「はぁあぁっぁぁ」
猛烈な太陽光と同時に熱が襲い掛かってくる。
「暑いィ〜…、てか熱い!!!」
風は微かにしか感じられない。
コンクリートからの照り返しで下からも熱が来る。
「マジでさァ!地球ちゃんはどうなっちゃってるワケェ!?」
近年、年を重ねるごとに夏が更に暑くなっていると感じる。
「まあ…俺一人でどうにかなる話じゃあないんだけど」
「あ"ぁー、クーラーがガチガチに効いた部屋でアイス食いながらサンブレしてぇよぉおお」
……作者も、強く同感だ。
「ッてかなんだよコレ!」
そう言い、ずっと歩きながら抱えていた物を降ろす。
水槽
45cm、ガラス張り、フレーム部分は黒で高級化を安いながらもそう演出させる。
「クッソあの先輩めぇ…」
アルバイト先の先輩が、もう要らないと言ってこのまあまあ大きいサイズの水槽を押し付けてきたのだ。
「ホントマジでぇ、仲が良くても限度があるだろうがぁああ」
今は日照りの激しい坂を登り自宅へと向かっている途中であった。
「ゼェ、ハァ」
肩で息をする
「マジッキツイっ」
無事、自宅にたどり着いたが、既に疲労困憊である。
ガチャッ
プシッ
「ンッッまぁああい!」
冷蔵庫からおもむろに取り出したキンキンの炭酸ジュースをイッキに飲み干し、声をあげる。
「…」
「これどうするべ」
そこには涼しげに輝くガラスの水槽
だがここまでバテる事になった原因
「と、とりあえず…」
「おいしょっと」
水槽を持ち上げる
リビングに進み、空いている棚の上に置いてみる。
「む…まあまあいいじゃないか」
部屋の景観に結構馴染んでおり、水を入れてはいないが少しだけお洒落な空間になったと「錯覚」する。
「なんか、飼うか?」
だが、ススムは観賞用の魚など知らぬ。
「初心者にオススメな観賞用の魚、っと」
検索↖
「初心者にオススメ! 人気が高く、飼育しやすい……」
「初心者に人気!オススメな熱帯魚…」
「飼いやすいお魚…」
「まあまあまあまあ、順当じゃあないか」
毎度おなじみのGoogle先輩だが、今までがイレギュラーなせいでイマイチな戦績だったが、今回はちゃんとマトモな検索結果をヒットさせた。
「とりま水でも入れっか」
水道水をダバダバと注いでいく。
「あーこれ、一緒にくれたヤツだけど酸素入れるヤツか」
水を適度に入れた水槽に空気を水中に入れる為のポンプを水槽の底に沈める。
「電源オンっと‥‥おおおなんか出てきた」
ブクブクブクブク
気泡がポンプから出てくる。
「結構…良いなこれ」
「これ別に魚入れなくても楽しめるんじゃね?」
1つ、思いつく。
「今からモール行って装飾でも買ってみるか?」
思い立ったらすぐに行動を起こすせっかちには魅力的な目標であった。
「行くか」
ガチャッ
クーラーの効いた部屋の中に外の熱気が襲いかかってくる。
「アッツ!」
バタン
扉が閉まる。
………
ボチャンッ
ちょいビミョーな導入やったな