「それじゃあリムルの旦那にエムルさん、行ってくるぜ」
髪を整え、
「佇まいに隙がなくなりましたな、短期間じゃが、真面目に修行した成果といえましょう」
少し満足げにハクロウがヨウム達の激変の説明をしてくれた。
数週間前まで、ごろつき集団だったヨウム達は、装備を整え、ハクロウの修行を付けてもらった結果。
英雄に相応しい一団へと変わっていた。
うん、これなら
「ロンメルのやつは、一足先にファルムスに戻ってる。
少し恥ずかしそうに、ヨウムは顔少し赤くしながら頬を掻いた。
「いいんだよ、win-winなんだから」
「うぃん…?」
ヨウム達は今後、
ヨウム達の名声が上がれば上がるほど、俺達の評価も上がるという寸法だ。
「まぁ、これから頑張ってくれ!英雄ヨウム!」
俺は笑いながら、ヨウムの背中を軽く叩いた。
「嗚呼…ありがとうエムルさん、じゃあ行ってくるぜ!」
こうして、ヨウム達は旅立っていた。
これから頑張ってくれよ~…英雄ヨウム。
そう思いながらヨウム一行を俺達は見送った。
────────────
「あー…暇だ」
自身の庵で、俺は大の字になって寝転がっていた。
いつもなら、リムルと遊んでいるのだが、今、リムルはブルムンド王国から派遣された
一方、ミリムはフューズの付き添いできた冒険者、エレン、ギド、ガバルと共に森に居る魔物を狩りに行っている。
そのため、余った俺は暇を弄んでいた。
このまま寝ようとしたその時、
「エムルーーーー!!!」
騒々しい足音と共に、ミリムが扉を突き破って入ってきた。
「うおっ!何なんだよミリム!」
ミリムに少し驚いた俺は、何をしに来たのか尋ねた。
「わはははは!大量に魔物を狩れたから、リムルと共に見に来るのだ!」
「……分かった、分かった…すぐに行くから、リムルに言ってこい」
「そうするのだ!」
ミリムは返事をしながら去って行った。
「…後で扉を直してもらわないとな…」
ミリムに壊された扉を見ながら呟き、大量の狩られた魔物を見に行くために、森へと向かった。
────────────
「よっ!エムル」
向かっている途中で、エレンとミリムを背中に乗せたランガと、シオンに抱えられたスライム姿のリムル達と合流した。
「おーい、こっちでやすよ」
俺達が合流してすぐ、目的地のすぐそこまで来た。
こっちに気が付いたギドが手を振ってくれている。
だが…
「エムル様!」
「…」
何かに気づいたシオンが、俺にリムルを託し、剛力丸を構え
「何者ですか!」
そう言いながら、ギドとガバルの方を睨む。
「え? あの…え??」
「ギド…」
「ガバル…」
混乱している二人が、それぞれ自分の名前を言う。
恐らく、気づいていないんだろうな。
「…………いや、その人は敵じゃない」
リムルがシオンに対して言うと、ギドとガバルの後ろから一人の
確か、ガゼル王が来た時に居た…
「だ、誰でやんすかこの人!?」
ギドが驚いている中、少し透けている
「…私は
自己紹介をしてくれた。
しかし、好けているうえにこの殺気…
「覚えているよ、ガゼル王が来た時、トレイニーさんと一緒にいたな」
「お久しぶりでございます。 盟主様、副盟主様」
「嗚呼……まっ、そんなことより…その殺気、何かと戦っていたのか?」
俺がトライアさんに殺気と透けていることを尋ねると、トライアさんは顔をしかめある報告をしてくれた。
「…ご報告申し上げます。
────────────
すぐさま、会議室に幹部たちが集められた。
「なんと!あの「天空の支配者」が復活ですと!?」
話を聞いたリグルドが声を上げて驚いた。
「あれは遥か昔に封じられたはず、理由もなく封印が解けるなど、考えられませぬが…」
今度は、ハクロウが少し疑うも、トライアさんは汗を垂らしながら
「事実でございます。 我が姉トレイニーが足止めを行っておりますが、あまり長くは保ちません」
復活は事実だと言った。
まぁ、そんなことはどうでもいい…うん……カリュブディスってなんだ?マジで何だ? 封印されていたってことはやばいのは分かるけど…どんなやつなんだ?
そう思いながら、俺は会議内容を聞いていた。
まぁ、後でリムルに聞けばわかるだろ。
そうこうしていたら、会議が終わってしまっていた。
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