ハイスクールD×D〜転生したら騎士(笑)になってました〜 作:ガスキン
第百四十九話 伊達に人生経験積んでませんから
「アザゼル先生、こちらですか?」
「おー、よく来たなロスヴァイセ」
「よく来たな・・・じゃありませんよ。いきなり呼び出しといて。そもそも、二日前に人間界に戻ったばかりなのに、どうしてまた冥界に来ないといけないのですか。しかも・・・」
「落ちつけ。ちゃんと一から説明してやるから。その前に、とりあえずお前にはコレを着てもらう」
「コレ? ・・・ッ!? な、何ですかその衣装は!?」
「いいから着ろ。じゃねえと話が進まねえ」
「くっ・・・! わかりました! ただし、ふざけた理由だったらフルバースト魔法をお見舞いしますからね!」
・・・・・・・・
・・・・・
・・・
「・・・き、着替えました」
「中々似合ってんじゃねえか。んじゃあそろそろ始めるか」
「始める?」
「ワイルドアザゼルと!」
「え・・・? え・・・?」
「ほれ、そこにカンぺあるからその通りに喋れ」
「は、はい。えっと・・・行き遅れロスヴァイセの!」
「「お悩み相談室~~!!」」
「・・・って、何ですかこのカンぺは!?」
「というわけで、今から俺とお前で悩み相談を行うぞ」
「それよりも! この! カンぺの! 説明を!」
「うるせえな。いいから黙って聞け」
(・・・憶えてなさいよストマック総督)
「レーティングゲームも終わり、アイツ等はそれぞれに成長した所を見せてくれた。おかげで昇格の話も出て、何人かはその試験に向けて勉強中だ。そんなアイツ等に、俺達もいっちょ先生らしい事をやってやらにゃと思ってな」
「なるほど、それで悩み相談という事ですか。わざわざこんなカウンセリングルームみたいな部屋を用意して。・・・ヒマなんですか?」
「空いた時間も生徒達の為に使う。俺って教師の鑑だな」
(本当に教師の鑑なら、自分でそう言う事は言わないと思いますけど。わざわざ自分用の白衣や、今私が着ているナース服まで準備して。・・・ちょっと待って。何でこんなピッタリなサイズの服を用意出来るの? サイズなんか教えて無いのに。まさか・・・目視だけで?)
「あ、そうそう。もしかしたらアイツ等以外のヤツも来るかもしれんが、まあその時も相談に乗ってやるつもりだ。メインは俺がやるから、お前は何か言いたかったら後ろから・・・」
「近づかないでください変態ストマック野郎」
「今の一瞬で俺の評価に何があった!?」
「はいはい。それよりも一人目が来たみたいですよ変態ストマック」
「俺は変態でもストマックでもねぇぇぇぇぇぇ!!!」
「し、失礼しまーす。・・・って、なんだこの衝立?」
「面と向かっては相談しにくいかもしれませんので用意しました。・・・ですよねアザゼル先生?」
「だから、俺はアザゼルじゃなくて変態ストマックだって・・・ってこれじゃ逆ぅ!」
「いいから話を進めてください」
「(クールだ。クールになれ俺)待たせたな、イッs・・・H藤I誠君」
「なんスかその呼び方」
「ちょっとしたプライベート保護ってやつだ。言っとくが、意味がねえとかのツッコミは無しな」
「(先制されてしまった)それで、何か悩み相談するとか言われて強引に連れて来られたんですけど」
「おう」
「なら、『覇龍』の事を・・・」
「却下」
「ええ!? 悩み相談に却下ってありなの!?」
「それについてはいつだって相談に乗ってやる。この悩み相談の目的はお前等の気分転換だ。それこそ、ちょっとした悩みや、くだらねえ愚痴なんかでもいい。吐き出したいもんを吐き出せ」
「吐き出せって言われても・・・」
「なんなら女の話でもいいぜ。ほれ、おっぱいの話でもするか?」
「ふ、不潔ですアザゼル先生!」
「猥談は野郎同士の立派なコミュニケーションだぜ。どうだ?」
「・・・先生」
「おう」
「おっぱいって・・・何でしたっけ?」
「・・・おう?」
「確かに、俺はおっぱいが大好きです。見るだけじゃない。言葉にするだけで、想像するだけで胸がときめきました。いつか、彼女が出来たら思いっきり揉んだりつついたりしたいと思ってました。そう・・・以前の俺ならば」
「以前? なら、今のあなたは違うのですか?」
「いえ、今もおっぱいは好きです。でも最近はおっぱいどころか、エロい事そのものへの意識がすっかり減っちゃった気がしてならないんです」
「それはいい事なのでは?」
「でも俺は兵藤一誠ですよ!?」
(あ、本名言っちゃった)
「俺=エロ! エロ=俺だったはずなんです! いるだけで犯罪、猥褻が服を着て歩いてるなんて言われてたのが俺なんですよ!」
