今回の登場怪獣は…予想出来た方はいますかな?
ゼットンが家に来てから一週間が経った。
ゼットンとの生活にも慣れて、衣食住を共に過ごすことで彼への関心も深めていくことができて、とても充実している。
代わり映えのしない日常が、
「今日は肉じゃがか~」
学校が終わり、下校の途中だが俺は商店街に立ち寄っていた。
今朝、ゼットンから頼まれた今日の夕飯の買い物に来ている。
食材のメモを片手に肉屋、八百屋、万事商店で目当ての物を買い揃え、アーケードを歩く。
こういう地元の良い所が集まった活気のある場所は、いつ来ても心が踊る。
「…………」
なんというか……気にしないでおこうかと思ったけど、やっぱり無理かもしれない。
かれこれ一時間近く、ずっと誰かが着いてきてる。
正体は分からないけど、つい直近のゼットンとの出来事を考えるとウルトラ怪獣の可能性が高い。
さっきからチラチラと向けられる視線を、本人は隠してるつもりだろうがばればれなんだよぁ……。
ダンボールに隠れる某傭兵の方が隠密性が高いぐらいだぞ。
「…………」
あんな電柱の後ろに隠れるだけじゃ限度があるだろう。
まあ今のところは実害ないし、気付かないふりをしておく。
買い物を終えて、家へと到着する。
いつも通り靴を整えてファ〇リーズを掛けて居間へと向かう。
「ただいま~」
「ピポポポポ……」
おかえりなさいと書かれたホワイトボードを見せて出迎えてくれるゼットン。
掃除機のゴミを袋に纏めていたから丁度掃除が終わったのだろう。
以前は違和感の塊だったエプロン姿も、今は見慣れてむしろ無い方が違和感があるレベルだ。慣れって怖いね。
「ゼットン、ひとつ聞いてもらいたいことがあるんだけど」
買い物バックをテーブルの上に置き、ゼットンに今日起きた出来事について話す。
話を聞きながらでも、じゃがいもの皮むきを止めずにそのまま調理をすすめるゼットンは本当にそこらの料理人よりテキパキと動く。
「実際のところ……ウルトラ怪獣だと思ってるんだけど……どうかな?」
『恐らくだが、その答えは合っているだろう
私だけが例外ではない、人間に変化して暮らしている者もいるはずだ』
とホワイトボードに書いている。
やっぱりか。
怪獣である本人からの回答もあって、漸く納得がいった。
確かに怪獣によっては、人間の体を乗っ取る種類もいるから、一概にいないとは言いきれない。
しかし、どうして俺の後をつけてきたんだ。
『私が君と一緒に暮らしているからだろう』
そういう事か。
地球人である俺と怪獣のゼットンという異なる種族が衣食住を共にして日常生活を送っているのは、確かに珍しいことだろう。
それに加えて、ゼットンはウルトラマンを唯一破った怪獣として、ウルトラ怪獣の中では一目置かれる存在。
警戒せざるをえないというわけだ。
「って言っても結局正体は分からないか……」
隠れているのはわかったけど、遠すぎて姿形ははっきりと分からなかったからな。
でもあの色はどこかで見覚えがある。
どこだったかな……
と悩んでいるとゼットンが、
『安心するんだ
もう既に君の後ろにいる』
と書かれたホワイトボードを見せる。
ん?後ろ?
ふと振り返り後ろを確認するとそこにあったのはダンボールであった。
「…………」
「…………」
うん、めっちゃ小さいけど物音するし、息継ぎの声が聞こえる。
なんだ、なんだよ、なんですかァ!
最近はメタ〇ギアでも流行ってるんですかァ!?
