オラリオに失望するのは間違っているだろうか? 作:超高校級の切望
「馬鹿な、フィリウスの呪縛まで解けただと!? 奴は私自ら力を与え、解けるはずがないというのに!?」
「元より無理がある設定だからな。いや、というかなんで全員現実とあまりに乖離した人格設定なんだ」
まるで正気に戻った時の混乱を楽しみたいかのように性格があまりにあれだった。
「かくなる上は、私自ら……!」
「そういえば、この世界のヒリュテ氏はどういう人物でしたっけ、魔法薬学の権威とか校長とかは聞いたような……」
「魔法薬学の権威にして魔法学院の校長かつ悪の大魔法使いでもあるティオネス・ワルプルギスが手を下してやる!!」
「「設定盛りすぎ!?」」
「………そうか?」
学区最強戦力にしてイケメンかつ騎士でLv.7の男だっている。英雄候補を探しに乗り込み戦った記憶は新しい。世界最高の教育機関だけあり有望な生徒たちも多かったし、砂漠の戦争の際には特別な魔導具を用いて知恵を借りた。
更に言えば自分も元
「まあ、確かに君も盛りに盛られた設定だな」
「お前が言うな」
古代に近しい時代から生きる不死者にして『賢者の石』を生み出した賢者であり理から外れた愚者たる骨も大分設定を詰め込んでいる。
「とはいえ、どれだけ設定を盛ろうと強さが変わるわけではない。所詮は虚構、行為ゆえに盛られた私達とは天と地ほどの差もある」
「ふん、忌々しいことだが、私とてお前に勝てると思い上がって──」
「【一掃せよ破邪の
と、ティオネスが何かをしようとした瞬間フィルヴィスが魔法を放つ。
「この恥辱、この屈辱………この苦しみ………全て貴様のせいだ! 全て全て全てこの世界のせいだぁ!! 絶対に許ザンッッッ!!」
怒りの魔砲に吹き飛ばされるティオネス。しかし仮にもこの世界の王。容易くは倒れない。
「おのれおのれおのれ!! ならば見るがいい、囚われた人間の記憶に宿りし最強の存在を!!」
ゴウッと周囲の空間が解け崩れ、黒い霧となりティオネスを包み込む。霧が形をなしていき、現れたのは黒髪のヴァルド。
「! この世界を構築する力と人々の記憶を使い、新たな設定を生み出したか!」
「どういうことですか!?」
「【剣姫】を模したアイルズが剣を使っていたように、この世界の再現体は人々の記憶を元に設定が与えられる………」
「その通り。流石に『黒き終末』を再現しようとすれば、この世界もろとも滅ぼされる。だが、その終末を打ち倒すと人々に信頼される英雄ならば話は別だ」
つまりこの世界に取り込まれた者たちは、Lv.8となったヴァルドが黒竜を討つほど強い、あるいは強くなれると信じているのだろう。現状この世界で二人だけのLv.8にして、最強の冒険者故に。
「今の私は人々がイメージする最強そのもの! 人類の希望、最強以上に最強の剣士となった!!」
瞬間、ティオネスの姿が消える。ヴァルドがティオネスの振るった剣を受け取め、遅れて世界が気づいたかのように轟音と突風が起こる。
「!!?」
ソフィはもちろん、アウラやフィルヴィスでも見ることができなかった。最低でもLv.4………いや、間違いなく第一級冒険者以上の
「ッ! だとしても、ヴァルドなら………!」
「待ちなさいフィルヴィス! 私達のその思いすら、あの偽物の力になる可能性も!?」
「!?」
フィルヴィスが目を見開くと同時にティオネスはヴァルドの腹を蹴りつける。砕けた床の上では踏ん張ることのできなかったヴァルドが吹き飛ばされた。
「夢は現実の前で折れる。それは、現実が夢を超えられぬからだ……だが、この楽園においては違う! 夢は現実となり、現実を超える!!」
「…………………」
砕けた壁を押し退け立ち上がるヴァルド。
「人々が貴様に抱いた希望に絶望しろ!!」
「ヴァルド!!」
フィルヴィスが慌てて障壁魔法を発動しようとするが、間に合わない。人々の思い描く英雄の力を持って突撃したティオネスは…………一瞬で切り裂かれた。
「「「……………へ?」」」
「…………まあ、解ってた」
困惑するエルフ3人と、何処か諦めたかのような亡霊。
「人々の思い描く最強? 笑わせるな、嘗て人々が希望を託した
大剣を背中に戻すヴァルド。ティオネスの体は地面に倒れる前に崩れ、消え去った。
「…………えっと、つまり?」
