数日後、こちらの使節団も帰ってきた。
俺とリムルは部屋の中で、ベニマルとリグルの報告を聞いていた。
「獣人達の強さは流石の一言です。 一兵卒に至るまで、徹底的に鍛え上げられていました。 やはり、魔王カリオンと獣王戦士団の影響が大きいようです。」
「そのためか王宮には、贅が凝らされ、一般市民の住居は質素なものでした。 ですが、悪い意味ではなく、住民がそれを望んでいるようです」
魔物は弱肉強食なんだが、獣人は特に強者を讃える傾向でもあるのか?
「それからお土産をもらったのですが…ぜひ、リムル様とエムル様に召し上がって頂きたいとのことです」
すると、ゴブリナのハルナが
早速、俺は切り分けられたメロンを、リムルはウサギのように切られたリンゴを一つ取り、それぞれで食べた。
「「甘い!」」
果物を食べた俺とリムルは、感想を述べた。
確かに、これなら美味しい酒が造れそうだな…
「でしょう?」
「素晴らしい品質だな、天然ものなのか?」
「何代にも渡って改良を重ねたそうです」
「へ~」
幸せそうに食べているベニマルを背景に、二人が会話をし続ける。
「リリナ」
「はい」
ゴブリンロードの一人であるリリナが、リグルに呼ばれて立ち上がり、報告書を見ながら報告してくれた。
「生産管理部門から、次回の使節団に加わる者を選出します。 ぜひ、その技術を我が国にも取り入れましょう!」
「うむ、期待してるぞ」
リムルが真面目に相談している中、俺はリムル達の会話を聞き流しながら、果物を食べ続けた。
どれもこれも、甘くて美味しい…
「よっと、じゃあ、俺はドワーフ王国へ行く準備があるから、あとの取り決めは頼んだぞエムル、リグルド」
椅子から降りたリムルが、部屋から出る際に、言ってきた。
そう言えば、明日だったなドワーフ王国に行くのは…
ちなみにだが、俺はもちろん留守番です。 チクショウが!! 俺も行きたいよ! 俺、この世界に転生してから、
留守番と言われたときは、心の中で泣き叫んだよ。
…シオンみたいに、泣き暴れたら行かせてくれるかな?
だが、俺は副盟主のため、盟主であるリムルの代わりをしないと行けないので仕方なく残ることにしたのだ。
ドワーフ王国に行くのは、リムルとシュナ、泣きわめいて行くことになったシオン、狼車を引くランガ、そして、カイジンとドワーフ兄弟の四人…後は、護衛の
「お任せください」
「…分かったよ」
俺はリムルを見送った後、ヤケクソで果物を食べまくった。
────翌日
ドワーフ王国に向かうリムル達を送るために、多くの者達が集まっていた。
このまま、何も起こらず、出発をするのだろうと思っていたら、
(リムル様、エムル様)
ソウエイから思念伝達が来た。
(どうしたんだ?)
リムルがソウエイに訊ねる。
(お二方に渡したい物があると、言う者を捕まえました…そちらに送ってもよろしいでしょうか?)
(渡したい物か…どうするリムル?)
ソウエイの報告を聞き、俺はリムルにどうするか聞いた。
まぁ、答えは決まってるけどな。
(勿論!有難く貰うことにするよ、ソウエイ、頼むぞ)
(御意…)
しばらくすると、俺達の目の前に狐の
「リム…ル様…エ…ムル様っ!?」
二人は俺らの姿を見るなり、驚いた表情を浮かべた。
「…俺らに用があるんだって?」
リムルが二人に訊ねると、子供のゴブリナが俺達の近くまで来ては、
「あのっ、リムル様!これお守作ったの!!リムル様の旅があんぜんでありますようにって」
子供のゴブリナは片手に持っていたスライム姿のリムルをモチーフにしたお守りをリムルに渡した。
「え、エムル様にもお守り作ったの!」
「おっ、ありがとうな、大事にするよ」
リムルに礼を言われた子供のゴブリナは、嬉しそうな表情を浮かべ、今度は俺に近寄ってきては、もう片方の手から俺をモチーフにしたキーホルダーのお守りを俺に渡してくれた。
「ありがとうな、俺も大切にするよ」
俺も礼を言うと、リムルの時と同様に、嬉しそうな表情を浮かべた。
「それで、そこの
「この警備隊のお姉ちゃんが、お守り探してくれたの!!」
跪いていた
「…ほほう、警備隊の新人…か…これからもよろしくな!」
「…っ! はい! 任せるです…!!」
警備隊の新人だろう
「俺からもよろしくな!」
「はい!了解なのです!」
俺から頼むと、また、いい返事をしてくれた。
こうして、微笑ましい出来事があったのち、リムル達はドワーフ王国に向けて、出発していった。
というわけで、トリニティから某
これからも、ちょくちょくトリニティのキャラや、漫画が追い付いたら、魔物の国の歩き方のキャラも出そうと思ったます。
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