一瞬の時を止める色彩の鬼殺隊員   作:ドドドード・ドードリオ

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早めに更新していきます。今回は長めの文章です。


第六話 炎の呼吸 後編

颯「ん…?」

 

俺は目を開ける。あれ…ここ屋敷の中だよな…確か煉パパと鍛錬してたはずじゃ…

 

杏寿郎「やっと起きたか!」

 

颯「おぉ…おはよう…なんで俺ここにいるの?」

 

杏寿郎「父上との鍛錬中にお前が疲れ果てて倒れたらしい!」

 

颯「そしてここまで運んでくれたと。」

 

杏寿郎「そうだ!しかしすごいな!父上の竹刀は折れかけてたらしい!」

 

惜しかったのか~…まぁ本気出してないんだろうけど。

 

颯「愼寿郎さんは?」

 

杏寿郎「今は家にいない!父上は炎柱だからな!この話はもう終わりでいいだろう!」

 

颯「ちょっ」

 

杏寿郎「颯!頼みがある!一度俺の炎の呼吸を見て助言をくれないか!」

 

颯「別にいいけど…あんまり期待しないでくれよ?」

 

 

 

 

 

 

 

杏寿郎「では壱から順に技を出す!煉獄杏寿郎参る!」

 

颯「お、OK…助言は任せろ。」

 

杏寿郎「頼んだぞ!」

 

 

炎の呼吸 壱ノ型 不知火

 

颯「移動する際に隙がある。足を踏み込む際に技を構えておくと攻撃に移りやすい。」

 

杏寿郎「そうか!」

 

炎の呼吸 弐ノ型 昇り炎天

 

颯「うん、これは特にないかな。速さや太刀筋も良いと思う。」

 

炎の呼吸 参ノ型 気炎万丈

 

颯「良いんじゃない?」

 

杏寿郎「飛びかかりながら技を出すことには何も言わないのか!」

 

颯「そっちの方が杏寿郎に合ってるなら特に口出ししないよ。人の癖は立派な強さに上げていくことが大事だし。」

 

杏寿郎「…感謝する。」

 

颯「…?」

 

 

 

炎の呼吸 肆ノ型 盛炎のうねり

 

颯「持ち方を変えるのに少し時間がかかってる。右手の手首を少し横にずらして…そうそう!そんな感じ!」

 

炎の呼吸 伍ノ型 炎虎

 

颯「うーん…これもまぁ良いんじゃない?もっと踏み込んで前へ進みながら技を出すと良いかもしれないけど体が成長すれば自然と技は完成するよ。」

 

炎の呼吸 陸ノ型 朱雀

 

颯「それどういう技なの?」

 

杏寿郎「そういえば颯はまだ陸以降の技を知らないんだったな!」

 

颯「まだ教えてもらってないから全然知らないんだよね。」

 

杏寿郎「ならば俺が伝授してやろう!」

 

颯「なんで俺が教えてもらう側になってるの?」

 

 

【炎の呼吸 陸ノ型 朱雀】

 

猛スピードで相手に接近し瞬時に2連撃を当てる。

初めは左から右に、2回目は折り返すように右から左に刀を振る姿は鳥の翼のように見えたことから呼ばれた!と高らかに笑っている杏寿郎だが 玖ノ型 煉獄 を除けば1番難しい型らしい。

えぇ…

 

颯「できない!」

 

杏寿郎「確かに俺もまだまだ不完全だ!」

 

千寿郎「お疲れ様です颯さん、兄上。」

 

杏寿郎「千寿郎!助かるぞ!」

 

ぐいぐい飲む杏寿郎と可愛い顔で兄を見る千寿郎くん。やはり見てて癒される。原作での初登場時には既に…

 

杏寿郎「颯!」

 

颯「!」

 

杏寿郎「俺は間食になるものを持ってくる!颯は千寿郎とここで待っていてくれ!」

 

そう言って杏寿郎はどこかへ行った。いや行くなよ…千寿郎くんと二人でどうしろってんだ…

 

千寿郎「あの…」

 

颯「え?」

 

千寿郎「いつも…いつも兄と仲良くしてくれてありがとうございます…笑っていることが多い兄ですが颯さんが来てからいつもより楽しそうに笑ってるんです。」

 

