レイダーのホームに戻った俺たち3人は椅子に座ってお茶モドキを飲んでいた。
レイダー「それじゃあ確認だが、なんだあのミサイルは?」
フェンサー「俺に言わないでくれ威力は高いと思ってたけどあそこまでとは思わねぇだろ。」
ウニカ「すごい威力だったね、あれはレベルアップボーナスで?」
フェンサー「まぁそうだな、でもあの威力はやっぱりビーコンの誘導装置系がないと打てない。」
レイダー「当たり前だあんなのぽんぽんとお前の視覚ロックオンでされたら萎えるわ」
フェンサー「はいはい、それでこれからの方針は?」
フェンサーの質問にレイダーは少し考え、そして今後の特訓の内容をフェンサーに言う。
レイダー「取り敢えずは全部の武器をそれなりで良いから使いこなそうか。」
フェンサー「まぁ、そうだとは思ったわ」
レイダー「そうだねとりあえず四獣に挑もうか?」
ウニカ「えぇ!?」
フェンサー「なんだその四獣って?」
レイダー「ん〜、簡単に言えば超強いエネミーだね。まず勝てない。」
レイダーの一言にフェンサーは立ち上がるとヴィブロハンマーを持ちレイダーに叩き込もうとしてレイダーは一本の銃をフェンサーに突きつける。
フェンサー「お前俺になにをさせたいの?死ねと?」
レイダー「違うね、君には通常のエネミーを相手にしてもおそらく意味はない。その内弱点を一瞬で見破ると思うし、だったら現状討伐不可能な相手をしてエンドレスに武器を使い続けるのが良いさ」
お互いに武器を突きつけ合う光景にウニカはアワアワとなっていたが、フェンサーが先に武器をおろし椅子に座る。
フェンサー「何か目的があるならそれでいいが、ただ無駄に戦わせるだけなのは勘弁だぞ」
レイダー「はっはっは、僕と君の付き合いじゃないか。信じろよ」
ウニカ「えっと......取り敢えず喧嘩は無くなった?」
レイダー「あぁごめんね。僕ら2人だとこんな感じで言い合うことがあるから慣れてくれ」
フェンサー「それじゃあ俺は先に寝るわ」
ウニカ「私は今日は落ちるね。ここって近いところどこ?」
レイダー「あぁ少しした所に湖があってね、そこに離脱ポータルがあるよ」
ウニカ「わかった!ありがとう!」
ウニカはそう言ってレイダーのホームを出ていった。
レイダー「休んだら早速四獣に挑むからね」
フェンサー「へいへい」
俺はそう返事をした後置いてあるソファーに腰掛け眠りについた。レイダーはそれを確認した後先ほど記録していた結晶の様なアイテムを取り出し再生しメモをする。
三人称視点
フェンサー「ふぁぁ........」
少ししてフェンサーが目覚める。レイダーは記録していた物をしまうとフェンサーに近づき肩を叩く。
レイダー「それじゃあ四獣のいる場所に行こうか」
フェンサー「そうだな.......」
フェンサーは眠そうにしながらホームを出るとレイダーが出した装甲車に乗り込み移動を開始する。
場所は東京の中心皇居の位置する場所、レイダーは目の前の巨大な建造物前に装甲車を止めるとフェンサーに言う
レイダー「あの橋のところが四獣が
フェンサー「なるほどな、んじゃ行ってくるわ」
フェンサーはそれだけ言うと武器を展開させずに橋へと向かっていく。橋に入り少し歩くと中心より炎が立ち上がり一体のモンスターが現れる。
その名はスザク西の門番であり炎の化身とも呼ばれている。
フェンサー「炎か........でも実態はあるっぽいな。そんじゃ先ずは!着装!ハンドキャノン」
フェンサーの叫びの後には右手に武器.......ハンドキャノンが装着される。フェンサーは銃口をスザクへと向けると間髪入れずに引き金を引く。弾丸はスザクに当たるが体力バーは一ドットしか減っていない。
フェンサー「はっ!門番なだけあってクッソ硬ぇな!」
フェンサーは続けて引き金を引く、しかしあまりダメージが入っているようには見えない。スザクは口を上げるモーションをする。フェンサーは危機を感じ続けて叫ぶ
フェンサー「着装!タワーシールド!」
フェンサーが装着された盾を構えると、同時にスザクは火炎ブレスをフェンサーに放つ。フェンサーの盾は大きく3種類に分けられる攻撃を跳ね返す事に特化した「リフレクトタイプ」、守る事に特化した「ディフェンスタイプ」、そして両方を兼ね備え汎用性に特化した「バランスタイプ」。
今使っている盾はディフェンスタイプであり、この盾は盾を展開するとダメージを軽減し後ろへ下がる特性である。つまり攻撃に対しての緊急回避が可能なのである。
フェンサー(これで少しは持つはずだ)
フェンサーはそんな期待をしていたが攻撃を防いだ時、フェンサーは既に橋の外へと出ていた。
フェンサー「は?なんで........」
フェンサーはHPバーを見ると体力はもう1割をきっていた。これには驚き武装を解除し座り込む
フェンサー(あの一撃で此処まで体力が減るのか.......)
