些細な事でウマ娘と剣呑な雰囲気になるトレーナー 作:クロウ・プルムヴァーゴ
我々トレーナーの夜は遅く朝は早い
夜遅くまでウマ娘の練習メニューを組み、朝早くから朝練に勤しむウマ娘の為に日の出と共に起きて朝練の準備をする…。他にも出走するレースのスケジュール調整、難しいお年頃なウマ娘のメンタルケア、「(誤字?)重症→重賞」レース出走の為の根回しと数え出したらキリが無い。
昨晩も遅くまで担当ウマ娘の練習メニューの調整をしていた為、俺は今日も眠い目を擦りながら学園の食堂へ足を進めるのである。
「あ、トレーナー。おはようございます。」
食堂に着くと既に席に着いて朝食を食べていた
「おう、おはようさん。」
挨拶に答えながらこちらも席に着く
「グラスのトレーナーさんは今日も眠そうですネ!」
中々回転数の上がらない頭で皿に盛られたおひたしを突いてるとグラスワンダーの隣に座ってる
「仕方ないだろ…昨晩も遅かったんだし…。」
そう言って元気そうな彼女達を尻目に俺は朝食の納豆を混ぜ始め…
「エル、悪いけどマヨネーズ取ってくんね?」
「はいどうぞデース」
サンキューと軽く相槌を打ちつつエルコンドルパサーからマヨネーズを受け取る。
「トレーナーさんの朝ごはん…和食ですけどマヨネーズなんて使うんデスカ?」
不思議そうに首を傾げるエルコンドルパサー。何を当たり前のことを聞いてるんだろうか?いや、まぁ北米出身らしいし知らないのも無理はないか。
「え?納豆に入れるんだけど?」
彼女の疑問に応えた瞬間、ピタッとグラスワンダーの箸が止まった。
何か嫌いなおかずでもあったのだろうか?
それに、エルコンドルパサーも若干ソワソワし始めたが一体どうしたのだろうか?
そんな二人を見ながら納豆(INマヨネーズ)をご飯の上に掛けて口へ運ぶ。
うん、美味い。
こちらのご飯が減るにつれてグラスの顔から表示がどんどん失せていく。それに合わせるかの様にエルコンドルパサーの顔から血の気が失せていく。
新手の貧血か?さっきまであんなに元気だったのに。
「エルコンドルパサー…調子が悪いなら保健室行ってきなよ?」
「え、あ、ハイ。」
遠慮がちな声で応えるエルコンドルパサー…本当どうしたのだろう?
そんなことを考えているうちに茶碗のご飯と納豆は残り半分を切っていた。
「味変すっか…。」
そう言って食卓の上のラー油を手に取り納豆の上に掛けた。
その時だった。
パァンと、弾ける様な音と共に無表情のグラスの握っていた箸が弾け飛んだ。
ついでにエルコンドルパサーが気絶して椅子から転げ落ちた。
「おいおい、エルコンドルパサー…食ってすぐ横になるのは体に悪いぞ。グラスもいくらパワーが有り余ってるからって箸を握り潰すのはどうかと思うぞ。」
そう言って俺は残りの飯を掻き込み「ごちそうさま」と手を合わせて席を立つ。
「んじゃ、グラス。放課後の練習でな。」
そう言って食器を片付けて食堂を後にした。
その日の放課後、グラスワンダーがものすごく不機嫌な勝負服で薙刀を振り回しながら待ち構えてい為、到着と同時に土下座したトレーナーなのであった。
納豆はネギと醤油派です。
ちなみにトレーナーはなんでグラスが機嫌を悪くしたの分からないけど生存本能がフル稼働した為土下座してます。