「ああ幸せ…♡」
えらく酒のウケがいい…
特にアルビルに…一瞬、酒好きのオッサンかなっと思ったのは秘密にしとかないとな…
ちなみに、獅子王こと、おっちゃんは端の方にヒョウタンに入った酒を渡したら、大人しく飲んでいる。
「おい誰だ!樽ごと渡したのは…!」
アルビルが下半身蛇になり、尻尾を器用に使って樽を持ち上げ、樽ごと酒を飲んでいる。
アルビルの周辺には、既に空となった樽があちらこちらに転がっていた。
どんだけ飲むんだよこの人……これは同僚に止めてもらう必要があるな…
そう思いながら、俺はスフィアの方を視線を向けると、スフィアが完全に虎になっていて、酒が入った盃をペロペロと、猫のように飲んでいた。
完全に虎だよ…驚きのあまり、声も出なかった。
リムルの方は、声を上げて驚いていた。
「この姿、他人に見せていいのか…?」
「特段、見せてはいけないものではないのですが…些か、お恥ずかしいですな。 油断しすぎで」
俺の質問に部下が恥ずかしそうに答えた。
というか、あれも酒だし……もしかして、"三獣士"の中でフォビオが一番まともなのでは…?
「ああ… りんごのブランデーがどんどん空に…」
どんどん空になっていく酒樽を見ながらリムルが呟く。
「あまり量は造れませんの?」
また一つ、酒樽を空にしたアルビルがしょんぼりとした顔で聞いてきた。
アルビスは後、何杯飲むつもりなんだ。
「あ、客人に振る舞うのがメインだから気にしないでくれ、果物は試験的にしか使ってなくて、森からの恵みに頼ってるんだ」
「酒はまだ嗜好品だから、皆には行き渡ってないしな」
一口、酒を飲んだ俺がリムルの説明に付け加えると、アルビルは少し考え始め、
「…では良い考えがございます。 我がユーラザニアの果物をこちらにまわすよう、手配いたしましょう」
「「えっ!?いいのか?」」
俺とリムルが喜びながら、アルビルとスフィアの方を振り返ると、二人は「それで酒を造ってこっちにも寄越せ」っと、言わんばかりに、目で訴えかけていた。
「割合は?」
「細かいことは任せる! オレは美味い酒が飲めればそれでいい」
なるほど、雑務はこっちに丸投げかよ、物々交換となると色々と難しい…
俺とリムルは顔を見合わせ、頷いた。
「ゴブタ、それが終わってからでいいから、商人詰め所にいる代表を呼んできてくれ」
「はいっす」
リムルは腹踊りをしていたゴブタに頼み、商人詰め所から代表を呼んでくるように頼んだ。
「そういえばさ、リムル様とエムル様って、よく息が合うよな…」
「「そうか?」」
俺とリムルは首をかしげながら答えた。
「ほら今だってさ…」
「確かに、お二人ってよく息が合いますね」
酒を飲みながらシオンが、スフィアに共感した。
「思念伝達で合わせてるのか?」
「「してないって」
「…」
スフィアの質問に、俺とリムルがまた息ぴったりに否定したため、スフィアは疑いの目で俺らを見ている。
本当に会話していないんだけどね…完全に誤解してるな、あの目は…
だが、スフィアの言う通りだ。 よく俺とリムルは色々と息が合う時がある。
なんでだろか? 俺とリムルは会うのは、
俺が考えていると少しばかり頭痛がした。
前世のことを思い出そうと頑張ると、それを阻むように頭痛がいつも来る。 となると、俺の前世が関わっているのだろうが…今は完全に思い出せないな。
というか、俺の転生には、色々と不思議なことがあるんだよな…俺は向こうで死んで気が付いたら素っ裸で森の中に居た。そして、魔力感知を手に入れてないのに言語を理解することが出来て、字は書けないが読める…この三つが謎なのだが、原因が全くもって分からないんだよな…それらしいスキルもなかったし…どうなってるんだ?
「リ、リムル様、エムル様これは一体…!」
俺が酒が入ったコップを片手に持って考えていると、腹芸が終わったゴブタが、商人詰め所から呼んできた代表の
ちなみにだが、コビーと言う名は、リムルが名づけた訳ではない。
「じゃ、あとよろしく」
「えぇ!?」
どうやらリムルは、コビーに丸投げするようだ。
てか、取引を酒の席でまとめるものなのか? まぁ、何がともあれ、他国との交流の始まりとしては、上々だと思う。
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使節団の到着から数日後、アルビスとスフィアは大量の
なんでも、
ある者は、ドワーフの職人から技術を学んだり、またある者は、俺らの役に立つっと言って、警備隊に混ざったりしている。
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