操樹に質問の嵐を受けて4日十分なBPを貯めた俺はレベルを上げようとしたが考えていた。
鋼来「う〜ん......どうすっかなぁ〜。上げてもいいけど今はまだ踏ん切りがつかないし、何よりまだボーナスを決めてないからなぁ。」
鋼来はレベルは4まで上げてはいるが
その実レベルアップボーナスを取得してはいないのだ。
鋼来「操樹がボーナスは自分のアバターと話し合って決めろとか言うし.......自分のアバターと話し合うとか訳分かんねぇよ。」
しばらく悩む鋼来だが決まらず仕舞い
今鋼来の目の前には四つの選択肢がある
・武器威力拡張パック
自身の持つ武器の威力を上げる
・武器種類拡張パック
武器の種類を増やす
・武器レベル拡張パック
武器のレベルを上げる
・機動拡張パック
アバターの機動力を上げる
この四つである。
鋼来「説明端折ってるだろ、あ〜どうするかな〜.......」
鋼来は考えるが答えが出ず結局ウィンドウを閉じこの間操樹から教えてもらったコマンドを口にする。
鋼来「アンリミテッド・バースト」
バシィィィ‼︎という加速音が響くと鋼来の意識は加速世界へと向かっていく。
無制限中立フィールド
地に足をつける感覚を覚え鋼来は目を開ける。目の前には先ほどまでリビングだった部屋、今は全てが神々しい色になり所々では白い結晶が浮いていた。
フェンサー「此処は月光ステージか、珍しいステージを引いたな俺」
加速世界での姿であるアーマード・フェンサーに姿を変えた鋼来は窓をぶち抜き外へと向かう。
月光ステージはその名の通り月光輝く神秘的ステージで浮かんでいる結晶を破壊するとアイテムやバーストポイント(かなり微々)が貰えるらしい。
フェンサー「さてと時間まで7日、気長に散歩でもしますかね。」
フェンサーはそう言って月光ステージを歩いていく
この無制限中立フィールドはその名の通り時間制限がなく無限に加速が出来る空間である。そしてブレインバーストのステージにはそれぞれ属性があり対戦ごとに変わるステージにはそれぞれ火や水光や闇と区別されるが、無制限中立フィールドの属性は混沌一定時間にはステージが変わりその特性も全てが変わると言うものだ。
そして無制限中立フィールドの最大の特徴が
フェンサー「お?あれがエネミーか」
そう敵mobが出現する事だ。通常のゲームで敵mobと言えばスライムなどの雑魚を思い浮かべるがこの無制限中立フィールドの敵mobは一番下の雑魚でも5人ものパーティを組んでやっと勝てる相手なのだ。
操樹曰く「mobのレベルがおかしいのと勝ってもBP(バーストポイント)があまり貰えないにで大抵のバーストリンカーは無視か逃げ」と言っていた。
フェンサー「気づいてないし此処は無視.........ん?」
鋼来は先ほどのエネミーが突如進行方向を変えたことに違和感を覚え目を凝らすといつか見たアバターの姿を発見した。
フェンサー「ゲッ、太子堂に居たウンキアじゃねぇかよ。」
そう、鋼来が太子堂にて出会ったナイトライド・ウンキア(本人はウニカ呼びを強調している)を見つけた。
フェンサー「レベル6だからなんとなく予想はしてたけどまさか此処で出会うなんてな.......さっさと立ち去るか。」
鋼来は目を逸らして離れようとしたが
ウンキア「きゃぁぁぁぁ!」
フェンサー「!?.......ッ!あぁ!もう!こう言う時なんでほっとけないのかな!俺は!」
鋼来はウンキアの叫び声に立ち去る事をやめブーストを使いジャンプした。
ウンキアは地面に倒れておりエネミーは今まさに噛みつこうとしていた。
フェンサー「ッ!着装!ディフレクションシールド!」
鋼来が叫ぶと左腕に胴体ほどの大きさの盾が装着される。
鋼来は盾の持ち手にあるレバーを握る。すると盾は上下に開き面積を増やした。それを確認した鋼来は噛みつこうとしたエネミーとウンキアの間に入り盾をエネミーに噛ませる。
噛みつかれた盾は火花を散らすが噛み砕かれる事は無かった。
ウンキア「あ、あれ?私生きてる?」
フェンサー「おい!お前動けるなら今の内に離れろ!」
ウンキア「き、キミ!この間のスピードルーキー君!」
フェンサー「アーマード・フェンサーだ!それより早くしろ!邪魔だ!」
ウンキア「う、うん!」(
ウンキアは頷くと立ち上がりその素早い動きでその場を離れた。
