鋼来「ふぅ、取り敢えずこれで全員かな?」
鋼来は学校に着くと宿題のファイルを集め提出されたかチェックを終わらせる。その後提出を済ませ鋼来は一限目の授業の準備を始める
操樹「オッハ〜、ボーナスはちゃんととれたかい?」
鋼来「おう、取り敢えず適当に選んだ」
操樹「それならいいや」
操樹と合流して教室に戻る
午前中は授業を終え昼休みになり屋上へと向かう
操樹「そうだ土曜には領土戦ってイベントがあるんだけどこの杉並第3中学のエリアは俺たちで納めておかないか?」
鋼来「それをしてメリットはあるのか?」
操樹「領土を収めているとそのレギオンメンバーをマッチングリストから消せるんだよ。」
鋼来「無理に対戦を吹っ掛けられない事か.......」
操樹「そうそう、最近お前結構対戦掛けられるでしょ?」
そうこの間の無制限フィールドでの戦いから対戦を掛けられることが多くなったのだ。
正直鋼来はうんざりしていたらしくこの領土戦の話は嬉しい様だ。
操樹「それと君知ってるかい?この加速世界に飛行アビリティを手にしたアバターが居るらしいよ。」
鋼来「飛行アビリティ.......完全に飛べるって事だな。」
操樹「あぁ、レベルはまだ1らしいけどこれから加速世界に変革を起こすだろうね。どうやら黒の王の臣下らしいし」
鋼来「お前が前言ってた、裏切りの王か?」
この加速世界には七人の王が居る。
青の王 ブルーナイト
赤の王 スカーレットレイン
緑の王 グリーングランデ
黄の王 イエローレディオ
紫の王 パープルソーン
白の王 ホワイトコスモス
黒の王 ブラックロータス
この7人が加速世界の最も力のあるレギオンと言われている。
故にバーストリンカーはこの7人を純色の7王と呼んでいる。操樹はこの7人の内の緑の王のレギオンに居候していたらしく、あそことは少し仲が良いようだ。
しかし黒の王は最近までは消息を絶っていた。と言うのも先代の赤の王レッドライダーを半ば不意打ちの形で殺害しその後レギオンを解散したらしい。
鋼来「それが今になって再起したのか.........」
操樹「俺は黒のレギオンは少し気になっていた所なんだ、モn.......アイツとも話し合う程の実力の持ち主だからな」
鋼来「で?お前は俺にその話をしてどうしたいんだ?」
操樹「彼がレベル4になったら一度対戦して欲しいんだ。」
鋼来「なんでだよ、めんどくせぇ」
操樹「良い経験だろう?飛行タイプとは君どれ程の相性か気になるだろう?」
鋼来「.........気が向いたらな」
鋼来と操樹は予鈴を合図に会話を終える
場所:梅郷中学校
???「アーマード・フェンサー?ソイツって強いのかタク?」
タク「強いなんてレベルじゃないよハル、多分最速でレベル2になったプレイヤーだよ。だってたった1週間なんだよ?」
ハル「うへぇ、俺だってまだレベル1なのにどんだけ対戦したんだよ1週間で」
ハルと言われた人物は嫌そうな顔をして肩を下げる。タクと言われた人物は今時珍しいメガネをクイッと上げると話を続ける
タク「少なくとも1日に4回やってるね。勝ち負けを考えればそれ以上かも」
ハル「今ソイツのレベルって?」
タク「確か4だった筈だよ。」
ハル「4!?タクと同じじゃないかよ!?」
ハルは驚きの顔をして椅子から落ちそうになった。
タク「もしかしたら僕以上の実力かもね。こんなに早く4まで上がるなんて、普通じゃないよ。」
ハル「どんな奴なんだろうな.......」
タク「ハル、実は今日.......」
放課後
鋼来と操樹はネットを切断し途中まで一緒に歩く
そしていつも対戦を始める場所に到着しネットに接続する。
操樹「それじゃ、今日も頑張れよ」
鋼来「あぁ!」
鋼来がそう返事すると加速した
鋼鉄ステージ
アーマードフェンサーとして地面に着地し鋼来は体力ゲージを見る。そこには
フェンサー「シアン・パイル、青系か。どんな奴なんだろうな」
鋼来は初めて対戦する相手にワクワクしていた。そしてガイドカーソルを頼りに歩いていると右手に杭打ち器を携えたアバターが道路の中心に立っていた。
フェンサー「お前がシアン・パイルか。武器はその杭打ち器だけか?」
パイル「そう言う貴方は武器は持たないんですか?そのままじゃ僕が勝ちますよ」
フェンサー「言ってくれるぜ、着装!ブラストホールスピア」
鋼来は叫び右腕にパイルの杭打ち器より小さい武器を装備する。
フェンサー「いくぞ」
パイル「こい!」
その言葉を聞くと鋼来はブーストダッシュで距離を詰める。パイルは杭打ち器で迎撃しようとするが、鋼来は横へサイドブーストし回避、そしてスピアの照準を合わせ射出
パイルは体を捻らせ直撃を回避脇腹の装甲が剥がれ数ドット減る。体勢を整えパイルは杭打ち器を構え話しかける
パイル「流石ですね、まさか空中であんな動きが出来るとは思いませんでした。」
フェンサー「お前も中々やるな、一撃で半分以上はダメージを与えるつもりだったぞ?」
パイル「同じレベルにいるのでそう簡単にはいきませんよ!」
パイルとフェンサーは再び激突する。杭打ち器の攻撃を避けスピアを放つが流石レベル4今までの敵の様に一度受けた攻撃は中々当たらない。
フェンサーが一度距離を取ろうと後ろに姿勢を傾けた時パイルは胸の装甲を展開させる。そしてパイルの必殺技ゲージが消費された
フェンサー(!必殺技か!)
