ワールドトリガーの世界に転生してその特典に仮面ライダーシリーズの怪人になる能力を持って後悔する話。 作:怪物怪人怪獣さん
仮面ライダー……国民的なテレビ番組でも
あり、世の子供達に夢を与えてくれた…
…悪い怪人と激しいバトルで子供達は喜び
ライダーは最後は必ず勝つ!!
神様「突然だが…………貴様は死んだ。」
この世の終わりのような暗黒の空に
燃える火山が幾つもあり今も噴火し
続ける光景に現実逃避をして仮面ライダー
の事を考えていた青年に禍々しい悪魔の
外見をした恐ろしい存在が白い服を着た
青年に声を掛ける。
「死因は?トラックに跳ねられた?」
神様「嫌、黒くてネバネバしたエイリアン
に共生が失敗したようだ。」
「変な奴らに拉致された挙げ句カールトン
ドレイクだかの変な耳に良いけど中身ゼロ
の言葉の嵐にヘキヘキして挑戦した結果が
これか……まだワールドトリガーの最終回
を見てないのに!?」
慟哭する青年に神様は……
神様「ついでに言うとそのドレイクとやら
は、エディと言うフリージャーナリストと
君を殺したヴェノムがロケットを爆発させ
て爆炎に飲みこまれたぞ。焼死確定だ。」
青年「そうか!?よし!!良くやった?
俺を殺した奴が俺を殺す原因を作った奴を
倒してくれて何か素直に喜べないけど、
もう俺死んだし、…………どうしよう。」
神様「フム。貴様。口は悪いが、根は
美しい心を持っているな。どうだ?」
青年は身構える。
神様「まずここは天界に非ず混沌と終焉の
地……そして我は…混沌を司る神カオス。
最近の転生を担当する神々がテキトーに
特典を付けて転生先を滅茶苦茶にする被害
が出ている。」
神は指パッチンと共に被害の様子を見せる
。
神様「力を持つと、人は傲慢になり、私欲
の為に動く。人の命を下らないゴミ同然に
して、」
青年「それは……酷いけど、俺にどうしろ
と?」
余りの酷い映像に吐き気を覚える青年に、
神様「……お前のプロフィールは軽く見た
人間性は勿論、日頃の行いも、転生者を
狩る狩人を……捕食者を作ろう。掃除屋を
…………貴様は仮面ライダーが好きなのか
?」
話を聞いていると突然そんな話が出て来た
。
青年「好きですよ。」
神様「ならば、再び生まれ変わるチャンス
をやろう。仮面ライダーシリーズの全仮面
ライダーの力を貴様に授けて、これから
生まれ変わる世界に現れる転生者達を一人
残らず狩りをして貰おう。」
青年「えっ?全ライダーの力?」
神様「不満か?仮面ライダーシリーズが
好きなんだろ?」
青年「仮面ライダーシリーズは好きです
けど、俺が好きなのはそれに出て来る悪の
怪人達です。デザインとかモチーフとか
ライダーの引き立て役だのやられ役だの
言われてますけど、俺は特典に貰えるなら
仮面ライダーシリーズの全怪人が力が良い
です。闘い方や作戦の立ち回りによっては、
昭和の強豪達は平成や令和に負けていない
はずです。」
今思えば、自分は興奮状態だった……
神様の存在、転生の話、特典の話。
異世界転生作品のアルアルをその身に受け
て傲慢になるは無くても、少し馬鹿……
かなり良く考えるべきだった……
日本人なのに治安が悪いサンフラン
シスコに暮らしていて、毎日ギャング同士
の抗争。両親は抗争に巻き込まれて死んで
警察官のおじさん夫婦に幸せに育てられて
仮面ライダーや日本の漫画の
ワールドトリガーを読んで、将来は人の為
に役に立つ仕事をしよう……と考えてた
矢先に死んだのは痛い。
自信満々に怪人について暑く神様に語る
変なオタクの俺。
神様「わかった。お前に全仮面ライダー
シリーズの怪人の力を授けよう。
ホンダラヘッタラドナリカ~~ホンダラ
ヘッタラドナリカ~~」
神様は怪しげな呪文を唱えた
すると俺の身体が輝き出して、怪人。
トカゲロンに変身した。
青いトカゲのショッカー怪人で、
「よし!?変身完了。…………神様。
これっ怪人に見えますか?」
神様「……どちらかと言うと怪獣?
