ヒーロー社会の妖怪の山   作:島田愛里寿

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過去編スタートです。


過去編
第一話 天魔誕生


 

超常黎明期、この時代はまさに混沌の時代と言っていいだろう。

 

のちの時代に個性と呼ばれる異能の始まりは中国で光る赤ん坊が産まれたこととされ、それを契機に人類に広がり続けている。

 

この異常現象が起き始めた当時、"個性"は「異能」と呼ばれていたが、現代とは異なりまだ"個性"を持たない所謂「普通の人間」の方が圧倒的に多かった。

 

多種多様な能力や外見を持つ新世代の登場と増加に対して、社会はインフラや法制度の整備はまるで追いつかず、見る見るうちに世界中で社会機能は麻痺して長期に渡って文明が停滞し、人口が大幅に減ってしまうほどに治安は崩壊した。

異能を勝手気ままに振るって暴れたい犯罪者以外は、他人からの迫害を怖れて家に引き籠るのみであった。

 

この混沌の時代に妖怪の山の開祖(?)が誕生した

 

天魔である

 

 

 

(いや。どういう状況なの?)

 

否、彼女は生まれた時から困惑していた。

 

「あ、貴方。この子が目を覚ましましたよ」

 

「おお。本当だな」

 

「ふふ。この天童院家の名に恥じない子に育ってほしいですね」

 

「ああまったくだ」

 

(ふええ~!?)

 

 

それから5年後

 

 

「どういうことよ!!」

 

「なぜこんな・・・・」

 

彼女の家ではある意味カオスとなっていた。なぜなら天魔の個性が発現しこともあろうに背中に大きな黒い鴉の羽が生えていたのであるから。

 

「いやしかしこれはまずい。いくら我が天童院家の力をもってしてもこれは大きな恥になりうる!!」

 

「ああ!即刻捨てるべきでしょう!!」

 

「お待ちなさい」

 

「!大祖母様!!」

 

「これは我らが信仰している鞍馬天狗様からの授かりものでしょう。ならば大切に・・」

 

 

「そんな時代遅れなことを言っている場合ではありません!!」

 

「そうですぞ!!このご時世異能があることが知れ渡ればどのような差別を受けるか!!」

 

(ちなみにのちの時代に妖怪の間で天魔の親たちは天魔を迫害していたと伝えられていたのは伝えられていくうちに変化してしまったからである)

 

「・・・ではせめて十の歳になるまでは」

 

「・・・わかりました」

 

 

それからさらに五年後

 

「さて、魔綾(まりょう)」

 

「はっはい」

 

「お前にこの山脈一帯の所有権を与えることが決まった」

 

「ええ!?」

 

「ただし!この山脈から出ることは許さん!!これが我ら天童院家の決定だ!!」

 

 

「そ、そんな・・・・」

 

「お前に異能が発現しなかったら幸せだっただろうに・・恨むのなら運命を恨むことだな。ああ、あとこの地図にお前のとりあえずの仮住まいの位置を記しておいた。大祖母様からの働きかけで日本家屋を一軒だけ建てられる資材も一緒においてある。大祖母様に感謝するんだな!!」

 

そうして彼らは去っていった。

 

「とりあえず、向かいますか」

 

そうして天魔は地図の地点に足を進めたが・・・

 

 

「なんですかこれ」

 

そこにあったのは仮住まいと言えば聞こえがいい工事現場によくある作業員のコンテナヤード型休憩所であった

 

「こ、こんなのに住めとは・・」

 

こうして天魔の人生の中で最もつらい生活が始まった。

 

 




次回 天魔、天狗の祖となる。

EXルーミア(アーカードの能力あり)+武装親衛隊が出てくる蜘蛛ですがなにか?の小説をを書こうと思うのですがどうてしょうか?

  • 書け!
  • それよりは続きを!
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