比企谷八幡と仮想世界(改稿版)   作:チャキ

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はいどうもチャキです。第9話です。


第9話

 

 

 

 

どうも、フィリアです。つい最近、幼なじみであるエイトこと、八幡から現実世界の話を聞きました。それは八幡が言っていた通り、聞いてもいい気分ではなかった。話の内容は八幡が前に通っていた高校で所属していた部活で受けた依頼の話だった。その依頼は修学旅行の時に行ったらしい。それにしても、振られたくないから絶対に振られないようにして欲しいだなんて、なんか恋愛を甘くみているように思える。それにその告白を自分で断るのではなく、八幡に阻止してもらうだなんて。

 

 

それよりも小町ちゃんだ。小町ちゃんは八幡の妹……いや、元妹と言った方が良いのだろうか。友人に言われた事鵜呑みにして八幡を悪者扱いするなんて。昔は人懐こっくて可愛かったのに。私の事をよくお姉ちゃんとも言ってくれたのにな。まさか、そんな風になってしまっているなんて思わなかったな。

 

はぁ〜…………八幡は今まで大変な目に遭ったんだねと話を聞いて思った。

 

 

 

2023年5月13日

 

その日はフィリアの付き合いでクエストをしていた。それを終えて街を歩いていた。

 

フィリア「クリア出来たね」

 

エイト「ああ、そうだな」

 

クエスト内容は、タマゴを持ってこいという内容だった。そして、そのタマゴはとある鳥型モンスターの巣から採って来いと言われた。そして、そのタマゴを採る為にフィリアにお願いされ、一緒にそのタマゴを採り行っていたのだ。

 

フィリア「なんとか見つからずに行けたね」

 

エイト「ちょっと危ない部分はあったけどな」

 

そう、そのタマゴをモンスター見つからずに手に入れたのだ。まぁ、別に見つかっても良かったんだけどな。タマゴを持って帰る事がクリア条件なんだけどな。時々、フィリアのクエストとかを手伝っている。その為か隠密スキルが少しずつだが上がってきている気がする。

 

それから街を歩いていると、男女数人が前から歩いてきた。別にどこもおかしくない男女達だが、俺とフィリアは目を大きく見開いていた。その理由はその男女の中に黒いコートを着た男性プレイヤーがいたのだ。そいつは俺とフィリアが良く知る人物だからだ。それに俺にしたら相棒して一緒に戦った人物でもある。

 

エイト「キリト…?」

 

キリト「っ!?エ、エイト!?…それにフィリアまで!?」

 

キリトは相当驚いているようだ。こっちもまさかここで会うとは思ってないしな。それと、もう1つ驚くことがあった。それはキリトにギルドのマークがついていた。すると、キリトと一緒に歩いていた男女の内1人が話しかけてきた。

 

「もしかしてキリトの知り合い?」

 

キリト「え…あ、ああ…」

 

「そうなんだ。あっ、はじめまして俺はケイタって言います。ギルド《月夜の黒猫団》のリーダーをしてきます」

 

エイト「え、エイトだ」

 

フィリア「…フィリアです」

 

なんか流れるようにして自己紹介することになるとは。それに予想通りギルドだったみたいだ。人数的に少数ギルドみたいだな。

 

「俺はテツオって言います」

 

「俺はササマルです」

 

「俺はダッカーです」

 

エイト「…お、おう」

 

なんか向こうコミュ力が高いなんて。何こいつら?意味わからん。そして、最後の1人である女子プレイヤーが自己紹介を始めた。

 

「えっと…私はサチと言います」

 

エイト「っ!?」

 

俺はサチと名乗った人の声に驚いてしまった。その声はあいつの声と似ていた。あいつではないのに嫌な事を思い出してしまう。

 

フィリア「どうかした?エイト」

 

エイト「あ、いや…なんでもない」

 

サチ「えっと……私、何かしちゃいましたか?」

 

サチという女子プレイヤーは、自分が何かしてしまったのではないかと、申し訳なさそうに聞いてきた。

 

エイト「あ、いやそうじゃないんだ。あんたが何かした訳じゃない。ただ、あんたの声がリアルにいる知り合いにに似ていたから、ちょっと驚いただけだ」

 

サチ「あ、そうだったんですか。良かった…」

 

エイト「なんか悪いな」

 

サチ「あ、いえ。大丈夫です」

 

あいつと声が似ているからって言って、嫌な顔をするのは失礼だな。そう思いながらキリトの方へ視線を向ける。

 

エイト「それにしてもまさか、お前がギルドに入ってたとはな」

 

キリト「あ、ああ。誘ってくれてな」

 

エイト「そうか」

 

まさか、誘われて入るなんてな。どういった経緯でそうなったかは、今は聞かないようにしよう。

 

ケイタ「あの、2人はキリトとはどういう関係なんです?」

 

エイト「まぁ、友達だな」

 

フィリア「私も」

 

キリト「っ!」

 

何故、そんなに驚くんだよお前は。お前は俺の事、相棒とか言っていた癖によ。

 

ケイタ「そうなんですね」

 

