比企谷八幡と仮想世界(改稿版)   作:チャキ

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はいどうもです。チャキです。第3話です。どうぞです。


第3話

 

 

八幡が前に通っていた総武高校では、八幡が転校したことで、ほとんどが大喜びになっていた。やれ、やっと空気がおいしくなっただの、やれ、やっと消えてくれたよだのと言いたい放題だった。それもその筈だ。噂が噂なのだからだ。八幡の噂は今でも続いていた。文化祭で委員長を泣かした最低な奴。修学旅行で告白の邪魔をした最低な奴。などの色んな噂が広まっていた。それに噂も何故かどんどん酷くなっていたりしていた。八幡の事ロクに知らないくせに、噂を鵜呑みにして八幡を噂通りの奴だと思い込んでいた。けれど、そんな噂を信じない者がいた。それは、戸塚と川崎、そして材木座の3人だった。そんな3人は八幡の事を助ける事が出来なかった事を悔やんでいた。

 

 

 

そんな事があったその日から約1ヶ月が経とうしていた時だった。雪ノ下、由比ヶ浜が所属している奉仕部にある依頼がやってきた。依頼人は1年の一色いろは。内容は勝手に生徒会長に立候補されてしまったらしい。だから当選しないようにして欲しいと言う依頼だった。それを聞いた雪ノ下は自分が生徒会長に立候補をすると言った。当然、そうなれば他の教師達は大喜びだろう。少なからず今の生徒会長である城廻も喜んでいる。だが、もし雪ノ下が生徒会長になるのならば奉仕部はなくなってしまう。だが、それはそれで良いと思っていた。何故なら雪ノ下が由比ヶ浜を生徒会の庶務に誘ったのだ。それを由比ヶ浜は承諾をして、雪ノ下と共に生徒会に入ったのだ。そして雪ノ下は自分の恋人である葉山隼人をも誘ったのだ。葉山はそれを笑顔で承諾をしたのだ。それも葉山は雪ノ下にこうも言った。

 

葉山「ああ、喜んで。それにあんな奴よりも俺が役に立つよ」

 

と発言したらしい。

 

 

そして生徒会は……

 

生徒会長に雪ノ下雪乃

 

副会長に葉山隼人

 

書記 藤沢佐和子

 

会計 稲村純

 

庶務 由比ヶ浜結衣

 

となったらしい。会計には他の2年生の稲村が就任した。そして書記である藤沢は少し居心地が悪くなっていた。それもその筈だ。自分以外は2年生で、雪ノ下、由比ヶ浜そして葉山の3人は仲が良い。それもその筈。3人は八幡に修学旅行の件で謝らせようとしているのだ。それは別とすると、由比ヶ浜は生徒会の仕事をきちんとしているつもりだが、誤字や脱字などが多かった。なのに雪ノ下や葉山は強く指摘しなかった。それなのに書記や会計が間違えると強く指摘していた。あまりの扱いの差に不満があった。けれど、そんな事言える訳でもなく、ただ黙って従うしかなかった。そんな環境を2人は1年耐えなくてはならなくなった。そしてそれから更に日が経つと、海浜総合から合同でクリスマスイベントをしないかと誘いが来たらしい。生徒会はその誘いを受けたらしい。そして総武校の生徒会はその日から海浜総合との会議を開始した。

 

 

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そしてSAO内では、ゲームが始まってから1ヶ月が経っていた。そしてその1ヶ月で2千人が死んだ。

 

 

今でもあの時の事を思い出す。それにオレやキリトは直接目にしていないが、この世界から本当に出られないとようやく理解した時のプレイヤー達のパニックは、狂乱の一言に尽きたという。わめく者、泣きだす者、中にはゲーム世界を破壊すると言って街の石畳を掘り返そうとする者まで出たそうだ。無論建築物は全て破壊不能オブジェクトで、その試みは徒労に終わったのだが。どうにか全員が現状を呑み込み、それぞれに今後の方針を考え始めるまでに数日を要したと聞いた。

 

