2046年7月
フルダイブ技術の発展により人類はニューロリンカーという画期的な物を開発したそしてソーシャルカメラが各地に配置されたことにより犯罪係数の低下にも繋がった。
鋼来「とは言っても学校ではカメラに映らない場所でカツアゲなんかをしている奴もいるけどな.........」
彼は
鋼来「本格化に技術の向上が起こったのは24年前天才的開発者茅場明彦のよって作られたナーブギアが始まり、そこから安全面を向上させたアミュスフィア.......そして医療機器としてメディキュボイドにブレインインプラントチップ。VRの歴史はゲームから始まって医療にそして社会に適応したんだな。」
資料を閉じバックを肩にかけると資料室から出て行く。外では部活で励む生徒達で一杯だ。全校生850人もいればこのグラウンドでは少し狭い為学校は総合グラウンドなどを用いて事なきを得ている。時期が10月の為大会に励む姿が多い。
鋼来「・・・」
鋼来はそんな光景から背を向け正門に向け足をすすめる。最寄りのバス停に着くとバスに乗り込み音楽を流す。暫く走ると他校の生徒が乗ってくる。鋼来はそれを見ていると何かコマンドを呟いていた。
鋼来(ば......と.......リンク?)
鋼来は口の動きを見ていると聞いたことの無いコマンドを呟いた事に気づき音楽を停止し耳をすませる。そしてまたもコマンドを呟いた。
鋼来(バースト......リンク?なんのコマンドだ?)
世間一般では仮想世界のアバターを作成しその世界で宿題などをするダイレクトリンクのコマンドが普通である。故にバーストリンクというコマンドは鋼来は疑問を抱く。
バス停に着くと鋼来は下車し家に帰宅する。電気をつけ荷物を置き夕食の準備を始める。鋼来の家庭は母子家庭だ。父親は病気で早くに亡くなり鋼来は顔すらわからない。アルバムにはロックが掛かっており閲覧が出来ない。母親は鋼来を育てる為一人で遅くまで働き昼に出勤の親だ。休暇も殆ど取らず仕事に明け暮れている。
鋼来は自炊できるようにニューロリンカーを使い幼い頃から料理をやっていた。そのため簡単な料理なら出来るまで腕を上げた。
鋼来は料理を作り終え食べている中先程のバスで聞いたコマンドを調べる。
鋼来「いくら調べてもニューロリンカーにそのコマンドで実行できるのは無い.......ならあれはなんのコマンドなんだ?遊び?いやそれなら2回も言わない。はぁ.......まぁ良いか保留でも」
鋼来はサーバーを閉じ食器を洗うそして就寝する。
次の日
鋼来は何故か昨日のコマンドが頭から離れないためまたも調べていた。そんな彼の後ろから
???「わぁ!」
鋼来「うおっ!.......ってなんだよ操樹」
操樹「なんか珍しく調べていたっぽいからチョッカイ出してみたw」
鋼来「はっ倒すぞ.......」
鋼来に話しかけている少年は
操樹「んで何調べてたんだ?」
鋼来「あぁ、バーストリンクって言葉を.......」
操樹「!?お前!何処でそのコマンドを知った!!」
操樹がいつもの雰囲気からガラッと変わり鋼来は少し驚く
鋼来「・・・昨日バスで帰ってたら途中で乗ってきた客がそのコマンドを呟いていたんだよ。」
操樹「あ......あぁ〜そういう事か。いや悪りぃ」
鋼来は操樹が何かを知っているのを確信し
鋼来「ちょっと今日放課後屋上行こうぜ」
操樹「........まぁ、いいぜ」
それだけいうと操樹は自身の席に戻っていった
放課後屋上にやってきた操樹に鋼来は問う
鋼来「それじゃあ教えてくれ、バーストリンクって一体なんのコマンドなんだ?」
操樹「それはちょっと口からじゃ言いにくいから
そう言って操樹はXSBケーブルを渡してきた。このケーブルはニューロリンカー同士を直接繋ぎ相手の秘匿しているファイルなどを閲覧できたり、口を使わずに会話をする事が可能である。しかし先の様に相手の秘匿しているファイルを覗いたりデータをコピー出来るため特別仲の良い関係の人間としか接続は行わない。
鋼来「・・・言葉じゃいえない事なのか?」
操樹「あぁ、これは簡単に話して良いものじゃない。」