エイト「ああ。でも、ちょっと前から見なくなったと思ったら、まさかギルドに入ってたんだな」

 

フィリア「ホント、びっくりした」

 

キリト「わ、悪い」

 

エイト「まぁ、お前が元気そうで良かったわ。じゃあ、もう行くな。また、一緒に戦おうぜ」

 

キリト「あ、ああ。またな」

 

フィリア「またねキリト」

 

キリト「あ、ああ」

 

まったく、気まずいのか知らんけど、終始オドオドし過ぎだろう。

 

フィリア「まさか、ここでキリトと会うなんてびっくりだね」

 

エイト「ああ、そうだな」

 

俺はあの時に気になった事がある。アイツは自分のレベルや、自分がビーターって言われている事を、ギルドメンバーに話したのだろうか。予想だがアイツのレベルはあのギルドの奴らよりも倍近くのレベルになっているだろう。

 

フィリア「それとさエイト」

 

エイト「どうした?」

 

フィリア「あのサチって人の声で驚いていたよね」

 

エイト「ああ」

 

フィリア「その人ってさ、前に話してくれた話に関係する人なの?」

 

エイト「まぁ……そうだな」

 

フィリア「大丈夫なの?」

 

エイト「最初は色々思い出してしまったが大丈夫だ」

 

フィリア「そっか、なら良いんだけど」

 

エイト「心配してくれてありがとうな」

 

フィリア「するに決まってるよ。だってエイトはその人がいるかもしれないって思ったんでしょ?」

 

エイト「まぁ、声だけ聞いた時はな」

 

フィリア「でしょ?エイトにしたら嫌な思い出だから。私、心配になって」

 

フィリアは眉を下げて心配そうにこちらを見てくる。フィリアは本当に俺の事を思って言ってくれたんだな。

 

エイト「そっか、ありがとうなフィリア。もう、大丈夫だから」

 

そう言ってフィリアの頭を優しく撫でてやる。すると少しフィリアは、くすぐったそうな顔になりながら口を開いた。

 

フィリア「撫でるの上手いね」

 

エイト「そうか?」

 

フィリア「うん。だってエイトに撫でられるのすごい落ち着くの」

 

エイト「そうか」

 

そんな風に言ってくれたのは、元妹以外では初めてだな。そこまで撫でるのは上手いとは思ってもなかったな。そして俺はしばらく撫で続けた。

 

エイト「落ち着いたか?」

 

フィリア「うん、もう大丈夫ありがとう」

 

それを聞いて安心し、フィリアの頭に乗せていた手を離す。

 

エイト「これからどうするだ?最新層に行くか?」

 

フィリア「そうしようかな。早くしないとお宝が取られちゃうかもしれないしね」

 

どうやらお宝が取られるのが嫌だから行くみたいだな。まったく、お宝の事になるとキャラが変わったような感じになる。この前だってお宝のことを「お宝ちゃん」なんて言ってる程だし。

 

エイト「じゃあ行くか」

 

フィリア「え?手伝ってくれるの?」

 

エイト「そのつもりだが?」

 

フィリア「いいの?さっきだってクエスト手伝って貰ったのに」

 

エイト「別に俺がそうしたいから言っただけなんだが、嫌ならここで別れるが」

 

フィリア「あーあー、そうじゃないよ!ちょっと驚いちゃっただけだから!お願い手伝って!」

 

フィリアは慌てたようにそう言ってくる。ちょっと意地悪し過ぎたか。

 

エイト「はいよ。じゃあ行きますか」

 

フィリア「うん!」

 

フィリアそう言って俺の隣まで駆け足で駆け寄ってくる。

 

 

 

 

リアルとは違うがこうしてまたフィリア……琴音と過ごせるのは楽しいものだ。

 

 

 

 

 

 

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数日後の夜

 

俺は最新層のフィールドで、1人でレベリングをしていた。レベリングと言ってもモンスター一匹を狙ってやってるから、効率あんまり良くないかもしれないな。そんな時だった。人の気配がしたのでそっちを見てみるとそこには1人のプレイヤーが立っていた。だがそこで知らない奴なら無視していたが、そのプレイヤーは見た事のある奴だった。どうやらあっちもこっちに気づいたようだ。俺はそいつに近づき話しかける。

 

 

エイト「よお、キリト。数日ぶりだな」

 

キリト「あ、ああ。そうだな」

 

そして俺はキリトのHPバーを見てみると、やはりギルドマークが表示されていた。確かギルド名は月夜の黒猫団だったかな。

 

エイト「ちょっと話さないか」

 

キリト「ああ……わかった」

 

俺はキリトと共にモンスターがポップしたり入って来れないセーフティーエリアに移動し座った。

 

エイト「それで話なんだが」

 

キリト「……ああ」

 

エイト「お前がまさかギルドに入ってるとは思わなかったよ。あまり見なかったから引きこもってるんじゃないかって思ったぞ」

 

キリト「…ああ、ちょっとな」

 

エイト「まぁ、別にお前がギルドに入っていようが入ってないようが、キリトの勝手だが……お前、そのギルドメンバーに自分の事話したのか?特にレベルとかビーターとか」

 

