ヒーロー社会の妖怪の山   作:島田愛里寿

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第二十三話 ステインの余波

 

ステインの捕縛作戦を終えて数日後、天魔はあることに頭を抱えていた。

 

「やはり、ですか」

 

「は。ここ最近のヴィランやマスコミによる里内部への侵入未遂者が増えています」

 

ステインの『英雄回帰』に触発された模倣犯による中部地方一帯での破壊活動や、保須市への天狗部隊の展開を問題視したマスコミの侵入が増えているのだ。

 

「まったく。毎回毎回知事の方々に無理言って警察呼ぶわけにはいかないのですが・・・」

 

「おそらくマスコミに関しては最悪実力行使に出ると脅せばある程度は引き下がるでしょうが・・・・」

 

「ヴィラン等はそうもいかないと」

 

「ええ」

 

そう、最近は中部地方の治安維持に白狼天狗の哨戒部隊を派遣したりしているが、問答無用で射殺してきたのがあだになり、さんざんマスコミにたたかれたせいで関東方面のヒーローが派遣されてきてしまい自由な行動が制限された影響でヴィランの活動が増えてきているのだ。

 

「まったく、最近は相手に気を使ってゴム弾に変更しているというのに」

 

「まぁそれでも許せないのでしょうね。対策は何とか考えます、貴方は持ち場に戻りなさい」

 

「は!」

 

そういって大天狗の一人を下がらせた天魔は

 

「はぁ。やはり東京のど真ん中に部隊の展開は無理がありましたか・・・。そういえば、雄英は林間合宿を行うとか・・・大丈夫ですかね?」

 

まぁ結局その林間合宿がヴィラン連合に襲われたとの報告を受けた天魔はあきれたという。

 

 

 

ところ変わってここは妖怪の山のふもと付近の川辺近くにある開発区。ここでは天狗や他の河童・山童・他の妖が使う武器の開発製造を一手に担っている。

 

「ええ!?市街地でも発砲できる武器が欲しい!?」

 

ここでは開発責任者にして河童の代表のにとりが現場部隊からの要望に頭を抱えていた。

 

「ついこの前までは速射性と威力のある武器を!って言われてたから作ってたのにいきなり要望変更されても!」

 

「無理を言っているのは承知の上です!しかし、保須市での戦いではライアットガン以外の4式やKar98kでは取り回しが困難との報告も上がってまして。しかも各地の市町村に展開している部隊からはライフル系の武器を取り上げられてしまったとの報告も来ている始末で・・・」

 

「ヒーローたちの馬鹿どもが!こっちが汗水たらして作った武器をスクラップにしてしまいやがって!」

 

先ほど天魔が大天狗の一人から受けていた報告の通り、ヒーローが各地の天狗部隊の行動を抑圧する動きを見せており、一部の部隊はライフルを取り上げられ、勝手にスクラップに加工されてしまう事案が来ていたのだ。

 

「・・・わかった。何とか考えてみるよ、あと天魔様に上申したあれは開発許可は下りたのかい?」

 

「あ、それについて天魔様直々の伝言で『山岳地帯でも運用しやすいもので』とのことです」

 

「よっしゃ!了解と伝えてくれ!さーて!期待には応えなくっちゃね!」

 

そうしてにとりたち河童とたかね率いる山童たちは猛スピードで開発を進め、開発されたのが、100式短機関銃とMP40機関銃・StG44・M1A1機関銃であり、新開発中の新兵器は第一次世界大戦時に恐れられた兵器であった。




次回 交流会

新開発の新兵器も出てきますよ~!

EXルーミア(アーカードの能力あり)+武装親衛隊が出てくる蜘蛛ですがなにか?の小説をを書こうと思うのですがどうてしょうか?

  • 書け!
  • それよりは続きを!

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