転生したらスーパー戦隊になっていた件   作:盈月さん

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書き間違えていました。
週二投稿→週一で二話投稿です。
投稿してから気づきました。


20話 暴風大妖渦

「いかがですか?エムル様」

 

「ああ、ぴったりだよ。 ありがとうシュナ」

 

工房にて、シュナに頼んでいた戦闘服を試着していた。

戦闘服はシルバーグレーのコートに、黒い色の手裏剣のマークがある白いTシャツ、そしてダメージジーンズ…結構再現力高いな…

 

「では、私はこれで…」

 

「ああ、またな」

 

シュナは、一礼して去って行った。

服を着た俺は、出撃の準備を進めた。

今回、戦うのは暴風大妖渦(カリュブディス)

リムルに聞いた話なのだが、暴風大妖渦(カリュブディス)は、知性が無く、死亡しても一定の時間で復活してしまうえに、物質体を持たない精神生命体、復活するには屍や依代が必要となるので、昔に勇者によって封印された災厄級魔物(カラミティモンスター)とのこと。

しかも、デカいらしい…うん、ここは戦隊ロボの出番だな!折角この衣装だし…よし、ニンニンジャーで行くか!

俺は忍者一番刀と忍シュリケンを頭の中でイメージし、手元に作り出した。

 

「行くか…」

 

俺は一人で暴風大妖渦(カリュブディス)を迎え撃つ場所は、ゲルド達が造ってくれている途中の魔国連邦(テンペスト)と武装国家ドワルゴを結ぶ街道。

俺が着いた時には、多くの者達が暴風大妖渦(カリュブディス)に対して待っていた。

 

「ヴェルドラの申し子?」

 

トライアさんから他のことを聞いていたリムルが、復唱した。

 

「はい、暴風大妖渦(カリュブディス)はヴェルドラ様から漏れ出た魔素溜まりから発生した魔物です」

 

ヴェルドラ…?…ヴェルドラって誰?

皆は知っているようだが、俺は知らない。 うん、またリムルに聞くか。

 

「…ヴェルドラ様の因子を持つということで、その危険性は伝わったかと思います」

 

何、ヴェルドラってやつ、相当危険な奴なの?

 

「はじめに申し上げておきます。 暴風大妖渦(カリュブディス)に魔法は殆ど通用しない物と思ってください。 あの者の持つ、エクストラスキル「魔力妨害」の影響で魔素の動きが乱されるのです」

 

「…と、言うことは物理で倒すしかないって事か」

 

「はい…ですが、どれだけ傷を負わせても直ぐに回復してしまうのです。 あの凄まじさは、間違いなく「超速再生」を保有しているものと…」

 

「その上───

 

「まだあるのかよ!」

 

リムルが大きな声で突っ込む。

 

「あの者は 異界より召喚した魔物…空泳巨大鮫(メガロドン)を複数従わせています。 厄介なことに、その従魔も「魔力妨害」を持っているのです」

 

魔法は効きにくく、そして超速再生を保有…さらに従魔ねぇ~……あれ?もしかして豚頭帝(オークロード)より厄介?

そう考えた俺は頭を抱えた。

 

「となると黒炎獄(ヘルフレア)も効き辛いか」

 

「おそらく、魔法ではなくとも、魔素を媒体とする術は効かないかと」

 

うおぉ…聞けば聞くほどやっかいだな……まぁ、戦隊ロボなら効きやすいだろうな…

 

「ふっふっふっ、何か忘れているのではないか? ワタシが誰だが覚えていないとは言わせぬのだ!」

 

「あっ…」

 

「ミリム!」

 

「デカいだけの魚など、このワタシの敵ではない」

 

そうだ、すっかり忘れてた…魔王であるミリムの力なら、暴風大妖渦(カリュブディス)を余裕倒せるだろうな…よし、今回はミリムに任せ───

 

「そのような訳には参りません。 ミリム様、私達の町の問題ですので」

 

俺がミリムに任せようと思っていたら、シオンが口ずさむ。

え?シオン、何言ってんだ!?

 

「そうですよ、友達だからと、何でも頼ろうとするのは間違いです」

 

シュナまで!何言ってんだ君たち!!

 

「リムル様とエムル様がどうしても困った時、その時は是非ともお力添えをお願い申し上げます」

 

シュナは、いい笑顔でミリムを説得した。

いや、いやいやいや!俺達困ってますよ!?

 

「そっか…」

 

シュナに説得されたミリムは、残念そうに俯き、俺らの方をちらっと、見て来た。

 

「………………そうだミリム、まぁ俺らを信じろ」

 

悩みに悩んでリムルが胸を張って言い切る。

おそらく、リムルも俺と同じ気持ちなんだろうな…

リムルに言われたミリムは、しょんぼりと隅の方へ行き、しゃがみ込んでアリの行列を観察し始めた。

そうこうしていたら、魔力感知に反応があり、反応の方に顔を向ける。

空から徐々に何かが近づいてきていた。

そう、こちらに向かっていたのは、天空の支配者暴風大妖渦(カリュブディス)だった。

暴風大妖渦(カリュブディス)は、巨大な単眼の魚のような竜の姿をしており、トライアさんが言っていた空泳巨大鮫(メガロドン)は、数匹で暴風大妖渦(カリュブディス)の周りを空を飛んでいた。

 

「…さて、全員戦闘準備だ!」

 

俺は皆に言いながら、忍シュリケンを忍者一番刀にセットし、忍者一番刀の変と書かれているボタンを押す。

 

ザ・ヘンゲ!ニンニンニン!ニンニニンニン!

 

「シュリケン変化!」ニンニンニン!ニンニニンニン!

 

俺は勢いよく、忍者一番刀にセットしている忍シュリケンを回す。

 

アカジャー!ニンジャー!

 

「まだまだ!」

 

アカニンジャーに変化した俺は、続けざまに超絶勝負チェンジャーを作り出し、左手首に装着したのち、勢いよく回した。

 

チョーゼツ ニンジャー!

 

「暴れてあっぱれ!アカニンジャー!」

 

俺はアカニンジャー超絶に変化し、決め台詞と決めポーズを言い放った。

 

「おお!カッコいいのだ!」

 

ミリムが目をキラキラと光りながら俺をまじまじと見て来た。

 

「…腹をくくるしかないな…まぁ、やるだけやってみるか…」

 

「ああ、忍ぶどころか、暴れるぜ!」

 

「…黒炎獄(ヘルフレア)!」

 

俺とリムルの言葉を聞いたベニマルが、開戦の合図である黒炎獄(ヘルフレア)暴風大妖渦(カリュブディス)目掛けて放った。

こうして、俺達と暴風大妖渦(カリュブディス)との戦いの幕は開いた。

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