ハイスクールDxD〜暗き闇の戦士達の力を持つ少年〜 作:LEGION ONE
「あ〜……つまんねぇな」
銃火器を生み出す転生者と戦った夜、俺は不完全燃焼でイライラしていた。正直あんな転生者と戦っても面白くはないとは思っていたがここまでとはな……ライダーを特典にしている転生者と戦いたいが、今のところ出会えていない。やっぱり原作?が始まらないと出てこないのかな?
「ま、原作が始まれば戦えるか」
そう言いながら俺は買い物を済ませるとそのまま自宅に向かっていた……のだが……コウモリのような外見をした怪人『バットイマジン』が目の前に現れ、俺を睨みつけてきた。
「なんで電王のイマジンがこの世界に居るんだぁ?」
普通この世界に存在するはずがない仮面ライダー電王の怪人であるイマジンが居ることに疑問を持ち、考える。
考えられるのは二つ……一つは転生者の一人が電王を特典としてもらい次いでにイマジンをこの世界に追加した。これに関しては転生者にデメリットしかないだとすると……もう一つの考え……俺たちというイレギュラーがバットイマジンを生み出した。
元々ない力を持ちこの世界にやってきた影響でこの世界に存在しなかったライダーが生み出されたってことか。
「ま、ストレス発散には丁度いいな」
『グゥゥゥゥ……!』
低い唸り声をあげ襲いかかるバットイマジンを避けた一夜はそう言いながら『ユウキベルト』を腰に巻くと待機音が流れ始め『ライダーパス』を翳した。
「変身」
HIJACK FORM!
青い炎と共に胸アーマーが装着され、顔には海賊の被るような帽子を付けた髑髏が変形、装着された。額に赤いレール、首には赤色のマフラー、左腕には連結器のようなアーマー「幽汽ガントレット」が装備された幽霊列車の仮面ライダー『仮面ライダー幽汽』に変身した。
「簡単には倒れるなよ……」
デンガッシャー2組分のパーツを組み合わせた禍々しい大剣『サヴェジガッシャー』を構えた幽汽はゆっくりとバットイマジンに近づいて行く。
『フン!』
「遅せぇよ」
近づいてきた幽汽に対しバットイマジンは衝撃波を放ち攻撃を繰り出す。しかし、幽汽はサヴェジガッシャーで衝撃波をぶった斬るとそのまま勢いよくバットイマジンを連続で斬り裂いた。
「フン!」
『グゥゥゥッ!』
サヴェジガッシャーで斬り裂かれたバットイマジンは後退してしまうがすぐに体制を立て直すと柄がカギ状になった剣のような武器を出現させ幽汽に斬りかかった。
幽汽はバットイマジンの全ての攻撃を回避するとサヴェジガッシャーで横一閃に再びバットイマジンを斬り裂いた。
『ッ!?』
慌てて剣で防ごうとしたバットイマジンだったが、幽汽の想像以上のパワーによりガードした剣が粉々壊れてしまいそのまま勢いよく吹き飛んでしまう。
「どうした?そんなものか?」
吹き飛んだバットイマジンに対し、幽汽はもう一つの武器である黒い鞭と木の独楽を取り出すと独楽を回し、それを空高く放り投げた。さらに落ちてくる独楽を鞭で叩くと、独楽が一瞬にして分裂し、バットイマジンの頭上に辺りに飛び散る。
独楽がバットイマジンに命中すると次々に爆発しダメージを入れ、更にバットイマジンを吹き飛ばした。
『グォォォォォォッ!?』
「おいおい……これで終わりか?」
『グゥゥッ!』
吹き飛ばされ地面に倒れ伏せていたバットイマジンはよろよろと起き上がるとこのままでは分が悪いと判断し、背の翼を展開しその場から飛び去ろうとした。
しかし、幽汽は避けることもせず余裕な態度でライダーパスを取り出すとベルトに当て、サヴェジガッシャーの刀身にエネルギー溜めた。
FULL CHARGE!!
刀身にエネルギーと鬼火を纏わせたサヴェジガッシャーを地面に叩きつけ衝撃波を放つ。放たれた衝撃波は地面を砕き進み、逃げようとしていたバットイマジンを一刀両断に斬り裂いた。
『グァァァァァァァァッ!』
一刀両断に斬り裂かれたバットイマジンは断末魔をあげるとそのまま爆散した。爆散したのを見た幽汽は変身を解くと、そのままため息を吐いた。
「めんどくせぇのが出てきたな……」
転生者の他に怪人まで現れるようになったことに一瞬めんどくさいと思った一夜だったが、そのまま去ろうとした。
「あら?こんな夜に制服姿でどうしたんですか……黒影 一夜君」
「ッ!?」
しかし、去ろうとした一夜を背後から聞き覚えのある声が呼び止めた。いきなり呼び止められたことに一夜はビックっと体を震えながら後ろを振り向いた。
「せ、生徒会長さんと……ふ、副会長さん……」
そこに居たのは生徒会長である支取蒼那と副会長の『真羅椿姫』だった。いきなり生徒会の二人が現れたことに驚きを隠せない一夜はとりあえず何故、ここにいるのか聞くことにした。
「な、何故このような場所に生徒会のお二人が?」
「私たちは生徒会の見回りの最中です」
「見回り?」
「はい、よからぬ事をしている生徒がいないかたまに見回っているのですよ」
「そうなんですね……それは大変ですね〜」
「それで?黒影君は……一体こんな夜に何をしていたんですか?」
さて……どうする。怪物と戦っていましたと言えば面倒事になる……そもそも信じて貰えないだろうな。ここは適当に誤魔化してはさっさと帰るか。
「あ〜買い物に行っておりまして……目当て材料が中々見つからずこんな時間までかかってしまいました〜」
「…………」
今思いついた誤魔化しを蒼那に言うが蒼那はじっと蓮 一夜を見続けており何も言わなかった。ダメかっと思ったその時…… 蒼那はため息を吐き呆れた表情で一夜を見つめた。
「わかりました。ですが貴方は問題児の一人に入っていますので……これからは気をつけてくださいね」
「へーい善処します」
蒼那の言葉(忠告)に対し気だるそうに答えた一夜はその場から去っていった。
一夜が見えなくなったところで副会長である椿姫が蒼那に話しかけてきた。
「いいのですか会長……黒影 一夜が謎の存在を倒した可能性もあるんですよ?」
「…………」
蒼那と椿姫がこの廃工場にやってきた本当の理由はそれはこの廃工場からはぐれ悪魔とは違う別の存在の反応がした為、討伐しようとこの廃工場に来たのであった。
しかし、来る途中で謎の存在の反応は消滅し疑問に思っていたところ一夜が現れたのである。
「可能性があるだけで彼が倒したとは決定づけることは出来ませんよ」
「ですが、反応が消滅した場所にいる時点で彼の存在は怪しいですよ」
「わかっています……明日から彼を少し監視しましょう。彼にはなにか裏があるはず……」
そう呟きながら支取蒼那……ソーナ・シトリーは自身のメガネを光らせた。