転生したらスーパー戦隊になっていた件   作:盈月さん

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02話 名付け

何か違和感があり、ふと目を開けると木にもたれかかって俺は寝ていた。

あれ?俺って死んだはずなんじゃ…?

周りを見渡すと角が生えた褐色肌の人が俺を見下げていた。

…まさか今、俺ってピンチ?

今の状況に理解しようとするも、どうしても脳が追い付かない。

 

「おっ!目覚めたか…!」

 

俺が混乱していると、角男の後ろから少女?が現れた。

少女?の見た目は銀髪の髪色、金色の瞳、白色の肌、まるでゲームのヒロインのようだ。

 

「はい、たった今目覚めたところです」

 

何故か角男は、少女に敬語を使い報告した。

 

「そうか…戦い前に起きてよかったな」

 

「ええ…では、自分は偵察してきます」

 

「嗚呼、よろしく頼む」

 

角男は少女に一礼した後、忍者のように消えた。

 

「さて、色々と話す前に…服を着てくれ…」

 

そう言いながら、少女は服を渡してきた。

ふと、自分の体を見ると服が無かった。

あっ…社会的に死んだわこれ…

そう思いながら、死んだ目で服を着る。

着た服は誰かの予備なのか、少しサイズが合わなかったが、用意してくれたから文句を言うわけにはいかなかった。

 

「自己紹介とかする前に一つ聞いていいか?」

 

「なんだ?」

 

「日本って知ってるか?」

 

「?…知ってるが?」

 

「マジか!」

 

俺がそう答えたら、少女は目をキラ付かせて嬉しがった。

俺が何が何だか分からない中、少女が訳を説明始めた。

 

「実は俺は転生者でな…向こうで刺されて死んで、気が付いたらスライムに転生していたって事よ」

 

そう言い、少女はスライムへと姿を変えた。余計脳内がめちゃくちゃになる。俺と同じく転生?刺された?スライム?

 

「それで?お前はどうやってこの世界に来たんだ?」

 

人が混乱している中、このスライムは平然と聞いてきた。

正直イラついたが、俺が転生した理由を話せば何かわかると思った俺は、正直に話すことにした。

俺がスーパー戦隊が大好きなこと、向こうで誰かに押されて電車に引かれて死んだことなど。すると、スライムは不思議そうに

 

「…てことは、お前の顔や身体は転生前の物か?」

 

そう言われてみれば違和感がある。身長が少し縮んでいる気がする。

 

「…俺の顔ってどうなってる?…確認方法が見て言ってもらうしかないからな」

 

「だな…え~っと、白銀色の髪に、青い瞳、そして俺のような白い肌だな…」

 

あれ~?俺って黒髪で黒目のどこにでも居る普通の日本人だったはずなんだがな~…

 

「前世は普通の髪色と目の色だったんだが…」

 

「ん~…何故こうなったかは俺もよくわからないな…まあ、先に自己紹介するか!

俺はの名は、リムル=テンペスト…前世はまた別の名前だったがな…」

 

自己紹介しつつリムルは元の人サイズへと戻った。

 

「え~っと俺の名は……あれ?」

 

俺の名前ってなんだけ?え、え~っと……駄目だ全くもって思い出せない、電車で引かれてからか?

 

「…もしかして記憶をなくしているのか?」

 

「一部だけだがな…」

 

転生する前のこととスーパー戦隊のことは覚えているのだが、それ以外の記憶が思い出せない…頭でもぶつけたか?

そんなことを考えていると、パンっとリムルが両手を叩き、何かをひらめいたようだ。

 

「だったら、俺が名づけようか?」

 

「は?」

 

名前を付ける…?

 

「いやだって、名前があった方がいいだろ、俺こゆうのは得意だからさ!」

 

「お、おう…」

 

少し引いてしまっているが、自分の名前や他の記憶を取り戻すまで有難く、その名前を使わせてもらおう。

 

「そうだな~…スーパー戦隊が好きなのか……俺のリムルと英雄をくっつけて、エムル=テンペストなんてどうだ?」

 

「おお!エムルか…確かに良いが、したのテンペストも貰っていいのか?」

 

「嗚呼!同じ転生者なじみだ…!これからはエムル=テンペストと名乗ってくれ」

 

「有難く、そうさせてもらうよ…これからよろしくなリムル!」

 

俺が片手を出してリムルに握手を求めると

 

「嗚呼!よろしく!」

 

リムルは笑顔で握ってくれた。

こうして俺は、この世界での名前を手に入れてのだ。

 

 

 

(今、宜しいですか?)

 

「ん?どうした?」

 

エムルと握手をしてすぐにソウエイから念話が届いた。

 

(なんだ? もう何か掴めたのか?)

 

(いえ、リザードマンが一匹、此方に向けて走って来ております)

 

(何? 何かあったのか判るか?)

 

(はい。分身体の話では、湿地帯にて既に戦が始まっている様子。先走るなと念を押したのですが…)

 

(ああ、ガビルとか言うリザードマンが先走ったんじゃないか? あいつも無駄に自信ありげだったし…)

 

(その可能性が高いかと。して、このリザードマンは如何致しましょう?)

 

ふーむ。戦が始まってたか。だが、まだ局面が動く程では無いのか?

 

 むしろ、タイミング的には絶妙な状況に間に合ったのかも知れない。上空から、戦局の確認をすべきだろう。

 

さて、リザードマンだが・・・

 

(話を聞いてみろ。戦が首領の判断では無かったとしても、どちらにせよ、真意を確認する必要がある。)

 

(御意!)

 

 

俺はソウエイとの念話を打ち切り、あることを考えた。

 

「なあ、今から戦いが起きるんだが…折角だしエムルの能力を確かめないか?」

 

「………ちょうど俺も知りたいところだったが、安全だよな?…流石に二度目の人生、すぐに死んでしまうのは勘弁だぞ…」

 

「大丈夫だ!俺や俺の仲間が付いてるから、安全は保障するって…それじゃあ行くか!」

 

「お、おう…」

 

俺はエムルをソウエイが居る場所へと案内した。




次ぐらいでスーパー戦隊になりますが、自分が知っているスーパー戦隊がガオレンジャーより後のため、ガオレンジャーより前のスーパー戦隊はあんまり期待しないでください。

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