あれから3か月…俺は街の視察をしながらリムルの自室へ向かっていた。
最初は、リムルの部下達に受け入れられてもらえるか不安だったが、リムルと同郷なだけで、物凄い歓迎をされた。
街に出るとあっちこっちから挨拶をされる。
なんか、いい気分だな~
街は只今、建築ラッシュ状態だ…お蔭で街はどんどん大きくなっていっている。
そうこうしていたら、他のゴブリン達が一族郎党を引き連れてやってきた。
全員名前が欲しかったようで、リムルが燃え尽きるように名前を付け終わった頃には、街に住むもの全員の家が行き渡った。
まだまだな所もあるが、ある程度の体裁が整ったらしい。
今となっては1万を超える魔物達が平和に暮らしている。
そして、ようやくある程度片付けたことで、俺はリムルに色々と聞く暇ができた。
「よう、リムル居るか?」
「ん?どうしたんだ、エムル」
「エムル様…おはようございます」
リムルの自室に入ると、リムルは縁側で、シュナに膝枕をされていた。
少し羨ましいが、今日こそは聞いたかったので、リムルの隣に座り込む。
「シュナ…悪いんだけど、これからリムルと二人で話したいことがあるから、席を外してくれないか?」
「分かりました」
シュナは、リムルを俺の隣に置き、一礼して部屋から出て行った。
「でだ、リムル…お前のスキルで俺のスキルを見ることはできるか?」
「できるが…なんでだ?」
「まあ、俺のスキルがどんなものなのか、知りたいんだよ…知らなかったら、宝の持ち腐れだからな…」
「ふむふむ…よし!俺に任せなさい!」
そう言い、リムルはスライムの姿から人の姿へと変わった。
しばらくの間、沈黙が続いが、
「え!?」
リムルの驚いた声で破られた。
「お前、魔力感知持ってないの!?」
「魔力感知?なんだそれ…」
「そこからか…まあ、やってみる方が早いな…目をつぶって、周りを集中してみろ、そうしたら靄みたいなのが見えてくるから、それに意識を集中させてみろ」
リムルに言われたとおりに、目を瞑って周りに集中していたら、何かが漂っていた。
それにさらに意識を向けていると
《確認しました。エクストラスキル『魔力感知』を獲得…成功しました》
あの声が聞こえてきた。
《エクストラスキル『魔力感知』を使用しますか?YES/NO 》
取りあえず、YESで
俺がそう心の中で言った瞬間、頭に頭痛が走った。
「アダダダ!!」
「大丈夫か!?」
リムルが心配してくれている中、必死に痛みに耐えて、理解しようとしていたら
《確認しました。エクストラスキル『自動演算』を獲得…成功しました》
またあの声が聞こえてきた。
《エクストラスキル『自動演算』を使用しますか?YES/NO 》
い、YES!
俺が答えたら、脳の痛みがすっと引いて、死角だった場所が鮮明に脳内に流れて来た。
「…うおぉ!すげぇ!」
俺が感心していると、リムルはため息をつき
「はぁ…でも、驚いたよ…まさか、魔力感知がないのに俺らと話せていたとはな…」
「?…どういう意味だ?」
「そのままの意味だ、魔力感知はあらゆる場所が分かるだけじゃなくて、翻訳とかもできるんだよ…俺もそれで皆と会話しているから、てっきり、お前も魔力感知を持っているものかと思ったんだよ」
なるほど…うん?てことは、俺は何故か魔物の言葉を理解していたのか?……今考えてもどうにもならなそうだな…スキルについて聞くか
「まぁ、それは置いといて…俺のスキルはどうだった?」
「嗚呼…えっと、最初に目が付いたのは、ユニークスキル
なんだ、そのチート級のスキル…でも、よく考えたら、封印とかには弱そうだな。
「他は~…
ふむふむ、怪盗とかが使ったら最強だな。
「後は、
「ああ…そうするよ」
ある程度のスキルを理解することできた。
リムル様々だな…
それからは、リムルと色々な雑談をした。
…何故だが、懐かしく感じるな…
俺はそう思いながら、リムルとシュナが用意しといてくれた茶を縁側で啜った。
ステータス
名前:エムル=テンペスト
種族:人間
加護:暴風の守り
称号:なし
魔法:なし
技能:ユニークスキル『
・不死…あらゆる攻撃を受けても死ぬことがないが、
精神系の攻撃は食らうため、要注意。
・再生…普通の自己再生とは違って、自身の思い通りに
再生スピードを変えることが出来る。
『
・変身…自分が思ったモノに変身することが出来る。
『
・製作…頭の中でイメージした物を作り出すことが
出来るが、大きさによって使用時の魔素の
消費量が変わる。
エクストラスキル『魔力感知』『自動演算』
耐性:なし
『自動演算』
・自動的に演算してくれるスキル
簡単に言えば、自動的に演算処理をしてくれる大賢者の下位互換です。
では、これにて転生と森の騒乱編は終わりです。では、また次回に!
次回に転生する?
>Yes
No
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