(私が彼と出会ってから、彼が破廉恥だなんて一度も思った事無いけれど・・・)
「少し前にも、木場に「変わったね」って言われました。それが俺は怖いんです。自分の全てと言ってもいいものが、いつの間にか無くなってた事が。俺の・・・俺のアイデンティティはどうなっちまったんでしょうか・・・」
「・・・わかる。わかるぜその気持ち。俺も若い頃はある日突然性癖が変わっちまって戸惑った事もある。・・・だがな、I誠。変わる事を恐れてちゃ、その先にある新たな世界へ辿り着く事は出来ねえぞ」
(真面目なトーンで何言ってんですかこの人・・・)
「先生、俺はどうしたらいいんでしょうか・・・」
「どう思うロスヴァイセ?」
「え、ええっと・・・。よくわかりませんが、その変化のきっかけになった出来事を思い出してみたらいいんじゃないでしょうか。そうすれば何かいい考えが浮かぶかもしれませんよ」
「そうだな。I誠、お前が最初にそれに気付いたのはいつだ?」
「確か・・・冥界での合宿の時からだった様な。匙達に負けちまったってのもあって、あの頃からエロよりも特訓に意識を向けるようになりましたから」
「合宿・・・。って言うと、考えられる理由はあれだな」
「心当たりが?」
「I誠。お前はあの時、タンニーンの特訓に精神が耐えられずに野生化した。そんなお前を大人しくさせる為、俺はとっておきのエロ本をお前にくれてやった。そしてお前は過酷な特訓と共に溜まっていた性欲を一度に解き放った。もしかしたらお前はその時に性欲と共に、エロにかける思いまでも消化しちまったのかもしれん。今のお前の性欲は一般の男のそれと変わらんレベルにまで落ちているとしたら・・・」
「なん・・・だと・・・!?」
「いや、そんな事が考えられないくらい目標を持って特訓する様になったからとかだと思うんですけど・・・」
「黙ってろロスヴァイセ。これは男にしかわからねえ苦悩なんだよ」
「そろそろ本気で殴ってもいいですか?」
・・・・・・・
・・・・・
・・・
「というわけで、結論としてはむしろ今の方がまともだからいいんじゃない? という事になりました」
「・・・釈然としねえ」
「いいですか、I誠君。女性の立場から言わせてもらうと、やっぱりそういうものを前面に押し出して来る男性には引いてしまいます。そもそも、あなたは冥界の子ども達の夢や希望を背負うと決めたのでしょう? そんな男性が、エ、エッチな事ばかり考える様な人物では子ども達に悪影響を与えてしまいますよ」
「ッ・・・!? そ、そうか。そうですよね。俺が間違ってました」
「間違ってたのは、こんなくだらない話題を振ったこの人ですけどね」
「そういやI誠。サイラオーグの『僧侶』とはどうなったんだ?」
「な、なんの事でせう?」
「しらばっくれてんじゃねえよ。お前が『僧侶』から連絡先を渡されてんのは知ってんだよ」
「私、初耳なんですけど」
「おめーが前日に酒飲み過ぎて二日酔いになった所為で挨拶の場にいなかったからだろうが。で、どうなんだよ? もうデートでもしたのか?」
「い、いや、その・・・」
「・・・まさか、連絡もしてないんじゃねえだろうな?」
「じ、実はそうだったりして・・・」
「馬ッッッッ鹿じゃねえのかお前は! 女性から連絡先を教えてもらったらその日の内に連絡するのがマナーだろうが!」
「だ、だって、俺、こんなの初めてなんですよ!?」
「知るか! しろ! 今すぐしろ! この場でしろ! しねえとロスヴァイセの嫉妬のフルバーストに俺の光も合わせてブチ込むぞ!」
「するわけないですし、そもそも嫉妬なんかしてません!」
「わ、わかりましたよ! すればいいんでしょうすれば!」
「はあ・・・ったく、世話の焼けるヤツだ」
「こういう時は、第三者が強いるより、お互いのペースに任せた方が」
「恋愛経験ゼロの処女が何言ってんだ」
「しょ、処女ちゃうわ! 私はアレですよ! 北欧ではそれはもう男性達からのアプローチが凄かったんですから! 一日に十・・・百・・・せ、千人の男性から言い寄られた事だって・・・!」
「・・・」
「・・・」
「・・・悪い。今のは俺が悪かった」
「謝らないでください。よけいみじめになりますから」
「あ、も、もしもしコリアナさんですか? お、俺です。兵藤一誠です。はい・・・はい・・・。ち、違いますよ! 忘れてなんかないですって! ただ、ちょっと決心がつかなかったからというか・・・。と、とにかく、コリアナさんの事が嫌いになったとかそういう事じゃないですって! だから泣かないで・・・って、笑ってる? は、う、嘘泣き!? 勘弁してくださいよ。俺、いま罪悪感で死にたくなりましたよ!」
