ヒーロー社会の妖怪の山   作:島田愛里寿

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天魔様たちが雄英体育祭を観戦します


第十五話 雄英体育祭観戦1

 

「さてと、皆さん突然集めてしまってすみませんね」

 

「いいえ。ちょうどそちらに出向こうかと思っていましたし」

 

「天魔お姉ーちゃーん!」

 

「おっと!ふふふ、こいしもまだ甘えん坊さが抜けてませんか」

 

「あ、すみません」

 

「構いませんよ。あなたも来たらどうですかさとり?」

 

「じゃあお言葉に甘えて・・」ギュ!

 

この二人の姉妹の名前は古明地さとりと古明地こいしである。

 

もともと二人は普通の家に生まれた姉妹だったが、両親が無個性主義者であったのと、超常黎明末期に生まれたことが災いし、虐待を受け続けた挙句、妖怪の山がある八ヶ岳に捨てられたのだが、哨戒中だった白狼天狗に拾われて天魔が預かることにしたのだ。そうしてしばらく天狗たちとともに生活していたがある時天魔が自分たちが妖怪であることを明かして『人のままでいたいのかそれとも妖としてともに暮らしていくか?』と聞いてきた際に二人そろって妖怪の道を取り、さとり妖怪として転生。古明地の苗字も与えられて、地下の一大拠点『地霊殿』の管理・運営を任せられるようになった。

 

古明地こいし

 

能力は無意識を操る程度の能力。

彼女は時々この能力を用いていたずらなどをしており、たびたび周りを困らせているが、それでもみんなから愛されている。

 

古明地さとり

 

能力は心を読む程度の能力

彼女は地霊殿の当主であり、地下の運営の第一人者にして霊烏路空や火焔猫燐を筆頭に多くのペットを飼育している。かなり神経が図太く、鬼に対してもしっかりと意見することからみんなからの信頼は厚い。

ちなみに人だったころに助けを求めても助けてくれるどころか無視し続けたヒーローに対しては嫌悪感をむき出しにしてその人物のトラウマを見せて廃人状態にさせるとか(ヴィランに対しても同じとのこと)

 

 

「さてと、皆さんに集まってもらったのはほかでもありません『雄英体育祭』についてです」

 

「あれ?たしか雄英はヴィラン連合とかいう連中に襲われたんじゃなかったのかい?」

 

「はい、その通りです、勇儀さま。しかし『襲われたがヴィランには屈しない』という意思表示のために開催を強行するとか」

 

「馬鹿なのかい?」

 

「たしか、私たちの調査では警備を倍にするとか言ってましたね」

 

「ああ、そうだったわね文。なんでもプロヒーローを近隣から集めて警備兼スカウト会場にしているとか」

 

ここで忍天衆の支援のもと行っていた雄英調査からもどった文とはたてが雄英の意思を報告した。

 

「まぁ何かあればそれは彼らの自己責任です。あ、本題に戻りますが、今回皆さんに集まってもらったのは雄英体育祭を各派閥の代表者で観戦しようと思いまして」

 

「まぁ構わぬが、なにか理由があるのかのう?たかが人の小童どもなど我らなら一ひねりだと思うのじゃが?」

 

「大いにあります羽衣狐様。いまは大した力がなくても将来は分かりませんからね。今のうちに見定めて危険だと判断できる者については監視などを行うなどの判断が下せるということです」

 

「なるほどのう」

 

「さてと、にとり。テレビの準備はできてますか?」

 

「ああ!ばっちりだよ!」

 

そうしてにとりがテレビを付けたところちょうど雄英体育祭が始まるところであり、テレビからは雄英教師のプレゼントマイクによる放送が始まっていた。

 

『雄英高校にヒーロー目指し集った新星、まだまだ原石な卵達が互いを削りあう年に一度のビッグイベント! 特に今年は世間を賑わせた前代未聞の雄英高校ヴィラン襲撃事件、それを乗り越えた奴らを見に来たんだろぉ!? ヒーロー科! 一年!! A組をよぉ!!! 』

 

「うわぁ・・・」

 

「いくらA組が一番目立つからって・・・」

 

「いくら何でもこれはいけないんじゃないの?教師が忖度するなんて」

 

「それがヒーローの裏の顔なんですよ華扇さん。仲間同士の忖度やひいきばっかり、まぁ政治家も一緒でしょうけど」

 

「お姉ちゃん怖い」

 

「あはは、皆さんの気持ちは正しいと思いますよ。他のクラスの紹介が投げやりすぎますしね」

 

 

天魔は文とはたてからの報告書を読んでいたのである程度の予想はしていたが、いざ目の前で見せられるとさすがに天魔も言葉にできない不快感がこみ上げてきた。

 

事実、ヒーロー科A組以外は入場すら揃えて入ってきていないバラバラとした入場であり、体育祭を流している他のチャンネルを分割画面で映せばどれもA組の映像ばかり。 かろうじて映っているチャンネルもA組の背景にちらっとしか他のクラスは映されていない。

 

妖怪の山の首脳陣が不愉快さをあらわにしながらテレビを見ていた時、画面には選手宣誓の為にツンツン髪で目つきの悪い少年、爆豪勝己が台の上に登り、ズボンのポケットに両手を入れたまま口を開いた。

 

『せんせー。 俺が一位になる』

 

 生徒たちの激しいブーイングが鳴り響いた。

 

「うーん。自分以外のやつに本気を出させるためなのでしょうけど・・」

 

「さすがにひくねぇ」

 

あまり妖怪の山のメンバーからの評価もよくなかった。

 




次回 雄英体育祭観戦2

EXルーミア(アーカードの能力あり)+武装親衛隊が出てくる蜘蛛ですがなにか?の小説をを書こうと思うのですがどうてしょうか?

  • 書け!
  • それよりは続きを!
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