隠れるの下手とかそういう話じゃねぇぞ。不自然すぎて逆に驚いたわ。
俺に気づかれないように音もなく家にはいってきたのに、どうして最後は小学生のかくれんぼレベルにまでさがってんだよ。
ツッコミに疲れた俺は、とりあえずダンボールを上へヒョイと持ち上げる。
「!」
なんか授業中に先生に指された時になりそうな音が鳴ったと同時、中にいた人物はなんと……
「海老?蟹?ザリガニ?」
よく分からないがコンボみたく言ってしまう。
中にいたのは海老だか蟹だかよく分からない被り物をしており、時代劇とかでよく見る忍装束を来ている少女がいた。
「誰だお前は!」
「フォッフォッフォッフォッフォッ……よくぞ聞いてくれた
私はバルタン星からの使者…バルタだ!」
ば、バルタン星人だと!?
まさかそんな大物宇宙人につけられていたのか。
これはまずいですよ!(迫真)
『
ゼットンに並ぶウルトラマンのライバル怪獣として有名な宇宙人であり、別名宇宙忍者とも呼ばれている。
知名度だけでもウルトラマンを知らない人でも、名前が知れ渡っているほどだ。
科学力も劇中登場している宇宙人でもトップクラスであり、分身や人形サイズに大きさを自在に変えられたりと多彩な能力を持っている。
事実、ウルトラマンがいなければ地球がバルタンの星に成り代わっていてもおかしくは無いほどだったことからその脅威度も高い。
「お前の目的はなんだ!」
「フォッフォッフォッフォッフォッ、無論地球の侵略だ」
やっぱりか。
この様子だと大人しく諦めるわけないと思うし、説得しても無意味かな。
だけどさ、俺の隣には
「おめぇ倒されっぞ、悪ぃ事言わねぇからやめとけって」
「ふふっ、隣にゼットンがいようと私が負け)」
バルタが最後まで言い終わる前に彼女は糸が切れた人形のように倒れ、意識を失う。
恐ろしく早いゼットンの手刀……俺は常人だから見逃しちゃうね。
即落ち二コマレベルの出来事に、冷静に受け止めている俺も本当に染まってきたなとついつい思う。
「どうするよ、この子
流石に外に放置するのもあれだし」
『彼女が目を覚ますまでソファーで寝かせよう
また何か起きたら私が対応しよう』
やだこのイケメン紳士!嫌いじゃないわ!!。
とまぁ俺の中の心の宇宙が変な声を出したが、一旦バルタをソファーに寝かせる。
まだ晩御飯の準備もできてないし、早くやらないとな。
「2時間後」
「やっぱりゼットンの料理は最高だな」
ゼットンの肉じゃがに舌鼓を打つ。
美味すぎて、馬になったわねぇ……(ねっとり)。
『それは良かった
君が美味しく食べてくれるだけで私は嬉しい』
とホワイトボードに書かれている。
この犯罪的な美味さを毎日味わえるのは、俺の密かな楽しみだ。
そろそろ彼女も起きてくるかな……ん?。
「この肉じゃがという料理はなかなかに美味だな」
いつの間に起きてたんだ。
てかなんで肉じゃが食べてるんだよ!。
コラゼットン、お前もおかわりを持ってくるんじゃない。
『キミが肉じゃがに夢中になっている間に起きてきたんだ
だが食事の場は、敵味方そういったことは関係なく誰もが等しく平等でなければいけない』
確かに、食事は楽しくなければ意味は無い。
こうして無邪気に肉じゃがに夢中になっているバルタを見ていると警戒するのが馬鹿馬鹿しく思えてきた。
「わかったよ、ありがとうゼットン」
『ピポポポポ…ピポポポポ…』
後にこの言葉がゼットン語録の一部として、作られるのはこの場いる全員は知らないのであった。
「「ご馳走様でした」」
食べ終わった食器を下げて、改めて俺とゼットンはバルタとの対話を試みることにした。
何故地球侵略を企んでいるのか、何故そんな格好をしているのか、何故少女なのか!
「ふむ、なぜ地球侵略を企んでいるのかだと?
本来は守秘義務があるが、肉じゃがの礼に教えてやろう」
意外と義理堅いな。バルタン星人は結構卑怯者のイメージがあったんだけど。
まあ肉じゃが三杯もおかわりしてたくらいだから、相当気に入ったんだな。
「それは……我が同胞達と地球に移住するためだ」
なん…だと…!?
