魔法少女リリカルなのは 〜SOUL OF MOMENT〜   作:カゼッピキ

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prologue
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ーーーーそこに住む民は皆で助け合って暮らしていたんだよ。皆が笑顔で、その世界が大好きで、創造主様を尊敬していたのさ。

 

何故かって?

創造主様は民に魔法の力を与えたのさ。皆が幸せに暮らしていけるように自分の力を惜しむことなく民に分け与えてくれたんだ。何より創造主様は王様のように国を治めるようなことはしなかったんだ。ただ皆の幸せを願って力を分け与えてくれたんだよ。民達はそんな創造主様を王のように慕っていたけどね。

他の世界の人々からも慕われていてね。創造主様がいるその世界は楽園と呼ばれていたんだよ。

 

え、魔法なら自分達も持っている?

そうだね。けどね、その世界の魔法は私達の魔法とは違ったんだ。どんな魔法か知っている者はもう居ないけどね。でも、私達が使っている魔法とは違っていた、それだけは分かっているんだよ。

そして、その魔法の力で平和に暮らしていたんだ。誰も争うことは無かったのさ。時々、下らないことで喧嘩してることはあったけどね。それも、少しすれば仲直りして皆で楽しく夜通し騒いでいたんだよ。皆も本当にその世界が大好きだったのさ。

 

・・・・けれどね、幸せは永くは続かなかったんだ。何が起こったのか知る者は居ないけど、ある時突然何かが起こったんだ。

その世界は忽然と姿を消して、今となってはほんの少しだけこんな話が残っているだけさ。民達は何とか他の世界に避難する事が出来たらしいけどね。それも正確なことは分からなかった。例え生きていてもその世界には帰れなくなってしまったんだよ。突然の事で皆散り散りになってしまってね。お互いの無事も確認出来なかったんだ。

 

創造主様はどうなったのかかい?

誰にも分からなかったんだ。生きているのか、死んでしまったのか誰にも分からなかった。創造主様にもどうしようもない事が起こって、その世界は文字通り消えてしまったんだよ。

 

でもね、その世界が滅んだわけじゃないんだよ。どうなったのか誰にも分からない、だから滅んでしまったのかも分からないんだよ。そして、民達は信じていたんだ。いつかまた皆でその世界で幸せに暮らしていけるってねーーーー

 

 

えっ?その世界に行きたい?

 

・・・・そうだね、私も行けるなら行ってみたいねえ。

 

 

 

 

 

 

 

 

()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()

 

 

 

 

 

 

 

 

◇ ◆ ◇ ◆ ◇ ◆

 

 

『闇』

 

と言うには明るく

 

『光』

 

と言うには暗く

 

今は夜、淡い光を灯すはずの月は見えず、限りなく闇に近い夜。

周りには人っ子ひとり居ないため、本当に静かな夜だった。

 

 

 

 

ーピシー

 

 

 

 

ふと何かの音が聞こえた。しかし、この場所では鳴ることの無い音。

 

 

 

ーピシッー

 

 

 

まるで硝子が割れるようで、それ以外のもっと()()()()()が割れる音。

 

 

ーピシピシッー

 

 

音は更に大きく、近くなっている。

 

ーピシッピシッピシッー

 

・・・・そして・・・・

 

ーパリンー

 

空間に穴が開いた。

穴は今迄の静寂が嘘だったかのように物凄い音を立てて、周囲の物を吸い込む。

どの位たったのだろう、数秒だろうか、数分だろうか、もしかしたらもっとだろうか。

とにかくいつの間にか穴は消えた。

 

周囲は元の静寂が満ちていた。空には月が淡い光を灯していた。

 

 

 

ーこの時、この世界から一人の人間が姿を消したー

 

 

 




はじめましてカゼッピキです。
以前投稿して、それっきりだったのですが改めて投稿し直しました。
これからはどんどん更新していきます。
今更リリなのと言われないか心配していますが、最初に書くのは大好きなこの作品と決めて、イメージを膨らませていました。
不定期な更新になると思いますが良かったら読んでみて下さい。
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