オラリオに失望するのは間違っているだろうか? 作:超高校級の切望
因みに、ベル達が戦うのはゴライアスじゃないよ!
え、じゃあゴライアスのマフラーはどうするかって? たしかにあれは普通のゴライアスより硬いからなあ
ところで皆、黒いゴライアスが出るコラボ作品を知ってるかい?
「え、リヴィラの街に?」
「はい。良かったら、レフィーヤもどう?」
「う〜ん………アミッドさんのお陰で看病の必要もなくなりましたし………そうですね、ご一緒させていただきます」
断られなかったことにホッと胸をなで下ろすベルを見て、微笑ましく思ったレフィーヤ。と
「おーいレフィーヤ! お前に客だぞ」
「え?」
「あ、じゃあ待ってますね」
団員の一人に呼ばれるレフィーヤ。ベルが去っていくのを見て、客だという人物に会いに行く。
「シャリアさん!」
そこに居たのはフィルヴィスと………知らない
「ウィリディス、無事だったか」
聞けばディオニュソスから【ロキ・ファミリア】が遠征から戻ってきたことを聞き、弟子であるレフィーヤの様子を見てくるように言われたらしい。
「ところで、そちらの方は?」
「アウラ・モーリエルと申します、
「は、はじめまして! レフィーヤです!」
落ち着いた雰囲気。アリシアを彷彿とさせるエルフだ。フィルヴィスは同【ファミリア】の団員とも溝があると聞いていたが………。
「遠征はどうだった?」
「あ、えっと……そうだ! ありがとうございました、シャリアさん! シャリアさんから貰った魔法でアイズさん達を守れました!」
「…………そうか、私の魔法が………お前の助けになれたのなら何よりだ」
レフィーヤが頭を下げお礼を言う姿を見て一瞬言葉を失い、己の手に視線を向けるフィルヴィスと
「フィルヴィス? それに、アウラ……」
不意にかけられる声。振り返るとヴァルドとアミッド、リヴェリアが居た。
「ヴァルド………」
「来ていたのか………」
「あ、ああ………ヴァルドは何時から?」
「
「そ、そうか………」
「ヴァルドの知り合いか?」
と、リヴェリアがフィルヴィスに視線を向ける。
「リヴェリア様………お会いできて、光栄です……失礼します!」
フィルヴィスは顔色を変え逃げ出した。
「なっ、フィルヴィス!? リヴェリア様に、なんて無礼な………待ちなさい!」
「レフィーヤ、行ってやれ!」
「は、はい!」
レフィーヤも慌てて後をフィルヴィスとアウラの後を追いかける。
「………ではヴァルド、先程の話………忘れるなよ?」
「ああ、少し時間は取らせるだろうが………また」
そう言うと二人も別れた。
「フィルヴィス! リヴェリア様になんですか、あの態度は!」
「私は、汚れている………リヴェリア様の前に姿を現すなど」
「…………やはりディオニュソス様になにかされたんですか?」
「!? いや、だから………忘れろあれは!! お前だって忘れたいだろ!」
フィルヴィスの心からの叫びに何も言い返せなくなるアウラ。そりゃ忘れたい、というかあの悪夢を忘れる気がないのはヴァルドと
「お、おいつき………ました………!」
と、そこへレフィーヤも追いついた。
「ウィリディス………」
「聞こえ、ましたよ。シャリアさんは、汚れてなんかない!」
だって、鍛えてくれた。魔法を授けてくれた。そのおかげで、アイズ達の力になれた。それがなければ、最悪誰かが死んでいたかもしれない。
「だから、シャリアさんは誰かを救える人です。汚れてなんか、絶対ない」
「だ、そうですよ、フィルヴィス………?」
「…………どうして」
ポツリと、フィルヴィスは胸を押さえ声を絞り出す。
「ヴァルドといい、お前達といい…………どうして………」
どうして今更なんだ、その声は、とても小さく二人にも聞こえなかった。
「レフィーヤ、どうかしたの?」
「え?」
リヴィラの街にて、法外な値段にヴェルフやリリが驚く中不意にベルがレフィーヤに声をかける。
「元気ないように見えたから………」
「ちょっと友達………いえ、知り合いのことで…………ごめんなさい、詳しくは………」
フィルヴィスの事をペラペラと話すわけにも行かず、曖昧に返すしか出来ないレフィーヤ。心配させておいて、と少し自己嫌悪。
「…………良く、わからないけど」
「?」
「誰かを思って悩めるのは、きっと素敵なことだと思う」
「!? な、なんですか急に………」
「あ、えっと! ごめん、話せないことを………その、申し訳無さそうに思ってるように見えたから…」
それで元気づけようとした結果あんな言い方に? 祖父と母と師、誰の教育の影響だろう。
「お、お祖父ちゃんが女の子が元気なかったら励ませって………」
祖父だった。どういう神なのだろうか?