操樹が真剣な表情で鋼来に話す。鋼来はため息をつくとプラグを受け取り自身のニューロリンカーに繋げる。操樹も繋げ接続されたメッセージが視界に映る。
鋼来『それじゃあ教えてもらおうか.......』
操樹『・・・最初にそのコマンドはとあるものをインストールしないと起動する事ができないコマンドなんだ。』
操樹が真剣な表情で話している為鋼来はそれが真実であると信じる。しかし謎なのはそのインストールするのもがどう言ったものなのかそして何故ネットに上がってないのか。
鋼来『それでそのとあるものをってのはなんなんだ?』
操樹『それは.......その前に今からコピーした物をお前に送る。それが無事インストール出来たら教える。』
操樹は操作するととあるアプリを鋼来に送る。鋼来はBと書かれたアイコンを見つめる
鋼来『これがそうなのか?』
鋼来の質問に操樹は頷く。鋼来はアイコンをタップしインストールを開始する。炎のエフェクトに包まれロード画面が映る。暫く待つと無事インストールが完了する。
鋼来『一応インストールは完了したぞ』
操樹『マジかよ........できればお前にはインストールを失敗して欲しかったんだけどな。』
操樹はそう言いながらこの「ブレイン・バースト」について教えてくれた。簡単に言ってしまえば保有ポイント制の対戦格闘ゲームで自分の保有ポイントがゼロになると強制的にブレイン・バーストをアンインストールされ2度とプレイする事が出来ない。更にはこのゲームのことさえも忘れてしまうらしい。
そしてバーストリンクとはこのゲームをインストールしている人のみ使用できるコマンドらしくこのコマンドを唱えるとソーシャルカメラの映す場所で1000倍の加速した世界に行く事が出来るらしい
鋼来『なんというかSFぽい設定だな.......』
操樹『俺も体感するまでは信じてなかったさ......だけどこれは本当だ。試しにバーストリンクって言ってみろ』
操樹は体感してみろと言わんばかりに促す
鋼来『それは実際に口にしないとダメなのか?』
操樹『あぁ、コマンドは口から言わないと認識しないんだよ。』
鋼来は意を決してコマンドを口にする
鋼来「バーストリンク!」
ビシィィィ‼︎という音と共に世界が青く包まれる。
鋼来「これは........」
鋼来は目の前の世界に驚愕する。世界が青くなり全てが止まっている様に見えるにだ。下校中の生徒もグラウンドで部活に励む生徒たちも動いていない。
操樹「これが加速中の世界俺達バーストリンカーは
鋼来が驚いていると後ろから操樹が話す。
鋼来「これはどういう原理で加速しているんだ?」
操樹「俺たちはブレインバーストをインストールする際に必要な事が2つあるんだ。
一つは生まれた頃からニューロリンカーをつけている事二つ目は大脳的に適性があること.......つまり反応速度が高い事なんだ。」
鋼来「俺はそれに適正したのか..........」
操樹「そういう事だ。取り敢えず今日はこのくらいにしよう。明日になればブレインバーストがお前のデータを読み取って対戦用のアバターを作ってくれる。あ、そうそう学校来るまでローカルネットに繋ぐなよ。対戦掛けられるから。」
鋼来「わかった。」
操樹の指示に鋼来は頷く
操樹「解除のコマンドはバーストアウトだ」
操樹はそこまで言うと加速を解いていった。鋼来も加速を解除する
鋼来「バーストアウト」
世界に色が戻り鋼来は現実に戻ってくる。
操樹「よし、んじゃ気をつけて帰れよ。あ、それとこの事は誰にも言うな」
屋上の入り口に消えていく操樹を見送り鋼来も足を進める。家に帰宅し夕食を作る。今日は深夜に母親が帰ってくるのでその分も作る。
課題や就寝準備を済ませベッドに横になる。
夢を見た..........
かつて一度だけ夢に見たあの姿.........
様々な武器を手に戦う装甲戦士
時にハンマーで敵を薙ぎ払い.......
時に巨大な剣で敵を斬り裂き.......
時に火砲やミサイルで殲滅し........
時に盾を使い守るその戦士の姿を........
自分もなりたい........なれるならあの戦士に.........
それが君の願いか.......