颯「そっか…あっ、ごめん…お茶…」

 

千寿郎「別にすぐに飲まなくてもいいと思いますよ。死んでしまうわけではありませんし。」

 

颯「それもそうだね。じゃあ…ご遠慮なく。」

 

俺はそう言いながらお茶を啜っt

 

杏寿郎「颯!千寿郎!金平糖があったから持ってきたぞ!」

 

颯「!?」

 

リラックスしてた俺にいきなり杏寿郎が大声で襖を開けて入ってきたため思わず俺はお茶を千寿郎くんにぶっかけそうになった。

 

颯「ごほっ…げほっ…危ねぇ吹き出すところだった…」

 

千寿郎「本当に危なかったですね…」

 

その後、俺たちは杏寿郎が持ってきたおやつを食べて再び鍛錬を始めた。

 

 

炎の呼吸 陸ノ型 朱雀

相手に飛びかかり刀の向きを真横にして2連撃…!

飛びかかった時の足の踏み込みに意識せずに、2連撃をどれだけ早く打ち込めるが大事!

 

杏寿郎「かなり良いんじゃないか!父上はもっと早く移動し目に見えない2連撃を放てるけどな!」

 

颯「愼寿郎さんと比べないでいただきたい。」

 

 

炎の呼吸 漆ノ型 焼乱

 

颯「何これ」

 

杏寿郎「炎の呼吸7つ目の型だ!」

 

颯「違う、そうじゃない。」

 

杏寿郎「これは俺でも覚えられた!俺より強い颯ならすぐに技を出せるだろう!」

 

颯「簡単なの?」

 

杏寿郎「陸ノ型と比べたら簡単だ!」

 

【炎の呼吸 漆ノ型 焼乱】

 

広範囲の回転斬り。

大事なのは体の中心を固定すること。

 

杏寿郎「それだけだ!」

 

颯「え?大事なことそれだけ?」

 

杏寿郎「うむ!」

 

颯「そ、そっか…じゃあ…こんな感じ?」

 

俺は言われた通り体を動かさずに回転斬りをした。

 

杏寿郎「あぁ!それだけだ!」

 

颯「ふーん…」

 

杏寿郎「では捌ノ型に…」

 

 

愼寿郎「それで良い訳がなかろう。」

 

杏寿郎「父上!?」

 

颯「愼寿郎さん!?」

 

任務で家にいないとか言ってなかったっけ…まさか退職…はないだろうけど。

 

愼寿郎「颯くん、昨日は悪かった。つい熱くなってしまってな。」

 

颯「いえいえ…かなり良い経験になりました。」

 

愼寿郎「それなら良かった…今は杏寿郎に炎の呼吸を教えてもらってるみたいだね?」

 

颯「そうですね。さっき陸ノ型を教わりました。」

 

杏寿郎「俺より精度が高いがな!」

 

愼寿郎「見せてもらっても?」

 

颯「分かりました。」

 

炎の呼吸 陸ノ型 朱雀

 

愼寿郎「…まだまだだな。」

 

颯「そうですか…」

 

愼寿郎「確かに基礎は完璧だが速さが足りん。俺が伝授してやるから杏寿郎も準備しろ。」

 

杏寿郎「はい!父上!」

 

マジか…あんな練習していい感じになったのにまだ未完成か…

 

 

 

愼寿郎「二回攻撃は申し分ない。十二鬼月とも戦えるだろう。」

 

颯「えっ」

 

愼寿郎「本当のことを言うとさっき君が見せた陸ノ型は並の炎の呼吸を使う隊員より遥かに強い。」

 

愼寿郎「だが…未完成なの事実だ。」

 

颯「つまり…俺に炎の呼吸を極めてほしい…と。」

 

愼寿郎「そういうことだ。」

 

颯「…頑張ります。」

 

 

 

 

 

霹靂一閃を覚えていれば陸ノ型も難しくないらしいんだけど生憎まだ雷の呼吸を知らないから大変だ。

 

足の踏み込み。

足首の動かし方。

剣の構え。

 

それらを極めて陸ノ型が成立する。

 

もっと速く、もっともっと速く!

 

 

 

炎の呼吸 陸ノ型 朱雀

 

風を切るように、大地を割るように、足に全てを力を込めて…!

