!」
泣きじゃくりながら逃げ出すバルタ。
調子に乗るからこうなるんだよ。少しはこれで反省してくれればいいけど。
「なんと言うか…………この町って色々凄いですね…………」
普段ボケ側のハルキさんも流石に引いていた。
この町は特殊だから多少はね?
「ふぅ、もうこんな時間か…………ハルキさん、今日は一旦切り上げて戻りましょう」
「そうっすね、今日だけで三枚も回収できただけでも嬉しいっす!」
時刻は既に夕方だったので、俺とハルキさんは帰路へと着く。
[円谷町近くの山林]
「ここが地球か……お宝の匂いがプンプンしてるぜ~」
地球に降り立った一人の宇宙人。
特徴的な二本の角に、キャプテンハットを被っておりまるで海賊のような格好をしている。
「バロバロバロバロ!!ツーカイにゴーカイに暴れまくってやるぜ!!」
この某海賊漫画のキャラのような笑い声をあげる宇宙人の目的とは一体…………
[to be continued]
初めてのウルトラマン回はどうでしたでしょうか。
上手くかけてるか心配ですが、なんとでもなるはずだ!!
人気投票は引き続きやっておりますので、良かったら投票をお願いします。
住み着きゼットンの名場面ベストランキング
-
ゼットン初登場
-
恐ろしく早いゼットンの手刀
-
ツ ッ コ ミ ア ッ ク ス
-
赤井さんによる岩盤ラリアット
-
メフィラスを異空間に閉じこめる
-
不良品バトルナイザーによる怪獣召喚
-
ゼットンによるかめ○め波
-
丸太による大根切り
-
龍臣の幼女魂開眼
-
ゼットのオリジナルフォーム登場
-
ゴルシアクセルによるクリムゾンスマッシュ