なんかヤバいの見つけんだが、、、   作:檜の棒

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3.2個目「手乗り水竜」

「よし、こんなもんかな」

 

進は今、衝動に駆られモールにて水槽用の装飾を買いに出掛けていた。

カゴには既に商品が何点か入れられている。

 

人口の装飾用海藻、石と朽ちかけている様な雰囲気の木を模した様なオブジェクト。

 

「そんじゃ会計でも……エサか」

 

今の進は別に魚を飼いたいという訳では無かった。

だがエサを見た瞬間に何かを感じ、手を伸ばす。

 

つまりは「衝動買い」

 

進はアルバイト生活だが、金はまあまあ貯金がある。

少しぐらい金を出しても支障は無い。

 

 

 

「結構買っちゃったなぁ」

 

ビニール袋に入れられた商品に視線を向けながら呟く。

 

「とーちゃーく」

「ウェ〜イ」

 

気の抜けた声が誰もいない部屋に響く。

 

「あー、ははは……流石に孤独感じちゃうよね」

「別に彼女が欲しいとか、そんなんじゃあないんだよ」

 

「ただ、たださぁ…家に帰ってきても誰か居てくれてさ、一人で言ってた「ただいま」に返事してくれたら安心は出来るよなぁ」

 

そんな事をボヤいていると

 

 ピチャッ

 

水の音

 

それは本来は鳴らない筈の音。

家を出る時は必ず蛇口は閉めてあるかなど水回りの注意は怠らない。

今は水槽に水を入れてあるが、ポンプ以外は何も入れていないので水が跳ねるかの様な音は立たない。

 

「なんだ?」

 

リビングにある水槽へと向かう。

 

 

 

「なんだ…コイツ‥‥」

 

水槽に入れたはずの無い魚?が居る。

 

「てかッ…コイツ!」

 

 

 

「ガノトトスじゃねーかぁああああああ!!!!」

 

 

 

 ガノトトス

 

主に熱帯地方の河川や湖などに生息する大型の魚竜類。

通称「水竜」

瑠璃色の鱗と大きな背ビレが特徴、非常に警戒心が強く用心深い性格。

発達した聴覚を持ち、他の生物の気配を敏感に察知する。

 

非常に広い食性を持ち、甲殻類は勿論、ガビアルなどの水生生物や地上で活動する生物も捕食する。

 

また攻撃手段の1つである「高水圧ブレス」は、脆弱な鎧で身を固めたハンターであれば

 

 

右半身と左半身がお別れを告げる事になる程度の威力を持つ。

 

 

ここまで説明したがイマイチ理解出来なかった人に完結に教えるとすると

 

超強い魚

 

である。

 

 

そしてその超強い魚が45cmの水槽の中で優雅に泳いでいた。

 

 

実際のサイズは人間を優に超える巨大な体躯なのだが

今目の前に居る個体は10cmぐらい、つまりは超極小サイズになる。

 

「は、HAHAHA」

「もう訳わかんねぇや」

 

「なんだ?EXCALIBURにスーパーキノコと来て、次は手のひらサイズの魚竜類ですか」

「もうなんなんだよおおおおおおおお」

 

その場でうずくまりながら叫ぶ。

 

 ピシュ

 

「なんだッッ?!」

 

頭部に突然襲いかかる冷気。

頭を咄嗟に触る。

 

僅かに濡れていた

 

すぐさま水竜へと視線を向けると

 

 ピュ〜

 

「あばばばばばばば」

 

水竜の口から100均の水鉄砲の様に水が射出される。

そしてそれは進の顔面を狙っていた。

 

「ちょばっ、待てやぁあ!」

 

そう叫ぶと、水鉄砲は止まった。

 

「ハァハァ…ふう…」

 

ビチャビチャである

 

「どーしてくれんだよこれ」

 

リビングの中だったが幸いにも濡れていたのは進だけの様で他には全く被害は無かった。

 

 

 

「マジで‥コイツどうする」

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