原作と同じよう展開になっている。まさかバルタン星が滅んでしまったのか。
「理由を聞いても?」
確か原作では、助かった20億近くの同胞を地球に移住させるための尖兵としてその内の一人が来たんだったけ。
ってことは俺の立ち位置かなりやばいんじゃないのか?。
逃げたい、ものすごく逃げたい。けど話聞いてからにしよう。
「いや~うちの星の科学者が自爆スイッチとかめっちゃロマンじゃねとか言ってて、作ったはいいけどうっかり押して星が爆発しちゃってもう大変なんだよ~笑笑
私や生き残った同胞は宇宙さまよってたら、たまたま地球を見つけて調べたら適応できる星だから現地調査しつつ、今に至るってわけ☆」
うん、分かってる。わかってるけどあえて言わせてくれ。
「(何やってんだバルタン!!)」(CV細谷佳正)
自爆スイッチは確かにロマンだよ。ロマンだけどさ……自分の星を爆発するレベルの代物作るとか……馬鹿じゃねぇの?(迫真)。
自爆軍師も真っ青だぞおい。
俺なんかさっきまでビビりまくってたのに、今の話聞いてたら緊張感もへったくれもねぇよ!!。
もうゼットンに至っては表情読めなくても、絶対呆れてる。
「そ、それは大変でしたね……
すみません、ずっと気になっていたんですか、その格好は一体?」
初めて見た時からずっと気になっていた疑問をぶつける。
「私の趣味だ、いいだろう?
地球人の忍者とかいう者はこんな格好をすると言うので真似てみた」
おめぇの趣味かよ!!
てか、頭の被り物のせいでむしろ目立ちまくって仕方ないわ。てか周りも指摘してやれよ。
今どきのコスプレイヤーでもこんな酷い格好はしねぇぞ。
「とまあ、世間話はここまでにして本題に入ろう
大人しく地球を渡せば、我々との共存という形で手打ちを認めよう」
と先程の腑抜けた表情から一気に真剣な眼差しをした表情に変わる。
向こうからしたら種としての生存が懸かっている以上、諦めるという選択肢はないだろう。
困ったな、村人Aと言っても差し支えない俺なんかが決められる事じゃねぇぞ。でも断れないし、どうすればいいんだ。
「だが、一方的に侵略したのでは意味が無い
ここで1つゲームをしてみないか?
地球人である君が勝てたのであれば、大人しく手を引こう
だが私が勝ったらこの星は私達の物になる」
うそーん、責任重大すぎて腹がやばいって。
助けてウルトラマン!(マジで)
「ちなみにゲームは、地球人が物事決める際に行う儀式
『ジャンケン』だ」
ダニィ!?、ジャンケンだと。
もっとこう…将棋やチェスとか盤面ゲームなどで来るかと思ってた。
運が絡むこのゲームなら行ける気がする!
「では始めるぞ」
「「最初はグー!ジャンケン…ポン!」」
俺が出したのはグー。一方、バルタが出したのは
「馬鹿な、私が負けるだと!?」
チョキである。
勝った!第三部完。これで地球は救われるぞ。
「い、言い忘れてたが、このゲームは先に三回勝った方が勝ちだ」
あっずるい。
ルールをあとだしするなんて、某カードゲーム漫画みたいなことしやがって。
まあいいでしょう、先に三勝が勝利条件ならまだいける。
『これ以降ルール変更は無しとする、異論はないな?』
とバルタに対して警告を出す。ナイスアシストゼットン。
「いいだろう、先に勝ったからといって調子にのるなよ!」
良し、声質は取った。
「「最初はグー、ジャンケンポン!」」
俺はチョキを出す。そしてバルタは
「フッ、引き分けだ」
チョキである。
ふう、危ないところだったぜ。
「「あいこでしょ!」」
俺はパーを出し、バルタはチョキを出す。
「やべぇ!」
バルタに一勝を取られる。
まずいなぁ、少し焦ってきちゃったぜ。
そんな焦り具合を見てたゼットンは、バルタに見えないようにホワイトボードにメッセージを書いていた。
『一点集中すれば、君の勝ちだ』
一点集中?どういうことだってばよ・・・。
そんな事をすれば、俺の負けになるじゃないか。
「何をぼぉーとしている、次だ」
「最初はグー、ジャンケンポン!」
俺が出したのはチョキ、バルタもチョキのために引き分け。
「あっ」
その時、俺に電流走る。
気づいたのだ、ゼットンの言っていた一点集中の意味が。
だが俺は本当に合ってるか確かめるために、わざと負けることにした。
「「最初はグー、ジャンケンポン!」」
俺はパーを、バルタはチョキを出す。
「フォッフォッフォッフォッフォッ、これで二勝
私の勝ちは決まったようなものだな」
やはりだ。
彼女の弱点はわかった。
「悪いがこの勝負は俺が勝つ
バルタ、お前を攻略する!!」
俺は高らかに勝利宣言を言い放つ。
「「最初はグー、ジャンケンポン!」」
俺はグーを出し、バルタはチョキを出す。
「なっ、馬鹿な!
