決して薬をやったり、酒は飲んでいません。
はてさて第3話始まります。(ウワァァァ!!)
バルタの襲撃から五日が経つ。
特にこれといった出来事は起きてはおらず、いつも通りの日常を過ごしていた。
今日は休日なので、ゼットンと一緒に買い物に出ることにした。
え?怪獣と一緒に買い物をして大丈夫なのかって?
そりゃあお前……大丈夫なんだなこれが……。
「ゼットンさん!今日は大根安いよ!」
「ゼットンさん!新鮮な鰈なんてどうよ!」
「ゼットンさん!今度うちの新作食べに来てよ!」
と言った感じに、商店街皆様からの凄まじい人気がある。
共同生活が始まった当初は、ゼットンが外に出て大丈夫か心配してた時期が俺にもありました。
ゼットンの性格を考えれば、町の人たちと打ち解けるのもそこまで時間は要らない。
それに加えて困った人には、的確なワンポイントアドバイスをくれるなど、そのおかげもあってか店の経営を回復させた所もあったりと影響力が凄まじい。
フフッ……なんでこんなことになったか分かんねぇだろ。
俺も分かんない。
とまぁ、俺がツッコミを放棄していると
「ゼットンさん、ちょっとお時間いいかね?
少し相談したいことがあるんだ」
初老の男性が声を掛けてきた。
この初老の男性は、古本屋を営む早田さん。俺も漫画本を買う際はよくお世話になっている。
『構いませんよ』
とホワイトボードにメッセージを書く。
「ありがとうございます」
ぺこりと頭を下げ、礼を言う早田さん。
しかし、あの人が誰かに相談事を言うのは珍しいな。この商店街の人達の中でも最年長ということもあり、店同士のトラブルや相談に乗ることが多いんだ。
もしかしたらまたウルトラ怪獣が関わってたりして……アカン、フラグが建ったわ。
「実は最近、この辺りで怪奇現象が起きていてね
まあ誰かが怪我したとかそういうのはないんだけど、非常に奇妙でね
部屋の扉を開けたと思ったら外に出たり、風呂に入ろと扉を開けたら居間に繋がってたりするって事が起きたらしいんだ」
なぁにそれぇ☆
商店街の皆様の家がどこでもドアにでもなってしまったのか。そんな怪奇現象聞いたことないぞ。
「その怪奇現象は夜中に起きることが多いらしい
こんな事警察に相談しようにも鼻で笑われて終わりだよ」
確かに、こんな摩訶不思議な事に警察も動くことは無いだろう。老人の激しい妄想だとか認知症で混乱してると思われてしまうだろうしな。
しかし、夜中だけに現象が起きるというのは妙だな。
仮に愉快目的でやっているのだとしたら、俺なら商いをしている日中などに行動を起こしたほうが妨害もできるのでそこを狙う。
しかも今回の現象は無差別に起きているということは個人を狙った犯行ではないことがわかった。
「本当はこんな事頼みたくはないんだが、頼れるのはゼットンさんしかいないんだ
何とか商店街の平穏を取り戻して貰えないだろうか、頼む」
先程の挨拶よりも深く頭を下げる早田さん。
商店街の皆さんを思う気持ちがどれだけ込められているのかは、俺にもよく分かる。
『分かりました、この依頼お受け致します
私もこの商店街は大好きですから、協力させてください』
本当にイケメン紳士だよ。
ゼットン……お前がナンバーワンだ。(CV堀川りょう)
「んで依頼は受けたはいいけど、どうするんだよ
犯人の目星もついてないんだぜ、ゼットン」
依頼こそ受けたが、まだ犯人の詳しい能力や動機も分かっていない。今回ばかりは俺もお手上げ状態だ。
しかし、ゼットンは不気味なほど冷静だった。まるでもう犯人が分かってるかのように。
「犯人は既にわかっている
十中八九…四次元怪獣
四次元怪獣ブルトンだと!?
あの怪獣はまずいですよ!(迫真)
[四次元怪獣
原作ウルトラマンでは、四次元空間を自在に操れるチートじみた能力でウルトラマンや科特隊の隊員達を苦戦させた怪獣だ。
成程、商店街で起きているどこでもドア現象も四次元を操るブルトンなら納得出来る。
しかし、あの近辺でブルトンを見たという話は聞かないし、仮に能力で何かしらの違和感を住人達も感じるはず。
夜中に頻繁に四次元現象が起きていることを考えると、夜行性無のだろうか。しかし、そんな生態は確認されてないしな…
『安心してくれ、既に居所の目星は着いている』
流石ゼットン!俺に出来ないことを平気でやってのける!
