男女比1対10あべこべ世界inネガティブ君 作:かんしゃにだくてん
『あれやばくね?』 『信号無視?』
『人轢かれてんの初めて見たわ……キモ……』 『絶対死んでんじゃん』
『うわっ、グロぉ……写真撮ろ、写真』
『誰かケーサツ呼べよ』
『救急隊…す!通……くだ…い!』
『落ち…いて!事故の瞬……見た…て人!い…せんか!』
『酷…状態……』 『頭…強く…ってる』
『…吸して……ぞ!急…!』
「───嫌な夢、見たなぁ」
最悪な夢見だ。朝っぱらから気分が優れない
「くぁ…あ~あぁ…………あ゛ー」
……こんな気分なのに欠伸は空気を読んでくれない。なんだかなぁ……
…………転生して数ヶ月経った今でも、
横断歩道を歩くだけでも足が竦むし、車を見るだけでも少し息が苦しくなる
今世での母親に、サプライズプレゼントとして大量のミニカーを渡された時には気絶すらした。大量のゴキブリを見た時のような嫌悪感は、今も脳裏に焼き付いている
ガチャリ
「ゆうく~ん? 起きたの~?」
話をすれば、今世での母親が部屋に入ってきた来た
「んー、おはよ」
“
この世界の基準でも中々の美形と言われるほどの顔を持つ彼女は、小さな顔に透き通るような肌、優し気な印象を受ける垂れ目、高く筋が通った鼻、瑞々しく艶やかな紅い唇
そしてなにより
圧倒的な存在感を放つ胸部が特徴的である(ココ重要)
いや、まぁ、はい。生まれてから6年間の記憶もあるので、大丈夫かと思ったんですが、ぁー……
駄目でした、ねぇ……
即落ちというものを体験したのはあれが初めてだった。マシュマロより柔らかいソレは言うなれば人に宿った神秘
その上顔や体付きに負けず性格もかなり優しく、まさに
そんな貞操逆転版スパダリみたいな親の下に生まれ、この数か月間を過ごしている僕は、もうすっかり腑抜けてしまっていた
因みに僕に父親はいない。この世界は男が珍しいということもあり、精子の提供が義務化されている
だが、精子の獲得には多くのお金が必要であり、一般の家庭では子供を一人作るのが精一杯だ
だからこそ自らの
本当は夫を貰う方が凄いと思われるのだが結婚をすることが出来るのは上澄み中の上澄みだけなので上流階級の中でも下の方は子を作るものが多い。僕の家がそれだ
転生時にディーに提示した条件の一つに、“ある程度の立場が約束された家”というものがある
それが原因で僕に父親はいないのだ
何か思うところがあるわけではないが、少しばかりの違和感はぬぐい切れないものだ
「いつも早く起きれてえらいわねぇ~」
あっあっ頭撫でないで抱き上げないで、アレが! アレが押し付けられてるから!
おっぱい! おっぱい駄目だから!
やめてええええええええええぇぇぁああああああぁぁぁ────
「きゅぅ……」
「ゆうくん!? ゆうくぅ~~ん!!!」
何の夢……見てたんだっけ…まぁ、幸せだし……いい…か──
取り乱しました
あの後病院に連れていかれ異常なしと診断されたようです。まぁそりゃ
今は医師と軽い質疑応答を済ませ、再度異常なしと診断され帰りの車に揺られている
しかし希少な男性ということもあり自分はかなり良くしてもらっているという自覚はあるけど些か過保護すぎるとも思う。事あるごとに病院に連れていかれたらたまったものじゃない
……というか今日って日曜日だし、“あの人”いるんだよなぁ……
「はぁ……」
「ゆうくん何かあった!? 大丈夫!?」
「大丈夫だよ心配性だなぁ!」
訂正、“あの人”いなくてもちょっとやばい
「ただいま~」
「ただいま」
という訳で、特に何かが起きるわけもなく? 無事に家に着いた
ドガッ! ガラガラガラ! バタバタバタッ!
──僕の声に呼応するように鳴り始めた音に驚く暇も無く、
「ゆーうー! 大丈夫だったあっ!?」
高速で移動する人影が僕に突っ込んできた
「ただいまお姉ちゃあっいだだだだだ! ギブ! 首絞まってるがらはなじで!」
僕の警戒も空しく、ただ無慈悲にそのしなやかな腕は僕の首へと吸い込まれた
おかえりを期待していたただいまへの返事はラリアットだった
病院帰りの弟に対する仕打ちがこれかよ
「ああっ! ごめんねゆう! 大丈夫?」
帰宅直後にラリアットを仕掛けてきたこの女性こそが“あの人”こと今世での僕の姉である
“
僕より7歳も上のこの姉は、どこかクールな印象を抱かせる切れ目とそれからは想像もできない活発な性格を除けば、母親によく似た美人である、が……
この人……
超、超、超ブラコンのやべー奴なのである(絶望)
前世における現代の創作にありふれていた『弟くん大好き♡』とか言ってくるタイプの理想的なブラコンならまだ良かった。美人に好かれることは嬉しい事だからね
だがこの姉は愛を体で表してくる肉体派だ
この
神様仏様ディー様、僕が何をしたというのでしょうか、毎日同じベッドに入ってきてインドア派の僕を思いっきり外に連れまわし、帰宅直後にラリアットを仕掛けるようなの天真爛漫では許されないような姉を何故僕に宛がったのでしょうか
恨みますよ?悪魔崇拝しますよ?いいんですか?世界のシステムさんに僕程度が何しようが無傷かチクショウ悪魔が
「……」
つい出そうになったため息を我慢しながら「大丈夫?」などと言っておきながら未だに僕の体を拘束する姉を見て、なんでこんなに顔と性格が見合っていない人間なのかと思い、僕の感覚を基準にしても無意味だと悟り思考を放棄する。
もうどうにでもなれ、ハハ──────
――……こうして姉に抱きしめられながら虚無顔を晒している僕、
“
前世の生活が恋しい。と思う時は多くあるが、過度なスキンシップは除き今世での生も悪くはない。
僕はこの世界で生きていく、そう思った
それより明日学校かよぉ~、やだなぁ~
思ったより評価が高かったので頑張って書きましたが何も状況が進んでません
これ以上は無理かも
あと文字数少ない、ここが自分の限界です
追記
見返してみたら誤字脱字やばかったので修正しました
まだあったら誤字指摘お願いします