「なるほど、あの『僧侶』は小悪魔タイプか」
「・・・あれ。でも確かI誠君、桐生さんともいい仲だと思ったんですけど。ほら、花火大会の時・・・」
「ああ、あの娘は冷やかされてキレてたけどな。だが、俺が見るに・・・ありゃまんざらでも無かったようだぜ。野郎・・・いつの間にかハーレム王への道を歩み初めてやがる」
「何ですかその頭の悪そうな王は」
「アイツが目指してた夢だよ。最も、最近はハーレムのハの字も聞いてねえがな」
「俺ですか? はい、今冥界にいますけど。・・・え!? 今から会いたい!? 約束してた喫茶店に連れてくって・・・マジですか!?」
「おっと、そうこうしている間にデートのお誘いみたいだぜ」
「わ、わかりました。待ってます・・・」
「よくやった。で、どうだった?」
「な、なんか気付いたら一緒にお茶する事になってました。場所を教えたら一時間くらいでそっちに着くから準備しててねって・・・」
「一時間か。キッチリ準備するには微妙な時間だな。ま、ジタバタしても世紀末しか来ねえし、適当に時間でも潰してろ」
「いや意味わかんないです。けど、そういう事なら俺はそろそろ失礼しますね」
―――待ってくれ、相棒。せっかくの機会だ。俺もヤツに相談させてくれないか。
「え、お前が?」
「おっと、Dライグもか。いいぜ、言ってみな」
―――では聞くが、俺とアルビオンの宿敵である“ヤツ”が少し前にさらなる力を得てしまったのだが、どうすれば“ヤツ”に対抗出来ると思う?
「はあ!? 何言ってんだよお前!? まだ懲りてねえのか!」
―――相棒、お前は“ヤツ”と肩を並べられる男になりたいのだろう? お前の力を“ヤツ”に認めさせる為にも、いつかは戦う時が必ずやって来ると思え。
「そ、それは・・・そうかもしれないけどさ」
「・・・たいわ」
「え?」
「そんなもん俺が聞きたいわぁぁぁぁぁぁぁぁぁ!!!」
「せ、先生!?」
「あの野郎、チートどころかバグ化しやがって! 俺だって一時は受け入れたさ! なのに、それからもあの野郎はやる事なす事ぶっ飛び過ぎなんだよ! その所為で俺はまたこの痛みと戦い続けないといけなくなっちまったってのにぃぃぃぃぃぃぃ!!!」
「I誠君。この人は私に任せていいですから、部屋を出たければどうぞ」
「い、いいんですか?」
「ええ。しばらくしたら落ちつくはずですから」
「わ、わかりました。失礼します」
―――待て相棒。まだ回答をもらってないぞ。
「止めろ! アザゼル先生のライフはもうゼロなんだよ!」
・・・・・・・
・・・・・
・・・
「落ちつきましたか?」
「おう。これも『七色君』のおかげだぜ」
「あの七色に発光するカプセルですか。いつも思いますが、あなたはまともな物を作りませんね」
「褒め言葉として受け取っておくぜ。そんじゃ次のヤツだ」
「失礼します」
「K場Y斗君ですね。どうぞおかけください」
「で、何か悩みはあるか?」
「そうですね。・・・前回のレーティングゲームで露呈してしまいましたが、僕の低い防御力を補う方法を一緒に考えてほし・・・」
「あー。だからそういう真面目な相談はいつでも受け付けてやるっての。そういうんじゃなくて、普段言えない様な事を言って欲しいんだよこっちは」
「は、はあ・・・。ええっと、それなら・・・。これは最近になって気付いたんですけれど、どうも一部の人達に、僕が男好き・・・ストレートに言うとホモだと誤解されているようなんですけれど」
「え、違うのか?」
「え、違うんですか?」
「・・・あなた達もでしたか」
「お前、自分のこれまでの言動を顧みてみろよ」
「うーん・・・別に変な事を言った憶えもした憶えも無いんですけど」
「無自覚ですよアザゼル先生(ボソボソ)」
「だから余計性質が悪いんだよ(ボソボソ)」
「何か言いましたか?」
「いいえ、何でもありませんよ。つまり、K場君は男好きという誤解をなんとかしたいんですね?」
「はい。僕だってちゃんとした男ですから」
「それなら、逆に女性が好きだとアピールしてみたらどうですか? もちろん、この変態ストマック総督みたいに下品にならないくらいのレベルでですが」
「おう行き遅れ。ケンカしたいなら受けて立つぞ」
「構いませんよワイルド(嘲笑)さん」
「(衝立の向こうから尋常じゃない殺気を感じる・・・)わかりました。ちょっと考えてみますね」
・・・・・・・
・・・・・