そこに痺れる憧れるゥ!!
てか仕事早すぎて普通に凄すぎるわ。某名探偵でもこんなにはやく見つけられないぞ。
『着いてきて欲しい、話はそれからだ』
お、おう。
なんか急な展開だがまあいいでしょう。はてさてこのさきどうなりますことやら。
歩くこと数分。
商店街から少し外れた場所に来ている。
なんというか……所々錆が目立つなんとも見窄らしいが外見の二階建のアパートだった。
こんな所に怪獣なんているわけないじゃないか笑。
「おいおいゼットン、いくらなんでも冗談がすぎ……」
「こんにちは~」
こんな所に怪獣なんているわけが無い。そんなことを思っていた時期が私にもありました。
目の前に挨拶をしてきた一人の女性。フジツボのような形をした髪留めをしており、それはどう見ても……
「ブルトン!?」
「え!?えーと何処かでお会いしたことがありましたか?」
やっぱりブルトンなの!?
この未亡人ぽい大人のお姉さん(推定27歳)がブルトンだとしても、俺は好みすぎてOKです。
『突然の事でお尋ねして申し訳ない
私はゼットンと言います』
「あっ、これはどうもご丁寧に
私はこのアパートの管理人をしています、ブルトンのブルーと言います」
ゼットンとブルーさんは互いに会釈をする。
なんか怪獣同士が挨拶してるスゴい光景を見ていると、原作とガラリと見方が変わってすごい新鮮だと思う。
それにしてもブルーお姉様か。是非とも携帯番号を交換したいぜ。
「それで今回はどう言った件で来たのでしょうか?」
俺とゼットンは商店街で起きてる怪奇現象について話す。
それによって起きて困っている住人達のことも添えて言った。
しかし、ブルーさんはさも初めて知ったといった感じの様子だった。
仮に事件を起こしているとしても、こんなに平然と暮らしていられるのか少し疑問に思う。
『もしかして何か心当たりがあるのではないのですか?』
とゼットンはホワイトボードにメッセージを書く。
ブルーさんもやはり心当たりがあるのか、少し話しづらそうな様子だった。
うーん、こんな素晴らしいおっ·····ううん!!母性をお持ちな大人のお姉さんを疑いたくないしな。
「もしかしたら、妹の仕業かもしれないです」
なんだと!?
もう一人ブルトンがいるのか。
身内のことだから話づらかったのも納得できる。
「妹は先月受けた企業の採用試験に落ちて、今引きこもりになっていてあの206号室にいます
我々ブルトンは、多大なるストレスを感じると無意識の内に能力が発動してしまうんです
恐らく、その影響で商店街の方にも迷惑がかかってしまい、申し訳ありません!」
ブルーさんは俺達に頭を下げる。
妹さんの事には同情するけども、どうにかしないと事件は解決しない。
『謝らないでください、まずは妹さんとお話をさせていただけませんか?』
とゼットンはホワイトボードにメッセージを書く。
まあ一度話し合いをしないことには解決できないよな。
「話し合いをしたいのはやまやまなんですが、妹は能力で完全に閉じこもってしまっていて姉である私の話も聞かなくて」
不味いなぁ·····
ブルトンの四次元を操る能力をフルに使われていては、手出しのしようがない。
ひとまず部屋の前まで行くも、ドアノブに触れようとしたらバチッと静電気に触れた時のような感じで弾かれた。普通に痛くて、手がめっちゃじんじんする。
『ふむ、これは確かに難攻不落の要塞とも言える堅固さだ』
その後ゼットンが、ブルーさんに扉を破壊することを了承の確認を取り、火球(推定36度)を放つも傷一つつかなかった。
今回ばかりはお手上げかと思ったが、ゼットンはスマホを取り出してどこかへ連絡していた。
まさか鍵屋でも呼んだのかと思ったがどうやら違うらしい。
ゼットンいわく、最強装備を注文したとのこと。
最強装備か·····俺の中の厨二心が疼いてくるな。
「ゼットン様、毎度ありがとうございました」
宅配の人から荷物を受け取るゼットン。
ついに届いたのか最強装備が。
高揚感が高まる·····溢れる·····ウォォォォォォォォォォ!!(CV島田敏)
そんなこんなでダンボールを開封していくと、俺は驚いた。
ゼットンが注文した最強装備はなんと··········
「シンゴウアックスやんけ!!」
そう、幾多の機械生命体を葬ってきた最強装備·····
確かに最強装備だよ、うん。
だけどさ、場違い感が強すぎてダメです!!