プレイヤーは、当初大きく4つのグループに分かれた。まず、これが約半分を占めたのだが、茅場晶彦の出した解放条件を信じずに外部からの救助を待つ者達だ。彼らの気持ちはわからなくもない。自分の肉体は、現実には椅子やベットベットの上でゆったりと横たわり、呼吸している。外部では今、運営企業アーガスと、何より政府がプレイヤーを救おうと最大限の努力をしているだろう。そう思うのも本当に無理はなかった。そしてそんな彼らの取った行動は基本的に待機だ。街から1歩も出ず、初期配布されたゲーム内通過――《コル》という単位で表記される。そのコルをわずかずつ使って日々の食糧を買い求め、安い宿屋で寝泊まりし、何人かのグループを作って漠然と日々を過ごしていた。まぁ、でもはじまりの街は基部フロアの面積の約2割を占め、東京の小さな区ひとつほどの威容を誇っていたため、5千人のプレイヤーがそれほど窮屈な思いをせず暮らせるだけのキャパシティがあった。それでも助けの手はいつまで待っても届かなかった。何度目覚めても窓に広がる光景は、常に青空ではなく陰鬱に覆いかぶさる天空の蓋だった。初期資金もいつかは尽きる。やがて彼らも何らかの行動を起こさざるを得なくなるだろう。

 

 

2つ目のグループは全体の3割。3千人程のプレイヤーが属してのが、協力して前向きにサバイバルを目指そうという集団だった。

 

3つ目は、これは推定で千人ほどが属したのだが、初期に無計画な浪費でコルを使い果たし、さりとてモンスターと戦ってまっとうに稼ぐ気も起こさず、食い詰めた者達だ。ちなみに、仮想世界であるSAO内部でも厳然と起こる生理欲求がある。睡眠欲と食欲である。睡眠欲は、これは存在するのも納得が行く。プレイヤーの脳は、与えられている感覚情報が、現実世界のものなのか仮想世界のものなのかなどということは意識していないだろうから。プレイヤーは眠くなれば街の宿屋へ行き、懐具合に応じた部屋を借りてベットに潜り込むことなる。それと莫大なコルを稼げば、好みの街で自分専用の部屋を買うこともできるが、おいそれと貯まる額では無い。

 

食欲に関しては、多くのプレイヤーを不思議がらせた。現実の肉体が置かれた状況など想像したくもないが、恐らく何らかの手段で強制的に栄養を与えられているのだろう。つまりだ。空腹を感じてこちらで食事をしたとしても、それで現実の肉体の胃に食べ物が入るわけはない。だが、実際にはゲーム内で仮想のパンだの肉だの詰め込むと空腹感は消滅し、満腹感が発生する。逆に言えば、1度感じた空腹感は、食べないかぎり消えることはない。多分、絶食しても死ぬことはないのだろうと思う。しかしそれが耐えがたい欲求であることに変わりなく、プレイヤーはNPCが経営するレストランに突撃してはデータの食い物を胃に詰め込むことになる。蛇足だがゲーム内で排泄は必要ない。現実世界でのことは、食う方面よりも更に考えたくないな。

 

話を戻すと、初期に金を使い果たして、寝るはともかく食うに困った者達のうち大半は、例の共同攻略グループこと軍にいやおうなく参加することになった。上の指示に従っていれば、少なくともくいものは支給されたからだ。だが、どこの世界にも協調性など薬にしたくとないという人々が存在する。はなからグループに属するのをよしとしなかった。あるいは問題を起こして放逐された者達は、はじまりの街のスラム地区を根城にして強盗に手を染めるようになった。街の中、いわゆる圏内はシステム的に保護されており、プレイヤーは他のプレイヤーに一切危害を加えることはできない。だが街の外はその限りではない。はぐれ者たちははぐれ者たちで徒党を組み、モンスターよりもある意味旨みがあり、危険の少ない獲物であるプレイヤーを街の外のフィールドや迷宮区で待ち伏せして襲うようになったのだ。

 

 

最後に、4つ目のグループは、簡単に言ってその他の者たちだ。攻略を目指すとしても巨大グループには属さなかったプレイヤーたちの作った小集団がおよそ50、人数にして500程度だ。その集団はギルドと呼ばれた。

 

 

そして100人たらずが、オレやキリトのようなソロプレイヤーと呼ばれた者達だ。まぁ、今はオレはキリトと共にしているから、ソロプレイヤーとは呼ばないかもしれないがな。

 

