転生したらスーパー戦隊になっていた件   作:盈月さん

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21話 参上、天空のオトモ忍

黒炎獄(ヘルフレア)は結界内の敵を焼き尽くし、本来の威力が出ていれば、結界が消えた後には炭すら残らない。

俺らの目の前に黒く焦げ死んだ空泳巨大鮫(メガロドン)が落ちて来た。

 

「…お供が一頭焦げただけか、聞きしに勝る厄介だな、魔力妨害ってのは」

 

黒く焦げた空泳巨大鮫(メガロドン)を見上げながらベニマルが呟く。

 

「ええ、それに…範囲内に捕らえたはずの本命は、もはや痛痒を感じてはいないようです」

 

シュナが平然と空に漂っている暴風大妖渦(カリュブディス)を見上げながら言ってきた。

ピリピリとした雰囲気が漂う中、

 

「グ…グギョォオォォオォオ!!!」

 

暴風大妖渦(カリュブディス)が大きく叫び、その叫び声に多くの者達が耳をふさいだ。

だが、悠長に耳を塞いでいる間はなかった。

暴風大妖渦(カリュブディス)の叫びと共に、空泳巨大鮫(メガロドン)達が、俺ら目掛けて飛んできた。

 

「俺に任せとけ!」

 

空泳巨大鮫(メガロドン)が向かってくる中、俺は忍者一番刀に召と書かれたボタンを押し、オトモ忍シュリケン 覇王をセットする。

 

ザ・ショウカン! ダレジャ? ダレジャ? ダレジャダレジャダ~レダレジャ?

 

「シュリケン忍法!召喚の術!」

 

待機音が鳴る中、俺はオトモ忍シュリケン 覇王を勢いよく回す。

 

ライオンハオージョウ!

 

「ガオォーーー!!」

 

空の一部に霧が立ち込め、そこからライオンのような雄叫びと共に、俺が召喚…作り出したライオンハオージョウが現れ、空泳巨大鮫(メガロドン)目掛けて光線を放った。

ライオンハオージョウが放った光線は、空泳巨大鮫(メガロドン)に命中し、当たった空泳巨大鮫(メガロドン)は、爆発四散した。

 

「な、なんというデカさ…」

 

「流石は、エムル様です!」

 

皆が、ライオンハオージョウに呆気を取られているなか、

 

「…リムル、俺をライオンハオージョウの上に運んでくれ…」

 

魔素を使いすぎたせいか、力が入りにくい…だから、ライオンハオージョウの上に登ることが出来ないのだ。

なので、リムルに頼んで上に移動することにした。

 

「…分かった」

 

リムルは翼を広げ、俺を担いでライオンハオージョウの上に運んでくれた。

俺らに続いてミリムもライオンハオージョウの上に乗ってき、ライオンハオージョウの上が暴風大妖渦(カリュブディス)と同等の高さまで浮上し始めた。

 

「全員!戦闘開始だ!」

 

ウオォォォオォオォォ!!

 

侍大将であるベニマルが皆に指示を送り、皆が空泳巨大鮫(メガロドン)と戦闘を始める。

どうやら、暴風大妖渦(カリュブディス)は 攻撃を手下に任せて文字通りの高みの見物を始めた。

 

「先に空泳巨大鮫(メガロドン)を殲滅する! 各隊引き付けて一体ずつ相手取れ!」

 

ベニマルが皆に的確な指示を送る。

上から皆の様子を確認すると、ゲルド率いる猪人族(ハイオーク)部隊とガビル率いる龍人族(ドラゴニュート)部隊が共闘していた。

元は敵同士だったと思うと、胸熱だな。

他の部隊はどうだろうと思い、次はソウエイ率いる隠密部隊に目をやる。

 

「…操妖傀儡糸」

 

空泳巨大鮫(メガロドン)の背中に乗っていたソウエイが、左指をくいっと動かすと、空泳巨大鮫(メガロドン)は不自然に身体の向きを変え、他の空泳巨大鮫(メガロドン)に噛みつき、喰らっていく。

