転生したらスーパー戦隊になっていた件   作:盈月さん

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人によってはグロ注意です。


12話 魔素量上昇修行

「お前、魔素量上げた方がいいぞ」

 

縁側でくつろいでいたら、スライム姿のリムルがなんか言ってきた。

 

「なんで?」

 

別に魔素量を気にしてなかった俺は不思議そうにリムルに聞いた。

 

「だって、お前の魔素量この町で低い方だぞ、実力はお前の方が高いけど…魔素量で言うと、まだまだだ…だからこそ、魔素量を上げる必要があるんだよ」

 

スライム顔でニヤっと笑ったリムルに、俺は恐る恐る言った。

 

「魔素量を上げる方法とかあるのかよ…まさかと思うが、お前みたいに魔物を食らうとかじゃないよな?」

 

「そのまさかだよ」

 

かっこつけた顔で言うリムルに対して、俺はその場で固まった。

何言ってんだこいつ、俺にはそんな便利なスキルなんてないし、俺は普通の人間だ。

 

「実はな、いいスキルを俺(大賢者)が見つけたんだよ…その名も、エクストラスキル悪食!」

 

人の姿へと変わったリムルは自慢げに言った。

悪食…聞くからにやばそうなスキルだなおい…!

 

「まあ、百閒は一見に如かずだ!…それじゃあ、俺は悪食の習得に居る物を取ってくる…!」

 

そう言い、リムルは翼を背中から出し飛び去って行った。

いやな予感がする…

嫌な予感を感じつつも、俺はリムルの帰りを待った。

数分後、リムルが帰ってきた…デカい蝙蝠を片手に、

 

「さあ、食え!」

 

笑顔で蝙蝠を俺の横に置く。

…何これ、嫌がらせか?

 

「…マジで行ってる?」

 

「マジだ、悪食の習得方法は、人が食べないゲテモノを食べること…俺ら魔物は習得できにくいが、人間のお前なら習得できるはずだ…あっ、ちなみに調理したら意味がないから生で食えよ、お前の場合不死者(シヲコバムモノ)なら、菌と書いて大丈夫だろ?…それに血抜きはしてあるから」

 

こ、この悪魔がぁ~…!!いくら、俺のスキルが不死だからって、それはないだろ~…

だが、これしか俺の魔素量を上げるしか方法がない…ええい!男は根性!!

もうどうにでもなれと思いながら、俺は蝙蝠にかぶりついた。

マッッッッッッズゥ!!!

心の中でそう叫んだ。

うへぇ、クソ不味いぃ…!

後で美味しい物を食べようと思いながら、俺は食べ続けた。

蝙蝠を数十分かけて、食べ終わった時

 

《確認しました。エクストラスキル『悪食』を獲得…成功しました》

 

マジでゲットしちゃったよ…悪食…

確認し終えた俺は、すぐさま口直しのお菓子を食べた。

ああ、いつも食べているお菓子なのに、なんでこんなにも美味しいんだろう…

俺がシミジミとお菓子を食べていたら、

 

「はい、追加入りまーす!」

 

そう言い、リムルがいつの間にかに作っていた魔物の料理が運ばれてきた。

数匹の蝙蝠の天ぷら、蛇の丸焼き、そしてやばいオーラを出している紫色の物体。

 

「な、なぁ…まさかとか思うが、これ全部食べろと?」

 

「そうだが?」

 

……こいつの前世マジで何やってたんだよ!

絶望をしている俺に、リムルはポンと、肩に手を置いては

 

「安心しろ、最後の物体以外はゴブイチが美味しく仕上げてくれたから…」

 

「…おい、じゃあこのダークマターみたいなのは誰が作ったんだよ…」

 

「………シオン…」

 

「」

 

嗚呼…なんだか今、俺のシオンのイメージがバラバラと崩れ去っていく気がする…

 

「ま、まあ上手いことに言ったら、ゴブタのように耐性を手に入るかもしれないから、がんばれ!…じゃあ、俺は町の様子を見てくるから!」

 

リムルはそそくさと、その場を去っていった。

逃げたな、あのプニプニ…

しばらく料理を見つめては、恐る恐る蝙蝠の天ぷらを箸で取り、出汁につけて食べる。

触感は良くないが、先程の蝙蝠と比べたらましだ。

下処理をしてくれているお蔭か、生よりマシだ。

サクサクと食べ進めては、次は蛇の丸焼きだ。

結構な大きさのだから、食うのに時間がかかりそうだな~と思いながら、食べ始める。

美味い、物凄く美味い!…蛇肉は鳥肉とかと似ているとよく効くが、その通りかもしれない。

だが、俺は途中で箸を止めた、いや手が止まったのだ。

ビリビリと全身が痺れる…もしかして、これって…

 

《確認しました。麻痺耐性を獲得…成功しました》

 

あのクソスライム…!!相手を麻痺らせる能力を持っている蛇を喰わせやがった!

