比企谷八幡と仮想世界(改稿版)   作:チャキ

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どうもチャキです!第2話です。どうぞ!


第2話

七海side

 

息子の八幡がソードアート・オンラインに閉じ込められてから、早数日が経とうしていた。最初は酷く驚いた。その日は買い物をしていた所にその情報が耳に入った。良く街中にある大型ビジョンでニュースをやっていた。それを聞いた私は急いで家に帰った。この時後悔した。なんで車で来なかったのだろうか。電車で帰っていた。いつもはそんなに気にならなかったけど、何故かあの時の電車が遅く感じた。早く、早く家に帰らないとダメなのに。でも、幸いまだ何も買っていなかった為、荷物も無い。そして最寄り駅着いたら走って家に帰った。あの日に限って信号に引っかかってばかりだった。そんなこんなあり、息を切らしながら家に帰ってきた。靴も雑に脱ぎ捨てて、八幡の部屋に入る!

 

七海「八幡!」

 

バァン!と部屋のドアを勢いよく開けて息子の名前を呼ぶ。そして私の目に入ってきたのは、ナーヴギアを被り、ベットに横たわる息子の八幡の姿があった。

 

七海「あ…ああ…八幡…そんな」

 

遅かった。八幡はもうSAOの中に入っていた。一体どうすればいいのかしら。ええっと……確かこのナーヴギアを外したらダメと聞いた。救急車に連絡ね。そう思い私は消防に電話をして、八幡の事を説明した。そして八幡は大きい病院に移送された。

 

 

 

 

そんな事が数日前にあった。

 

七海「八幡、今日も来たわよ」

 

そう言って八幡が使っている病室に入る。ベットにはナーヴギアを被った八幡が寝ている。点滴など繋がれていて、八幡は無事だけど、本当にこれで大丈夫なのか少し不安でもある。体は無事で病院も八幡を守ってくれると言ってくれているので、そこは安心している。24時間365日いる訳じゃないからだ。でも……やっとできた息子との時間を奪われてしまった事が何よりも心にきた。やっと落ち着いてきて、八幡と一緒に過ごせるというのに、それなのに八幡はソードアート・オンラインによって奪われたのだ。八幡が戻ってくる方法は向こうの世界でゲームをクリアしない限り戻ってこないと言う。技術者の方々は何とか八幡達、ソードアート・オンラインに囚われた人達を元に戻そうとしているらしいけれど、今のところクリアしかないらしい。だから私は無事に八幡が戻ってくる事を祈る事しかできなかった。

 

すると、病室のドアをノックする音が聞こえた。誰だろう?と思いはーいと返事しながらドアを開ける。するとそこには黒髪ロングにスーツを着て、顔もそれなりに美人な女性がいた。誰?となった。まさか八幡の知り合い?

 

七海「えっと…あなたは?」

 

平塚「私は、えっと…息子さんの八神八幡君が、前に通っていた総武校で担任をしていた平塚静と申します」

 

七海「ああ…総武の先生でしたか。あれ?でも八幡の事は今通っている学校にしか、言ってないような」

 

平塚「すいません。それは私が勝手に調べました」

 

七海「そうでしか」

 

平塚「息子さんと連絡がつかなかったので、申し訳ありません」

 

七海「あ、なるほど。そういう事でしたか」

 

そりゃそうだ。八幡がソードアート・オンラインに入ってしまってる為、連絡はしょうがない。そういえば八幡は携帯を帰る時にいくつかの連絡は残してたわね。そして八幡は元父親と元妹(八幡からみて)の連絡は消してたわね。もちろん私も2人の連絡先なんて消したわ。2人揃って電話番号も変えたしね。

 

七海「大丈夫ですよ。八幡が信じた人なら、私も信じれます」

 

平塚「そう言っていただけると助かります」

 

七海「あ、すみません入口に止めちゃって。よろしければ入ってください」

 

平塚「よろしいのですか?」

 

七海「ええ」

 

平塚「それでは失礼します」

 

私は八幡の元担任の先生である平塚先生を、八幡の病室の中へ招き入れる。

 

七海「八幡、平塚先生が来てくれたわよ」

 

返事はこないとわかっているけれど、声をかける。

 

平塚「八神………息子さんの容態は?」

 

七海「体は大丈夫と言われてます」

 

平塚「そうですか」

 

七海「はい」

 

それからしばし沈黙が続いた。七海と平塚はじっと八幡の事を見ていた。平塚もまさか元教え子がこんな事になっているとは思ってはなかっただろう。

 

七海「あの、平塚先生」

 

平塚「あ、はい。なんでしょうか」

 

七海「もし、よろしければ総武の時の八幡の様子、教えてくださいませんか?」

 

平塚「総武の時の息子さんの様子ですか?」

 

七海「はい。本当なら八幡に聞くんですが、聞く前にこうなってしまったので。聞くに聞けなかったんです」

 

平塚「そうでしたか。わかりました。私で良ければお教えします」

 