開いた口が塞がらない…

俺とリムルは、口を開けながら引いていた。

 

「おおっ神経網を操って共食いさせたのか!」

 

面白そうに笑顔でミリムが解説した。

ソウエイのやつえげつないな…

 

「ソウエイに負けてはいられません、行きますよランガ!」

 

「承知!」

 

今度は下からランガの上に乗ったシオンが、空高く登って来たと思ったら、シオンが両手で持っている剛力丸に妖気(オーラ)を纏わせ構えた。

 

「見よ! 断頭鬼刃!!」

 

妖気(オーラ)を纏わせた剛力丸を勢いよく振りかざして、空泳巨大鮫(メガロドン)の頭を切り落とした。

まさに、シオンらしく豪快な技だ。

そうこうしているうちに、最後の一体もハクロウによってサイコロ状に切り刻まられた。

 

「これでもう高みの見物は終わりだなカリュブディ…」

 

俺らが暴風大妖渦(カリュブディス)の方を見ると、暴風大妖渦(カリュブディス)からガラス同士を擦り合うような不快な音が聞こえて来た。

なんだ、嫌な予感がする。

そう思った瞬間、暴風大妖渦(カリュブディス)を覆っていた大量の鱗が俺ら目掛けて放ってきた。

あの量は躱し切れない。

 

「…躱せぬなら突き進むまで、行きますよラン…」

 

「バカ言うな」

 

躱さず、突き進もうとするシオンとランガを前に出たリムルが止めた。

 

「リムル様!」

 

「リムル!何をするつもりだ!」

 

「二人とも、こういう時くらい俺を頼ってくれよ」

 

「ですが…っ」

 

一体何をするつもりなんだリムルのやつ…

 

「リムル様!俺のうしろに…」

 

今度は、俺の影から出て来たソウエイが、俺の目の前に立ってリムルに向かっていった。

大量の鱗がそこまで来てる中、リムルは左手を鱗に向ける。

 

暴食者(グラトニー)

 

リムルから出た、黒い靄は大量の鱗を覆い、鱗ごと黒い塊になっていき消えた。

ミリム以外の全員が目を見開いて驚いた。

皆が驚いている中、リムルは続けて暴風大妖渦(カリュブディス)に近づき、両手で暴風大妖渦(カリュブディス)に触れた。

リムルの両手から妖気(オーラ)が溢れ出し、その妖気(オーラ)に触れた暴風大妖渦(カリュブディス)は、苦しみだし、リムルを振り払おうと巨体を左右に揺らす。

あの妖気(オーラ)…もしかして、豚頭帝(オークロード)の腐食の妖気(オーラ)か?

振り払われたリムルは、暴風大妖渦(カリュブディス)から距離を取り、空中で止まった。

そして、暴風大妖渦(カリュブディス)はリムル目掛けて目から光線を放つが、リムルは身体をねじりながら避けた。

なるほど、そういうことか。

 

「全員、なんでもいい!あらゆる方法で攻撃をしまくれ!ヤツ再生する暇を与えるな!!」

 

リムルの意図に気づいた俺は、全員に総攻撃をするよう指示を出す。

リムルの意図は、自身が囮になり、全員が攻撃しやすくするつもりなんだろう。

俺の指示通り、皆はそれぞれの攻撃を暴風大妖渦(カリュブディス)目掛けて放ち続けた。

勿論、俺もライオンハオージョウの光線で暴風大妖渦(カリュブディス)を攻撃した。

怪我をした者や、疲労した者はシュナが指示をしている救護班で回復薬などで怪我や疲労を回復させたのち、前線に戻るを繰り返している。

その後、トレイニーさん達やドワルゴの天翔騎士団(ペガサスナイツ)が応援に来てくれた。

援軍も加えて一気に撃墜するつもりで、総攻撃を行った。

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