「実際に再現できていたかはおいておくとして、ヴァルドは人々が想像する最強では満足しないらしい」
「あ〜、成る程〜…………え、マジ?」
エルフ三人娘はもう深く考えるのはやめようかな、とヴァルドを見る。と、突如世界が揺れひび割れていく。
「『根源』たる精霊達を失い世界が崩れ始めた………! 急げ、脱出だ!」
「だ、脱出って………どこに!?」
「広間の奥に穴ができている! あそこに向かうぞ!」
と、ヴァルドの言葉に全員走り出す。亡霊だけはその場に留まる。
「私は『後始末』がある……先にいけ」
「任せたぞ」
ヴァルドはそう言うと走り出した。
崩壊する世界に残る亡霊に、躊躇うことなく………。
「『信頼』か………応えなくてはな」
そう言うと、亡霊も後始末のために動き出す。
ヴァルド達が現実世界に戻ると、行方不明になっていた者達も全員倒れていた。おそらく完全に崩壊する前にあの亡霊がやってくれたのだろう。
ヴァルドはソフィを背負いオラリオに戻り、ギルドに迎えを出させてから教会に戻ろうとした時……
「ヴァルド!」
「アミッド?」
と、アミッドがやってきた。今、夜なのだが……。
「……ヴァルド…………私と、ダンジョンデートしましょう」
「解った。何階層だ?」
「18階層です」
「フィルヴィス、アウラ、戻ったか! 遅かったな、心配したんだぞ?」
「ディオニュソス様……」
戻ってきた二人の眷属を見て安心した顔をするディオニュソス。そのまま二人の頭を撫でようと近づいた瞬間、フィルヴィスとディオニュソスの間にアウラが割り込む。
「アウラ?」
先に構ってほしかったのだろうか? だが、そんな理由で割り込むような子ではない。困惑するディオニュソス。
「フィルヴィスに近づかないでください!」
「……………え?」
「ア、アウラ………?」
確かにディオニュソスを尊敬しているアウラがディオニュソスとフィルヴィスが共にいる光景をよく思わないことは多かった、しかし今回は明らかにディオニュソス
「っ! いえ、申し訳ありません………ディオニュソス様が、そのようなことをするとは思いません。思わないのですが、あの時のフィルヴィスの叫びが演技などには見えなかった」
「な、何の話だ? フィルヴィス?」
「え、いや………あの…………」
ディオニュソスも彼に視線を向けられたフィルヴィスもアウラの行動に戸惑っている。
「ですからせめて! 私の目が黒いうちは、暫くフィルヴィスとディオニュソス様が二人きりになるようなことは控えさせてください!」
「えっと………アウラさん?」
アウラの目はディオニュソスを信じたい気持ちと疑念が渦巻いているかのようだった。生真面目なエルフだ、暫くは梃子でも動かないだろう。
「……わかったよ。時にフィルヴィス、君の弟子が18階層まで戻ってきたようだ」
「弟子………? ああ、ウィリディスですか」
「会いに行ってやったらどうだい? 彼女を鍛えてあげるように頼んだのは私だが、それでも弟子は弟子だろう?」
「……………解りました」
【ロキ・ファミリア】と仲良くしておけということだろう。フィルヴィスは了承した。
「私も行きます」
「アウラ?」
「何かを調べているのでしょう? お二人が私達を巻き込まないようにしているのか、まだ確定していないから話せないのかは解りませんが………暫く二人きりにしないために私も知っておくべきでしょう」
「………ふむ…………まあ、うちの子達が【ロキ・ファミリア】と仲良くなってくれるなら、いざという時ロキに頼みやすいだろう」
学区に乗り込んだ方法
船で向かっていたが水棲モンスターに襲われ破壊されたので仕方なく水棲モンスターを調教して追い掛けさせた。
水棲モンスターは残念ながら死んでしまったので船を借り帰るもまた壊れたので数キロル泳いで帰った。彼が通ったあとはモンスターと鮫の血より海が赤く染まったとか
ヴァルドが調教したモンスター
カリュブディス
特徴 黒い、デカい
他の詳細はウィキで
死因
学区が襲撃だと思い攻撃し興奮したから仕方なくヴァルドが葬った。生きていればメレンあたりで番海星をやらされていた
なんか思ったより筆が進んでヒロインも増えたので聖夜祭デート再アンケート
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