話をしよう、あれは今から36万…いや、1年前だったか…まぁいい、俺にとってはつい昨日の出来事のように思い出せるが、君たちにとっては関係の無い出来事だ…彼には複数の名前があるから、なんて呼べばいいのか…確か最初に会ったときは、***だったかな。そうあいつと最初に会ったとき半殺しにされたんだ。おっかない奴だったけど…まぁいいやつだったよ…退屈しなかった。
回想スタート
俺は今、人生で初めての危機に遭遇している…これは由々しき事態だ…このままこの危機を放置しておくと命に関わる…可及的速やかに現状を打破する必要がある………ッ!
腹が減った……ッ!!動けん……ッ!誰か御飯を恵んで下さい……ッ!!
説明しよう。何故俺がこんな事になっているのかを……
俺はとある事情で一人暮しをしている。この間から春休みに入り、友人達と旅行に行っていた。期間は一週間だ。電車を乗り継ぎ九州の方に行っていた。最後の日に全力で遊び尽くした為、家に着いた瞬間電池が切れたかのように寝た。翌日、十時位に起床した。ぐっすり寝れたと思う。それでも疲労がかなり抜けていない。何故だ?………何も食べてないからじゃないか?だから腹もかなり減っているのか。ならば朝飯を作ろう。材料の確認からだ。まず冷蔵庫を開けた……此処からが他者にとっての喜劇、俺にとっての悲劇の幕開けだ…『フフフ、フハハ、フハハハハハハハッ』…何処からか無性に腹が立つ高笑いが聞こえた。
冷蔵庫を開けてみた…目に入ったのは白い壁面、プラスチックの棚、活性炭入りの脱臭剤、数種類の調味料のみ………結論…何も食品が無いじゃないか……ッ!!……ハッ!待て落ち着け!まだ冷凍庫を見ていないじゃないか…ハハハハハ、お茶目さんめ☆コツン……ガッガッガッガッガッ(壁に頭突き中)
…いざ、オープンザセサミ!!……まず目に入ったのは白い壁面に着いた霜、開封済みの氷……以上……ッ!………めのまえが まっくら に なった………『神は言っているーーー此処で死ぬ定めではないと』………そうだ、まだインスタント食品が有ったじゃないか…棚を片っ端から開けていく…目に入るのは、木目調の壁、乾物のみ……………ウゥゥゥゥゥアァァァァァァァァ……ッ!!!
助けて!!魔女っ子帽子をかぶった化学の先生ぃぃぃ!!!!!届け俺の想い(危機)!!
………やばいやばい…洒落にならない位空腹だ…お金は一応ある…買いに行かなくては……あ、足に力が入らない…それでも何かを食う……ッ!……這うように移動して行った…しかし、限界はあっという間に訪れた…動けん……ッ!
そんな感じな事があって今に至る……現在、道路の端っこで死んだように倒れこんでいる……誰か恵んで下さい……ッ!!!………そんな時、天は我に味方した…食物の匂いがする…向こうから近づいてくる…これは有名ファーストフード店○ックじゃないか…中身はビック○ック、ポテト、コーラのセットのようだ…俺の嗅覚はいつの間にか化け物じみた物になってた件について……力が湧いてくる…早く胃を満たせと轟き叫ぶ…あの男から奪えと俺を突き動かす……ッ!これが火事場の馬鹿力というものか……ッ!!
フゥーーーーッ!フゥーーーーッ!!フゥーーーーッ!!!その食いもんよこせやァァァ!!!!!
ガシッ、ドグッドグッドグッ、ブォンガゴッ、ドスッグリグリ……
頭を掴まれ腹に膝蹴り三発後振り回されアスファルトに叩きつけられ踏みつけられ踵で踏みにじられている。
これが俺と***の遭遇だった。死ぬかと思ったがな!
「キヒッ…クソガキ…俺の食物を奪いに来るたぁ良い度胸じゃねぇか…死にてぇらしいな…安心しろ…痛みを感じなくなる迄殴ってから…逝かせてやるからよぉ……ッ」
そういう髪色が赫い男に恐怖を感じつつも、精一杯空腹をアピールしてみる…腹が減って死にそうでもう奪う事しか考えられなかったと…
「…ん?てめぇ、その腕はなんだよ…黒い蜥蜴みたいな物が付いてんな……キヒッ…キヒキヒ…なるほど…あいつの魂がコイツにあるのかよ…興味が出てきた…」
何を言っているんだ?腕がどうかしたのか?……ッ?!なんじゃコリゃぁぁぁぁ?!?!腕に変なモン付いてるぅぅう!!!
助けて魔女っ子帽子の先生ぃぃぃ!!!
「…キヒッ…クソガキ…少し話に付き合えや…飯やるからよ」
マ ジ す か !?
「ただし、食べるのは後でだ…しっかり聞いておけよ?…いいか?それは神器っていってな…黒い龍脈っていってな、ヴリトラが封印されてんだよ…あいつの戦法は面白かった…まぁ、そんな事はどうでもいい。…今はそれについてだ…その神器は『吸収』に特化している…つまり『奪う』事に繋がるんだよ…さっき俺から食物を奪おうとしたよな…その時、力が溢れて来なかったか?不思議だよな?疲れて空腹で今にも倒れそう…いや、実際に倒れていたか…そんな奴が元気にヒャッハーしながら俺に飛びかかってくるか?…普通はできねぇだろ…つまり『あいつが持っている物、自分にはない物が欲しい』という願いがあの状態をてめぇに与えたんだ…わかったか?」
なるほど…自分は持ってないからお前の頂戴!みたいな感じだな。納得だ。さっきもそんな感じだったな。空腹で死にそう…お前の寄越せ的な。
「キヒッ…これからが面白くなりそうだ…あぁ、まだその神器については一部しか説明してないが、後はてめぇが調べろ…具体的には精神統一とか山籠りとか古臭い事をやってみ?いずれわかるだろうよ…これをやるよ…あ、言い忘れた…俺の名前は***っていうんだよ…ん?まだ理解できてねぇか?…また縁があったら会えるだろうし理解できるだろうよ…その時迄死ぬんじゃねぇよ…じゃあな」
そういって赫い男には去って行った。
回想終了
以上が俺こと匙 元士郎があいつと始めて出会った時の話だ。***ってなんだろうな?まぁ、レベルが上がったら理解できるだろう。
次は誰だろうな?一応、主人公役と敵は考えた。ヒロインは後ででいいよね。