もしくはスパイダーマンのリザードじゃね
。」
「確かに……これ他にどう変身したら、
トカゲロンだけ?」
神様「馬鹿言うな。ちゃんと他の怪人に
も変身出来る。具体的にイメージしろ。」
「了解。…………なりました。」
トカゲロンからジンドグマの怪人コマ
サンダーに変身した青年。
コマをモチーフにした怪人だ。
神様「…………戦隊ヒーローの怪人は
省いたはずなのだが、」
「いや、これもライダー怪人です。気持ち
は分かりますけど、」
そう言いドグマ怪人のファイヤーコング
に姿を変える。ゴリラの怪人になって、
ドラミングをする青年。
神様「そうか。これはこれから赴任する
お前の戸籍と基本情報だ。目を通せよ
。」
青年「はい。あれ?」
俺はある怪人をイメージしたが、何故か
その姿になれず、きょとんとする。
神様「言っておくが、全怪人にはなれない
ぞ。」
神様曰く……①変身出来るのは、男性怪人
のみで、女性怪人の姿にはなれない事、
②首領タイプ……組織の頂点系統も駄目、
当然、キングダークや創世王やら、岩石
大首領とかもNG……オーバーロードの
バロンにはなれたけど、デストロンの首領
には変身できなかった。テレビゲームだと
無類の強さを誇るのに……
③特撮番組限定の存在の為、小説設定やら
漫画版やらゲームやらの滅茶苦茶凄い能力
はない。
これは、蜘蛛男がPS仮面ライダーで滅茶
苦茶派手に動けるとかゲームだとこんな
能力あったんだ!!が出来ない。
余りにコア過ぎるからだ。
④素顔晒した幹部の人間態にはなれない。
ゾル大佐を始めとした魔人提督。
逆に怪人の鮮血怪人 狼男にはなれる。
魔人提督はNGで、暗闇大使ってサザン
クロスって怪人になれたんだ。
「…………限定的な能力ですね。」
神様「違う特典にするか?」
神様が色々と凄そうな物をチラ見せる。
「ゼロ大帝にもなれないのか……まっ
あの人只の中田博久さんだしな……」
「よし。お願いします。」
神様「連絡用のコンピューターガント
レットだ。」
「【プレデター】の?」
神様「プレデターの。」
「……連絡はスマートフォンでお願い
します。」
デザインは格好良いけど目立ち過ぎるわ。
プレデターの装備一式貰ったら喜ぶけど
神様「そして転生先は、」
「どこですか?」
神様「【ワールドトリガー】の世界アース
2347だ。」
「えっ?」
ワールドトリガーは知っているけどアース
2347は知らないぞ。
その時、足元に突然穴が現れて……
神様「さぁ、転生者を狩る狩人よ。捕食者
として三門市に蔓延る私欲に満ちた愚か者
達に、死の宣告を与えたまえ。処刑人。」
「全部説明して下さい~~~~~~」
叫び声と共に…………俺は穴の中に消えて
言った……
俺がいなくなった場所で、神様は独り呟く
神様「アース2347……傲慢な転生者
達をテキトーに放り入れる魔窟……
全転生者達の特典は……仮面ライダー……」
……そして19年の歳月が流れた……
舞台は深夜の三門市……
転生者1「糞!?何なんだ!?野郎!?