キリト「っ!……そ、それは……」

 

エイト「やはり言ってなかったのか」

 

キリト「……」

 

それを聞いたキリトの顔は苦顔になった。どうやら図星のようだ。

 

エイト「まぁ、それを言うか言わないかキリト自分が決めることだ。だけど、後悔だけはするなよ」

 

キリト「……ああ」

 

エイト「それだけが言いたかっただけだ。じゃあ、また一緒にパーティー組もうな」

 

キリト「……ああ」

 

エイト「またな」

 

 

俺はそう言って立ち上がりその場を後にした。これでキリトがあのギルドメンバーに自分の事を話すのだろうか。それは、キリト自身が決めることだしな。まぁ、本当は俺みたいな奴になって欲しくないって事だけどな。

 

 

 

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一方現実世界

 

少し時はさかのぼり2023年4月。

 

雪乃・結衣「「小町(さん)入学おめでとう!」」

 

小町「ありがとうございます。雪乃さん、結衣さん」

 

今、雪乃の部屋では小町の入学祝いをしていた。

 

結衣「いや〜、ホントに良かったね小町ちゃん!」

 

小町「はい!これも雪乃さんが勉強を見てくれたおかげです!」

 

そう、小町は雪乃に頼み込んで、自分の勉強を見てもらった。そのおかげで小町は総武高に入学できたのだ。

 

雪乃「別にそれぐらいかまわないわ。だって小町さんは大切な友達だもの」

 

小町「雪乃さぁ〜ん」

 

小町はその言葉を聞いて嬉しくなっていた。

 

結衣「ゆきのん!あたしは!」

 

雪乃「もちろん由比ヶ浜さんもよ」

 

結衣「ゆきのーん!」

 

結衣は雪乃に抱きついた。

 

雪乃「きゃ!ちょっと由比ヶ浜さん」

 

小町「小町もー!」

 

雪乃「え?きゃ!?もぉ…小町さんまで……仕方ないわね」

 

結衣・小町「「えへへ〜」」

 

雪乃「まったく…」

 

雪乃はそういう割には嬉しそうに2人の頭を優しく撫でている。それに2人は気持ちよさそうにしている。

 

小町「雪乃さんに撫でるの気持ちいい」

 

結衣「だよね〜」

 

雪乃「そう?」

 

小町「はい。ごみぃちゃんとは全然違います」

 

小町の言うごみぃちゃんとは八幡のことである。

 

雪乃「あら、そうだったの。なら、私があの男の上書きしてあげるわ」

 

小町「ありがとうございますぅ〜」

 

雪乃「それにしても、あの男は結局私達に謝らないまま、何処かに言ってしまったわね」

 

結衣「本当だよね!ホントサイテーだよねー」

 

小町「まったくです!雪乃さん達に最低な事したのに謝らないだなんて、本当にあんなのが兄だったなんて考えただけで嫌になります」

 

雪乃「小町さんの気持ち少しわかるわ。私達はなんであんな男と数ヶ月も過ごしていたのかしら」

 

結衣「本当だよね!」

 

小町「でも、あの顔はもう見なくても済んだんで良いんですけどね」

 

雪乃「そうね。私達もあの男が学校を去ったから清々したわ。もうあんな顔を見なくて済んだのだから」

 

結衣「だよね!ヒッキーがいたら、私達に迷惑ばかりかけるから、いなくなってもうその心配はないよね!」

 

雪乃「ええ、そうね。それと、今日は小町さんの入学祝いなのだから、あんな男の事は忘れましょ」

 

結衣「それもそうだね。ごめんね小町ちゃん」

 

小町「いえいえ、大丈夫ですよ。それと、何か困った事があれば小町に言ってください。小町にできる事があればなんでもしますので」

 

雪乃「ええ、ありがとう小町さん。その時はお願いするわ」

 

小町「はい!」

 

結衣「ゆきのん!あたしは!」

 

雪乃「ええ、もちろん由比ヶ浜さんも頼りにしているわ」

 

結衣「うん!」

 

その後、雪乃と結衣は小町の入学祝いを続けた。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

楽しく小町の入学祝いをしているが、去年のクリスマスイベントはなんとか上手く行われた。相手の海浜総合高校との会議は上手く噛み合わなくて、何度も衝突してしまい、全然進まなかった。その結果、小規模になって開催された。

 

衝突したのはほとんど雪乃と結衣、そして葉山だった。そして他の総武生徒会メンバーは、会議が終わった後何度も謝っていたらしい。それで、なんとか相手もなんとか続けてくれたのだ。その事は3人は知らない。

 

 

 

 

 

 

 

そして、もう1つ。雪乃と葉山の事だ。2人はお互いの初めてを捧げあったのだ。その日はもちろんクリスマスだ。葉山が雪乃の部屋に泊まりそのまま……

そしてそれを知った陽乃はどうでもいいみたいな顔で見ていたのだ。でも、反対に真実を知った時どういう反応するのか、それを少し気になってきたらしい。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

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