原作ドライブでも人類が生み出した悪魔の武器として恐れられてたけども、ゼットンが通販で頼んだものは本来ものとは少し異なる。
ライダー専用と書かれている部分はツッコミ専用と書き換えられており、カラーリングも全体的に黒メインなカラーリングになっていた。
ツッコミ専用ってなんだよ·····ワケガワカンナイヨォ!!
『安心してくれ、それは君専用の装備だ』
俺の専用って·····ツッコミ担当の運命は変えられないのか。
嘘だぁ··········嘘だドンドコドーン!!
「大丈夫ですか、気分がお悪いなら無理をなさらなくとも」
ブルーさんが俺の肩に手を置いて、心配してくれる。
美人のお姉さんが声をかけてくれるだけで力が湧いてくる。
「大丈夫だ、問題ない·····」
俺は立ち上がり、ツッコミアックスを手に取る。
意外にも重さは軽く、金属バットくらいだと思う。
『それとこれも渡しておこう』
ゼットンから手のひらサイズのアイテムを渡される。
『それはシグナルゼットン
ツッコミアックスの頭部にあるスロットに挿入することで様々な効果を発揮することが出来る』
シグナルバイクやんけ!!
でもゼットンカラーになっててカッコイイなぁ。
なので許す。
これならばあの扉を破壊することができる。
「いくぞぉぉぉ!!」
俺は206号室の扉にツッコミアックスを振り下ろす。
四次元事切り裂いた扉は物の見事に真っ二つになる。
おいおいおいおいおい、これ普通にあかん武器やん··········
本家より魔改造されて普通にやばいって。
まあともかく、入口が開いたので良しとしよう。
「な、なんだぁ!カチコミかぁ!」
と部屋の奥から女性の声がする。
ドタバタと玄関前に現れたのはパジャマ姿の高校生ぐらいの女の子。
妹さんで間違いないだろう。
「どーもピ〇ーラでーす」
「そんなわけあるかぁ!」
と俺のギャグにノリツッコミと同時に手元に持っていた空き缶を顔面にシュートとする。超エキサイティング!!って感じに俺は吹っ飛ぶ。
普通に痛いです。
「ちょっとルード!
お客様に対して失礼でしょう」
「うるさいなぁ!こっちは今それどころじゃないんだよぉ!」
怒声を飛ばすと彼女はすぐさま部屋の奥へと戻る。
どういうことだってばよ・・・
『ともかく、我々も部屋に入るとしよう』
おっ、そうだな(便乗)。
ゼットンとブルーさんと共に中へと入る。
中は意外にも綺麗だった。てっきりゴミとかで部屋を埋め尽くされてるイメージがあったが、そんなことは無かった。
寧ろ目立つのはこんな狭いアパートには似つかわしく、ゲーミングセットに、ゲーミングチェア。
加えて棚に飾られた高そうなフィギュアの数々。
うん、間違いない。彼女はオタクだァ!
「あぁ!クソ!足引っ張りやがって!ガバエイムなんだよ!」
ルードは、イライラしてるのか机をバンバン叩いてる。パソコンでオンラインゲームをしており、有名なFPSゲームだ。
どうやら複数人でやるレギュレーションで仲間が足を引っ張っているため、ストレスMAXでやばそうだ。
「おっふ··········」
流石にこの光景には一同驚く。
奇声をあげながらゲームに執着する彼女は姿は怖かった。
『多少手荒なことをしますが、大丈夫ですか?』
ゼットンは、ブルーさんに確認を取る。
ブルーさんも流石に妹の惨状を目の当たりにして、悠長なことをしてらないと思い、無言で頷く。
そしてゼットンはルードを羽交い締めにして取り押さえる。
「やめろォ!HA☆NA☆SE!!」
力いっぱい暴れるルードだが、相手はウルトラマンを倒した
『彼女のパソコンを破壊するんだ』
what!?