・・・
「・・・三人目だ」
「失礼するわ」
「Rアス・Gレモリーさんですね・・・」
「よろしくお願いするわ(何かしら、この殺伐とした空気は)」
「お前の悩みを教えてくれ。先に言っとくが、日常生活の悩み限定な」
「悩み相談で悩みを限定されるなんて思わなかったわ。けど、それなら・・・そうね。今一番の悩みは、好きな男の子がいくらアピールしても気付いてくれない事かしら」
「アピールというと、どんな?」
「家の中でスキンシップしたり、セクシーな下着で彼の前を歩いたり、色々やってるわ」
「ああ、そりゃ逆効果だぜ」
「え? ど、どういう事?」
「少し前にアイツから相談受けてな。あの野郎、お前等がそんな格好するのは自分が男扱いされてないからだって思ってるぞ」
「そ、そんな・・・。いや、でも、確かに最初の頃は気まずそうに目をそらしたりしてたけど、最近だとなんだか微笑ましい目を向けられてる様な気が・・・」
「もうそういうもんだって諦めてるんじゃねえのか? 言ってしまえば、ズボラな娘とその親・・・みたいな」
「こ、こうしちゃいられないわ! 朱乃達と一緒に対策会議をしないと・・・!」
「・・・行っちゃいましたね」
「ライバルにも教えるのか。ジワジワと包囲網を狭めるつもりだな」
・・・・・・・
・・・・・
・・・
「・・・よし、こんなもんか」
「I誠君から始まって、K場君、Rアスさんと来て・・・K猫さん、Zノヴィアさん、Aーシアさん、Gャスパー君、A乃さん、Iリナさん、さらにはS-ナさんに彼女の眷属の女の子達、まさか、こんなにたくさんの子達が来るとは思いませんでした」
「ま、俺としては色々面白い話が聞けてよかったけどな。さーて、そんじゃそろそろ撤収・・・」
「失礼します。相談室はここで合ってますか?」
「げっ・・・!」
「こ、この声は・・・K崎君!? あわわ・・・!」
「衝立で見えねえのに手鏡出して身だしなみ整えてんじゃねえよ。初デート前の女子かお前は」
「う、うるさいですよ。それより話を進めてください」
「へいへい。・・・ったく、どいつもこいつもこの野郎の事は全部俺に押し付けやがって。もしも今後俺と同じ状態になったって『七色君』分けてやんねえからな。で・・・伝説の騎士のお前に悩みなんかあるのか? お前なら全部自分で解決出来んじゃねえのか」
「アザゼル先生。あなたの様に人から尊敬される人物になる為にはどんな努力をすればいいんでしょうか?」
「え?」
「・・・どういう事だ?」
「俺には素晴らしい後輩達がいます。先輩らしい事もあまり出来て無い俺を、その子達はとても慕ってくれて、尊敬までしてくれています。本当に、俺には勿体無い子達ばかりです。俺は、そんな後輩達に相応しい人間になりたいんです。そこで、組織のトップで大勢のみなさんに慕われているアザゼル先生から助言を頂きたいんです」
「K崎君・・・」
「なるほど。なら、俺から言える事は一つだ。お前は・・・今のお前でいろ」
「え?」
「お前の言う後輩達はいま、お前の背中を必死に追いかけている最中だ。それなのに、お前が先に行っちまったら、いつまで経っても追いつけねえだろ。そうすりゃ、後輩達はさらに頑張り過ぎて息切れしちまうかもしれねえ。だから待ってやれ。一人で先に行かず、立ち止まって、振り向いて、アイツ等の姿が見えるくらいまで待ってやれ。お前が先に進むのは、それからでも遅くねえと思うぜ」
「それで・・・いいんでしょうか?」
「難しく考えるな。気楽にいけ気楽に」
「・・・わかりました。ありがとうございます。頂いた助言を素に、自分でも色々考えてみます」
「おう」
「・・・意外ですね。というか、最後にしてようやくまともに相談に乗りましたね」
「アイツ個人だけじゃなく、I誠達にも影響するかもしれん話だったからな」
「私はてっきり、これ以上自分の体を壊されない様、予防線を張りたくてああ言ったのかと」
「・・・」
「まさか・・・そっちが本心ですか?」
「はい撤収撤収! さっさと帰るぞロスヴァイセ!」
「・・・やっぱりあなたって最低のストマック総督だわ」
さて、今回から新章ですが、この小説では十一巻と十二巻の内容を一片に書ききろうと思ってます。それと、章のタイトルもオリジナルにしてみました。微妙だと思ったら原作と同じにしますが、しばらくはこのままでいこうと思ってます。
しかし、あるフラグの為に原作を読み進めていますが・・・オリ主がキレそうなイベントがまだまだたくさんありそうで楽しみです。
何気に会話オンリーって初めてだったりして。