ソロプレイヤーを選んだもの達はほとんどがベータテスト経験者だったらしい。グループに属さず、単独での行動が自己強化、ひいては生き残りにもっとも有効であると判断した利己主義達である。知識を生かしたスタートダッシュによって短期期間でレベル上げ、単独でモンスターや強盗達に対抗する力を得てしまった後、正直に言って他のプレイヤーと共闘するメリットはほとんどなかったのだ。それにソロプレイヤーは経験値効率ではパーティープレイよりも上回る。けれど、リスクもある。例えばパーティープレイでなら誰かに回復をしてもらえばいい。麻痺を喰らっただけでも、単独なら死の危険に直結する。実際に初期のソロプレイヤーの死亡率は、あらゆるプレイヤーカテゴリの中でも最大のものだったらしい。しかし、危険を回避できるだけの充分な知識と経験さえあれば、リスクを上回るリターンが保証されている。そんな貴重な知識をオレはキリトから教えてもらった。

 

 

 

 

 

 

だがこの1ヶ月でなんと第1層のボス部屋が発見されたらしい。そしてそのボスの攻略会議が迷宮区手前に位置する街、《トールバーナ》で行われるらしい。キリトは先に向かった。オレはと言うと少し用事があった為、別行動をしていた。そして、その用事も終わったのでトールバーナに向かっていた。このペースで行けば会議に間に合うだろう。と思いながら歩いていると…

 

 

ドンッ

 

「きゃあ!?」

 

後ろから突然人がぶつかって来た。声を聞く限り女性の様だ。でもなんでぶつかって来たんだ?こんな広い道なのになんでぶつかるんだ?後ろを振り返るとそこには、俺にぶつかったであろう女性が尻もちをついていた。見た目的には青いフードを被っていており、顔は見えなかった。だから本当に女性なのか分からない。腰にはこいつが使っているであろう武器、短剣が装備されていた。ほーん、こいつのメイン武器は短剣なんなんだな。いや、そんな事よりもだ。自分からぶつかった訳ではないが女の子が尻もちをついてしまったんだ。

 

エイト「おい、大丈夫か?」

 

俺はそう言って、女性に手を差し出した。そしてすぐに気づいた。これは元妹の時の癖だ。チッ、元妹を思い出したら、アイツらのことまで思い出してしまった。この人が悪い訳では無いが嫌な奴らを思い出してしまったのは事実。あ、でも、こんな俺に手を差し出されたら嫌だよな、と思い手を引っ込めようとした時だった。

 

「あ、うん。ありがとう」

 

女性はそう言って、差し出されたら俺の手を握った。握られてしまっては仕方ない。女性を立ち上がらせよう。

 

エイト「立てるか?」

 

「大丈夫だよ。ごめんね、実はモンスターに追いかけられていて、それで前を見てな…かっ…たから…」

 

ん?どうしたんだ?なんだか様子がおかしいようだが。フード越しだけど、女性が何やら驚いたような顔になっているのはわかった。

 

「もしかして……八幡?」

 

…………は?なんでこいつは俺のリアルネームをしているんだ?俺はこいつとリアルで会ったことがあるのか?いや、俺にはそんな記憶は無い。それよりもなんで知っているのかを聞かなくては

 

エイト「なんで、俺のリアルネームを知ってるんだ?」

 

「私だよ八幡。覚えてないの?」

 

エイト「どっかで会ったことあるか?」

 

「あるよ!と言っても最後に会ったのは私が引越しする時だったし」

 

引越し?俺の知り合いにそんな奴いたかな?自分の記憶の中を探った。すると何故だか引っかかる。一体これはなんなんだ?そんな事を考えていると女性はフード取り素顔俺に見せて、口を開いた。

 

「私だよ八幡。本当に覚えてないの?昔よく一緒に遊んだじゃん」

 

女性の素顔は、金髪のような色の髪にショートカットのような髪型。それを見た途端、脳内の奥底に眠ていた記憶が蘇ってくる。

 

 

エイト「もしかして……琴音…か?」

 

琴音「うん!そうだよ!琴音だよ八幡!」

 

そこには小さい時によく一緒に遊んでいて、お互いの家にも遊びに行ったことあった。幼馴染の竹宮琴音がいたのだ。

 

 

 

 

 




はい、という訳でいかがでしたか?ではではまた。
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