 

愼寿郎「…完璧だ。」

 

颯「ほ、本当ですか!」

 

愼寿郎「では漆ノ型へ移ろう。」

 

颯「少しは喜ぶ時間があってもいいじゃないですか」

 

 

 

 

颯「杏寿郎はただの回転斬りって言ってましたけど違うんですか?」

 

愼寿郎「当たり前だ。そもそもそれではただ刀を回しながら斬っているだけだろう。」

 

颯「水面切りもただ横に斬っているだけじゃ…」

 

愼寿郎「水の呼吸は【基礎】で成り立っているからだ。だから刀を持ったことがない者でも水の呼吸を使える人が多い。」

 

颯「なるほど」

 

愼寿郎「さっさと始めるぞ。これの他に捌、玖もあるならな。」

 

颯「はい。」

 

 

 

 

 

炎の呼吸 漆ノ型 焼乱

 

そう言いながら俺は回転斬りをする。

 

颯「これじゃダメなんですか?」

 

愼寿郎「あぁ。そもそも漆ノ型はただ速ければいいってもんじゃない。」

 

颯「???」

 

颯「遅かったら…その隙とか狙われません?」

 

愼寿郎「そうだな。最初は俺もそう思った。」

 

愼寿郎「漆ノ型…焼乱は【緩急自在の回転斬り】だ。」

 

杏寿郎「なんと!」

 

なんだっけ…霞の呼吸と似てるな…朧だっけか、玉壺倒した技。

 

愼寿郎「だから鬼が接近した時に使え。」

 

颯「こんな感じ…でも攻めてくる相手がいなきゃこの型の強さを確かめられないような。」

 

愼寿郎「安心しろ…俺が相手になる。」

 

杏寿郎「!?」

 

颯「いや少し待っ」

 

愼寿郎「隙を見せるな!行くぞ!」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

颯「痛てぇ」

 

杏寿郎「だがなんとなく分かった気がするぞ!」

 

愼寿郎「二人とも使い方は悪くなかった。では…捌ノ型だ。颯くんはこれを知っているだろう。」

 

颯「あの連続攻撃の型ですか?」

 

愼寿郎「当たりだ。君の体力を多く削った技でもあるな。」

 

そういえばそうだわ…あれをやられてから俺の体はボロボロに近かった…子供にやる技じゃねぇよ!ってなった。

 

愼寿郎「では始めるぞ…捌ノ型 趨炎附熱を。」

 

 

 

【炎の呼吸 捌ノ型 趨炎附熱】

 

怒涛の六回攻撃を相手に当てる。

一つでも気を抜いて威力を弱くしてしまったらこの型は成立しない。言わば力任せの技である。

 

颯「結局力ですか…」

 

杏寿郎「もっと成長したいものだ…」

 

愼寿郎「杏寿郎はともかく颯くんは常中を使えているだろう…君ならできるはずだ。」

 

マジすか…まぁやってみるしかない。

 

炎の呼吸 捌ノ型 趨炎附熱

 

一回、二回、三回、四回…五回…どんどん力が抜けていく。

全力を出そうと刀を強く握るが体力はどんどん消耗していく。

最後の六回目で俺は刀を握る力が弱まってしまい攻撃として成り立たないような威力になってしまった。

 

それから何度も、何度も、捌ノ型を放つ。

豆なんていくつもできた。だがそんな甘えたことを言って鍛錬をやめるなんてことはない。

一撃一撃を

ただ強く

ただ重く

ただ速く!

 

颯「うおおおぉ!捌ノ型 趨炎附熱!」

 

一回、二回、三回、四回、五回!

最後に…六撃目を…!

 

 

颯「はぁ…はぁ…どう…ですか?」

 

愼寿郎「流石だ…だがやはり体力を増やしてからその型を使った方が君には良いだろう。」

 

颯「疲れない呼吸…とか…って…あるん…ですか?」

 

俺は息を切らしながら質問した。まぁ知っているのは知ってるんだけどこの時点で煉パパは"あの呼吸"を知っているか聞いてみたくなった。

 

愼寿郎「疲れない呼吸…あるにはある。」

 

反応的に知ってそうだな…まぁ使えるなら使ってみたいよね~…始まりの呼吸。

 

杏寿郎「颯はすごいな!俺もいつかお前と同じ土俵に並びたい!」

 

