ヒーロー社会の妖怪の山   作:島田愛里寿

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大変おまたせしました

今回も大いにネタバレありますのでご注意ください


第五十七話 ヒーローの混乱

天魔ら妖怪の山を主体とする妖怪連合軍による首都圏一帯の占拠には全世界が驚き、世界各地で迫害・差別されてきた弱者らの蜂起や妖怪による政権奪取が相次いでいた。

 

しかし、当の日本のヒーローやヴィラン連合はそのことを即座に知ることはできなかった。

 

何故なら双方ともに決戦の最中だったからだ。

 

なんで決戦になったか簡単に説明しよう。そもそもこの決戦になったきっかけは異能解放戦線に公安所属のヒーローであるホークスが内偵を行っていたのだがその際にヴィラン連合が異能解放戦線に合流したことをつかんだのである。

 

そして脳無を製造していた病院も特定し、全国各地から異能解放戦線に参加しているヒーロー以外のヒーローのほとんどを動員して双方を同時に制圧することにしたのだ。

 

(ちなみに各地に残ったまともなヒーローは異能解放戦線派のヒーローをあぶりだして確保していった)

 

そして同じタイミングで病院と異能解放戦線本部に突入したのだが異能解放戦線側では強固な抵抗にあい、戦闘は激化、病院では分断され女性ヒーローのミルコが脳無の大群相手に奮闘する羽目になった。

 

そして異能解放戦線との戦闘は激化していき、一般市民の避難誘導が遅々として進んでいなかったことに心を痛めていた者たちがいた。

 

妖怪の山所属の天狗部隊だ。

 

もともとこの地には町の方からの依頼で治安維持並びに異能解放戦線へのけん制の意味もあって町からの依頼で妖怪の山から白狼天狗と鴉天狗の部隊が一個中隊と装甲車数台が派遣されており、これまで一般の人への強行な勧誘などを阻む役割を果たしてきた。

 

それもあって最初は受け入れられていなかった天狗たちも現地市民からの信頼を勝ち得ていったのだ。この現象は天狗部隊が依頼を受けて展開していた地域すべてで起こっていた。そう、自衛隊が海外派遣先の現地民の信頼を勝ち得ていくかのように。(なんでマスコミは報道しないんだが)

 

その関係上、ヒーローたちから嫌厭されて町の外に追い出されていた天狗部隊も制止するもの達をはねのけて町に展開、兵員輸送用のトラックで避難民の避難支援を行った。ちなみにこの避難支援行動は天魔に直訴して許可を受けて実行していた。

 

そして妖怪部隊によって避難民の避難が完了し、ヒーローが戦闘に専念しだした頃に妖怪連合軍の首都圏一帯制圧作戦が発動されていた。

 

 

「な、なんやて!」

 

「?どうされましたか?麗日さん?」

 

一斉発信メールを確認したお茶子の驚いた様子に八百万は困惑したが彼女が見せてきたスマホの一斉メールを見て驚愕した。

 

 

首都圏一帯が妖怪連合軍の支配下に落ち、政権も変わったのだ。

 

そして一斉メールと時を同じくして妖怪連合軍の声明がTVで流れ始めた。

 

『今回の決起は腐敗した政治体制の破壊とヒーローや有力な個性持ちのみ優遇し個性を持っていなかった者や弱小個性保持者への差別行為を行ってきた者たちへの報復である。以降政治は我々妖怪が執り行うこととなり、ヒーロー活動を行う者も現在行っている治安維持活動以降の活動は一切を一時停止させ、調査後に許可を出された者のみ活動を許可することになる』

 

そしてそのほかにも冤罪でヴィランとみなされた者もいることを考慮し、ヴィラン認定するかは妖怪が判断するとの声明も発した。




次回 ヴィラン側の反応
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