まだだ…まだ終わらんよ!」
いや、この勝負は既に勝っているのさ。
「最初はグー、ジャンケンポン!」
もうこのからくりに気づいた時点で、勝利は既に訪れていた。
「ま、負けた……馬鹿な……」
俺がグーを出し、彼女はチョキ。俺の勝ちだ。
「お前の敗因はただ一つ……
たった一つの
だってチョキしか出さないんだもん……」
そう、バルタはこのジャンケン勝負においてチョキしかだしていない。最初はなにかの作戦かと思ったが、こんな大事な場面でそんな事をするとは思えなかった。
だからゼットンの一点集中のヒントのおかげで勝てたんだ。
「だって…だって……バルタン星人はチョキしか出せないんだよ!!」
ですよねぇ!!
そんな気はしてましたよ。
バルタン星人は強さの代わりにチョキしか出せない制約と誓約でもしてるんかよとツッコミを入れたい。
「約束通り、侵略はやめてもらいます」
「うわぁーん!!次は絶対に勝つからなぁ!!」
泣きじゃくるバルタは、ドタバタと足音たてながら家を出ていった。
全くすげぇ濃い一日だったよ。
まさかバルタン星人に襲撃されて、地球を賭けた闇のゲーム(笑)をすることになるとは。
『お疲れ様
変なことに巻き込まれたが、ゆっくり休んでくれ』
とホワイトボードにメッセージを見せると同時にゼットンは俺の肩に手を置く。
ゼットンの労いに感謝しつつ、眠気が深まってきたので自室に戻る。
なんだかんだもう12時になりかけていた。
またこれからこんな感じで宇宙人や怪獣が来るのかなと思うと、少し大変だなと思う。
まあ、ゼットンと一緒に頑張りますか。
【同時刻】
とある住宅地の一角。
民家と呼べるか怪しい建物があった。何処と無く
家と呼べるか分からないが、そんな家に一人の住民が住み着いている。
「ア゙ア゙ア゙ア゙ア゙ア゙ア゙ア゙ア゙ア゙ア゙ア゙ア゙ア゙ア゙!!
ゴミカスゥ!〇ねぇ!!」
と手にしていた携帯ゲーム機を叩きつけて、発狂する。
毎日のようにこの光景があるのだが、不思議と近所迷惑の噂がたっていないのだ。
まるでこの家だけが、全く別の
さてはて無事に第2話が終わりましたが、今回も色んなパロをぶち込みましたが皆様はいくつ見つけられましたか?
次回登場怪獣は果たしてどんな怪獣なんだ?
住み着きゼットンの名場面ベストランキング
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ゼットン初登場
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恐ろしく早いゼットンの手刀
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ツ ッ コ ミ ア ッ ク ス
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赤井さんによる岩盤ラリアット
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メフィラスを異空間に閉じこめる
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不良品バトルナイザーによる怪獣召喚
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ゼットンによるかめ○め波
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丸太による大根切り
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龍臣の幼女魂開眼
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ゼットのオリジナルフォーム登場
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ゴルシアクセルによるクリムゾンスマッシュ