でも取り敢えず、元気づけようとしてくれているのだろう。
「僕は、貴方の友達ではないけど………
「…………………」
レフィーヤはパンッと両頬を叩く。
「!?」
「貴方は、元気付けるの下手くそですね………」
「う………」
「でも、落ち込むのはやめます。あなたの前で、そんな姿を見せるわけには行かないんですから………ね、
「………うん!」
そんな風にお互い笑みを浮かべ合うレフィーヤとベル。余談だが、ここは
「見せつけてくれるじゃねえか………」
こうして絡まれる。
「ここはガラの悪い連中も多いからなあ、そっちの嬢ちゃんがちょっと話し相手になってくれりゃ俺達が守ってやるぜ?」
「…………!」
バッとベルがレフィーヤの前に移動する。それに対して面白くなさそうに顔を歪める男達は、しかしすぐにハッと目を見開く。
「てめぇ、【リトル・ルーキー】!? なんでここに!!」
「貴方達は…………! ………………えっと…………! 酒場の!」
「忘れてましたね?」
レフィーヤの言葉にベルは気まずそうに視線を彷徨わせ男が顔を真赤にする。
「あれ〜、どうしたの? 知り合い?」
「【ア、
ベルに掴みかかろうとした男は聞こえてきた声に振り返りティオナを見て目を見開く。
怯えたように後退り、人とぶつかる。
「あ、すいません………」
「【剣姫】!?」
アイズだった。更にティオネも見えた。
「チッ、行くぞ」
第一級冒険者に絡まれてはたまらんと男達は逃げ出した。
「物騒だなあ、大丈夫かいベル君?」
「一体何があったんだい?」
と、ヘスティアとヘルメスも心配そうに声をかけてくる。
「どうも目の敵にされてるみたいで………」
「へぇ、目の敵ねえ…………」
ダンメモのコラボ好きなんだよねえ。
ストーリーが練られてて、ダンまちの世界の核心に触れたり
巨人もキノもゴブスレも好きだけど一番は………
予告(少し先の未来)
「『さん』なんてつけなくていいぞ? なんかくすぐったいっていうかさ」
「貴様は我が仮初めの半身となることが運命づけられた」
「この世界で会えた初めての人が友好的で良かった」
「ベルと言ったな! よろしく頼むぞ!」
異界より現れし新たな出会い、新たな友情、そして………新たなる脅威
「………全て、滅ぼす」
剣の姫は反転し、オラリオに危機をもたらす。
「きひひひ。さあさあさあ、役者は揃ってしまいましたわよぉ? どうするのですか、お・に・い・さ・ま………」
「あちらはあちらに任せる。俺達はくだらん脚本家を見つけ出す」
「そうですわねぇ………裏方は裏方らしく、観客の目から逃れましょう。さあ………」
「俺達の
「わたくし達の
【時の契約者】ヴァルド・クリストフ(闇)・【
カーリー・ファミリアのバーチェがどうなるかは決めてるんですよ。アルガナはどうしよう
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フィンに任せる
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ヴァルドに調き─鍛錬されたティオネが勝つ
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ヴァルド「戦士の作法を教えてやろう」
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船止めるためにぶん投げた石で船ごと沈む