ハイスクールDxD〜暗き闇の戦士達の力を持つ少年〜 作:LEGION ONE
堕天使をドラグブラッカーの餌にした翌日、いつも通り学校に登校し授業を受けた放課後。帰る準備をしていると廊下から女子生徒たちの黄色い悲鳴が聞こえて何事かと思い見てみると隣のクラスに居る『木場祐斗』がやってきた。
「この教室に兵藤一誠君は居るかな」
「あ、あそこにいるけど?」
それにしても学園の王子様がなんで変態の兵藤一誠を呼びに来たんだ?アイツは木場祐斗とはあんまり関わりがないと思うのだが……そんな事を思いながら見ていると睨んでいた兵藤が木場から何かを聞き目に見えて表情を変えた。
「(なんか裏がありそうだな)」
木場も兵藤や小猫、生徒会長さんと気配が同じだし……こりゃ面白くなってきたな。そう内心笑みを浮かべていると兵藤が席を立ち木場と共に教室を出て行った。
「こ、これは……木場×兵藤なの!?」
「いいえ!兵藤×木場よ!!今年のコミケはこれで決まりよ!」
「腕がなるわね!」
一部の腐った女子生徒たちのおぞましい会話を聞いた俺は一緒に教室を出て行った木場と兵藤に合唱をすると鞄を持って教室を出て生徒玄関に向かっていると資料を持った生徒会長さんと出くわしてしまった。
「あら……今帰りですか月影君」
「そうスっね……生徒会長さんは会議ですか?」
「えぇ。最近夜中に出歩く生徒が増えたのでその対策会議です」
「そ、それはた、大変ですね〜」
メガネを光らせ俺の事を見る生徒会長さんの視線に耐えきれず俺は目を逸らしながらそう答える。だって、買い物途中でイマジンに出くわすとは思わなかったんですもん……。
「最近、この辺りで物騒なことが起きているので月影君も気をつけてくださいね」
「へーい……あ、それと生徒会長さん」
「なんですか?」
「アンタのところの書記をどうにかしてくれませんかね?学校に来てからずっと見られているのですが」
俺は物陰に隠れているつもりでいる匙元士郎を指で指しながら生徒会長さんにそういう。日曜日からずっと監視されているし、トイレに行く時も昼休みで昼寝スポットに行く時も着いてくるし……あまりにも鬱陶しいから変身して潰すところだった。
「あ〜……わかりました。匙からは私が言っておきます」
「お願いしま〜す。んじゃ生徒会長さんも会議頑張ってくださいね〜」
俺は生徒会長さんにそういい手を振ってその場から立ち去った。あ〜……これで鬱陶しくなるな。
「匙」
「か、会長ど、どうしました?月影一夜と話して何かありましたか?」
「その月影君から苦情が来ていますよ。ずっと見られて鬱陶しいって」
「なっ!?俺の監視に気づくなんてやっぱりアイツは裏があるって事か!」
「貴方の隠れ方がバレやすいからです。あの隠れ方は誰がどう見ても気づきます」
「そ、そんな〜!」
学校を出た俺は今日の夕飯の献立を考えながら帰り道を歩いていると、いきなり目の前に俺より少し上ぐらいの青年が現れ睨みつけてきた。
「見つけたぞ!この転生者殺し!」
「……会ってそうそうひでぇ事を言ってくるな〜」
「黙れ!これまで罪のない転生者を殺して……ヒーローとしてこの世界に転生した俺が貴様を倒してやる!」
「自分でヒーローって言うの痛くないか?」
自称ヒーローの青年に対して一夜はそういうが青年は一夜の言葉に気にすることなく小太刀が付いた黒いバックルを取り出すと、腰に装着した。そして、ポケットからドングリの絵柄が描かれた錠前を取り出し解錠した。
ドングリ!
「へぇ〜ドングリね」
一夜がニヤリと笑っていると青年の上空にファスナーが開きそこからドングリが降りてきた。すると、青年は解錠した錠前をそのままバックルに装填した。
ロックオン!
錠前を嵌め込んだバックルからファンファーレが鳴り響き、青年はバックルについてある小刀を倒し、錠前をカッティングした。
「変身!!」
カモン!ドングリアームズNever Give Up!
すると、ファンファーレが止まりドングリが青年に目掛けて落ち、ドングリが青年に被さり人の姿から仮面の戦士『仮面ライダーグリドン』に変身した。
「クハハ……やっと他の仮面ライダーと戦えるなんてなぁ!」
「ヒーローの前に消えろ!この悪者め!」
青年が変身したグリドンを見ながら楽しげに笑う一夜に対し、グリドンは武器である『ドンカチ』を装備するとそのまま一夜に向かって振りかざした。
「おっと」
一夜はグリドンのドンカチを余裕で躱すと懐から『ゲネシスドライバー』を取り出し腰に装着し、青年が使ったロックシードとは形状が違うロックシード『レモンエナジーロックシード』をポケットから取り出した。
「何処までやれるかわかんねぇけど……楽しませてくれよ!」
「ッ!?」
狂った笑みを浮かべたことにグリドンは恐怖し、後退する。しかし、一夜はそんなこと気にすることなくレモンエナジーロックシードを解錠した。
レモンエナジー!