レイダー「これで分かっただろ?君にうってつけの訳が」
レイダーはそう言うと白い円柱形の物を取り出し地面に設置する、すると円柱が展開され緑色の光を発しながら線はフェンサーへと伸びる。
フェンサーにエネルギーの線が流れると減ったHPバーが徐々に回復していく。エアレイダーの持つ設置型支援武器の一つ、ライフベンダーである。
レイダー「回復したらまた向かうと良いよ、あぁそれと倒されると橋の向こう側にある祭壇からリスポーンするから無限EKには気をつけろ」
レイダーはそれだけ言うと装甲車に乗り込み座席を倒すと眠りに入った。フェンサーは武器を見直しもう一度スザクへと向かっていった。
それからは何度も戦いを挑んだ、持ちうる武器全てを使いスザクに無限にも等しい時間で戦い続ける。剣やハンマー鎌やスピアなど近接を試しガトリングや迫撃砲キャノン砲や機関砲を試しミサイルを試した。
ありとあらゆる戦術で試した
あらゆる武器構成を試した
しかしHPバーを一つ削るのがやっとの事だった。
加速世界3年後
フェンサー「はぁ.........はぁ.........」
フェンサーは鋼鉄ステージへと変わった瓦礫に背中から倒れ肩で息をしていた。そしてそんなフェンサーの元にレイダーが歩いて近づいてきた。
レイダー「どうだい?3年修行した結果は?」
フェンサー「あぁ武器の特性をある程度理解できた、それと動きについても武器の編成次第で変則的な動きをする事も出来るみたいだ。必殺技も使えたしな」
レイダー「収穫としては上々だね、それじゃあ一度リアルに戻ろうか」
フェンサーはレイダーの呼び出したグレイブに乗り込み離脱ポータルまで送ってもらった。
リアルに戻ると気疲れがどっと身体に来た鋼来は腕を使い起き上がると、背骨を伸ばしたり首の骨などを動かす。対面にいた操樹は肩を少し回し何やら操作を始める。
操樹「僕が今現状集めた加速世界の情報を渡すね」
鋼来「わかった、もしかして3年間ずっと情報収集してたのか?」
操樹「こう言うのは得意だからね」
操樹はデータを鋼来に送信する、送信されたデータを受け取った鋼来はデータを開き読み始める。
・一つ黒の王の復活
・黒のレギオン『ネガ・ネビュラス』が杉並区で領土を広げ始めてる
・『ネガ・ネビュラス』のメンバーは現在黒の王『ブラック・ロータス』加速世界唯一の飛行アビリティ持ちの『シルバー・クロウ』少し前まで青のレギオンに所属していた『シアン・パイル』この3人
・黄のレギオンに不審な動きあり
・赤のレギオンで何かが起きている
鋼来「黒の王のレギオンは少数精鋭なのか?たった3人で」
操樹「違うね、黒の王は今となっては加速世界最大の裏切り者だ、赤の王を不意打ちで全損させたからね。でも僕は腑に落ちないんだよね、あのロータスがライダーを意味もなく全損させるのか..........」
鋼来「お前王達を知ってるのか?」
操樹「僕はかなり古参だからね、王達がレベルが低い時も戦っていたさ。まぁグランデは中々見つけられなかったけど」
操樹はお茶を飲み一息つく、そして鋼来はデータを閉じると昼飯を準備し始める。
操樹はお茶を飲んでいると一軒のメッセージを受信する
操樹「・・・へぇ〜赤の王が杉並区で見えたか...........ロータスに接触したのか」
鋼来「どうした?さっき言ってたライダーって奴か?」
操樹は湯呑みを置き説明をする
操樹「鋼来言ってなかったけどブレインバーストでポイントを全損するとブレインバーストに関する記憶を消されてBB自体も強制アンインストールされるんだよ。」
鋼来「じゃあ今の赤の王って誰なんだ?」
操樹「今の赤の王は『
3日後、鋼来は操樹と別れて1人無制限中立フィールドに来ていた。フェンサーとしてどれほどの強さか確かめようとしたが中々人と出会わない。
フェンサー「まさかこんなに人と合わないとかマジかよ、どうすっかな〜正直エネミー相手だとそこまで戦いたいとも思わないんだよね〜」
フェンサーが黄昏ステージのフィールドを歩いていると殺気を感じる、かなり後方だけど向こうはフェンサーに狙いを定めている。フェンサーは左に『ディフレクション・シールド』を右手に『フォース・ブレード』を装備する。
フェンサーが動きを止めると同時に何かがフェンサーのすぐ後方で着地する。フェンサーは向かってくる相手の向き直ると、その相手は銀色の装甲に大きな体格、そして巨大な剣を右手に装備していた。
フェンサーは知らないが加速世界に厄災『クロム・ディザスター』が目の前に現れた
フェンサー「お前何処の誰だ?いつから俺を見てた?」
フェンサーが聞くがクロム・ディザスターはグルルルというだけで返答は無い
フェンサー(誰だコイツ?殺気があるならプレイヤーだよな?それとも不確定ランダム強襲エネミー?)
