ヒーロー社会の妖怪の山   作:島田愛里寿

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第三十四話 殴り込み!

二日後

 

時刻09:25

 

死穢八斎會の本家前に到着した妖怪の山の選抜部隊は館を包囲していた。

 

82式指揮通信車車内

 

「さてと、状況は?」

 

「は!現在周囲の一般住民の退避を行わせております」

 

現在天魔は82式指揮通信車車内より全部隊の指揮を行っていた。

 

最初は自身も前線に立とうと考えていたのだが、部下全員からの猛反対を受けて河童たちがあらかじめ作っておいた82式指揮通信車の車内から指揮をとることになったのだ。

 

「ふむ。ところで他の地下施設への出入り口の確保はどうなっていますか?そこから逃げられては本末転倒ですしヒーローたちに確保されたら面倒なことになります」

 

「は。それについては鴉天狗の部隊より4~5名ほどの分隊を派遣しすべて確保させています」

 

「ヒーローや警察を監視している者たちからもいまだあちらはこちらの行動に気づいていません」

 

「警察内部に八斎會メンバーの存在も確認しましたがこっちに気づいた様子はないそうです」

 

「ふぅ。何とかうまくいってますね」

 

そうして報告を聞いている間に周辺住民の避難誘導も完了し‥‥

 

 

「天魔様!作戦開始時刻1分前です!」

 

「避難誘導完了しました!」

 

「各道の封鎖も完了!『ヒーローだろうがヴィランだろうが蟻一匹たりとも通さない』と!」

 

「よし。十秒前!」

 

ザッ!

 

「五!四!三!二!一!今!」

 

「突入開始せよ!」

 

 

八斎會館正門近く

 

『全班突入せよ!』

 

「よし!突入開始せよ!」

 

「了解!対戦車誘導弾用意!」

 

「了解!79式誘導弾用意よし!」

 

「ってえ!」

 

そうして正門前近くに隠れて待機していた89式装甲戦闘車から79式対舟艇対戦車誘導弾が発射され正門を吹き飛ばした。

 

「よし!総員!我につづけぇ!」

 

『おお~~~!』

 

そうして天魔から前線指揮官を任せられた文の指示を受けた忍天衆・鴉天狗の・狼天狗は混乱状態の八斎會本営に一斉に突入を開始した。

 

「なんじゃてめえらってぎゃあ!」

 

「うおお!」

 

「よし!確保!」

 

何人か無事なヤクザが反撃しようとしたが相手は人知をこえた妖。そんじょそこらの一般人並みのチンピラ程度の戦闘能力しかない下っ端は瞬く間に一掃され、確保された。

 

「忍天衆と鴉天狗の部隊は続け!白狼天狗は周辺警戒と上層階の確保!組長がいたら確保しておくように!」

 

あくまでもこっちの本命は壊理(エリ)少女の確保と護送だったが組長とそのシンパのヤクザは任侠を重んじ、天魔とも仲がよかったので望むものは妖怪の山への亡命を許可すると天魔が文に指示していたので文は下っ端や組長の命を奪わずに若頭派のみ殲滅するつもりだったのだ。

 

 

「御用改めだ!神妙にしろ!」

 

「いや父様!それは何か違います!」

 

そういって組長の部屋らしきところに突入した犬走親子は衝撃的な物を見た。

 

「な!」「こ、これって…」

 

重体な八斎會組長の姿であった。

 

 

そのころ…

 

ヒーローたちは警察署にて訓示を受けていたのだが

 

 

「警部!」

 

「ん?どうした?」

 

「八斎會邸宅を妖怪の山の天狗部隊が襲撃しているとのことです!」

 

『な!?』

 

ヒーローや警察からすれば寝耳に水であった。

 

彼らは今回の件に妖怪の山が関係してくるとは考えていなかったのだから。

 

「まずい!今すぐ向かうぞ!」

 

『はい!』

 