颯「うん…待って…すげぇ疲れた…」

 

体力全部使ったからすぐに寝れるくらい疲れきっていた。

 

杏寿郎「では今日はもう鍛錬を終わりにしよう!夕飯の準備を手伝ってくる!」

 

千寿郎「あ、母上の料理はもうできています…」

 

杏寿郎「なんと!ではすぐに向かうぞ!」

 

愼寿郎「流石に腹が減ったな。」

 

 

 

颯「待ってくれ。運んでくれ。今動けないくらい疲れたから!本当に!えっちょっ置いてかないで待っt」

 

 

 

 

瑠火「そういえば颯くんは…」

 

愼寿郎「あっ」

 

杏寿郎「忘れていた!」

 

千寿郎「えぇ…」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

颯「そのまま千寿郎くんが布団まで俺を運んでくれたってことか。」

 

杏寿郎「うむ!」

 

颯「まぁ体力は回復したし…遂に…やるのか…【奥義】を…!」

 

杏寿郎「いや、父上は忙しくなってしまい家にいる時間も少ない!よって暫くは俺達で鍛錬をしよう!」

 

颯「分かっt」

 

 

杏寿郎「早速だが俺に常中を教えてほしい!そして炎の呼吸をもっと極めたい!もう一度助言を頼む!」

 

颯「わ、分かった…」

 

 

それから1週間くらい俺と杏寿郎で鍛錬をした。

杏寿郎は常中を覚えて捌ノ型を成功させるようになっていった。俺あんなに苦労したのに…

 

 

 

 

今は杏寿郎と模擬戦だ。後は玖ノ型を覚えるだけなので型を使いこなせるかどうかが重要になってくる。

 

 

俺は素早く杏寿郎に斬りかかった。

 

 

炎の呼吸 壱ノ型 不知火

 

 

 

杏寿郎もそれに答えるように陽炎のようなゆらりとした回転斬りを放つ。

 

 

炎の呼吸 漆ノ型 焼乱

 

 

 

回転斬り中はな…上ががら空きだ。その隙を見逃さない俺は上から下に刀を振り下ろす。

 

 

 

炎の呼吸 参ノ型 気炎万丈

 

くそ…避けられたか……やばい!あの構えは!

 

 

 

炎の呼吸 陸ノ型 朱雀

 

凄まじい速度で俺の方へ迫る。こんな時に強引にこちらの流れにするしかない。一か八かで両手に力を込める。

 

 

炎の呼吸 捌ノ型 趨炎附熱

 

 

 

颯「…俺の勝ちだな。」

 

俺は杏寿郎の竹刀を折っていた…が、もし破壊力が足りなかったら俺の首元に杏寿郎の竹刀が当たっていただろう。

怖いね…朱雀。

 

杏寿郎「無念!負けてしまったか!俺もかなり成長したと思ったのだがな!」

 

颯「いや俺も危なかったよ…本当に寸前だった。」

 

 

 

そんなことを何日も繰り返していると煉パパに休みが入ったらしい。つまり… 最後の型 だ。

 

愼寿郎「二人ともかなり強くなった。そろそろ…【奥義】を伝授しよう。」

 

杏寿郎「はい!」

 

颯「はい。」

 

 

 

 

【炎の呼吸 奥義 玖ノ型 煉獄】

 

 

ただ接近し、相手に攻撃をする。

聞くだけなら簡単そうだが 奥義 とも言われる型だ。

陸ノ型 朱雀よりもっと早く、もっと遠い場所でこの型は使われる。

 

見本を見せられた時の迫力はとてつもなかった。

あんなことが俺にもできるのだろうか。

 

やるしかない、やらなければいけない。

 

大事なのは、足腰と、構え。

 

すぐに移動できるような状態で、最高の構えで…

 

炎の呼吸 奥義 玖ノ型 煉獄!

 

颯「うおおおおおおおおおぉ!!!!」

 

 

 

愼寿郎「まだだな。」

 

颯「はぁ…はぁ…これ…1度やっただけで…相当疲れますね…」

 

愼寿郎「何度も打てるような技は奥義とは言わないからな。」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

愼寿郎「颯くん、2週間玖ノ型をやり続けてきたその成果を見せてみろ。」

 

杏寿郎「颯!応援しているそ!」

 

颯「はい…では…いきます!」

 

 

隙のない構えを作れ…腰の向きは横に、刀の向き、足の向きは前に…

 

肺の中の空気を満遍なく使って全身の血の巡りを格段に早くしろ…そうすれば圧倒的な速さを生み出せる!