パイル「スプラッシュ・スティンガー!!」
フェンサー「クソッ!」
フェンサーは咄嗟に武器のスピアで防ごぐ。飛んでくるニードルは必殺技の威力の為武器の大部分を破損した。
また防げたのが頭部と胸部の一部のため体力を3割持っていかれた。
フェンサー「はぁ......一気に減らされたな。」
パイル「・・・貴方一体どんな装甲をしているんですか。必殺技のダメージを受けて3割しか減らないなんて」
フェンサー「メタルカラーでは無いが、俺の走行はそれなりに硬いんだ。それに俺の親が言ってたぜ?大抵の攻撃や必殺技は頭、もしくは心臓に位置するそうな位置を守れば大丈夫ってな。だけどまぁ、武器は使い物にならなくなったけどな。」
フェンサーはそう言って武器を投げ捨てる。パイルは油断せず攻撃できる体勢で話を続ける。
パイル「貴方がどれだけ強くてもレベル4からはそれなりに実力がいります。貴方はどうやら始めたばかりで武器の把握がそこまでできていない様に見えます」
フェンサー「よく分析できている事で、でもまぁ確かにボーナスをいきなり全部取って碌に試してもなかったな」
フェンサーの言葉にギャラリーやパイルが驚く、それもそうだレベルを上げて取得できるレベルアップボーナス、本来それはレベルを上げたら取得し試して実戦に使える様に特訓しそれで集めたBPでまたレベルを上げる。この繰り返しが一般的である、つまりフェンサーはレベルを上げた後ボーナスを取得せずこれまで初期装備のみで戦っていた事になる。
この事実にパイルは一層警戒を強める
パイル「貴方は一体どれだけ自分に自信があるんですか?そんなに自分の実力が見合っていると」
フェンサー「ちげぇよ、俺は信じてるんだよ自分のこの姿を、このアバターをこの鎧がある限り俺は何処までも上へ行けるってな!見せてやる俺の新しく力をな!着装!フラッシング・スピア!」
フェンサーはそう叫ぶと右腕に新たな武器が装備された。それは先ほどの武器より小さく形もスマートになっていた。
パイル「また同じ武器?いや少しデザインがスマートになってる」
フェンサー「お前なんか博識っぽいな、博士か?」
パイル「どうしてそうなるんですか、それでそれはどう言う武器なんですか?」
フェンサー「教えないと言いたいが俺も初めて使う武器でな、さっき使ってたのより軽いくて」
それだけ言うと鋼来はブーストを使い距離を詰めパイルの杭打ち器を抑えると
パイル「しまっ」
フェンサー「連射がきく」
引き金を弾くと連続してスピアが射出される。スピアはパイルの胸部装甲を数箇所突き刺しHPを大きく減らす。
鋼来はスピアを向け言葉を放つ
フェンサー「俺の勝ちだな」
パイル「ここまで減らされたら僕の負けですよ」
途端にギャラリーから歓声が上がり2人を称える声が聞こえる。鋼来は武器を収納しパイルに向けてを伸ばす。
フェンサー「対戦ありがとな!またやろうぜ」
パイル「今度は負けませんよ」
パイルも手を握り握手をすると画面を開きリタイアする。
対戦相手が居なくなった事で鋼来もリアルへと連れ戻されていく
現実
対戦を終えた鋼来はニューロリンカーを一度ローカルネットから切断する。対面した操樹がコーラを吸いながら聞いてくる
操樹「レベル4初戦おめでとう、木の調子ならすぐにレベル5に行けるね。」
鋼来「いや暫くはレベル4で止める」
操樹「あれまどうして?」
疑問に思った操樹の質問に鋼来は自身のステータスを見ながら話す
鋼来「この間取得した力をまだ十分にいかせていないんだ、それに新しい武器だって全然触れていない。仕舞いにはなんか単体では使えない武器だってあるんだ。それらをまずは理解しないとな」
鋼来のまともな意見に操樹は口に右手を当て少しニヤけて話す。
操樹「鋼来明日から週末だけど1日潰しても良いか?」
鋼来「ん?別に構わないけど、どうした?」
鋼来の質問に操樹は発言する
操樹「無制限フィールドで僕と特訓しようか」