ヒーロー社会の妖怪の山   作:島田愛里寿

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さてさて!ここから独自路線に行きますよ~!!

ただエンデヴァー事務所の正確な場所がわからなかったのでナンバーワンになってからは九州方面にいると仮定しました。


事態変動
第四十六話 嵐の前の静けさ


 

クリスマスを過ぎたある日。原作では緑谷と爆豪は九州方面に新しくできたエンデヴァー事務所にてインターンをしていたころ。

 

中部地方の妖怪の山には日本全国各地の有力者である妖怪たちが集まっていた。

 

陣容はこれだ。

 

・妖怪の山代表兼中部地方代表 天魔(本名:天童院魔綾)

 

補佐 飯綱丸龍

 

大天狗 鬼一法眼

 

・近畿地方代表兼八雲当主 八雲紫

 

補佐 八雲藍

 

・京都妖怪代表兼元京都代表 羽衣狐

 

補佐 狂骨(ぬら孫)

 

・兵庫代表兼商店街代表兼畜生界組組長 吉弔八千慧

 

若頭 驪駒早鬼

 

若頭補佐 饕餮尤魔

 

・地霊殿代表 古明地さとり

 

補佐 古明地こいし

 

・地下街代表 伊吹萃香

 

補佐 星熊勇儀

 

補佐 茨木華扇

 

まさにそうそうたる陣容である。

 

「で?我々を呼んだ要件を聞こうじゃないですか?天魔さん?」

 

そういったのは畜生界組の組長を担当している吉弔八千慧だ。彼女は口調は丁寧だが、その裏、非常に頭が回り、どうすれば自分たちの利益につながるかを考えるのが得意な人物だ。

 

「ええ。実は日本の未来についての討論を行おうと思いまして。皆さんは今の日本の現状をどうお考えですか?」

 

「まぁダメダメですね」

 

まずそう発言したのはさとりだった。

 

「政治は腐敗しきり、ヒーローは優遇、無個性者は差別、自己防衛で個性を使ってもヴィラン扱い。上級国民と言われる連中も好き勝手にはびこる。よくもまあ国として今まで持ってきた物です」

 

「さ、流石はさとりさん。容赦ない…」

 

このさとりの発言に流石の天魔も若干引き気味だった。

 

「はっはっは!さすがさとり容赦ないな!まぁ大方あってるだろうがな!」

 

「ええ。兵庫でも似たようなケースで本来裏社会の者である我々を頼ってくる者が増えている現状は少々我々も面倒に感じています」

 

このさとりの発言を気に入っていたのは羽衣狐・伊吹萃香・吉弔八千慧といった面々であり、特に伊吹萃香と吉弔八千慧は肯定的な発言だ。

 

 

「ご、ゴホン!さてそのような現状を私は少々憂いておりまして、我々で天下統一をして国を立て直してはどうか?という考えに至ったので皆さんにご意見をいただきたく皆様に来ていただいた次第です」

 

「「「「「!!!」」」」

 

この天魔の発言に参加者全員が驚愕した。天魔は本来、こんな過激な発言をするような人物ではない。そんな彼女が自身の考えを変えるほど事態を憂慮しているということだ。

 

「天魔?ちょっといいかしら?」

 

「なんでしょうか?紫様?」

 

そこにこれまでこんな会合があってもあまり発言をしてこなかった八雲紫が発言した。

 

「クーデターか革命か、まぁそれはどっちでもよいのだけれど実行するにしてもそれが成功したらどんな政治体制にするのかしら?どのみちこれまでの民主主義のままだとどのみちまた腐敗しかねないわよ?」

 

「ええ。一応は考えておきました」

 

そう言って天魔はある書類を見せた。

 

「一応は天皇家を主体にしてきた旧大日本帝国式の政治体制を取りますが政治運営は我々妖などが取ろうかなと…」

 

「ふむ。面白そうじゃの?かつての豊臣時代を思い出す」

 

「そうですね!お姉さま!」

 

「と、なると我々は中国地方の管理運営を任せていただけるのでしたらかまいませんよ。まだまともな政治家も何人か見繕っていますから地方自治も何とかなるでしょう」

 

羽衣狐と狂骨、そして畜生界組は結構乗り気だ。

 

八雲も

 

「ふふふ。なかなか面白そうですわね?で、政治運営は天狗主体なのかしら?」

 

「いいえ。この会合に出席している我々が内閣の替わりでやっていこうかと。そうすれば恐怖心を植え付けられて我々の力も増しますし、なにより信仰心ももらえるかもしれませんよ?」

 

「あら!それは魅力的ですわね?ただそこに摩多羅隠岐奈も入れていただけないかしら?彼女は秘神ですの。彼女も入れたらかなり楽になると思いますわ」

 

「え!?いらっしゃるのですか!?隠岐奈様が!?わ、分かりました!大丈夫です!」

 

「ならよかったわ~♪」

 

納得し、さらに有名な摩多羅隠岐奈を味方につけることに成功した。

 

 

 

摩多羅隠岐奈

 

現在は近畿地方の妖怪勢力をまとめている八雲家に所属している秘神。

 

能力の『あらゆるものの背中に扉を作る』で各地の監視などを行っており、配下に二童子(丁礼田舞&爾子田里乃)を持つ。

 

実は本物の神であり、後戸の神・障碍の神・能楽の神・宿神・星神・地母神、能楽の神、星の神、養蚕の神、障碍の神、被差別民の神、等多岐に亘っており、その関係で今も実体を維持できている。

 

ちなみに純狐と紫とは旧知の仲でもある。

 

 

「ただ関東に攻め入るにしても一つ問題が‥‥」

 

「「「「???」」」」

 

 

「‥‥鬼太郎とその仲間がいる妖怪横丁です」

 

『あぁ‥‥』

 

天魔の発言に参加者全員が頭を抱えた。

 

<妖怪横丁>

 

ここは関東にいるゲゲゲの鬼太郎とその一派ともいえる穏健派かつ人とは極力接せずに隠れて生活するのがいいと考えた妖たちが住処にしている山の中のコロニーだ。

 

一体一体はそこまでは強くはないが、団結力や結束力は並大抵のものではなく、なにより鬼太郎は心底厄介であると関東圏以外の妖怪の間では有名だ。

 

「つい先日も関東に逃げた不届き者を捕縛するべく山伏天狗一個小隊が向かったのですが鬼太郎に見つかって返り討ちに…。どうも先日の保須市の件以来結構警戒されているようで…」

 

「「「「「う~ん‥‥」」」」

 

これには全員が悩んだ。

 

 

「ま、まあとにかくこの件はまた次回ということで」

 




次回 爪を研ぐ者たち
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