鋼来は盾をしっかり握るとブースターを全開にし近くの岩に向けて全力で噴射した。
フェンサーより2回り大きいエネミーは突然の勢いに反応しきれず押されるがままになり背中から大きく打ち付けられた。
その拍子に口が開く、鋼来は盾を口から離すと距離を置き叫ぶ
フェンサー「着装!ハンドキャノン!」
手のひらを上に向け持ち手を掴むと砲台が装備される。確かな重みを感じ鋼来は銃身をエネミーの腹の部分へと向ける。そして
フェンサー「落ちろ!」
トリガーを引き出る限りの弾をエネミーに放つ
ドカン!ドカン!と放たれ遂に弾が尽きた、銃身を上に向けてリロードを開始し盾を構える。
煙が晴れると身体の装甲の一部が剥がれたエネミーが横たわっていた。しかし依然として体力バーは二割しか減っていない。
リロードを終え鋼来は再び銃口をエネミーに向けると、エネミーは危険を察知しその場から離れる。
フェンサー「チッ、流石に学習するか........」
フェンサーは武器を変えて急所でありそうな首をスピアで貫くかを考えていると、エネミーは顔を上に向けると口を膨張させる。
フェンサー「!?」
鋼来は危険を感じ取り盾を前に出して構える。
エネミーは口を開き中から炎を吐き出した。鋼来の盾は目の前で見えない壁に阻まれ鋼来に届いていないがその熱量と衝撃は伝わっている。
フェンサー「グッ、オォォォォォォォォ!!」
ジリジリと体力が削られ遂に半分へと迫った。
鋼来は火炎放射が放たれる中銃口を向け撃つ。弾丸は多少は解けるが勢いは消えることはなくエネミーへと当たる。
しかし先程よりも威力は落ちている為火炎放射を止めることは叶わない。
鋼来はそれでも撃つのをやめない。
数ミリ単位で減るエネミーの体力その時エネミーの体力が少し多く減った。それと同時にエネミーは叫び火炎放射をやめた。
フェンサー「ようやく.........口の中に、入ったか........」
そう鋼来は火炎放射を放ち続ける口に目掛けて攻撃をしていた。
それでも鋼来の体力は残り三割とかなり少ない
フェンサー「やばいな........もう体力は........絶望的、詰みかな。」
鋼来はそう言って武器を下ろそうと
ふざけるな!!
しなかった。
フェンサー「絶望的な状況?そんなのぶち壊してやるよ!」
鋼来はそう言うと、レベルアップボーナスの画面を操作し始める。
そして四つの選択肢から武器種類拡張パックを選択する。
続けてもう一度ボーナス画面を出現させる。
選択肢は変わらなかったが続いて機動拡張パックを選択更にもう一度開き今度は武器威力拡張パックを選択
鋼来はボーナス獲得を終え取得画面を見らずに消しハンドキャノンをエネミーに放つ
エネミーは回避するも鋼来は地面に思いっきり盾をぶつけて砂塵を舞わせる。視界不良に陥ったエネミーはその場を動かずに煙が晴れるのを待った。煙が晴れると鋼来はハンドキャノンを消しており
フェンサー「着装!ウィブロハンマー!」
ハンマー武器を出現させ右手に持つ
ハンマーを片手に鋼来はブーストを使い接近、先程よりもも素早い動きにエネミーの反応は遅れ鋼来はハンマーを下からエネミーの腹目掛けて叩きつける。
エネミーは悲鳴をあげるもすぐに鋼来へ向けて噛みつこうとして来るが鋼来はシールドでそれを防ぐが盾が先程よりも大きな火花を散らしている。
フェンサー(!身の危険を感じて噛み付く威力が上がっているのか!だったら短期決戦だ!)「着装!ブラストホールスピア!」
鋼来の叫びに呼応してハンマーが消えると同時に今度はスピアが装着された。鋼来は弱点部位と思われる首に向けてスピアをゼロ距離で構えて
フェンサー「これで消えやがれ!」
鋼来は引き金を弾きスピアを射出させる。
エネミーの体力が2割減るが倒しきれない
フェンサー「まだまだ!」
鋼来はスピアを何度も何度も首に向けて射出させひたすらに撃ち続ける。
ひたすらに打ち続け遂にエネミーが口を開きその場に倒れ、砕け散っていった。
フェンサー「はぁ.........はぁ............、た.........たお...........した........」
鋼来は勝利を噛み締めてその場に倒れ、残り1割残った体力を見た後意識を失った............