何処にいる!?」
立ち入り禁止の警戒区域にて、
金色のクワガタのような角を生やし
緑色の生体鎧で上半身を覆うソレは、
全神経を使い自分を追う存在を探す。
緑色の昆虫の複眼が、沢山の景色を写し
耳は数多の音を拾う。
とある足音を拾い、転生者1は視界を
向ける。
「仮面ライダークウガ……超古代の戦士
。」
「ペガサスフォームで探すのは面倒だろ
。」
足音と共に転生者は姿を捉えると共に、
攻撃する。
「もう……終わった……」
転生者……仮面ライダークウガの特典を
貰い私欲に走ろうとした男は、
怪人ドラゴンオルフェノクに攻撃した為
全身が一瞬で灰と化する。
触れた物を灰とする凄まじい竜を模した
オルフェノクは、スネークオルフェノク
に姿を変えて、スマートフォンに連絡する
「もしもし。神様。狩りの後始末をお願い
します。」
神様《うむ。今回の獲物はどうだった?》
「どうも何もペガサスフォームでボーダー
の女子更衣室覗き魔で、戦いらしい戦いは
してないよ。痕跡は残さず消してくれ。」
神様《わかった。それより……》
「どうしましたか?」
神様《恋人は出来たか?》
「…………この特典貰って凄く後悔して
いるよ。車に轢かれそうになった子どもを
モグラ獣人で助けたら子どもに泣かれて、
周りは悲鳴の雨だし、銀行強盗を、ウルフ
オルフェノクで気絶させたら、悲鳴の雨。
更に同じ大学に通っている友達に怪物やら
化け物呼ばわりされて……俺のメンタルは
死にかけだ。」
恋人……いないよ。時間がない。
怪人……悪役であり、子どもに怖い思いを
させた連中、
転生してまず確認した事は……まず
この世界に仮面ライダー
シリーズがないのだ!?
新仮面ライダーとか、異世界の仮面
ライダーとか期待したけど欠片もない。
変身ヒーローはいるけどメタルヒーロー
が主体で、人造人間キカイダー99って
何?キカイダーにそんな奴いないよ!?
ロボット刑事Zとかイナズマンタロウとか
石ノ森作品に仮面ライダーはいない。
代わりにスカルマンシリーズがある。
ハードな世界観で、対象年齢が高校生
くらい奴が見る番組がある。
そんな世界で怪人の力を特典に貰っても
俺スゲーにならない。毎週2ダース分の
転生者を探しては殺して、神様に魂を運ぶ
死神の仕事をしている。
神様曰くやり直しのチャンスを大切に
しない奴に今日を生きる資格はない。
警察は俺を見て捕獲または射殺しようと
する。悪い汚職刑事以外は殺さない。
問題は、
弓場「往生しろやーーあァ!?」
夜の警戒区域に響くオッカナイインテリ
ヤクザの声に、俺はげんなりした顔で
大好きなワールドトリガーのボーダー皆様
からも俺は敵に認定されているって事だ。
流石にこれにはふて寝する。
スネークオルフェノクは弓場の銃手型
トリガーを素早く身体を横転させて回避。
「とっちゃん。今日はメンタルブレイク
しているんだ。このままそっとしておく
れよ。」
弓場「誰がとっちゃんだ!?ナメるなよ
あァ!?」
素早く銃撃をする弓場さん。
スネークオルフェノクは面倒臭い気持ち
を全身から溢れだして
「この前、あなたの隊のオペレーターを
助けたじゃないですか。」
何も変わりない。
俺は怪人の力を手に入れたが、世界を
どうとか女の子にモテモテになりたいは
ない。……まずモテる努力する暇がない
。私利私欲に走る愚か者達を狩る使命が
あるからだ。
弓場「その時は本当に助かった!?