七海「ありがとうございます」

 

それから平塚は八幡の病室で総武の時の事を七海に話した。平塚が知る限りの事を七海に教えていた。七海は自分の知らない八幡の事を聞けて驚いていた。奉仕部の事は八幡から聞いていたから、その事は驚かなかった。が、聞かされてなかった依頼を聞いて驚いた。自分の知らない依頼まであっただなんて、思わなかった。七海はあの子はそんな事までしてたのね…と思って少し嬉しくなった。自分の知らない息子の事が知れたからである。

 

 

その後も七海は平塚の話を真剣に聞いた。

 

 

 

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一方、ソードアート・オンラインでは。八幡ことエイトははじまりの街からキリトと一緒に行動を共にしていた。そして今も一緒にクエストをしながらレベリングをしていた。

 

キリト「エイト!スイッチ!」

 

エイト「ああ」

 

キリトの掛け声と共にキリトと入れ替わり、植物型のモンスターにソードスキル、レイジスパイクを放つ。モンスターのHPがゼロになり、ポリゴンの欠片となって散った。

 

エイト「ふぅ」

 

キリト「ナイス!」

 

エイト「おう」

 

キリトと行動を共にしてから数日が経った。その日からキリトに色々教えてもらった。戦い方やパーティーの事やレベリングの方法などを教えてもらった。今もこうしてクエストをしながらスイッチの事をレクチャーしてもらっている。

 

キリト「おつかれ」

 

エイト「ああ、キリトもな」

 

キリト「モンスターがポップするまで休憩するか」

 

エイト「そうだな」

 

そう言ってオレらはそこら辺にあった木に座り込む。

 

キリト「エイト、どうだ?戦いには慣れたか?」

 

エイト「まぁ、大分な。これもキリトのおかげだ」

 

キリト「そんな事ねぇよ。エイトの飲み込みが良いんだよ」

 

エイト「いいや。もし、キリトに出会ってなかったら、オレは今もはじまりの街に留まっていたかもしれなかったからな。だから……その………サンキュな」

 

キリト「……ああ!」

 

オレは正直言うとキリトの事を信用しているようだ。あれだけ人を信じられないと言っていたのにオレは、キリトの事を本当に信用しているようだ。ほんの数日一緒に行動を共にしただけなのに、これぐらいで信用しているとは、オレも単純になったもんだ。

 

エイト「なぁ…キリト」

 

キリト「なんだ?」

 

エイト「お前確か妹がいるって言ってたよな」

 

キリト「ああ、そうだけど。……まさか!エイト、お前もクラインみたいに」

 

エイト「いや、違う。勘違いさせて悪い。ただ気になったんだ」

 

キリト「気になった?」

 

エイト「ああ。リアルの事を言うのはあまり褒められたことではないと、わかっているけど。オレにも妹がいたんだ」

 

キリト「そうなのか?」

 

エイト「ああ。と言っても元妹だけどな」

 

キリト「元?」

 

エイト「ああ。実は親が離婚してな。それで元妹なんだ」

 

キリト「そうなのか」

 

エイト「まぁ、でも別に良いんだけどな」

 

キリト「え?」

 

エイト「昔は可愛げがあったんだが、ある時からその気持ちが冷めてしまったんだ。理由としてはかなりわがままになってしまったり、家族であるオレよりも友達が言うことを信用したりしてな。それで冷めてしまったんだ」

 

キリト「そう……なのか」

 

エイト「ああ。元父親もその元妹の言うこと信じてオレを悪者扱いしたんだ。普段オレに構ったり、話しかけたりしない癖に、こういう時だけ話しかけてきてな。それでも母親はオレの話を聞いてくれてな。すげぇ嬉しかった。それで色々あって離婚したんだ」

 

キリト「そうなのか。その……何があったか教えてくれないか。リアルの事を聞くのはマナー違反だと知っている。さっきもエイトが言ったように、リアルの事言うのは褒められたことではないと知っている。エイトが良ければお教えてくれないか。」

 

エイト「オレから話た身だが、聞いても面白い話じゃないぞ。むしろ気分を悪くすると思うぞ」

 

キリト「無理にとは言わない。けどちょっと話を聞いてたら…気になってな……悪い」

 

エイト「いや、気にするな。元はと言えばオレがお前の妹の事を聞いた事が、発端だからな」

 

キリト「いや……そうだな…」

 

するとキリトは周りをキョロキョロと見渡していた。

 

キリト「よし、他に人いないな」

 

エイト「どうした?」

 

キリト「実は妹と言っても従妹なんだ」

 

エイト「従妹?」

 

キリト「ああ。事情があって、彼女が生まれた時から一緒に育ったから、向こうは知らないはずだがな。でも…そのせいかな……どうしても俺の方から距離を作っちゃってさ。家で顔を合わせるのすら避けてしまったんだ」

 

エイト「……そうか。なんか…わかるかもな。オレもキリトの同じ立場なら同じ事をしてしまったかもしれない」

 

