転生したらスーパー戦隊になっていた件   作:盈月さん

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10話 俺のスキル

あれから3か月…俺は街の視察をしながらリムルの自室へ向かっていた。

最初は、リムルの部下達に受け入れられてもらえるか不安だったが、リムルと同郷なだけで、物凄い歓迎をされた。

街に出るとあっちこっちから挨拶をされる。

なんか、いい気分だな~

街は只今、建築ラッシュ状態だ…お蔭で街はどんどん大きくなっていっている。

そうこうしていたら、他のゴブリン達が一族郎党を引き連れてやってきた。

全員名前が欲しかったようで、リムルが燃え尽きるように名前を付け終わった頃には、街に住むもの全員の家が行き渡った。

まだまだな所もあるが、ある程度の体裁が整ったらしい。

今となっては1万を超える魔物達が平和に暮らしている。

そして、ようやくある程度片付けたことで、俺はリムルに色々と聞く暇ができた。

 

「よう、リムル居るか?」

 

「ん?どうしたんだ、エムル」

 

「エムル様…おはようございます」

 

リムルの自室に入ると、リムルは縁側で、シュナに膝枕をされていた。

少し羨ましいが、今日こそは聞いたかったので、リムルの隣に座り込む。

 

「シュナ…悪いんだけど、これからリムルと二人で話したいことがあるから、席を外してくれないか?」

 

「分かりました」

 

シュナは、リムルを俺の隣に置き、一礼して部屋から出て行った。

 

「でだ、リムル…お前のスキルで俺のスキルを見ることはできるか?」

 

「できるが…なんでだ?」

 

「まあ、俺のスキルがどんなものなのか、知りたいんだよ…知らなかったら、宝の持ち腐れだからな…」

 

「ふむふむ…よし!俺に任せなさい!」

 

そう言い、リムルはスライムの姿から人の姿へと変わった。

しばらくの間、沈黙が続いが、

 

「え!?」

 

リムルの驚いた声で破られた。

 

「お前、魔力感知持ってないの!?」

 

「魔力感知?なんだそれ…」

 

「そこからか…まあ、やってみる方が早いな…目をつぶって、周りを集中してみろ、そうしたら靄みたいなのが見えてくるから、それに意識を集中させてみろ」

 

リムルに言われたとおりに、目を瞑って周りに集中していたら、何かが漂っていた。

それにさらに意識を向けていると

 

《確認しました。エクストラスキル『魔力感知』を獲得…成功しました》

 

あの声が聞こえてきた。

 

《エクストラスキル『魔力感知』を使用しますか?YES/NO 》

 

取りあえず、YESで

俺がそう心の中で言った瞬間、頭に頭痛が走った。

 

「アダダダ!!」

 

「大丈夫か!?」

 

リムルが心配してくれている中、必死に痛みに耐えて、理解しようとしていたら

 

《確認しました。エクストラスキル『自動演算』を獲得…成功しました》

 

またあの声が聞こえてきた。

 

《エクストラスキル『自動演算』を使用しますか?YES/NO 》

 

い、YES!

俺が答えたら、脳の痛みがすっと引いて、死角だった場所が鮮明に脳内に流れて来た。

 

「…うおぉ!すげぇ!」

 

俺が感心していると、リムルはため息をつき

 

「はぁ…でも、驚いたよ…まさか、魔力感知がないのに俺らと話せていたとはな…」

 

「?…どういう意味だ?」

 

「そのままの意味だ、魔力感知はあらゆる場所が分かるだけじゃなくて、翻訳とかもできるんだよ…俺もそれで皆と会話しているから、てっきり、お前も魔力感知を持っているものかと思ったんだよ」

 

なるほど…うん?てことは、俺は何故か魔物の言葉を理解していたのか?……今考えてもどうにもならなそうだな…スキルについて聞くか

 

「まぁ、それは置いといて…俺のスキルはどうだった?」

 

「嗚呼…えっと、最初に目が付いたのは、ユニークスキル不死者(シヲコバムモノ)だな…まぁ、そのままの意味でお前は何がっても死ぬことはないけど、精神系の攻撃は食らうらしいぞ…」

 

なんだ、そのチート級のスキル…でも、よく考えたら、封印とかには弱そうだな。

 

「他は~…変身者(カワルモノ)もあったな…変身者(カワルモノ)は、お前が思っている者などに変わることができるみたいだな、物にでもなれるみたいだぞ」

 

ふむふむ、怪盗とかが使ったら最強だな。

 

「後は、製作者(ツクリダスモノ)だな…製作者(ツクリダスモノ)は頭の中で思った物を作り出すことができるみたいだな…だけど、作り出す物の大きさによってはお前の魔素を消費するらしいから、気を付けろよ」

 

「ああ…そうするよ」

 

ある程度のスキルを理解することできた。

リムル様々だな…

それからは、リムルと色々な雑談をした。

…何故だが、懐かしく感じるな…

俺はそう思いながら、リムルとシュナが用意しといてくれた茶を縁側で啜った。

 

 

ステータス

 

名前:エムル=テンペスト

種族:人間

加護:暴風の守り

称号:なし

魔法:なし

技能:ユニークスキル『不死者(シヲコバムモノ)

           ・不死…あらゆる攻撃を受けても死ぬことがないが、

            精神系の攻撃は食らうため、要注意。

           ・再生…普通の自己再生とは違って、自身の思い通りに

            再生スピードを変えることが出来る。

          『変身者(カワルモノ)

           ・変身…自分が思ったモノに変身することが出来る。

          『製作者(ツクリダスモノ)

           ・製作…頭の中でイメージした物を作り出すことが

               出来るが、大きさによって使用時の魔素の

               消費量が変わる。

エクストラスキル『魔力感知』『自動演算』

耐性:なし




『自動演算』
・自動的に演算してくれるスキル
簡単に言えば、自動的に演算処理をしてくれる大賢者の下位互換です。

では、これにて転生と森の騒乱編は終わりです。では、また次回に!

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