 

そして再び天魔陣営に視点を戻そう。

 

『こちら犬走椛です!組長の確保に成功!』

 

「本当ですか!?」

 

『はい!しかし、かなりの重体で意識不明です!』

 

「分かりました。彼に関しては妖怪の山にて治療します。して文」

 

『は!』

 

「現在の地点は?」

 

『はい。現在地下施設内への突入に成功しましたが壁が…』

 

「ち!治崎の『分解して直す』ですか!構いません!重火器の使用を許可!問答無用に薙ぎ払いなさい!」

 

『わかりました!おい!パンツァーファウスト3を持ってこい!』

 

『はい!』

 

ズズゥゥゥン!

 

そう。一応八斎會若頭の治崎も時間稼ぎを図っていたが人知を超え、近代兵器で武装した妖にそんな小細工が通用するはずもなく吹っ飛ばされた。

 

「このままでは時間がかかりすぎますね‥‥犬走!」

 

『『は!』』

 

「地下方面に支援に向かえますか!?」

 

『はい!組長さんは救命用のトラックに搬送ずみなので大丈夫です!』

 

「よし!今すぐ急行してください!他の白狼天狗は正門並びに裏口の警戒!」

 

『『『『『了解!』』』』』

 

そうして順調に進むかと思われた矢先…

 

『こ、こちら正門!大柄な男が出現!ペストマスクらしきものを付けています!』

 

「治崎派の活瓶力也(かつかめ りきや)ですか!戦闘車隊!攻撃開始!射殺も許可!」

 

『は!』

 

そうして89式装甲戦闘車隊は全面に繰り出した。

 

 

「前方に目標視認!」

 

「35ミリ砲打ち方はじめ!」

 

「ってえ!」

 

ドンドンドンドンドン!

 

主砲である90口径35mm機関砲KDEの射撃を開始し始めた。

 

 

同時刻。

 

「警察だ!ここを通させていただきたい!」

 

「駄目だ!ここは何人たりとも通してはならんと指示されている!」

 

死穢八斎會の本家へと続く道では現在89式装甲戦闘車一両と60式装甲車二両を装備し89式小銃と槍や日本刀で武装した鴉天狗の部隊とヒーロー・警察がにらみ合っていた。

 

「だいたいお前らは銃刀法違反だろう!今すぐに武装解除して道を開けなさい!」

 

「ふん!二週間前まで死穢八斎會の異常に気付かなかったお前らに言われたくない!大体なんで雄英のガキもいるんだ!むしろ余計にガキはここから先に行かせるわけにはいかん!」

 

っく!

 

警察側とヒーロー側としては痛いところを突かれた顔をしたが彼らとて引き下がるわけにはいかない。

 

そんな思考をしていた時。

 

ドンドンドンドンドン!

 

 

ズズン!

 

「んお?やってるねぇ」

 

「ああ、これであいつらも全滅だろってなぁ!?」

 

そういった天狗の一瞬のスキをついてミリオが装甲車を突破した。

 

「よし!全員ミリオに続け!」

 

「まっまずい‼てッ天魔様ぁ!」

 

 

 

指揮車

 

 

『天魔様!申し訳ありません!ヒーローと警察の突破を許しましたぁ!』

 

「「「「はぁ!?」」」」

 

その報告に天魔以外の天狗たちは驚愕した。

 

まだ完熟訓練は済んでいないとはいえある程度の練度を持った天狗部隊と装甲車隊を突破するとは予想していなかったのだ。

 

天魔以外は

 

 

 

天魔はヴィラン連合の動向なども考慮して部隊を配置しており、殺すと面倒なヒーローや警察に突破されることはある程度は予想していたのであまり驚かなかった。

 

「さて。無事に済みますかね?」




次回 三つ巴?

レディ・ナガンは救済したほうがいいですか?

  • しろ!
  • どちらでも
  • せんでいい!
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