次に鋼来が目を覚ました時最初に感じたのは差し込む光と紫の複眼を持ったF型アバターだった。
フェンサー「訳がわからん。」
ウンキア「あっ、起きた!大丈夫!体力あとどのくらい残ってる!」
フェンサー「大丈夫だから少し声を抑えてくれ、耳に響く。」
ウンキア「ご、ごめん」
フェンサー「それよりどうして此処に?離脱ポータルは近くにあっただろ?」
ウンキア「気になっちゃって、もし倒されちゃったら私の所為だから倒された分のBPをあげようと思って」
ウンキアの言葉に鋼来はため息を吐き指を刺して言う
フェンサー「余計なお世話だ!」
ウンキア「余計!?」
フェンサー「大体首を突っ込んだのは俺だし無抵抗の相手を倒しても全然嬉しくねぇわ!」
ウンキア「すっごい馬鹿正直........」
フェンサー「そう言う性分なんだよ。ほっとけ」
ウンキア「ふふっ、貴方良い人だね。正直同じ場所にいる人以外で信用している人なんて居なかったから、こうして貴方みたいな人と話せて少し嬉しいんだ。」
フェンサー「そりゃどうも、それじゃ俺は散歩で来たからそろそろお行くわ」
立ち上がる鋼来にウンキアは意を決したように手を握ると
ウンキア「私もついて行く!」
フェンサー「・・・・・・は?」
ウンキア「ここら辺は結構覚えているんだよ!案内があったほうが貴方も楽しく散歩できるでしょ?」
フェンサー「散歩って適当にぶらぶらする事の筈なんだけど?」
ウンキア「それはそれ!これはこれって事で!」
フェンサー「強引だなぁ........まぁ良いか案内を頼めるかウンキア」
鋼来がそう言うとウンキアは怒ったような口調で言い返してくる
ウンキア「その名前可愛くない!私の事はウニカって呼んで♪」
フェンサー「え?でもアバターの名前は」
ウンキア「い・い・か・ら!」
フェンサー「お、おう......わかったウニカ」
ウンキア→ウニカ「うん!苦しゅうない」
その後ウニカと一緒にフェンサーは周辺を散歩をし強制離脱の時間が近づくとウニカをポータルまで一緒に行き入った。
帰宅後
鋼来「追加された武器でも見てみるか..........一度のボーナスでこんなにもらえるのか?」
鋼来がメニューを開き強化外装の一覧を見ると武器の種類が増えていた。
追加された武器
火器
・ガトリング(FGタイプ・UTタイプ)
・重キャノン砲
・フレイムリボルバー
・キャノンショット
・自動散弾銃
・バースト機関銃
・ガリオン軽量機関砲
近接武器
・ヴィブロ・ローラ
・スパインドライバー
・フラッシングスピア
・ジャックハンマー
・ヴィブロハーケン
・フォースアックス
シールド
・イオンミラーシールド
・タワーシールド
・リフレクター
ミサイル
・アームハウンド
・ブラッドストーム
・アーケイン6連ミサイル
・ハイタイル多段ミサイル(単独使用不可)
・リヴァイアサン(単独使用不可)
杉並エリア・通常対戦フィールド
「なぁ、聞いたか?このこの間ワイルド級のエネミーをフェンサーが単独撃破したらしぞ?」
「はぁ?フェンサーってレベル4になったばかりだろ?どうせでまかせだろ」
「どうもそうじゃないらしいぜ?親があのエア・レイダーだからな」
「黎明期にエネミーを狩まくったあのエネミーキラーか!?」
「あぁだからもしかしたら、第二のエネミーキラーの誕生かもな」