ヒーロー社会の妖怪の山   作:島田愛里寿

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漫画読んでないので違う点が多々あるかもしれませんが勘弁してください。

あと現在の天皇家の体制などはよく知らないのでそこもご了承ください。


第四十八話 動乱の予感

決起の準備をしていた妖怪の山を中心とする改革派妖怪たちが武装蜂起の準備をしていたころ…

 

ー皇居-

 

世界で唯一、2000年以上の歴史を持つ王族である天皇家が住まう。皇居(旧江戸城)。ここのある一室ではある人物

が宮内省長官と対談していた。

 

「宮内省長官。また世が荒れているようだな?」

 

 

「は。申し訳ございません」

 

そう。天皇陛下である。

 

原作では存続しているかは不明であったが、この世界線ではしっかりと存続しており皇居の警備は公開されてはいないものの雄英以上だ。

 

「またヴィラン連合とそれに類する者たちか」

 

「は。その通りでございます。ヴィラン連合と名乗る者たちがかつて壊滅したとされた異能解放戦線の残滓と合流。そして脳無と言われる生物兵器の改良型を増産しており、現在公安とヒーローは拠点である異能解放戦線の全国各地に点在する拠点と脳無生産を担っていた病院を一斉に制圧する予定とのことです」

 

「‥‥宮内省長官」

 

「は」

 

「その情報はどこから入手した?」

 

「は。制圧予定なのは内閣の会議にて、詳細な情報はあの方々から」

 

「なるほど。それなら安心できるな、しかし現政権の怠慢さにはあきれる」

 

「陛下。それは‥‥」

 

「わかっている。現在の法律上の私の立場はいわば国の象徴である。それに関しては特に不満はない、しかし国民からすれば現在はその地位はオールマイトだ。しかもすでに重傷で引退済みときた。愚痴も言いたくなる」

 

「陛下‥‥」

 

宮内省長官は心が痛んだ。超常黎明期以降天皇家はそれ以前よりないがしろにされてきた。天皇家にはなぜか代々個性が発現しなかったのだ。まぁ黎明期初期や中期までは存在感があったが末期あたりから政府も天皇家に対しての対応が適当になってきており、さらには警備を担当している皇宮警察の予算も年々削減され続け時折ヴィランが皇居を襲撃しようとするケースがあったりもするのだ。

 

挙句の果てにここ数年では皇宮警察の面々を公安や警察が引き抜こうとしたりしたのだ。そんな状況で不満を政権に言えないなんてそりゃ誰でも愚痴を言いたくなる。

 

「ところで妖怪の山の方々が電報を送ってきまして『ヤツガタケ二ノボルジュンビヲカイシセヨ』と」

 

「あの方々は遂に決心されたか」

 

ここでこの世界線の天皇家と妖怪の山の関係性について触れていこう。

 

超常黎明期の中頃。現在の天皇陛下の先代が殿下だった際に中部地方の視察が行われたのだが当時の政府は大した警備をしなかったせいでヴィランが襲撃してきたのだ。その時に助けに入ったのが当時、変装して列を見に来ていた天魔と護衛の天狗達だった。

 

当時天魔は『まさか皇太子殿下の姿を拝見できるとは!』と前世でも体験できなかった事にわくわくして観客の一人として参加していたがまさかその皇太子殿下を救うことになるとは夢にも考えていなかったようで助けた後に皇太子殿下が真正面にいることに気が付いて無礼なをしたのではないか?と慌てたという。

 

その件以降。天皇家や宮内省は妖怪の山を中心とした中部・近畿地方、兵庫県などの妖怪勢力と極秘裏に関係を築いてきたのだ。ちなみに今では佐渡の化け狸たちとも関係がある。

 

「さて?宮内省長官。根回しを頼む」

 

「ははぁ!」

 

同じころ、凶悪なヴィランを集中的に収容している監獄タルタロスではオールマイトとオールフォーワンが対峙していた。

 

「久しぶりだな?オールマイト。まさかこんなにも早く再び対面するとは思わなかったよ」

 

実は数か月前にオールマイトは独断で面会していたのだ。

 

「他にも聞きたいことができてね」

 

「へえ?なんだい?」

 

 

「『妖怪の山』とはどういった関係だ?」

 

「ほう?」

 

そうオールマイトはこれまでのワンフォーオール保持者とオールフォーワンの戦闘などを洗っていた際に疑問を抱いたのだ。

 

ある時を境になぜかオールフォーワンは“中部地方とその近場の近畿地方”での活動を控えるようになったのだ。

 

オールマイトはその地方について調べたところ中部地方は言わずもがな『妖怪の山』近畿地方は妖怪の山と関係が深い『八雲家』が裏社会で統治していたのだ。普段のなおかつ全盛期のオールフォーワンなら二つの組織なんか気にしなくてもいいはずだ。なのに活動を控えるような姿勢を見せていた。そりゃ誰でも気になる。

 

「簡単なことだよ。僕は妖怪の山の連中と不可侵条約を結んでいてね」

 

「な!?」

 

「さすがに全盛期の僕でもあの連中相手に挑むのは自殺行為に等しかったからねぇ。で、真正面から対談をお願いしたらすぐに対応してくれたのさ」

 

「そんなまさか…」

 

「おや?その反応から察するにまた君たちヒーローは攻め込んだのかい?」

 

『オールマイト。外の情報は遮断されています』

 

「だそうだ」

 

「ん~、やっぱりかぁ残念だな。…きっとこうかな?」

 

「?」

 

「君たちは何かしらの事件で突入したが返り討ちにあった。違うか?」

 

 

「ッ!!」

 

『オールマイト。離れてください』

 

先日もオールマイトは怒って面談中に立ち上がって注意されたが今日も同じことをやってしまった。

 

「ははははは!まさか二度もケンカを売るなんてな!」

 

とオールフォーワンは笑っていた。




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