キリト「……エイト」

 

エイト「キリトが話たんだ。オレも話すわ。でないとフェアじゃあないからな」

 

そして、エイトはキリトに自分がSAOに行くまで、リアルであった事を全て話した。それをキリトはじっと黙ってそれを聞いた。そしてエイトが話終えると、キリトがゆっくりと口を開いた。

 

キリト「…悪い。辛いこと言わせてしまったな」

 

エイト「気にするな。オレもキリトのリアルの事を言わせたみたいなもんだからな。お互い様だろ」

 

キリト「そうだな…ありがとう」

 

エイト「良いって。まぁ、オレも話を聞いてくれてありがとうな。母親以外で話を聞いてくれたのキリトが初めてだったよ。(平塚先生は除く)」

 

キリト「そうか…俺も話聞いてくれてありがとう」

 

エイト「良いって」

 

キリト「なんか話を聞いたけど、エイトって優しいんだな」

 

エイト「はぁ?どこがだよ。どこをどう聞いてそう思ったんだよ」

 

キリト「俺がそう思ったんだよ」

 

エイト「さいで…」

 

キリト(話を聞いたけど。想像以上だったな。エイトはこれまでかなり辛い事を経験したんだな。俺には想像できない。多分それが原因でエイトの親は…)

 

キリトはエイトが言ったことに衝撃を受けていた。それもそうだろう自分が経験した事の無い話を聞いたのだから。

 

エイト「まぁ…オレが信じる相手を見誤ったのもあるしな」

 

キリト「……そうか。確かに信じる相手も選ぶのも重要だしな」

 

エイト「まぁ…そういう事だ。それと…オレはキリトの事…信用しているつもりだ」

 

キリト「っ!……そ、そうか。ありがとう」

 

エイト「ここまで色々と助けてくれたからな。ありがとうな」

 

キリト「こっちも俺を信用してくれてありがとう」

 

お互い話す事話して少しスッキリしたような顔つきになる。そんな事を話しているとモンスターがポップし始めた。

 

キリト「おっ、やっとモンスターがポップしたか」

 

エイト「そうだな。じゃあさっさと倒してアイテムドロップさせようぜ。そしてクエストをクリアしようぜ」

 

キリト「ああ、そうだな」

 

そう、オレ達は今、オレ達が装備している片手直剣のアニールブレードを手に入れるクエストをしている。その為、クリア条件であるアイテムを手に入れる為、こうしてレベリングしながらアイテムをドロップするのを待っている。

 

キリト「じゃあ行こうぜ…"相棒"!」

 

エイト「っ!」

 

まさか、相棒と言われるとはな。生まれて初めてだな。えっ?言われた事あるって?誰に?材木座?知らんな。それよりもこういうのも、案外良いかもな。

 

 

 

ハチエモーン酷いではないか〜。

 

 

ん?なんか聞こえたような。まっ、気のせいだよな。

 

 

エイト「ああ、行こう」

 

その後、エイトとキリトはクエストをクリアする事ができて、予定通りクリア報酬であるアニールブレードを手に入れる事ができた。

 

エイト「ゲットできたな」

 

キリト「ああ。でも強化も必要だし、強化に必要な素材も必要になってくる」

 

エイト「マジか。結構大変だな」

 

キリト「まぁ、それがRPGだからな」

 

エイト「まぁ、そうだな」

 

確かにキリトの言う通りこれこそRPG。強化やレベリング、強い装備を手に入れる。まぁ、ほとんどのゲームってそういうもんだよな。

 

キリト「さてと、次は素材集めでもするか。ダンジョンにも潜ったりしてさ。もしかしたら宝箱あるかもしれないし」

 

エイト「そうだな。行くか」

 

キリト「おう」

 

こうしてエイトとキリトは、素材を集める為に再びフィールドへ出て行った。

 

 

 

 

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そしてリアルに戻る。

 

平塚「では、私はそろそろ」

 

時間もいい感じになり、平塚はおいとましようとしていた。

 

七海「今日はありがとうございました。息子の色んな話聞けて良かったです」

 

平塚「それは良かったです。また来ても構いませんか?」

 

七海「ええ、構いませんよ。また来てください」

 

平塚「ありがとうございます。では失礼します」

 

平塚はそう言って八幡の病室を後にした。そして平塚が帰った後、七海は八幡の元へ戻る。

 

七海「平塚先生……か。良い先生だったわね。八幡は前の学校では良い先生に出会えたのね。良かったわ」

 

七海は息子の八幡が良い教師に出会えたことに安心していた。でも、今の学校ではどうなのか、少し不安でもあった。今の学校でも平塚先生みたいな人がいれば良いなと心から思った。

 

七海「じゃあ八幡。また来るわね」

 

七海はそう言って八幡の病室を出て帰路に着いた。

 

 

 

 

 

 

 




いかがでしたか?ではまたお会いしましょう。
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