すると、上空にファスナーが開きそこからレモンが降りてきた。
一夜はそのまま勢いよくドライバーにロックシードを装填し、ドライバーの右側にあるレバーを押し込んだ。
「変身……!」
ロックオン……!ソーダー!
レモンエナジーアームズ!ファイトパワー!ファイトパワー!ファイファイファイファイファファファファファイッ!
レモンが一夜に被さると黄色いエネルギーの光に包まれ、公爵の名を持つアーマードライダー『仮面ライダーデューク レモンエナジーアームズ』に変身しソニックアローを構えた。
「ッ!仮面ライダーデューク!?」
「そうだよ。んじゃ楽しむついでにデータを取らせてもらうよ」
驚くグリドンに対しそういうとデュークは高速でグリドンに接近すると、装備したソニックアローの刃でグリドンを斬り裂いた。
「グッ!?」
「どんどん行くぜ……!」
斬り裂れ後退したグリドンにソニックアローから連続でエネルギー矢を放ちグリドンを攻撃し、更に吹き飛んでしまい地面を数回転がり倒れてしまう。
「グァァァァッ!」
「あれれ〜?ヒーローって自称する割には全く歯ごたえがないな〜」
「ッ!ヒーローである俺をバカにするなぁぁぁぁ!!」
デュークの煽りに怒りを覚えたグリドンは起き上がるとドンカチをデュークに向かって振るい攻撃を仕掛ける。デュークはその攻撃を軽々と躱していき、カウンターの蹴りをグリドンの腹部に叩き込む。
「ッ!」
「君の攻撃はわかりやすいんだよ!」
レモンエナジースカッシュ!
再びレバーを押し込むとソニックアローの刀身にエネルギーが纏われ、後退したグリドンにレモン色の斬撃を喰らわせた。
「グァァァァァァッ!」
デュークの斬撃を喰らったグリドンは大きく吹き飛び、数回転がると地面に倒れ伏せてしまった。デュークは近くに落ちていたグリドンの武器であるドンカチを拾うと、地面に倒れ伏せているグリドンに近づく。
「ただ武器を振り回すだけじゃダメだぜ」
そういうとデュークはグリドンを無理やり地面から立たせると、腹部に何度もドンカチを叩き込み、最後にグリドンの顔面にドンカチを叩きつけ仮面を叩き割った。
「ァァァァァァァァァッ!」
仮面を叩き割られたグリドンは変身が解除され、悲痛な叫びをあげながら苦しむ。しかし、デュークはそんなこと気にせず青年を蹴り飛ばした。
「これで終わらせようか……」
そういうとデュークはドライバーからレモンエナジーロックシードを外すと、ソニックアローに装填した。
ロックオン……!
「ヒィ……!嫌だ……俺はヒーローとしてまだチヤホヤされていないんだ……!こんなところで死にたくないんだァァァァァッ!」
殺される……そう感じ取った青年は倒れていた体を無理やり起こすと顔を涙でぐしゃぐしゃにしながらデュークに背を向けて逃げ出した。
「そんな理由でヒーローを自称していたのかよ……つまんねぇな」
レモンエナジー!
青年に対しそう吐き捨てるとデュークはソニックアローの弓が巨大化させ、勢いよく二十螺旋構造の矢を背を向けて逃げ出している青年に向けて放った。
「アガ……!?」
二十螺旋構造の矢が青年の心臓を貫き、青年は断末魔をあげることなくその場で絶命した。青年が絶命した瞬間、近くにあった鏡からドラグブラッカー達が現れるとそのまま死体を咥えミラーワールドに去っていった。
「まぁ、久しぶりに他のライダーと戦えたのは嬉しかったな……ん?」
満足した一夜はデュークの変身を解き自宅に帰ろうとした時、自分の足元にドングリロックシードが落ちていることに気がついた。
「変身が解除された時にこっちに飛んできたのか?」
そう考えながらロックシードを眺めていた一夜だったが、ある事を思いつきニヤリと笑みを浮かべた。
「武神鎧武とかに使えるかもな……」
新たな戦力が増えたことに喜びながらもロックシードをポケットにしまい、一夜は自宅にへと帰って行った。
一夜は気づいてはいなかった……既に兵藤一誠が悪魔となり、原作が始まっていることに。