ありがとうな!?」
弓場さんのオペレーターは藤丸さん。
体育会系の姉御だ。
転生者達5人組に浚われて警察やボーダー
と逃走カーチェイスしてのを、狩人として
乱入、藤丸さんの目の前で仮面ライダー
五人組が、ホースオルフェノクの魔剣に
よって灰になる姿を見て化け物呼ばわり
された。
その後太刀川隊と那須隊と弓場隊からの
五人組のグループの仲間と勝手に因縁を
つけられて、ボーダーと遭遇したらこんな
感じにバトルになっている。
米屋「隙あり!?」
スマホで神様と後始末の処理を連絡して
いると三輪隊の攻撃手にも遭遇。
神様の転生者の後始末は、
死体の回収。特典の回収。戦闘の痕跡を
抹消、世界中の情報資料から転生者の
情報を削除。
尚、全身の生皮を剥ぎ三門市に晒し、
他の転生者達に恐怖を植え付ける案も
あったが、流石に三門市の景観を損なわれ
るのは俺にとっても嫌だから断った。
但し記憶には居た形跡は敢えて残す。
これにより、記憶に存在しても戸籍を始め
全部の情報が綺麗に消えている為、
行方不明者扱いになるだけだ。
スネークオルフェノクに変身して後ろから
弓場隊長と三輪隊の攻撃手が追いかけて
いる。
「…………」
三輪「……」
追尾してくる弾丸。このトリオンの弾丸は
!?
加古「ごめんなさいね。1ヶ月前に双葉
ちゃんと私を助けてくれた恩人にこんな
事をして、大人しく捕まってくれない?」
満面な笑顔でトリオンの弾を放つ。
(加古隊。)
黄色い光がスネークオルフェノクに迫る
。
俺は逃げる手段を決めて、
黒江「なっ!?」
攻撃手の黒江双葉が韋駄天を使い弧月を
振るが、
「俺は貴方達と戦う理由はない。悪いが
もう夜遅いから俺は帰らせてもらう。明日
バイトなんだ。」
ショッカーのエリート怪人ザンジオーの
姿になり、足元に白い泡を出現させて、
「…………ボーダーの諸君。
また会う日まで~~」
泡の中にその身を沈み込ませてボーダー
隊員達の前から姿を消す。
三輪「逃げられたか!?古寺。奈良坂。」
奈良坂《駄目です。警戒区域にはもう
いません。》
古寺《こっちもです。》
加古「これで彼に10回もフラれたわね。」
黒江「戦いたかった……」
ふてくされた顔をする加古隊。
弓場「帯島。外岡。もういい。奴に
逃げられた。」
帯島《えっー。飛んで来てませんよ。》
外岡《地面に潜られたんですか?》
本来の作戦では三輪と弓場、加古達三人が
射撃して対象を空中に飛ばせて、
ソレを各狙撃手が撃ち落として無力化させ
る作戦の筈だったが、まさか泡を使って
移動するなんて
弓場「…泡を出して地中に移動した任務
失敗だ。」
米屋「チキショー。アイツ絶対に強いのに
なんで俺らと戦わないんだ。」
三輪「城戸司令。申し訳ありません。」
城戸《こちらからも見た。やはり厄介だな
。奴は、》
城戸《……警察が逮捕しようにも、捕まえ
られない。ボーダーならと期待されている
ようだが、》
得体のしれない奴が三門市を中心に活動
している。しかも2人だ。
一人はさっきの怪人。
もう一人は、赤いコスチュームを着た
カーボーイだ。
三門市の外れた老朽化した怪しい洋館にて
テレビで映画を見てポップコーンを食べる
少年。
首から足の爪先まで赤い射撃特化した特殊
戦闘服を見に纏い。青いバイザーに赤い
フルフェイスのマスクを側に置く。
西部劇のカーボーイの意匠を所々にちり
ばめた少年が映画を最後まで見ると、
身体を軽くならして、ベットに入り寝る
準備をする。
??「ZZZZzzZZZ」
少年の名前は剣持夢想。
三門市ではコセイダー・ウェブスリンガー
又の名前をレッドマン・ガンマン。
ボーダーB級正隊員で、所属は弓場隊。
「毎日。毎日ろくな転生者がいない。」
愚痴を溢す青年の名前は、
甲斐馬隼人19歳。大学生。
天界の神様が放置した転生者を狩る狩人。
三門市での渾名はモンスター。
ボーダーに所属していないバイトに明け
暮れる三門市市民。
この物語は、強大な存在と戦うヒーローの
物語ではない。
怪人がヒーローを倒す。
そんなつまらない日常である。
別の世界のレッドマンもいるよ。
ガンマンのレッドマンが……