転生したらスーパー戦隊になっていた件   作:盈月さん

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19話 復活の支配者

「それじゃあリムルの旦那にエムルさん、行ってくるぜ」

 

髪を整え、魔国連邦(テンペスト)産の特質級(ユニークレベル)の装備を付けたヨウム達が今、出発しようとしていた。

 

「佇まいに隙がなくなりましたな、短期間じゃが、真面目に修行した成果といえましょう」

 

少し満足げにハクロウがヨウム達の激変の説明をしてくれた。

数週間前まで、ごろつき集団だったヨウム達は、装備を整え、ハクロウの修行を付けてもらった結果。

英雄に相応しい一団へと変わっていた。

うん、これなら豚頭帝(オークロード)を倒した集団として信用されそうだな…まぁ、豚頭帝(オークロード)が魔王になったり、20万の軍勢とか知られたらやばそうだけどな…

 

「ロンメルのやつは、一足先にファルムスに戻ってる。 豚頭帝(オークロード)との死闘を、盛りに盛って報告するって張り切ってたよ。 まぁ…やってもいない死闘を盛るってのも気恥ずかしい話なんだが…」

 

少し恥ずかしそうに、ヨウムは顔少し赤くしながら頬を掻いた。

 

「いいんだよ、win-winなんだから」

 

「うぃん…?」

 

ヨウム達は今後、魔国連邦(ウチ)を拠点として、英雄活動をしてもらうつもりだ。

ヨウム達の名声が上がれば上がるほど、俺達の評価も上がるという寸法だ。

 

「まぁ、これから頑張ってくれ!英雄ヨウム!」

 

俺は笑いながら、ヨウムの背中を軽く叩いた。

 

「嗚呼…ありがとうエムルさん、じゃあ行ってくるぜ!」

 

こうして、ヨウム達は旅立っていた。

これから頑張ってくれよ~…英雄ヨウム。

そう思いながらヨウム一行を俺達は見送った。

 

────────────

 

「あー…暇だ」

 

自身の庵で、俺は大の字になって寝転がっていた。

いつもなら、リムルと遊んでいるのだが、今、リムルはブルムンド王国から派遣された自由組合支部長(ギルドマスター)のフューズ君の相手をしている。

一方、ミリムはフューズの付き添いできた冒険者、エレン、ギド、ガバルと共に森に居る魔物を狩りに行っている。

そのため、余った俺は暇を弄んでいた。

このまま寝ようとしたその時、

 

「エムルーーーー!!!」

 

騒々しい足音と共に、ミリムが扉を突き破って入ってきた。

 

「うおっ!何なんだよミリム!」

 

ミリムに少し驚いた俺は、何をしに来たのか尋ねた。

 

「わはははは!大量に魔物を狩れたから、リムルと共に見に来るのだ!」

 

「……分かった、分かった…すぐに行くから、リムルに言ってこい」

 

「そうするのだ!」

 

ミリムは返事をしながら去って行った。

 

「…後で扉を直してもらわないとな…」

 

ミリムに壊された扉を見ながら呟き、大量の狩られた魔物を見に行くために、森へと向かった。

 

────────────

 

「よっ!エムル」

 

向かっている途中で、エレンとミリムを背中に乗せたランガと、シオンに抱えられたスライム姿のリムル達と合流した。

 

「おーい、こっちでやすよ」

 

俺達が合流してすぐ、目的地のすぐそこまで来た。

こっちに気が付いたギドが手を振ってくれている。

だが…

 

「エムル様!」

 

「…」

 

何かに気づいたシオンが、俺にリムルを託し、剛力丸を構え

 

「何者ですか!」

 

そう言いながら、ギドとガバルの方を睨む。

 

「え? あの…え??」

 

「ギド…」

 

「ガバル…」

 

混乱している二人が、それぞれ自分の名前を言う。

恐らく、気づいていないんだろうな。

 

「…………いや、その人は敵じゃない」

 

リムルがシオンに対して言うと、ギドとガバルの後ろから一人の樹妖精(ドライアド)が現れた。

確か、ガゼル王が来た時に居た…

 

「だ、誰でやんすかこの人!?」

 

ギドが驚いている中、少し透けている樹妖精(ドライアド)

 

「…私は樹妖精(ドライアド)のトライア」

 

自己紹介をしてくれた。

しかし、好けているうえにこの殺気…

 

「覚えているよ、ガゼル王が来た時、トレイニーさんと一緒にいたな」

 

「お久しぶりでございます。 盟主様、副盟主様」

 

「嗚呼……まっ、そんなことより…その殺気、何かと戦っていたのか?」

 

俺がトライアさんに殺気と透けていることを尋ねると、トライアさんは顔をしかめある報告をしてくれた。

 

「…ご報告申し上げます。 暴風大妖渦(カリュブディス)が復活致しました。 そして、彼の大妖はこの地を目指しております」

 

────────────

 

すぐさま、会議室に幹部たちが集められた。

 

「なんと!あの「天空の支配者」が復活ですと!?」

 

話を聞いたリグルドが声を上げて驚いた。

 

「あれは遥か昔に封じられたはず、理由もなく封印が解けるなど、考えられませぬが…」

 

今度は、ハクロウが少し疑うも、トライアさんは汗を垂らしながら

 

「事実でございます。 我が姉トレイニーが足止めを行っておりますが、あまり長くは保ちません」

 

復活は事実だと言った。

まぁ、そんなことはどうでもいい…うん……カリュブディスってなんだ?マジで何だ? 封印されていたってことはやばいのは分かるけど…どんなやつなんだ?

そう思いながら、俺は会議内容を聞いていた。

まぁ、後でリムルに聞けばわかるだろ。

そうこうしていたら、会議が終わってしまっていた。

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