ま、まあ…麻痺耐性が入ったのはいいかもしれない、うん…問題がこれだよ

チラッと、俺はダークマターに目を向けた。

 

オォォオォォォオォ

 

なんか叫んでるよ!何をどうすればそうなるんだよ!

こ、この場で俺の命が助かる方法は…

辺りを見渡しても、誰も居ない…あぁ、終わった…

腹をくくり、思い切って俺は食べた。

 

「…グ…ぐがああぁあぁぁぁあ!!」

 

一口食べた瞬間、俺は地面に倒れこんではのたうち回った。

 

「あがあぁぁぁあぁぁああ!!」

 

散々叫んだあと、俺は泡を吹いた。

 

《確認しました。毒耐性を獲得…成功しました》

 

意識がもうろうとしている中、声が聞こえ、俺はその場で気絶した。

 

────────────

 

気が付いた時、俺はベットで寝かされていた。

 

「おぉ!お目覚めになりましたか!エムル様!」

 

ふと、声がした方を見ると、この前の戦いに居たガビルが居た。

だが、カビルの姿は少し変わっていた。

聞いたら、どうやら蜥蜴人(リザードマン)から龍の角、龍のうろこ、龍の翼(収納可)がある、龍人族(ドラゴニュート)となっていた。

 

「我らは、リムル様に名づけをしてもらったため、龍人族(ドラゴニュート)へと進化できたのです…これからは、リムル様とエムル様のために働かせてもらいます」

 

「お、おう…」

 

こうして、ガビル達が仲間となった。

そして、どうやら蜥蜴人(リザードマン)の元親衛隊長も、見聞を広める目的で、リムルの下に来たらしい、勿論名づけをしたのだが…ガビル達と違って、元親衛隊長こと、蒼華(ソーカ)とソウエイの下に付いた者達は、人型に近い姿に進化した。

角や羽は収納可能のようなので、人間の国とかで、諜報活動なんかもできそうだ。

余談だが、リムルはガビルを最後に名付けた後、低位活動状態(スリープモード)になったらしい。

それを聞いて俺は、心の底から笑った。

 

────────────

 

数日後、俺は死に物狂いで魔物を食べて行ったため、『悪食』のお蔭で魔素量がどんどん増えていき、今ではシュナと同等の魔素量になっていた。

自分用に作ってくれた自部屋で、今日も今日とて、ゴブイチが美味しく仕上げてくれた魔物の料理を食べている。

あんなに不味い魔物をどうすれば、こんなにも美味しく作れるのだろうか…!

…そういえば、ベニマルが死んだ目で、

 

「も、もう魔物の料理を食べるのはやめてください…!!」

 

と、必死に止めて来たな…何故だがは知らんが…

ふと、ダークマターを思い浮かべる。

ま、まぁ、気のせいだろうな…うん、きっとそうだ!

俺がいつも通りに飯を食べていたら、外が騒がしくなってきた。

 

「エムル様!」

 

俺のところに来た筋肉マッチョのホブゴブリンである、リグルドが慌てた様子で入ってきた。

 

「どうしたんだ?」

 

料理を口にほおばりながら俺は尋ねた。

 

「実は、リムル様が避難命令を出されまして…」

 

リムルが避難命令を?…なんかやばそうだな…

 

「分かった、俺はリムルの下に向かう…リグルドは引き続き、皆の避難誘導を頼む」

 

「ははっ!」

 

一礼をしたリグルドは、部屋から出て行った。

魔力感知をフルで発動させていると、リムルと髭の濃いおっさんが剣を抜いて、一騎打ちをしていた。

おっさんの後ろには、ペガサスと武装した兵士達が居た。

そして、リムルの後ろには、何故かブチ切れ寸前のベニマル、ソウエイ、シオン、シュナが居た。

どういう状況だよこれ!

そう思いながら、現場へ向かった。




『悪食』
・魔物の魔素量(エネルギー)を奪うことが出来る、料理しても吸収魔素量(エネルギー)は変わらないが、魔物の一部だけを食べるとなると、一部の魔素量(エネルギー)しか奪えない。
魔物の魔素量(エネルギー)のみ喰らうことが出来る捕食者の下位互換。

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