よう、一誠だ。突然だが皆に問う…今何処にいると思う?
北欧のアースガルズにいるぜ。何故かって?クリスマスということで、各神話が集まってパーティーしようってことになったんだよ…俺と一緒に来たのは王のソーナと女王の俺と兵士の○○○○○だけだよ。残念ながらもう一人の兵士は用事があって来れないそうだ。………騎士はどうしたのかって?…置いてきたに決まってるだろ。あいつが来たら面倒くさい事になるだろ?
…で、今年のパーティーはアースガルズでしているんだが、既に各神話が集まってどんちゃん騒ぎをしてるよ。ゼウスとポセイドンとハデスが酔っ払って殴りあったり、孫悟空が隠し芸を披露したり、オーディンがヴァルキリーにセクハラしたり、ロキがトールと酔って喧嘩したり、玉藻さんが酔って俺に抱きついてきたり、それに酔ったソーナが嫉妬して抱きついてきたり、酔いが回って寝た二人を介抱したり、俺がフェンリルをモフモフしてる。
フェンリルよ、気持ちいいかな?
「ウォン♪」
よし、此処か?此処が気持ちいいのか?よーしよしよし
「〜〜〜ン♪」
お前の体毛は気持ちいいな。ずっと触っていたくなる。上質な絹の様な手触りだ…なんて陳腐な言葉で形容できない、あぁ、俺はこの気持ち良さを言葉で言い表す事ができない。さすがフェンリル…魔性の毛並みを持つ神狼だ。此処に絹の滑らかさが霞むほどの至高の体毛がある!ならば、モフリスト日本代表の俺がモフるしかない!さあ、お前を愛でさせておくれ!いざ、参る!もふもふもふもふ!!
〜暫くモフリが続きます〜
ふぅ、堪能したぜ。流石フェンリル…ヤバかった…時間を忘れてモフるところだった。
………ん?周りの状況が変わっているような…どう変わっているのかというと…
ハデスとゼウスがまだ殴り合ってる。いや、ゼウスが一方的に殴られてる。
「テメェ、少しは冥界の仕事の辛さを知れやぁ!一日中亡者に付きまとわれイライラするんじゃあ!テメェの息子のアレスが原因だよ!あの戦争大好きっ子をどうにかしやがれ!仕事が増える一方だよ!あぁ!?…それにテメェ、また浮気しやがって…これで何人目だよ!俺にも一人愛人がいるが、テメェは酷い…浮気回数が凄まじいぞ。ポセイドンに似やがって…いや、テメェの方が悪化してるよ!どうしてこうなった?!ウチの神話の乱れの原因はだいたいテメェの浮気だよ!」
「う、うぅ、スマ…ン」ガクリ…
「寝てんじゃねぇよ!まだまだ宴はこれからじゃあ!54個ある冥界殺人拳を食らわしてやるぜぇ!ウリィィィィィ!!レイジ・オブ・ハデス!!」
…まぁ、いつも通りだな。ポセイドンは尻にトリアイナ刺しながら気絶してるからな。
他の状況は…孫悟空が玉龍を球状に結んでお手玉してるな。オーディンとロキとシヴァとタケミカヅチとティアマットは喧嘩してるな。神術、魔術、剣戟のオンパレードか。…ん?ウチの兵士が遊びに行ったな。ヤベェ…ラグナロクが始まるな。
「ロキよ…貴様はあの素晴らしさを理解していないようだ。北欧に広めるべきだと思うのだよ。あの全てを受け入れる母性の象徴である乳の素晴らしさを!」
「愚かなり、オーディン、貴殿は北欧をどうする気か?!巨乳で北欧を満たす気か?!馬鹿な行いは辞めたえ まえ。慎ましさを内包している貧乳こそ至高であると何故気付かない!?」
「北欧に破壊の嵐をおこしてやるわぁ!」
「させんぞ!シヴァ!!」
「おお!これが恐怖か!これが歓喜か!!身体が震えるぞ!お前らの愛を俺に見せろぉ!!!ラグナロォォク!!!」
そう会話が続く間も神術の応酬が激しくなる。オーディンはグングニルを投げ、ロキは幾重にも魔法陣を展開し、シヴァは破壊の嵐を起こし、タケミカヅチら雷を落とし、ウチの兵士はミサイルを打ち上げる。
ヤベェ…ラグナってる。あ…変態騎士が乱入した。なんか焦げてるけど気にしちゃ駄目だな。
「神達よ。なんか乳の話をしてるけど貴方達は何一つ理解していないようだ。この世の真理とは…御主人様であるソーナ・シトリー様の乳こそ究極である!何故気付かない!!それでも貴方達は神か!情けない…本当に情けない!紳士道を歩む僕としては遺憾の意である。」
あ"?あいつは今、なんて言ったの?ここでソーナの乳の話題を出すとか…死にたいのかね?この俺が許すと思ってるの?
ああ…満ちている…俺の怒りが溢れている。ならばあの愚か者にぶつけよう…エンチャント・ドラグノフ全開放!!
一誠の背後に幾千幾万の魔法陣、自分を中心に太極図が展開される。溢れ出る魔力、鳴り響く紫電、唸る地盤、ひび割れる空間。既に他の神話体系の神々は避難している。
「見せてやるよ…『赤』の力を…恐怖を教えてやる…地獄はねえよ…あるのは無だけだ…これが赤の力だ!レイジ・オブ・ドラゴン!!」
紳士を赤い光が包み込み…消滅した。
「安心しろ…これは番外編…次の本編では生きてるだろうよ」
end
次回は本編にいくよ。