流石にそんなことをしたら更にストレス増すんじゃないか。下手したらゲーム病発症しちゃうって!
天才ゲーマーでもやばいことになるよ。
『関係ない 行け』
ハイパー無慈悲!!
分かりましたよ、やればいいんでしょう。
商店街の皆様のためだ、彼女のパソコンには犠牲になってもらおう。
俺はツッコミアックスを振り上げ、
[ヒッサツ! バックしますご注意ください バックしますご注意ください]
シグナルゼットン(パワード)をスロットに装填する。
待機音がなんとも気が抜けるものだが、それでも貯め時間が終わったら地獄そのものなんだがな。
[サッサト逝ッテイーヨ!!]
「逝っていいってさ··········」
無慈悲にも告げられる死刑宣告。
その言葉を聞いたルードの顔は、一気に真っ青になる。
「待て!待つんだ!そ、そうだ!200円·····200円で手を打とう!!」
金額安すぎるわ!
てかもうここまで来たら誰にも止められない。
俺はパソコン目掛けて、ツッコミアックスを振り下ろす。
「やめろぉぉぉぉぉぉぉぉおぉ!!」
だがその叫びは虚しく、パソコンは粉々に打ち砕かれた。
「あっ·····あっ·····」
余りのショックからか彼女は、糸が切れた人形のように脱力してしまい、そのまま気絶する。
動くなったのを確認し、ゼットンは優しく下ろす。
『荒事になってしまったこと、大変申し訳ない
彼女の事でまた何かあれば、こちらに連絡をください』
とゼットンは自分の携帯番号をブルーさんに渡す。
あとはルードさんがどうなるかだが、こればかりは様子を見るしかない。
俺とゼットンは挨拶をし、その場を去る。
ノリと勢いで、色々やってしまったがどうか彼女に幸あれ。
「あっ·····携帯番号渡しそびれた··········」
ちくしょう!ゼットンだけ渡しやがって!!
やろう、ぶっころしてやる!!
この後、手刀で気絶させられたのは言うまでもない。
[数日後]
商店街は元の日常へと戻っていた。早田さんも肩の荷が降りたと言った感じで、生き生きと仕事をしている。
一方のブルトン姉妹なのだが、あの後ルードさんは人が変わったのかのように就職活動に励み、見事合格したそうだ。
いやぁ、良かった良かった·····パソコンの怨みで夜道に襲われないか心配してたよ。
「あっ君は」
「あっブルーさんどうも」
おっふ·····相も変わらず素晴らしい母性をお持ちなブルーさん。
買い物バックをぶら下げてるということは、彼女も買い物途中なのだろう。
「この間はありがとうございます、妹も私も感謝しています」
「いえいえ、ルードさんも正気に戻って良かったです」
それからたわいもない世間話をし、近況を話し合った。
「今度、時間がある時に何時でも遊びに来てくださいね
貴方みたいな可愛い子は好みだから(ジュル)」
ん?最後の方はよく聞こえなかったけど、まあ気のせいか。
今度は是非お邪魔させて頂こう。今からでも心が踊るなぁ·····
「ったくよォ·····地防高の連中も大したことねぇな」
とある路地裏での出来事。
そこには十数人の不良と思わしき学生たちが一人を除いて、大の字で倒れていた。
何があったかは言うまでもなく、蹂躙。圧倒的な力での。
「今度赤王に喧嘩売ったらどうなるか、わかったな?」
と台詞を吐き捨てた後、その人物はその場から消える。
【to be continued】
やはりシンウルトラマンは素晴らしい。
円盤になったら直ぐに買いたいなぁ。
今回の話はどうだったでしょうか?いつもよりぶっ飛んでいたでしょう?
次回はあの有名な怪獣が出てきますので、良かったら見てください。
住み着きゼットンの名場面ベストランキング
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赤井さんによる岩盤ラリアット
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メフィラスを異空間に閉じこめる
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不良品バトルナイザーによる怪獣召喚
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ゼットンによるかめ○め波
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丸太による大根切り
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龍臣の幼女魂開眼
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ゼットのオリジナルフォーム登場
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ゴルシアクセルによるクリムゾンスマッシュ