フェンサーが考えているとクロム・ディザスターはその大剣を構えていた、フェンサーは盾でガードの構えをとると突然何かに引き寄せらせる感覚を覚える。
フェンサー「!なんだ!?」
フェンサーは盾ごと引き寄せられ目の前にクロム・ディザスターが見える。フェンサーは直ぐに盾を解除してブーストを使って緊急回避をする。クロム・ディザスターの大剣は獲物を失ったがその剣は地面に突き刺さる。
フェンサー(なんだ今の?何かに引き寄せられた?磁石か?いや磁力特有の少し引き寄せられる感覚が無かった。と言う事は不可視の糸かワイヤー.........糸は可能性として低いならワイヤーか)
フェンサーは遠距離戦法も考えたがそれではワイヤーに狙われると決め近接戦闘へと切り替える左手に新たに『ジャック・ハンマー』を装備しブースターを使い接近する。それと同時にフォースブレードにエネルギーを溜める。
ジャック・ハンマーで殴ろうとするとそれを読んでいた様にクロム・ディザスターは回避した。フェンサーはブースターで加速して距離を一定に保つ
フェンサー(攻撃が見切られた?ジャックハンマーはまだ対戦でも使ってないぞ、コイツまさかワイヤーの他にも何個かスキルがあるのか?だとすればそれを全部見つけないと倒すのは無理だな!)
三谷岸鋼来という人間は昔から逆境に追い込まれるほど熱が入り、何がなんでも状況を打開しようとする人間である。ある意味、戦争の兵士としては大きな戦果を上げる人物とも言える。
フェンサーはチャージした斬撃をクロム・ディザスターが突っ込んでくるタイミングを狙おうとすると向こうは一切近づいて来ない。
フェンサー(つまり攻撃しようとするとそれを察知して何かスキルが働く、どの程度の予測スキルかしたねぇけどな)
フェンサー「打ち破ってなんぼだろうが!」
フェンサーはブースターを使い距離を縮め始める、剣で斬るイメージをしつつフェンサーは拳で殴り掛かろうとする。クロム・ディザスターは後ろに飛んで回避するが浮いた一瞬を狙いフェンサーはジャックハンマー内部のスイッチを起動させる。
起動するとジャック・ハンマーが伸びクロム・ディザスターを捉える。叩き込まれ姿勢が崩れた瞬間フェンサーはチャージした斬撃をクロム・ディザスターに放つ。ダメージエフェクトが入りフェンサーは次に備える、しかしクロム・ディザスターはフェンサーを暫く見ると大きく跳躍し逃げていった。
フェンサー「なんだったんだ?あれは.........」
フェンサーはこの後離脱ポータルに入り現実に戻ると今日の出来事を操樹に報告、災禍の鎧などについての情報を受け取った。
翌日とある部屋
そこには4人の男女が集まっていた。
???「昨日の出来事だが災禍の鎧を退けた奴がいた」
???「なんだと?それは本当か赤いの」
赤いの「あぁ、うちの幹部が監視したんだ間違いねぇ、しかもそいつ今噂のスピードルーキーと来た」
???「ですが災禍の鎧は不明なアビリティで多くにリンカーを狩ってきたと聞きました。それを対処するなんてよっぽどの上位のプレイヤーじゃ無いとできません」
???「それは心配ないだろう、あの親はトラッパーだ彼奴なら無理な特訓でもさせているさ。」
???「あの先輩そのスピードルーキーって人にコンタクトは取れないんですかね?」
先輩「それは危険だ、リアル割れで向こうがどんな条件を出してくるかもわからない以上無理に接触はしない方がいい」
赤いの「そこの博士は一度戦ったんだろ?どんな奴だった?」
???「素直な感想だと真っ直ぐで自分を信じてる自信家と言うイメージですね、それに初期の装備だけでレベル4まで来てますしこれまでに対戦では必殺技を使った事は無いそうです。」
???「必殺技無しで!?それは本当なのかタク!」
タク「うんかなりに数のプレイヤーに聞いたから間違い無いよハル」
先輩「とんでもない化け物を生み出してくれたなレイダーは」
赤いの「アタシらの目的は変わらねぇ、来週の土曜に災禍の鎧と決着をつける」