 

颯「炎の呼吸…奥義…」

 

玖ノ型………煉獄!!!!

 

 

颯「はああああああああァァァァァァ!!」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

心を燃やせ!

 

 

 

 

 

 

 

 

 

颯「…どうですか…!?」

 

愼寿郎「…全てにおいて完璧だ。合格だ。」

 

颯「!」

 

愼寿郎「君は炎の呼吸の全てを極めた。よく…頑張った!」

 

杏寿郎「流石だ!颯!」

 

かなりの疲労が全身に襲いかかってきたがそれよりも心の中で溢れる達成感が俺の顔を笑顔にさせる。

それにしても…本当に疲れた…

 

 

 

炎の呼吸 壱ノ型 不知火

 

炎の呼吸 弐ノ型 昇り炎天

 

炎の呼吸 参ノ型 気炎万丈

 

炎の呼吸 肆ノ型 盛炎のうねり

 

炎の呼吸 伍ノ型 炎虎

 

炎の呼吸 陸ノ型 朱雀

 

炎の呼吸 漆ノ型 焼乱

 

炎の呼吸 捌ノ型 趨炎附熱

 

炎の呼吸 奥義 玖ノ型 煉獄

 

 

 

自分でもよく頑張ったと思う。水の呼吸はもっと楽だったのになぁ…でも、かなりいい経験になった。

 

 

 

 

 

颯「では…二ヶ月の間お世話になりました。」

 

愼寿郎「鱗滝さんのところに戻るのか?」

 

颯「はい。」

 

杏寿郎「颯!」

 

颯「ん?」

 

杏寿郎「ついに行くのか!」

 

颯「あぁ。ずっとお世話になってちゃ悪いしな。」

 

杏寿郎「そうか!なら…気をつけるといい!お前のような実力者でも鬼に襲われて死亡することがある!日輪刀があるとはいえ、もしもの事があったら大変だ!絶対にまた会おう!」

 

杏寿郎はそう言って手を差し出す。

 

颯「…当たり前だ!」

 

俺は杏寿郎の言葉に応えるように握手をした。

 

さて…帰りますか!

 

 

 

 

 

 

 

やっぱ遠いわ…狭霧山…すっかり夜になってしまった。

 

早く帰らないと鱗滝さんが心配するのですぐに帰ろう…大抵の鬼なら俺でもやれるぜ…俺は安全に帰宅したいんだよ…帰宅すれば、鱗滝さんが作ってくれるご飯が食べられるからな…とりあえず、俺はそこそこ遠い道を通って登山するぜ…オラッ!

 

 

 

 

 

鬼「あ?なんだよ…ガキか…」

 

颯「…」

 

サイコロステーキ先輩の真似なんてするものじゃねぇ…

しかも…あいつの目…

 

鬼「十二鬼月の俺の晩飯がガキかよ…チッ…」

 

颯「ガキの俺の晩飯が十二鬼月かよ…チッ…」

 

鬼「舐めてんじゃねぇぞ!刀を持っているようだが…俺は下弦の陸…「まさs」」

 

(時よ…止まれ)

 

カチカチカチ…

 

炎の呼吸 陸ノ型 朱雀

 

スン…

 

鬼「しんだぞ……あ?」

 

颯「すまん、もう一度言ってくれ。」

 

鬼「俺は十二鬼月の雅進……は?なんで体が崩れてやがる?」

 

颯「さぁ?首でも切られたんじゃない?」

 

鬼「…!?」

 

鬼「てめぇ!絶対許さねぇ!あの方に認められて上弦の月になろうと思ったのに!こんかガキに!死ね!死んじまえ!クソが!このやろ…」

 

鬼の体は崩れ去った…

 

颯「さて…帰りますか。」

 

 

俺の目指す道はまだ遠そうだ。




ちなみに読み方は

陸ノ型 朱雀 (ろくのかた すざく)

漆ノ型 焼乱 (しょうらん)

捌ノ型 趨炎附熱(すうえんふねつ)

です。
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