「防衛ラインの方はどうなんですか?」
「はい。首都圏一帯への侵入可能な道にはすべて封鎖済みです。ただ現在ギガントマキアとヒーローは戦闘中のようなので気付くのはしばらくかかるかと」
「そうですか」
天魔はその報告にとりあえず安堵した。
「ところで天魔様。質問してもよろしいでしょうか?」
「ん?」
報告に来た飯綱丸は前から気になっていたことを質問することにした。
「天魔様はヒーローをどう思っていおられるのかとおもいまして」
「え?あなた達と同じだと思うのだけど?」
「いえ、天魔様は最近ある特定のヒーローを強く警戒されておられることが多いので気になったのです」
「ああ、そういうことですか」
そう言って天魔は立ち上がり
「あなただけに言いますがね。私が最も警戒しているヒーローを上げるならば雄英生徒の緑谷出久です」
「え?あの平凡そうな男子生徒ですか」
「ええ。あ、そういえばあの交流会モドキの時に面識がありましたね」
「ええ」
「彼はいわばオールマイト以上の狂人です」
「狂人‥‥ですか?」
飯綱丸は不思議そうだ。
「ええ。彼はオールマイトに心底あこがれていた元無個性者です。それがオールマイト本人から個性を受け取り、個性保有者となった。そんな彼が一般の個性保有者と同じだと思いますか?」
「た、確かに」
「それに別の問題もあります。それは彼が受け取った個性です」
「え?」
「その個性の名はワン・フォー・オール」
「え?オールフォーワンに似ていますね?」
「ええ。何せ彼の弟の個性だったようですし」
「はぁなるほどって!奴に弟がいたんですか!?」
「本人が証言してますし本当なんでしょう」
「にわかには信じがたいですね」
まぁそりゃそうである。
「そしてその個性は対オールフォーワンに特化しているそうです。オールフォーワンが個性を集められるようにその個性は力を集めるという物です」
「力を…って!まさか!」
「ええ。下手をすれば我々でも簡単に倒せるほどにまで成長するかもしれません」
「お空ならなんとかなるのでは?」
「お空は現在妖怪の山守備隊の最大戦力。むやみに動かせません」
「なるほど。しかしやけに詳しいですね」
「奴の情報ですよ。忍天衆に裏どりを頼みましたがね」
「オールフォーワンですか。しかし本当によろしいのですか?」
そう天魔たちはオールフォーワンに一般人にむやみやたらに危害を加えないなら恩赦を出す。としたのだ。
「構いません。むしろ持ちつ持たれつの関係でないと困ります」
「は、はぁ」
飯綱丸は不満そうだが納得した。