ヒーロー社会の妖怪の山   作:島田愛里寿

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大変お待たせ致しましたぁ!!


第二十六話 飯綱丸

ヒーローの卵たる雄英生たちは妖怪の山にヒーロー系列の者として初めて入山を許可されたことに半分不安、半分わくわくしていたのだが、バスに乗ったままでの移動と言われた上に突然脅すような内容を受けて困惑していた。

 

文が雄英生たちの案内兼監視のためにバスガイドじみたことをしていたころ・・・

 

 

妖怪の山中腹 飯綱丸の館

 

ここは何人かいる大天狗の中でもリーダー格の立場にいる飯綱丸の館である。ここで彼女は生活しているが執務もしている。

 

そこで今日も執務をしている飯綱丸のもとに一人の少女が向かっていた。

 

「いそげっいそげっ!!」

 

彼女の名前は菅牧典。彼女の右腕にして腹心である。彼女はもともとは普通の人の少女であり、個性のせいで虐待を受けたうえで捨てられていたのを哨戒任務中だった鴉天狗小隊に発見され、飯綱丸に預けられたのちに妖怪化したのである。

 

「飯綱丸さま~!」

 

「ん?どうしたのですか、典?」

 

「門警備部隊から伝達です。『お客さん来場』とのことですよ」

 

建前上は迎えるとしていたので『お客さん』としていたのだがやはり典も肝心な時に助けてくれなかったヒーローには嫌悪感が見受けられる。

 

「そんなにあからさまに嫌悪感を表すんじゃありませんよ。で、今はどの辺に??」

 

「はい、今は

 

 

開発区画の見学中かと」

 

 

 

河童開発区画

 

ガガガガガ!

 

ドドドドドド!!

 

 

「はい!え~ここは我が妖怪の山が誇る開発区画です。ここでは我々が使用している物の大半が作られており、さらには近辺の企業からの依頼にも対応しており・・・

 

「す!すみません!!」

 

はい?」

 

 

「まったく聞こえません!!」

 

ここ河童開発区画は出入り口から一番近い関係上早く見せることができるので文は雄英ヒーロー科の生徒たちに最初に解説していたのだが、河童や山童達が業務中である関係上めちゃくちゃうるさく、説明が雄英生徒たちに一切聞こえていなかった。

 

「あやや、すみませんねぇ。では予定を変更して今回のツアーの責任者に挨拶に行きましょうか」

 

「責任者ですか?」

 

飯田は文に疑問を呈した。

 

「ええ。最終的な責任者は天魔様ですが実質的な責任者は他の方です。その方に会っていただきます」

 

「なんだ会えねえのかよ」

 

「かっちゃん!」

 

この爆豪の発言にはさすがに緑谷が止めたが、河童や山童からはにらまれていた。

 

「爆豪。いらんことは言うなと言ったはずだぞ?」

 

「いえいえ構いませんよ?ただ生きて出られるかは自己責任ですがねぇ」

 

「んだと!?」

 

「やめたまえ爆豪君!!」

 

「さてとあのイノシシは放っておくとして、これから責任者のところに向かいましょうか」

 

「その責任者とは?」

 

 

「大天狗[飯綱丸龍]。天狗社会の中でも有数の実力者にして天魔様の右腕です」

 

 

 

相澤side

 

(飯綱丸龍か。報告では気象に関する個性かそれに類する力を持っているそうだが・・・・)

 

相澤は文が生徒たちをいじっている間に河童たちの開発拠点をざっと見つつあることに頭を悩ませていた。

 

(しかし、公安のやつらも無茶なことを言いやがる。生徒たちの見学にかこつけて内部調査も可能な限り行えとは)

 

 

そう、この交流会は公安から多少の指示があったのだ。その内容は

 

・妖怪の山の施設の内情やその位置を可能な限り把握してほしい。

 

・幹部やその他の実力者の名前と可能なら顔写真の入手

 

・妖怪の山の重要拠点の[地霊殿]への入り口の把握

 

これらをしてほしいと言われているのだ。

 

 

(まったく。これがばれたら関係性の改善どころじゃねえのに)

 

ちなみに相澤はおろか公安委員会の面々は知らなかった。

 

 

すでに天魔以下主要な者たちが気がついていることに。

 

side out

 

 

「さてさて、ようやく里につきましたね」

 

ゼエゼエ・・・ ハァハァ・・・・

 

 

「おや?どうしましたか?」

 

「・・・あ~すみませんね。こいつらへばったみたいなんで休憩させてもらえませんかね?」

 

 

そう出入口かこの亡命者たちが住まう里までは3~4キロほどあったのだが、途中までしかバスは通れなかったので徒歩にしたのだが文の歩く速度が速すぎていくら鍛えているヒーロー科生徒とはいえ、さすがに妖怪の中でも大妖怪の分類に足を突っ込んでる文のペースにはかなわずに全員がへばってしまったのだ。

 

「まぁっもうしばし頑張ってください。これからロープウェイに乗ることになってますので休むならロープウェイ内にしてください」

 

そういったものの動けそうにないので文は哨戒任務から帰って来たばかりの白狼天狗の班に担ぎ上げさせてロープウェイに乗り込んだ。

 

 

妖怪の山 第一ロープウェイ

 

かつて天魔がOFAとの対話の際に『ロープウェイを付けたらどうだい』と言われた際に思いつき、十数年単位で

妖怪の山全域に張り巡らされたロープウェイ網の中でも最も重要な路線である。ちなみに重要な部分以外は木製なのだが耐久性は良好である。

 

ちなみに本来は周囲も見渡せるようになっていたのだが信用に足る連中ではないとの意見が来たのでガラスの部分は覆いで外は見えないように工作されていた。

 

 

「さて、つきましたね」

 

「うわぁ、おっきいねぇ」

 

「日本家屋風なんやね」

 

「実家を思い出す」

 

 

そうして彼らは飯綱丸の館の前についたところ。

 

「お待ちしてました。ここからは私がご案内いたします」

 

「あんたは?」

 

「私は菅牧典と申します。飯綱丸様がお待ちなのでご案内させていただきます」

 

 

「お手数おかけします!」

 

「飯田君って言いましたっけ?もう少し静かにできないんですか?」

 

「あ、あははは。すみません」

 

 

「飯綱丸様は大変ご多忙な身ですので執務の傍らになるかと思いますがご理解ください」

 

「いいえ構いません」

 

そういいながら彼らは菅牧典の案内の下、飯綱丸の下に歩いていた。轟の実家も日本家屋でかなりの敷地を持つ関係上広いのだが、飯綱丸は国で言えば大臣クラスの地位にいるので屋敷もそれ以上に広かったからだ。そのせいか一部の生徒は迷いそうになっていたが・・・・

 

「飯綱丸様、お連れしました」

 

『入りなさい』

 

「失礼します」

 

そう返事があると菅牧典は戸を開けた。そこには彼らがこれまであったことのないほどの存在感を出す女性がいた。

 




次回 天狗とは?

生徒サイド書くの大変です・・・・

ロープウェイは東方茨歌仙に出てきた守矢神社が河童と作ったものをイメージしてください。

EXルーミア(アーカードの能力あり)+武装親衛隊が出てくる蜘蛛ですがなにか?の小説をを書こうと思うのですがどうてしょうか?

  • 書け!
  • それよりは続きを!
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